医療経済実態調査 歯科の損益差額は1,157万7千円

厚労省は第20回医療経済実態調査の結果を11月2日の中医協に報告した。歯科診療所は1施設当たりの損益差額が前年(度)1,157万7千円で、前々年(度)と比較して8万円増加した。医業収益は4,879万4千円、支出にあたる医業・介護費用は3,747万3千円で、それぞれ0.4%増加。同調査は診療報酬改定の議論の参考にするため2年に1回実施されている。以前は6月単月分の調査だったが、前回から年間ベースのみの調査になった。決算時期が3月、9月など調査対象診療所ごとに違うため、表記が「前年(度)」、「前々年(度)」になっている。

ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー 土屋さんと松岡さん

今年最も笑顔がすてきだった著名人に贈られる「ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー2015」に、女優の土屋太鳳さんとプロテニスプレイヤーの松岡修造さんが選ばれた。日本歯科医師会が8020運動の推進や歯科口腔保健の正しい理解の促進を図るため、「『いい歯で、いい笑顔』を日本中に。」というキャッチフレーズで毎年「いい歯の日」の11月8日に実施しているもので22回目となる。

2地区歯が衛生士の確保など協議

平成27年度「中国・四国」「九州」地区歯科医師会役員連絡協議会が10月31日、長崎市のサンプリエールで開かれた。歯科衛生士の人材確保や地域医療再生臨時特例基金で購入した訪問診療機器の借用料金などについて意見交換した。

歯科国試改善部会 28年度からの出題基準議論

厚労省は、医道審議会歯科医師分科会の歯科医師国家試験制度改善検討部会を10月20日に開いた。同部会は平成28年春をめどに報告書を取りまとめ、28年度から出題基準の改定を行う。

27年版の厚生労働白書が発行

厚労省は、「人口減少社会を考える─希望の実現と安心して暮らせる社会を目指して」をテーマにした平成27年版厚生労働白書を10月27日に発表した。白書は2部構成で第1部ではテーマに沿って、人口減少の見通しとその影響、人口に関わる施策の変遷、国民の意識、諸外国の状況、人口減少克服に向けた取り組みなどがまとめられている。第2部では、厚生労働行政における政策課題の対応について分野別に記載している。

東京都が日本歯研社長に薬事関係功労者知事感謝状

東京都の平成27年度薬事関係功労者知事感謝状が日本歯研工業社長の大塚昌助氏に授与された。同感謝状は大塚氏のほかに18人が授与されている。

抗菌性の粘膜調整材開発へ

広島大学や北海道大学らの実施する「在宅歯科医療における口腔感染症や誤嚥性肺炎の予防機能を有した抗菌性粘膜調整材の開発・事業化」が、平成27年度AMED「医工連携事業化推進事業」として採択された。

がん予防薬に期待 「抗腫瘍能」亢進の分子化合物を同定

変異細胞を認識して排除する正常細胞の能力に着目し、同能力を促進する低分子化合物を同定する方法を北海道大学の研究グループが開発した。「がん前段階」の細胞を予防的に排除する創薬や治療法の開発に期待がかかる。

産業の動向と課題説明-医機連

日本医療機器産業連合会(=医機連、中尾浩治会長)は、平成27年度第2回講演会を東京都千代田区のKKRホテル東京で10月30日に開いた。医療機器センター専務理事の中野壮陛氏と、データ解析など保健事業を支援するミナケア代表取締役の山本雄士氏が講演し、医療機器産業の動向や厚労省が取り組む「保健医療2035」の政策について講演した。

日歯会長予備選挙で堀氏に出馬要請-近北地区歯会長会議

日本歯科医師会会長予備選挙で、近畿北陸地区歯科医師会会長会議(滋賀、京都、石川、和歌山、大阪、福井、奈良、兵庫、富山)は11月3日、堀憲郎氏に出馬を要請する決議文を取りまとめた。

日歯会長予備選挙 堀氏が出馬会見

今年12月下旬に行われる日本歯科医師会会長予備選挙に出馬表明している元日歯常務理事の堀憲郎氏の出馬会見が東京・市谷のアルカディア市ヶ谷で11月4日に開かれた。堀氏は「混乱の収拾と歯科界の信頼の回復が使命」と強調した上で「スクラムを組んで歯科界の真の再生に向けて歩を進めていきたい」と決意を語った。

日歯会長予備選挙 富野氏が出馬決意文

日本歯科医師会会長予備選挙に出馬表明した元日歯副会長で前北海道歯科医師会会長の富野晃氏は11月2日、歯科記者会宛てに出馬に向けた決意文書を送った。