日本歯科新聞 | 2015年10月27日付
日歯執行部が総辞職 会長予備選挙を実施
日本歯科医師会(山科透会長)は10月22日、政治資金規正法違反の容疑で逮捕された髙木幹正日歯会長の辞任に伴う対応を協議するため、第181回臨時代議員会を東京・市谷の歯科医師会館で開いた。執行部は10月21日付で理事全員が辞任届を提出し、執行部総辞職(ただし、新しい理事の選任時をもって辞任)したと報告。その上で、新しい理事の選任の在り方を議論した結果、従来通り会長予備選挙を実施する意見が多数を占めた。執行部は代議員会終了後に理事会を開き、12月24日開票の会長予備選挙の実施を決めた。会長予備選挙に向けては既に水面下で候補者の擁立に向けた動きが活発化している。
髙木日歯前会長らと日歯連盟を起訴
東京地検特捜部は10月20日、日本歯科医師連盟の迂回寄付事件で逮捕した髙木幹正前日本歯科医師会会長(前日歯連盟会長)、村田憙信前日歯連盟副理事長、堤直文元日歯連盟会長、「日本歯科医師連盟」を起訴した。
日歯連盟 前役員らの起訴受け緊急会見
日本歯科医師連盟は、迂回寄付事件で髙木幹正前日歯連盟会長ら3人と日歯連盟が起訴されたのを受け、10月21日に緊急会見を開いた。高橋英登会長は「国民の皆様、歯科関係者に歯科医療に対する信頼を失墜させたことに心よりお詫び申し上げる。公益社団法人の日本歯科医師会にもご迷惑をかけた」と謝罪した。
歯科医師の資質向上で意見交換-厚労省検討会
厚労省の「歯科医師の資質向上等に関する検討会」が10月8日に開かれた。会合では、歯科医師需給、女性歯科医師、歯科医療の専門性の各ワーキンググループから、これまでの議論の経過が報告された。
日医・日歯らが調査 消費税負担額の把握難しい
中医協の医療機関等における消費税負担に関する分科会は10月15日に会合を開き、社会保険診療における消費税の補填の把握方法を議論した。
感染性心内膜炎予防指針に変更点なし-英国・NICE
英国国立医療技術評価機構(NICE)は、歯科治療を含む外科的処置に起因する感染性心内膜炎の予防指針の2015年版を更新した。2008年の第1版以来、歯科領域での変更点はなかった。
日技創立60周年で地域交流記念大会開く
日本歯科技工士会(杉岡範明会長)の創立60周年地域交流記念大会が10月17日、福岡市のソラリア西鉄ホテルで開かれた。記念式典に先立ち行われた市民公開講座には、市民ら約600人が参加。「バカの壁」などの著書で知られる解剖学者の養老孟司氏が「養老流~脳から見る生きがいと健康」と題して話した。
私立歯科大協がプレスセミナー
日本私立歯科大学協会(井出吉信会長)は、疾病治療から脱却してあらゆる社会的役割を担っている歯科医療の現状を社会にアピールするための歯科プレスセミナーを10月21日、東京・丸の内のコンファレンススクエアで開いた。2010年から毎年開催しており、5回目となる同セミナーでは、20年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて重要性が高まっている「スポーツ歯科」と、超高齢社会で期待がかかる「歯の健康と健康長寿」の二つのテーマについて情報発信した。
PAD発症関与の遺伝子領域を同定
理化学研究所統合生命医科学研究センター循環器疾患研究グループの田中敏博氏らは、閉塞性動脈硬化症(PAD)の発症に関わる三つの遺伝子領域を世界で初めて同定した。PADのリスク要因としては他の動脈硬化性疾患と同様に、高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙、歯周病などが挙げられているが、遺伝的要因が独立に関係することも疫学的に証明されている。
薬事功労者厚労大臣表彰式 上山氏と渡邉氏が出席
平成27年度薬事功労者厚生労働大臣表彰の表彰式が10月21日、東京都千代田区の厚生労働省講堂で行われた。日本歯科用品商協同組合連合会副会長の上山哲司と渡邉禮巳の2氏が出席し、表彰状および記念品が授与された。
髙木日歯前会長ら3人を保釈-東京地裁
日本歯科医師連盟の政治資金規正法違反事件で逮捕・起訴された髙木幹正前日本歯科医師会会長、村田憙信前日歯連盟副理事長、堤直文元日歯連盟会長の保釈を東京地裁は決定した。日付は髙木前会長、村田前副理事長が10月22日、堤元会長は10月23日。保釈保証金は各500万円。