28年度予算概算要求 口腔保健推進に14億6千万円

平成28年度予算概算要求で厚労省は「歯科口腔保健の推進」として14億6,100万円を計上した。8月26日に発表したもので、内訳は医政局歯科保健課所管が6億100万円、保険局高齢者医療課所管が8億6千万円。いずれも政府が重点分野として設定した「新しい日本のための優先課題推進枠」での要求で、健康寿命の延伸に向けて省を挙げて歯科保健の充実に取り組む姿勢を見せた。

日歯総研 政策企画会議設置へ

日本歯科医師会の髙木幹正会長は、組織改革の目玉の一つと位置付ける日本歯科総合研究機構の概要を8月26日の理事会後の会見で発表した。職員を拡充すると同時に機構長(髙木日歯会長)の下に政策企画検討会議(仮称)、機構外部に医療経済学者らによる参与会議を設ける。

医科の現状を学ぶ-厚労省・歯科専門性WG

厚労省は8月20日、歯科医師の資質向上等に関する検討会「歯科医療の専門性に関するワーキンググループ」を開き、専門医の在り方について議論した。歯科の専門医を考える上で医科の状況を理解する必要があるとの観点から、日本医師会常任理事の小森貴氏が医科の専門医制度を報告した。

特定健診の実施率 25年度は47.6%

平成25年度の特定健康診査の実施率は47.6%、特定保健指導の実施率は17.7%と前年度比に比べて1.4ポイント、1.3ポイント上昇した。

台風15号 歯科診療所も数十軒が被害

8月24日から25日にかけて沖縄や九州を襲った台風15号で歯科診療所にも医院の看板や車庫の屋根などが破損する被害が少なくとも数十軒であった。

受動喫煙男性 歯周病リスクが3倍

タバコを吸わなくても受動喫煙の環境下にいる男性は、歯周病のリスクが高まる―。国立がん研究センターと東京医科歯科大学らが多目的コホート研究の喫煙状況に関するアンケート調査から明らかにした。Tobacco Induced Diseasesが2015年13巻に掲載した。

東京医科歯科大学で小・中学生が体験学習

東京医科歯科大学は、大学がある東京都文京区の小学生、中学生を対象に、医師、歯科医師の仕事を体験してもらう「医科歯科大ジュニア医学教室」を8月20日に開催した。初の試みで、後援は文京区。

「甦れ」テーマに道歯学術大会

第68回北海道歯科学術大会が8月22、23の両日、札幌市の札幌パークホテルで開かれた。メーンテーマは「甦れ―make it revive」で、主催は北海道歯科医師会(藤田一雄会長)。歯内療法や審美治療、インプラント治療のメインテナンス、スポーツデンティスト等に関する一般口演、ワークショップ、周術期口腔管理スキルアップセミナー、医療管理講習会などが行われた。

バングラデシュの生徒と交流-夢みるこども基金

歯科医院で不用になった撤去金属のリサイクルによる社会活動を展開している「夢みるこども基金」は8月22、23の両日、「日本とバングラデシュの夢と絆の架け橋」をテーマに、第21回イベントを福岡と佐賀県内で開催した。

歯科1人当たり医療費 市町村国保70歳代前半で3万7千円

厚労省が発表した平成25年度医療給付実態報告によると、歯科の1人当たり医療費は各制度とも前年度に比べて増加した。5歳ごとの年齢階級別で最も高いのは各制度とも70~74歳で、その中でも最も高いのは市町村国保で3万7,143円、前年度比で835円増。調査は平成25年5月から26年4月に審査決定したレセプトを集計したもの。

DENTAPAC KOKORO 厚労大臣賞を受賞

第13回産学官連携功労者表彰の厚生労働大臣賞に「在宅訪問歯科診療専用ポータブル器材パッケージ『DENTAPAC KOKORO』の開発」が選ばれ、日本歯科医師会、日本歯科医学会、日本歯科商工協会の3者が受賞した。授賞式は8月28日に東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれ、出席した髙木幹正日歯会長、住友雅人日歯医会長、森田晴夫商工協会会長は原勝則厚労審議官から表彰状を受けた。

組織再生で12の目標掲げる-日歯連盟

日本歯科医師連盟の高橋英登会長は8月28日の理事会後の会見で、迂回寄付問題を受けて、会員の信頼を取り戻すために再発防止や会計の透明化などの改革を盛り込んだ「日歯連盟再生12の提言」を発表した。さらに「政治資金規正法違反の捜査を受けての所信」と題した文書(3面に関連)を全会員に発送したことも明らかにした。

「不起訴なら選挙可能」-高橋日歯連盟会長が言及

日本歯科医師連盟の高橋英登会長は、来夏の参議院比例代表選挙について迂回寄付問題で自粛している砂川稔氏の後援会活動について「関係者が不起訴であれば選挙は可能」との見解を示した。8月28日の理事会後の会見で述べたもの。

「迂回寄付の風評影響大きい」-髙木日歯会長

日本歯科医師連盟の迂回寄付問題で東京地検特捜部が8月19~21日にかけて行った東京や千葉、愛知、岐阜の県歯連盟への家宅捜索について、日本歯科医師会の髙木幹正会長は8月26日の会見で「風評の影響が大きい」と述べた。