26年6月の歯科1日当たり点数 653.7点で2.3%増

平成26年6月の歯科1件当たり点数は1,253.2点、1日当たり点数は653.7点で、前年に比べ1.0%減、2.3%増加した。厚労省が6月17日に公表した平成26年社会医療診療行為別調査で分かったもの。診療行為別では1日当たり点数の構成割合で5割近くを占めていた「歯冠修復及び欠損補綴」が38.6%と過去最低を記録した。

訪問歯科診療の実態調査票了承-中医協

中医協は6月24日、平成26年度診療報酬改定の結果検証に関わる特別調査票の内容を了承した。

参院選対応で高橋日歯連盟新会長が見解

7月から日本歯科医師連盟の会長になる高橋英登氏は、自粛している次期参議院選挙における組織内候補者の砂川稔氏の後援会活動について「今後の対応は時機を見計りながら、役員、評議員の意見を踏まえて決定したい」と発言した。

薬局で81万件が不適切請求

薬剤服用歴管理指導料の算定には、薬剤師が患者ごとに薬剤服用歴の説明・記載等をしなければならない。しかし、説明、記載のないまま薬を出していた保険薬局が平成26年1月から12月の間に全国で1,220店舗あり、件数は81万件だった。日本薬剤師会など関係団体の自主的な調査で明らかになったもので、厚労省が6月24日の中医協総会で報告した。

個人情報漏洩は確認されず-健保連ら

厚労省は6月11日、関係組織の「国立医薬品食品衛生研究所」、「国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター」、「健康保険組合連合会」の端末が、個人情報の漏洩にもつながる可能性があるマルウェア(ウイルスを含む悪意のあるソフトウエアの総称)に感染またはその恐れがあると発表した。

日技会長が報告「長崎県技が再興」

日本歯科技工士会(杉岡範明会長)は、第4回社員総会を東京・市谷の歯科技工士会館で6月20日に開き、2014年度の事業経過や会計収支決算の2議案を承認した。また、杉岡会長は冒頭あいさつで、「13年に日技を離脱していた長崎県歯科技工士会が、一般社団法人として再興された」と述べ、総会に出席している代表理事内定の土肥学氏を紹介した。  

日衛 新会長に武井氏

日本歯科衛生士会は6月21日、平成27年度定時代議員会を東京都千代田区のステーションコンファレンス東京で開いた。平成26年度事業・決算報告、理事・監事の選任など全4議案が承認され、新会長候補には武井典子氏が選任された。  

「保健医療2035提言書」に医科歯科連携の促進明記-厚労省

厚労省は、口腔ケアや医科歯科連携のさらなる推進の必要性を明記した20年先の保健医療システムについて「保健医療2035提言書」を6月9日に公表した。 

政府が試算 最大で20万床削減可能

2025年に必要な病床数は、13年の134万6,900床より最大で20万床の削減が可能-。政府の社会保障改革推進会議の「医療・介護情報の活用による改革の推進に関する専門調査会」(会長=永井良三・自治医科大学長)が6月15日に公表した。地域別では大都市部では不足、それ以外は過剰になる見込みで、鹿児島県の35%減を始め41道府県で削減が可能。一方、東京、大阪、千葉、埼玉、神奈川などでは病床が1割前後不足する。 

体外で生体組織成長促すゲル材開発

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科生体材料学分野の松本卓也教授、武田宏明助教ら研究グループは、体外で生体組織成長を促進するゲル材料の開発に成功した。マウスを使った実験では、唾液腺組織を培養し、通常より成長が6倍促進するのを確認した。再生医療では、組織成長に時間がかかる。

台湾経済部らが最新デジタル機器やハンドピースを紹介

台湾経済部(日本の経済産業省に相当)国際貿易部と、台湾貿易センター(TAITRA)は「2015台湾医療、デンタル、介護製品発表会」を東京、新宿の京王プラザホテルで6月11日に開催した。

27年2月の歯科医療費・社保 件数は6.9%、点数8.2%増

社会保険診療報酬支払基金による平成27年2月診療分の総計確定件数は8,143万1千件、点数1,248億3,831万5千点で前年同月に比べ、件数は1.4%、点数は2.9%増加した。歯科は1,019万1千件、120億6,695万6千点で、前年同月に比べ、件数は6.9%、点数は8.2%増加した。

27年2月の歯科医療費・国保 市町村は金額で1.8%の増加

国保中央会がまとめた平成27年2月診療分の総医療費は市町村国保と国保組合、後期高齢者を合わせて2兆823億円で、うち後期高齢者分は1兆1,562億円だった。歯科医療費は市町村が662億円で、対前年同月比で1.8%増。組合は45億円で4.5%増。後期高齢者は412億円で8.5%増加した。

「日本ものづくりワールド2015」歯科技工関連製品も紹介

世界最大級のものづくり専門展示会「日本ものづくりワールド2015」が6月24~26日の3日間、東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれ、製造業の設計・開発等に携わる関係者ら8万1,469人が来場した。同展示会では第6回「医療機器 開発・製造展」、第23回「3D&バーチャル リアリティ展」、第26回「設計・製造ソリューション展」、第19回「機械要素技術展」の四つが併催され、今注目される3Dプリンターや最先端の医療機器等の展示に、会場はにぎわいを見せた。

日歯連盟、騒動後初の評議員会

日本歯科医師連盟(髙木幹正会長)は6月26日、第125回評議員会を東京・市谷の歯科医師会館で開いた。迂回寄付問題の東京地検特捜部の家宅捜索後、初の評議員会ということもあって日刊紙やテレビ局ら多くの報道陣が集まった。髙木会長は冒頭あいさつで「多大なるご心配、ご迷惑をおかけして心からお詫びする」と謝罪。その上で「当時の合理的な判断に基づき処理されてきた」と合法性を主張し、捜査が終了次第、詳細な説明を行うと約束した。一方、議事では平成26年度一般会計収支決算など4議案を可決した。