日本歯科新聞 | 2016年5月10日付
疑義解釈第2弾 在宅歯科など17問
平成28年度診療報酬改定に関わる2回目の疑義解釈を厚労省は4月25日に発表した。歯科関連は17問で、内訳は在宅歯科3問、検査2問、処置5問、手術1問、歯冠修復及び欠損補綴2問、在宅療養支援歯科診療所及びかかりつけ歯科医機能強化型診療所関連の施設基準4問。
春の叙勲・褒章 歯科関係受章者 厚労17人、文科31人、藍綬褒章4人
平成28年春の叙勲が4月29日に発表された。歯科の厚労省関係者では、旭日小綬章の元千葉県歯科医師会会長の浅野薰之氏と元神奈川県歯科医師会会長の髙橋紀樹氏をはじめ、旭日双光章で15人の合わせて17人が保健衛生功労で受章した。文科省関係者では瑞宝中綬章で鹿児島大学名誉教授の井上勝一郎氏ほか4人、瑞宝小綬章で2人、瑞宝双光章で24人の合わせて31人が教育研究功労と学校保健功労で受章した。また、4月28日発表の褒章受章者では、厚労省関係の受章者として歯科医師4人が、多年保健衛生関係団体の要職にあって斯界の向上に貢献した功績で受章した。
熊本地震「歯科チームの参加必要」-被災者支援連絡協で堀日歯会長が発言
日本歯科医師会の堀憲郎会長は、熊本地震の被災者支援として①避難所の再編成②歯科医療・歯科保健サービスが提供できる最低限のスペースの確保③被災医療機関の復興④JMATへの歯科チームのさらなる参加が必要との認識を示した。4月26日に都内で開かれた被災者健康支援連絡協議会(会長・横倉義武日本医師会会長)で発言したもの。
日歯役員らが被災地視察
日本歯科医師会の堀憲郎会長ら役員と日本歯科医師連盟の高橋英登会長は4月24日、熊本地震に伴う被災地を視察した。視察したのは堀会長の他、柳川忠廣、佐藤保両副会長、村岡宜明専務理事。日歯、日歯連盟の役員は熊本県歯科医師会館で、浦田健二県歯会長と被災地の現状や課題などについて意見交換した。さらに堀会長が浦田会長に見舞金の目録を手渡した。
窓口負担金を猶予-厚労省
厚労省は、熊本地震における被災者の医療機関等の一部負担金の取り扱いについて、事務連絡を4月22日に発出していたのが分かった。①住宅の全半壊、全半焼またはこれに準ずる被災②主たる生計維持者が死亡または重篤な疾病を負ったり、行方不明③主たる生計維持者が業務を休止・廃止した旨や失職して現在収入がない、に該当する場合、今年7月まで一部負担金の支払いが猶予される。
災害復旧資金の措置概要を公表-福祉医療機構
独立行政法人の福祉医療機構は、熊本地震で被災した医療機関への災害復旧資金などの措置を発表した。問い合わせは大阪支店医療審査課融資相談係 TEL06(6252)0219。
費用対効果検証の医薬品等了承-中医協
高額な医薬品・医療機器の費用対効果を検証する対象品目として、中医協は4月27日の総会で7医薬品、5医療機器を了承した。歯科関連の製品はない。
東日本大震災復興チャリティー講演会 歯科技工士30人以上が講演
歯科技工士による東日本大震災復興支援チャリティー講演会が4月16、17の両日、仙台市の電力ホールで開かれ、延べ2千人が参加した。講演会の収益金は、東北地方の高校等に在籍する生徒たちに奨学金を支援している「まなべる基金」に寄付する。
東京都女性歯科医師の会 新会長に竹内千惠氏
東京都女性歯科医師の会の総会が都内のアークヒルズクラブで4月24日に開かれ、役員の改選の議案で新会長に竹内千惠氏の選出を了承した。
外国校卒業生ら対象に歯科国試
外国の歯科医学学校卒業者らを対象にした平成28年度歯科医師国家試験予備試験の「学説試験」について厚労省は、第一部を6月20日、第2部を9月15日に実施すると発表した。受験に関する書類は、学説試験は平成28年5月9日から同月27日までに厚労省医政局歯科保健課(〒100-8916、東京都千代田区霞が関1丁目2番2号)までに提出する。
日本歯科医学会連合が発足
歯科系学会の43団体で構成する一般社団法人「日本歯科医学会連合」が4月1日付で設立し、4月27日の理事会で初代理事長に日本歯科麻酔学会所属で、日本歯科医学会会長の住友雅人氏が就任した。
27年12月歯科医療費・社保 件数5.1%、点数4.0%増
社会保険診療報酬支払基金による平成27年12月診療分の総計確定件数は8,772万7千件、点数1,407億8,310万7千点で前年同月に比べ、件数は0.1%減、点数は4.9%増加した。歯科は1,110万9千件、129億4,929万5千点で、前年同月に比べ、件数は5.1%、点数は4.0%増加した。歯科の件数は21年6月に増加に転じ、東日本大震災が発生した23年3月に一度減少したが、それ以降は増加している。
27年12月歯科医療費・国保 市町村の金額2.2%減少
国保中央会がまとめた平成27年12月診療分の総医療費は市町村国保と国保組合、後期高齢者を合わせて2兆3,034億円で、うち後期高齢者分は1兆2,918億円だった。歯科医療費は市町村が676億円で、対前年同月比で2.2%減。組合は47億円で0.7%減。後期高齢者は454億円で5.5%増加した。件数は市町村が520万件で、対前年同月比で0.6%減。組合は39万件で1.2%増。後期高齢者は313万件で7.7%増となっている。
MEDTEC Japan 2016開催
医療機器の設計・製造に関するアジア最大の展示会「MEDTEC Japan 2016」が4月20~22日の3日間、東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれた。医療機器メーカーの関係者ら3万4,018人が来場した。504の企業や団体が出展し、医療用金属・工具やプラスチック素材、滅菌包材、表面加工処理など、医療機器の開発に要する技術や製品が数多く紹介された。「第5回MEDTECイノベーション大賞」の大賞には、ユニバーサルビューが開発した手術不要の視力矯正用コンタクトレンズ「オルソケラトロジーレンズ」が受賞した。
JADISポスターコンテスト 最優秀作品を発表
「歯科インプラント治療啓発ポスターコンテスト2016」の最優秀賞に、グラフィックデザイナー兼イラストレーターの栗林厚さん(東京都・41歳)の「smileシリーズ」が選ばれた。主催は日本歯科インプラント器材協議会(=JADIS、田岡隆玖会長)。今回の応募数は250作品で、うち最優秀賞や優秀賞、JADIS賞の5点が選出された。表彰式は4月18日に東京都千代田区の東京ステーションホテルで行われた。
2016年4月