東京地検特捜部 日歯連盟に家宅捜索

東京・市谷にある日本歯科医師連盟(髙木幹正会長)の事務所に東京地検特捜部の家宅捜索が4月30日に入った。同連盟からの石井みどり中央後援会、西村まさみ中央後援会への寄付に政治資金規正法違反の疑いがあるためで、特捜部は日歯連盟事務所のほか、関係各所の家宅捜索も行った。日歯連盟は翌5月1日に一部幹部らが集まり対応策を協議、家宅捜索に対する謝罪と捜査に協力する旨の文書を都道府県歯連盟に送付。また、髙木氏は6月に公益社団法人日本歯科医師会会長に就任予定のため、事件の影響が日歯にも飛び火し、5月7日には日歯が臨時理事会を開くなど対応に追われている。特捜部による日歯連盟への強制捜査は平成16年以来2度目で、会員の日歯連盟に対する信頼は地に落ちた。会員の連盟離れも予想され、連盟組織解体論も出かねない状況だ。

27年春の叙勲・褒章 歯科関係で52人受章

平成27年「春の叙勲」の受章者が4月29日付で発表された。厚労省と文科省の歯科関係では51人が受章した。厚労省関係では、元兵庫県歯科医師会会長の橋本猛伸氏(75)と元島根県歯科医師会会長の仲佐善昭氏(70)の旭日小綬章をはじめ、旭日双光章の歯科医師21人と歯科技工士1人、旭日単光章の歯科技工士1人の25人が保健衛生功労で受章した。文科省関係では、北海道大学名誉教授の雨宮璋氏(81)、日本歯科大学名誉教授の小林寛氏(79)ら5人の瑞宝中綬章をはじめ、瑞宝小綬章3人、瑞宝双光章18人の26人が教育研究功労や学校保健功労で受章した。また、4月28日付で藍綬褒章が発表され、歯科関係で兵庫県歯科医師会副会長の釜谷隆秋氏(64)が保健衛生の功績で受章した。

厚労省で歯科専門医の議論始まる

厚労省は、歯科医師の資質向上等に関する検討会の歯科医療の専門性に関するワーキンググループ(座長・西原達次九州歯科大学学長)の初会合を4月23日に開いた。医科では平成29年度をめどに新たな専門医「総合診療医」の養成を開始する予定になっている。

訃報 四元貢氏

元鹿児島県歯科医師会会長で日本歯科医師会代議員も務めた四元貢(よつもと・みつぐ)氏が5月6日、死去した。同氏は1937年生まれ。大阪歯科大学を卒業後、1994年から日歯代議員、2000年から鹿児島県歯会長などを務めた。

周術期の口腔管理「チーム医療を推進」85.2%

平成24年度診療報酬改定で導入された周術期口腔機能管理を算定する病院で「チーム医療の推進・患者への医療サービスの向上に効果があった」と考えているのは85.2%。厚労省が4月22日の中医協総会に報告した「チーム医療の推進等を含む医療従事者の負担軽減措置の実施状況調査結果」で分かったもの。

日歯医学会が子どもの食の問題調査

日本歯科医学会(住友雅人会長)は、重点研究課題に掲げていた「子どもの食の問題に関する調査」報告書をまとめ、公表した。5月31日に東京・市谷の歯科医師会館で開催する公開フォーラム「口から食育を考える-歯科における子どもの食の問題」の中で調査結果の報告や歯科のアプローチ方法の模索が行われる予定。調査は、歯科医療機関向けアンケート「子どもの食の問題に関する調査」と、保護者向けアンケート「子どもと保護者への食の支援に関する調査」を基に子どもの食の問題を抽出している。

児童・生徒の生活習慣 高学年ほど減る朝食-文科省調査

小学生、中学生、高校生で毎日朝食を食べている割合は、89.3%、86.3%、81.9%と、学年が上がるにつれ徐々に低下している。文科省が4月30日に公表した「睡眠を中心とした生活習慣と子供の自立等との関係性に関する調査」によるもの。

MEDTEC Japan2015開催

医療機器の設計・製造に関するアジア最大の展示会「MEDTEC Japan2015」が4月22~24日の3日間、東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれた。医療機器メーカーの関係者ら3万2,020人が来場し、過去最高を記録した。次回は16年4月20~22日に開く予定。

26年度の医療機器のJANコード取得割合 歯科は90.2%

平成26年度の医療機器全体のJANコード取得割合は99.0%、MEDIS-DCデータベースの登録割合は77.2%と昨年度に比べて増えており、歯科用医療機器データベースの登録割合も90.2%と昨年度より3.2ポイント増加した。厚生労働省が4月20日に発表した「医療機器等における情報化進捗状況調査」の結果概要で分かった。

日歯連盟 砂川選挙の活動を自粛

日本歯科医師連盟(髙木幹正会長)は5月7日、緊急理事会を開き、次期参議院選挙に組織内候補者として擁立を決定した砂川稔氏の後援会活動について当面の自粛を確認した。