第110回歯科国試 64人の試験委員公表

厚労省は7月1日、第110回歯科医師国家試験の日程とともに試験委員64人の名簿を公表した。委員長は岡山大学の予防歯科学分野教授の森田学氏、副委員長は東京医科歯科大学の口腔機能再構築学講座歯髄生物学教授の興地隆史氏が務める。なお、試験は来年2月4、5の両日、北海道、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、大阪府、広島県、福岡県の8カ所で実施する。合格発表は3月17日。

女医・歯科医アンケート 産前休なし26.9%

出産経験のある女性開業医師・歯科医師で、産前休暇が全くなく、陣痛が始まるまで働いていたのは、医師で27.5%、歯科医師26.9%を占めた。全国保険医団体連合会のアンケートで分かった。産前・産後休暇中の診療体制は、休診したのは医科18.4%に対し、歯科は27.2%と10ポイント近く多かった。出産時における女性の労働環境の厳しい実態が浮き彫りになった。女性歯科医師が増加する中、安心して出産・育児に取り組める環境づくりが大きな課題と言える。

小児歯科医バンク 8月スタート

日本小児歯科学会の「小児歯科医バンク」が8月からスタートする。同バンクはウェブサイトで運営し、男女問わず小児歯科医の就労や歯科診療所の事業継承を支援するためのもので、同学会女性小児歯科医委員会を中心に検討してきたもの。同サイトは8月2日の開設予定。

参院選 埼玉選挙区で関口氏当選

第24回参議院選挙の投開票が7月10日に行われ、埼玉選挙区で立候補した歯科医師で自民党の関口昌一氏は、89万8,827票でトップ当選した。比例区で民進党から立候補した歯科医師の西村まさみ氏は3万8,899票で落選した。

専門医制を学ぶ-全歯懇

「地域医療における人材育成の現状と展開」をテーマにした第63回全国歯科大学同窓・校友会懇話会が7月2日、鹿児島市内の城山観光ホテルで開かれた。懇話会では筑波大の前野哲博教授と福岡歯科大学の樋口勝規客員教授が専門医制度の在り方を講演した。

社会保障充実求める-保団連

全国保険医団体連合会(住江憲勇会長)は、2016~17年の第1回代議員会を、東京都千代田区の都市センターホテルで6月26日に開き、「国民のための医療と社会保障の充実・発展を求める」決議を採択した。

脳活動からODS患者を推定

噛み合わせ自体に医学的問題がなくても、心理的なストレスなどが原因で噛み合わせに強い違和感を覚える「咬合違和感症候群(Occlusal discomfort syndrome、以下ODS)」かどうか、脳活動から推定できる―。明治大学理工学部電気電子生命学科の小野弓絵准教授と神奈川歯科大学大学院歯学研究科口腔機能修復学講座の玉置勝司教授、宗像源博講師の研究グループが共同で手法を開発した。

歯学系学会協議会 宮崎理事長が再任

歯学系76学会から成る歯学系学会協議会の定時社員総会が6月30日、東京都品川区の昭和大学旗の台キャンパスで開かれ、27年度事業報告や決算、定款変更、28年度事業計画、予算など全6議案を承認、可決した。

IADR受賞インタビュー 山崎新潟大教授

歯学研究に関する世界最大の学会、IADR(国際歯科医学会)で、新潟大学大学院医歯学総合研究科口腔保健学分野教授の山崎和久氏が2016年度IADR Distinguished Scientist AwardのBasic Research in Periodontal Disease Awardを受賞した。同氏に受賞の喜びや今後の取り組みについて聞いた。

28年4月歯科診療所数 6万8,838施設

厚労省の施設動態調査による平成28年4月末現在の歯科診療所数は全国で6万8,838施設で、前月よりも35増えた。前年同月比の全国の歯科診療所数の動向では、28施設増加。開設者別歯科診療所数の個人は対前年同月比で462減、医療法人は495増。