日本歯科新聞 | 2016年4月5日付
診療報酬改定 疑義解釈の第1弾発表
厚労省は3月31日、平成28年度診療報酬改定にかかわる疑義解釈(その1)を発表した。歯科については計44問で内訳は初・再診料6問、医学管理7問、在宅医療11問、検査4問、処置5問、手術3問、歯冠修復及び欠損補綴6問、歯科矯正1問、その他1問。
歯科専門医認定で厚労省検討会
厚労省の歯科医師の資質向上等に関する検討会は3月24日に「歯科医療の専門性に関するワーキンググループ」を開き、歯科の専門医認定基準に対する第三者機構の創設について議論し、時期尚早との意見が多数を占めた。さらに医科のような歯科の総合診療医についても現時点では積極的に推進するとの声は少なかった。
初の全国統一歯科技工士国試 1,104人が合格
厚労省は3月28日、全国統一となった初の歯科技工士国家試験の合格者を発表した。受験者数は1,114人で合格者は1,104人、合格率は99.1%。
歯科衛生士国試合格率96.0%
厚労省は3月28日、第25回歯科衛生士国家試験の合格者を発表した。受験者数は7,233人、合格者6,944人で合格率は96.0%だった。
後発医薬品の品質結果公表-厚労省
厚労省は、平成26年度後発医薬品の品質検査結果を3月31日に発表した。同検査は「後発医薬品品質確保対策事業」の一環として行われたもので、都道府県などの協力の下、市場に流通している後発品398品目22有効成分を入手した。
日歯会員数6万5,157人で組織率62.7%
日本歯科医師会の平成26年12月末現在の会員数は6万5,157人で、2年前の同時期に比べ199人増えているが、歯科医師数に占める割合は2年前の同時期に比べ0.6ポイント下がって62.7%となっている。
大歯大技工専門学校 創立50周年祝う
大阪歯科大学歯科技工士専門学校および同校同窓会創立50周年記念祝賀会が3月26日、大阪市のリーガロイヤルホテルで開かれた。
日歯連盟褒賞 伊藤英紀氏ら5人受賞
日本歯科医師連盟(高橋英登会長)の平成27年度褒賞受賞者の表彰式が3月25日、東京・市谷の歯科医師会館で開かれた第128回評議員会において行われた。 今回の受賞者は、愛知の伊藤英紀(74)、神奈川の原慶治(77)、宮城の吉田直人(74)、慶野利文(69)、茨城の鈴木明夫(71)の5氏。受賞理由は、都道府県歯連盟会長又は日歯連盟が功績があるとして推挙した褒賞規則第2条第三号該当者。
歯科医師数に占める女性の割合 39年間で11.3ポイント増
歯科医師数に占める女性の割合は昭和50年の11.2%から平成26年には22.5%と39年で11.3ポイント伸びている。厚労省の「医師・歯科医師・薬剤師調査」を基に、日本歯科医師会が第182回臨時代議員会の事前質問に対する答弁資料としてまとめたもの。男女合計の歯科医師数は50年の4万3,586人が、26年には10万3,972人と6万386人増え、約2.4倍伸びている。
マウスウォッシュと頭頸部がん-英・エビデンス誌に検討論文
マウスウォッシュの使用と頭頸部がんとの関係性について検討した論文を英国のエビデンス誌「EBD」が2016年17号に掲載した。近年、ラテンアメリカなどで、頻回のマウスウォッシュ使用が頭頸部がんに関わっているとする疫学研究の報告があり、同研究は大規模な後ろ向きコホートによってこれらの研究の妥当性を検証したもの。
手術不要の顎骨造成に成功-東医歯大
東京医科歯科大学大学院の青木和広准教授の研究グループが、マウスを使った実験で口腔内への注射による顎骨造成に世界で初めて成功した。骨が欲しい部位に注射するだけで骨造成できる非侵襲的な方法として、歯科臨床への応用に期待がかかる。
DFAT細胞への脱分化 成熟脂肪細胞の大きさで違い
再生医療の新たなドナー細胞として注目を浴びている脱分化脂肪細胞(DFAT細胞)への脱分化に、成熟脂肪細胞の大きさが関係する-。愛知学院大学歯学部口腔解剖学教授の本田雅規氏と日本大学大学院歯学研究科歯学専攻の鶴町仁奈氏の共同研究で明らかになった。同研究成果は雑誌Tissue Engineering C(3月号)に掲載された。
口腔インプラント学会 日歯医学会分科会中最多の403人増
日本歯科医学会の専門・認定分科会のうち、ここ1年で会員数が最も増えたのは日本口腔インプラント学会で、403人増だった。次いで日本歯科審美学会の336人増、日本歯周病学会323人増と続く。毎年3月末に発行される日本歯科医学会誌(JJADS)に掲載される学会活動報告を基に前年と比較したもので、43学会中、比較できた42学会について増減を算出した。
震災孤児らに無償治療-日臨矯
日本臨床矯正歯科医会(富永雪穂会長)は、東日本大震災の孤児・遺児を対象に無償で矯正歯科治療する平成28年度「震災孤児・遺児支援事業」を4月から実施する。問い合わせは事務局TEL03(3947)8891まで。
27年11月の歯科医療費・社保 件数3.6%増、点数2.6%増
社会保険診療報酬支払基金による平成27年11月診療分の総計確定件数は8,214万5千件、点数1,315億7,348万1千点で前年同月に比べ、件数は3.4%、点数は7.1%増加した。歯科は1,042万1千件、121億4,936万7千点で、前年同月に比べ、件数は3.6%、点数は2.6%増加した。
27年11月の歯科医療費・国保 市町村の金額0.1%減少
国保中央会がまとめた平成27年11月診療分の総医療費は市町村国保と国保組合、後期高齢者を合わせて2兆2,006億円で、うち後期高齢者分は1兆2,283億円だった。歯科医療費は市町村が650億円で、対前年同月比で0.1%減。組合は45億円で0.008%減。後期高齢者は437億円で6.9%増加した。
商工協会主催 診療報酬改定説明会 器材の保険申請学ぶ
日本歯科商工協会(森田晴夫会長)は3月25日、「歯科分野に係る診療報酬改定等に関する説明会」を東京都千代田区のKKRホテル東京で開いた。企業関係者らが多数参加し、診療報酬改定の内容や保険適用希望書の提出方法について学んだ。
会計規則の見直し了承-日歯連盟評議員会
日本歯科医師連盟(高橋英登会長)は3月25日、第128回評議員会を東京・市谷の歯科医師会館で開いた。議事で会計規則の一部改正、28年度事業計画、13億523万8千円の一般会計収支予算、10億7,293万9千円の政治活動運営会計収支予算、1億8,701万円の選挙関係管理会計収支予算、5,353万9千円の役員退職金積立金会計収支予算、13億2,335万4千円の運営基金積立金会計収支予算など全8議案は賛成多数で可決した。協議の次期参院選の対応では、執行部が政権与党候補者の支援を求めた。そして野党から出馬する現職の西村正美氏の活動の手法に苦言を呈した。
日歯連盟迂回寄付事件で公判前整理手続を開始-東京地裁
日本歯科医師連盟の迂回寄付事件で起訴された髙木幹正元日歯連盟会長や日歯連盟の公判前整理手続が3月25日に東京地方裁判所で開かれた。日歯連盟執行部が同日開催の評議員会で説明したもの。
西村参院議員を励ます会に400人
7月の参議院選挙に民進党の全国比例区から出馬予定の西村正美参議院議員を励ます会が3月25日、都内のホテルグランドパレスで開かれ、歯科医療関係者ら400人が参加した。
2016年3月