日本歯科医学会が「口腔健康管理」を提案

歯科界だけでなく社会的に広く普及する「口腔ケア」について、日本歯科医学会は「口腔健康管理」という言葉の中で区分する方向で検討を進めている。11月11日に東京・市谷の歯科医師会館で開かれた都道府県歯科医師会専務理事連絡協議会で日本歯科医師会の深井穫博常務理事が説明したもの。「口腔健康管理」の中で、介護現場などで使用する「口腔ケア」と、歯科医師が関与する「口腔機能管理」に区分する。今後、学会が医科の関連団体とも意見交換しながら、意見集約を目指す。

28年度歯科診療報酬改定 条件付で「かかりつけ」評価

平成28年度歯科診療報酬改定に向けて中医協は、11月20日の総会で歯科診療報酬の全般にわたる議論を行った。厚労省は、かかりつけ歯科医機能について、一定条件を満たした場合に評価する新たな点数を設定する案を提示。条件は夜間や休日などを含めて時間外の患者を他の医療機関に紹介する体制や常勤歯科医師の複数の配置あるいは常勤歯科衛生士の配置などを挙げたが、今後の議論次第で変更になる可能性がある。また、口腔機能に着目した評価、歯科用アマルガムの使用中止の提案もあった。

スポーツデンティスト協が設立

日本体育協会公認スポーツデンティスト協議会の設立総会および発足式、記念講演が11月12日、東京・市谷の歯科医師会館で開かれた。設立総会では、規約制定や役員選任、平成27年度事業計画など八つの議案を可決し、同協議会会長に大阪府歯科医師会会長の太田謙司氏が就任した。

頭蓋顔面幹細胞の論文集発行-IADRら

国際歯科医学会(IADR)とアメリカ歯科医学会(AADR)は、機関誌『JDR』の特別号(10月22日)で、頭蓋顔面の幹細胞に関する研究をまとめた論文集を発行した。頭蓋顔面領域での幹細胞研究の最先端を示す内容となっており、口腔がんや先天性障害などの患者に対する有効な治療法を探索する手だての一つとして注目されている。

新価値創造展が開催

独立行政法人中小企業基盤整備機構は11月18~20日、東京ビッグサイトで新価値創造展2015を開催した。フロアを、医療機器、介護・福祉、予防・診断などに関する「いきる」、環境、エネルギー、住宅、建材、防災などに関する「くらす」、部品、加工、機械、宇宙、航空などに関する「つくる」のテーマにブース分けし、来場者へのプレゼンテーションを行った。

27年6月歯科医療費・社保 件数5.3%増、点数5.9%増

社会保険診療報酬支払基金による平成27年6月診療分の総計確定件数は8,400万2千件、点数1,318億4,890万7千点で前年同月に比べ件数は6.8%、点数は7.0%増加した。歯科は1,120万9千件、134億8,835万点で、前年同月比で件数は5.3%、点数は5.9%増加。

27年6月歯科医療費・国保 市町村は金額、件数とも増加

国保中央会がまとめた平成27年6月診療分の総医療費は市町村国保と国保組合、後期高齢者を合わせて2兆2,505億円で、うち後期高齢者分は1兆2,466億円だった。歯科医療費は市町村が733億円で、対前年同月比で2.5%増。組合は51億円で3.6%増。後期高齢者は463億円で9.3%増加した。

20周年記念事業を検討-歯科コンピュータ協会

日本歯科コンピュータ協会(山中一剛会長)は定期総会を東京都台東区の歯科器械会館で11月12日に開き、全ての議案を原案通り承認可決した。

国際展開への対応説明-医機連

日本医療機器産業連合会(=医機連、中尾浩治会長)は11月16日、メディアセミナーを東京都新宿区の医機連内会議室で開いた。テーマは「日本の医療機器の国際展開―医機連の取組み」で、日刊紙や専門紙、週刊誌などの記者が参加した。

日歯が診療報酬改定で見解

平成28年度診療報酬改定における改定率について、11月19日の定例会見で山科透日本歯科医師会会長は、「診療意欲を削ぐような改定にすべきではない」と述べた。改定率をめぐっては、健保連など中医協の支払側が11月18日に引き下げを求める要請書を厚労相に提出するなどの動きを見せており、年末の予算編成に向けてロビー活動が活発化している。

日歯会長予備選 富野氏が出馬会見

日本歯科医師会会長予備選挙に出馬表明している元日歯副会長で前北海道歯科医師会会長の富野晃氏の出馬会見が11月20日、東京・市谷のアルカディア市ヶ谷で開かれた。

横倉日医会長がプラス改定を要求

日本医師会の横倉義武会長は11月18日の定例会見で、平成28年度診療報酬改定について「公的な医療保険制度を維持するための必要な医療費は国民に負担を求めざるを得ない」と、プラス改定を要求していく考えを明らかにした。

日歯会長選で堀憲郎氏推薦-東海信越地区協

東海信越地区歯科医師会連絡協議会は11月13日、当該地区から日歯会長予備選挙に出馬表明した新潟県の堀憲郎氏への推薦を決めた。

執行部の進退議案を提出へ-日歯連盟

日本歯科医師連盟(高橋英登会長)は11月20日の理事会後の会見で、11月27日に開催する臨時評議員会に参議院選挙の組織内候補者の白紙撤回と執行部の信任を求める内容の議案を提出する考えを発表した。

マイナス改定を要求-中医協支払側6団体

平成28年度診療報酬改定でマイナス改定を求める要請書を、健康保険組合連合会、国民健康保険中央会、全国健康保険協会、全日本海員組合、日本経済団体連合会、日本労働組合総連合会の中医協支払側の6団体は11月18日、塩崎恭久厚労相宛に提出した。