中医協 診療側と支払側で分かれる改定率の主張

平成28年度診療報酬改定をめぐる中医協における診療側と支払側の攻防が増してきている。12月2日に開かれた中医協総会では、診療側が「プラス改定」、支払側は「マイナス改定」を求める意見書をそれぞれ提出した。厚労省は診療側、支払側・公益側を交え、厚労相に審議経過報告書を取りまとめたい意向だが、両側の意見に隔たりがあるため、改定率については両論併記になる可能性が高い。

東歯大同窓会 創立120周年祝う

東京歯科大学同窓会(矢崎秀昭会長)は創立120周年記念式典を11月29日、同大学水道橋校舎新館の血脇記念ホールで行った。東京ドームで行われた記念祝賀会では東京都歯科医師会の髙橋哲夫会長、白須賀貴樹衆議院議員、島村大参議院議員が祝辞を述べ、同窓会の大山萬夫名誉会長による乾杯の発声で祝宴に入った。オペラユニット「レジェンド」のコンサート、校歌斉唱なども行われた。

診療報酬改定 日歯が自民党の歯科議連で引き上げ要望

日本歯科医師会(山科透会長)は12月2日に開かれた自民党の国民歯科問題議員連盟で、平成28年度診療報酬改定においてプラス改定と技術料比率に応じた改定率を要望した。同日の議員連盟は報道関係者には非公開のため、本紙の調べで分かったもの。関係者によると日歯連盟幹部も出席したという。

女性の活躍でフレックス制導入を提案

女性歯科医師が継続的に勤務するためには育児期間中の勤務時間の変更、フレックス制、シフト製の導入などの多様な選択肢が必要-。東京都女性歯科医師の会副会長の竹内千恵氏が11月25日に厚労省で開かれた歯科医師の資質向上などに関する検討会・女性歯科医師の活躍に関するワーキンググループの参考人として意見を述べた。

薬価調査 歯科の乖離はマイナス1%

厚労省は、医薬品価格調査の速報値を12月4日の中医協総会に報告した。薬価と実際の取引額の差を示す乖離率は、歯科用薬剤はマイナス1.0%と、医療機関が薬価より高い価格で購入している実態が明らかになった。

マイナンバーの影響 冨山雅史前日歯常務理事に聞く

日本国民にマイナンバーが付与され、来年1月から「社会保障・税番号制度」、いわゆるマイナンバー制度がスタートする。議論に関わってきた冨山雅史氏(元日本歯科医師会常務理事、東京都開業)が「歯科医師が知っておきたいマイナンバー対応と医療等ID」を執筆し、医歯薬出版から発行された。冨山氏は書籍の内容について聞いた本紙の取材に対し、「国の施策では、地域包括ケアや医療連携、多職種連携などがキーワードとなるが、全てに医療ICTが関係してくる。課題もないとは言えないが、今大事なのは時代の流れをつかんで、いかに歯科医療の活性化、国民の健康増進に結びつけるかだと思っている」などと答えている。

骨代謝制御の新機序 骨芽細胞の遊走低下が関係

骨粗鬆症に至る骨量減少に、骨芽細胞の遊走の低下が関係する-。東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科准教授の江面陽一氏、同教授の野田政樹氏らの研究グループは、骨代謝制御の新たな仕組みを解明した。国際科学誌「Proceedings of the National Academy of Sciences USA」オンライン版(11月30日)で発表している。

日本歯科新聞社創立40周年 記念講演会・シンポジウムを開催

日本歯科新聞社は創立40周年を記念し、11月8日に東京都千代田区のベルサール神保町アネックスで記念講演会・シンポジウムを開催した。長年本紙コラムを執筆している松尾通氏(東京都開業)、ディー・ピー・エス代表の齋藤忠氏や、東京医科歯科大学内和同会歯科器材売店の渡邉勉氏、本社発行の「アポロニア21」と縁のある砂盃清氏(群馬県開業)、藤田融氏(埼玉県開業)を演者・シンポジストに招き、今後の歯科医療の可能性を語ってもらった。

日本歯科新聞社創立40周年 本社の歴史

日本歯科新聞社が法人登記したのは1975年12月8日で、この日を設立日として今年40周年を迎えた。新聞媒体は67年に臨床通信社が創刊した「臨床通信歯科版」が前身で、翌68年に「日本歯科新聞」に改題し、76年2月11日付新聞(259号)から発行所名が臨床通信社から日本歯科新聞社に変わり、新聞事業を引き継いでいる。

27年7月の歯科医療費・社保 件数は3.4%、点数2.7%増

社会保険診療報酬支払基金による平成27年7月診療分の総計確定件数は8,360万件、点数1,332億6,651万2千点で前年同月に比べ、件数は4.1%、点数は4.4%増加した。歯科は1,110万1千件、133億4,168万6千点で、前年同月に比べ、件数は3.4%、点数は2.7%増加した。

27年7月の歯科医療費・国保 市町村の金額1.8%の減少

国保中央会がまとめた平成27年7月診療分の総医療費は市町村国保と国保組合、後期高齢者を合わせて2兆2,743億円で、うち後期高齢者分は1兆2,664億円だった。歯科医療費は市町村が704億円で、対前年同月比で1.8%減。組合は50億円で0.4%減。後期高齢者は445億円で4.9%増加した。

「ものづくり」展示会開催

「ものづくり補助事業」を通じて全国の中小企業が新しい製品や技術、サービスを発表する展示会「中小企業 新ものづくり・新サービス展」の関東ブロックが11月26、27日の両日、東京都文京区の東京ドームシティ・プリズムホールで開かれた。食料品や繊維、金属製品等の製造業や情報通信業、卸売・小売業を営む企業約230社が集まる中、歯科技工所や歯科企業が出展。

日歯会長選・山科氏 2度目の会見で公約発表

日本歯科医師会会長予備選挙に立候補した現日歯会長の山科透氏は11月27日に東京・市谷のアルカディア市ヶ谷で2度目の会見を開き、選挙公約を発表した。

日歯会長選・堀氏 クリーンな戦いを誓う

日本歯科医師会会長予備選挙に立候補した堀憲郎氏は11月30日に、東京・市谷の歯科医師会館で記者の囲み取材に応じ、選挙戦に向けて「誹謗中傷は相手にせず、政策本位で理解を得ていきたい。遠方の支援者も含め、旅費などは全て手弁当でお願いしている」とクリーンな選挙を誓った。