塩崎厚労相が歯科技工問題で答弁

塩崎恭久厚労相は歯科技工士の労働環境について「厳しい」との認識を示した上で、「質の向上が報酬にもつながる」との見解を示した。7月1日の衆議院厚生労働委員会で維新の党の井坂信彦衆議院議員と日本共産党の堀内照文衆議院議員に対し、答えたもの。井坂議員は「答弁は質の向上に議論をすり替えている。質が低いから給与が低いのかと言いたい」と政府の対応を批判した。

歯垢から旧人類の食生活再現

旧人類の歯垢から食生活を再現─。バルセロナ自治大学カタルニア研究所のKaren Hardy氏らによるスペイン、イギリス、イスラエルの研究チームがQuatrnary International誌電子版(6月18日)に掲載した。

次期診療報酬改定 基本方針の議論スタート

社会保障審議会医療保険部会は7月9日、平成28年度診療報酬改定の基本方針の策定に向けた議論をスタートした。同医療部会でも並行して議論し、11月下旬から12月初旬に基本方針の取りまとめを行う。

医療分野のICT化 5年間は集中取組期間

政府は、「日本再興戦略改訂2015」を6月30日に閣議決定した。医療分野については国民の利便性向上の観点から、セキュリティーの確保を徹底しつつ、2020年までの5年間を「集中取組期間」としてICT化を徹底的に推進する文言を明記した。

日医会長が骨太方針で見解

日本医師会の横倉義武会長は、政府が6月30日に閣議決定した「経済財政運営と改革の基本方針2015」(骨太の方針)について、「過去(小泉政権時代)に実施された社会保障費の機械的な削減は行われない」との認識を7月1日の会見で示した。

患者申出療養制度 中医協で制度設計議論

中医協は7月8日の総会で、来年4月施行予定の「患者申出療養制度」の具体的な制度設計を議論した。厚労省は9月までに具体的な制度設計を詰め、10月以降、省令、告示、通知を発出する。

訃報 山本卓世氏

大阪歯科大学で長く英語学を教え、教授を定年退職後、名誉教授となった山本卓世(やまもと・たかよ)氏は7月10日、肺炎のため死去した。90歳。同氏は同志社大学卒業後、昭和29年に大歯大予科講師、48年教授に就任、平成4年に定年退職、同年4月に名誉教授となった。平成15年に勳四等旭日小綬章を受章。

全歯連新会長に山口氏

全国歯科医師国民健康保険組合連合会の新会長に千葉県歯科医師健康保険組合理事長の山口誠一郎氏が当選した。監事選挙は、立候補者が大阪府歯科医師国民健康保険組合専務理事の河島保孝氏一人だったので無投票当選し、残り一人は総会出席会員からの推薦で、山形県歯科医師国民健康保険組合副理事長の鈴木一則氏が当選した。

大分地震 歯科医院の階段が破損

7月13日午前2時52分ごろ、大分県南部を震源とするマグニチュード5.7の地震が発生。大分県内の歯科診療所の1軒で階段の破損があった。

歯科の審査状況を議論-支払基金がフォーラム

社会保険診療報酬支払基金(河内山哲朗理事長)は7月5日、広島市の広島国際会議場において第5回「保険診療と審査を考えるフォーラム」を開催。河内山理事長は、今回、歯科について扱った理由として、これまで歯科がレセプト電子化の取り組みが遅れており、電子化推進が歯科の課題だったものが、義務化以降、歯科特有の審査の意義について検討することになったと説明した。

難病児支援で2億円を拠出-日本財団

日本財団(笹川陽平代表)は、歯科医師による社会貢献活動「TOOTH FAIRY(トゥース・フェアリー)」プロジェクトの難病児支援として12事業に1億9,227万円の拠出を決定した。

岡大院に医歯薬融合型教育研究棟完成

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科は、医・歯・薬学の専門知識を集結した学際的研究・教育を推進するため、鹿田キャンパスに医歯薬融合型教育研究棟を建立した。シミュレーションプロジェクトによりチーム医療のシミュレーションも実施可能で、救命救急における対応や、入院患者への対応など多職種連携が求められる現場での歯科医療の役割も学べる。

広大とトリサクティ大 歯学部間で交流協定

広島大学は7日、歯学部とインドネシアのトリサクティ大学歯学部(Faculty of Dentistry,Trisakti University)と国際交流協定を締結したと公表した。

北海道医療大学 サハリン州と交流協定

北海道医療大学(新川詔夫学長)は、サハリン州と交流協定を締結した。7月3日には、同大をサハリン州のガヴリルチク・ヨシフ・ヨシフォヴィチ保健省副大臣らが訪問し、調印式と「健康科学に関するシンポジウム」を開いた。専門領域が共通している分野から交流を進めていく方針が確認され、今後、サハリン州を開催地とする交流を行っていく予定。

奥羽大の花岡教授 警視庁多摩中央署から感謝状

コンビニ強盗事件の鑑定によって犯人の早期逮捕と起訴に貢献したとして7月3日、奥羽大学生体構造学講座法歯学教授の花岡洋一氏に、警視庁多摩中央署長の大野敬警視から感謝状が贈呈された。

日本で承認・認証の医療機器 インドでの流通が速やかに

厚労省は7月6日、日本による医療機器の品質確認結果がインドで受け入れられるようになったと発表した。今月1日にインドの医療機器流通のルールが改訂され、医療分野での品質マネジメントシステムの国際規格「ISO13485」への適合証明書が不要となったため、日本で承認・認証された医療機器がインドの市場に速やかに流通できると期待されている。