東京都が歯ブラシ事故で安全対策協議

東京都は「子供に対する歯ブラシの安全対策」を平成28年度のテーマとし、第1回東京都商品等安全対策協議会を7月25日に都庁で開いた。歯磨き中に転倒するなどで、歯ブラシによる子供の受傷事故は毎年多く発生している。同協議会には消防庁や消費関連機関、歯科関連団体の代表者、歯科・小児の医療従事者らが参加。29年1月までにアンケート調査や事故再現実験を行い、検討を経て、事故を未然に防ぐための安全対策の提言をまとめるとしている。

歯科用貴金属価格 3品目が値下がり

歯科用貴金属3品目の価格が10月から値下がりとなる。7月27日に開かれた中医協総会で厚労省が報告したもの。歯科用貴金属の価格は、変動幅が5%を超えた場合、診療報酬改定以外に6カ月ごとに見直す仕組み。

健康づくりへのインセンティブ 679保険者が導入

地域住民等を対象に疾病予防・健康づくりを推進するためのインセンティブを導入している保険者は679ある。日本健康会議と厚労省が共同で実施した調査で分かった。

日医が新役員を披露

日本医師会(横倉義武会長)は、第3次横倉執行部誕生を祝う役員就任披露パーティーを7月26日、東京都千代田区の帝国ホテルで開いた。安倍首相や医療関係者ら1千人が集まった。冒頭あいさつで横倉会長は「平成30年度には医療・介護の同時改定がある。消費増税延期に伴い、財源不足で厳しい改定になるだろう。国民が安心して医療・介護が受けられる必要な財源の確保に努めていく」と述べた。

熊本地震 JMATの活動を終了

日本医師会(横倉義武会長)は7月27日の定例会見で、今年4月の熊本地震発生後の被災地でのJMATの活動について、7月16日で派遣が終了したと発表した。

介護給付5月分 居宅管理(Ⅰ)は4,848万単位

厚労省が7月27日に公表した介護給付費等実態調査の5月審査分によると、歯科医師による介護サービスの居宅管理指導(Ⅰ)は4,847万7千単位、(Ⅱ)は8,995万1千単位だった。

27年国民生活基礎調査 平均所得542万円

厚労省は「平成27年国民生活基礎調査」の結果を公表した。国民生活基礎調査は、保健、医療、福祉、年金、所得など国民生活の基礎的事項を調査するもので、昭和61年から3年ごとに大規模調査を実施している。所得等の状況で、1世帯当たりの平均所得金額は「全世帯」で541万9千円。

歯周病菌の脳炎症誘引機序を解明

アルツハイマー病患者の脳内からの歯周病菌の検出や、歯周病と認知症の重症度が比例するなどの報告はあったが、ジンジバリス菌がどのように脳炎症を引き起こすかのメカニズムは不明だった。そのメカニズムの一部を九州大学大学院歯学研究院博士課程4年の高山扶美子氏と同准教授の武洲氏、教授の中西博氏らの研究グループが解明した。同研究成果は、英国科学誌「Scientific Reports」オンライン(7月21日)に掲載された。

介護休業制度で判断基準

厚労省は、介護休業制度における「常時介護を必要とする状態に関する判断基準」に関する研究会(座長=佐藤博樹・中央大学大学院教授)の報告書を取りまとめ、7月19日に公表した。同研究会は、同省が労働政策審議会雇用均等分科会「仕事と家庭の両立支援対策の充実について(建議)」を踏まえて平成28年6に設立したもので、有識者による同判断基準の見直しで、3回の検討を行った。同省では、報告書を踏まえて局長通達を改正し、来年の1月1日に改正育児・介護休業法等と合わせて施行する予定。

歯科1件当たり点数1,178.7点で7.8点減-支払基金

医療保険における平成27年度(27年4月~28年3月)の歯科の全国平均1件当たり点数は1,178.7点で、前年度に比べ7.8点減った。社会保険診療報酬支払基金の統計資料を基本に、医療保険業務研究協会が取りまとめた「医療保険統計要覧」によるもので、1件当たり日数は1.78日、1日当たり点数は661.0点で、前年度に比べ日数は0.04日減っているが、点数は9.7点増えている。

28年5月歯科診療所数 6万8,861施設

厚労省の施設動態調査による平成28年5月末現在の歯科診療所数は全国で6万8,861施設で、前月よりも23増えた。前年同月比の全国の歯科診療所数の動向では、40施設増加。開設者別歯科診療所数の個人は対前年同月比で426減、医療法人は463増。

高齢者雇用で企業調査「健康確保措置」必要

65~69歳の雇用確保に必要となる取り組みについて、2,988企業の34.9%が「高年齢者の健康確保措置」と回答している。労働政策研究・研修機構(菅野和夫理事長)が行った「高年齢者の雇用に関する調査(企業調査)」によるもの。調査は、東京商工リサーチの企業情報から農林漁業と鉱業、複合サービス業を除く、全国の従業員数50人以上の民間企業を2万社無作為抽出し、6,187社(30.9%)から回答を得た。

医療経営士 2級82人、3級545人が合格

日本医療経営実践協会(吉原健二代表理事)は7月19日、6月19日に実施した「第11回医療経営士2級資格認定試験」と「第18回医療経営士3級資格認定試験」の合格者を発表した。2級試験は全国で318人が受験し、82人が合格、合格率は25.8%。3級試験は1,156人が受験し、545人が合格、合格率は47.1%だった。なお、次回試験は1級の第一次試験が9月4日、2級と3級が10月16日に実施される。

歯科用磁性アタッチメントISO追補版 JIS制定に原案作成中

「歯科用磁性アタッチメントの維持力を正確かつ簡便に測定する方法」を新たに規定したISO13017「歯科用磁性アタッチメント」の追補版が昨年11月に発行され、日本で日本工業規格(JIS)制定に向けての原案作成が進められている。経済産業省が今年7月20日に発表したもので、ISO13017は日本からの国際提案により2012年に発行された国際規格。今回の追補改正に伴う取り組みは、日本歯科材料器械研究協議会(根來紀行会長)が受託した経産省の「戦略的国際標準化加速事業」の一環として行われている。

都知事選 都歯連推薦の増田氏は落選

東京都知事選挙の投開票が7月31日に行われ、東京都歯科医師連盟が推薦していた自民党の増田寛也氏は179万3,453票獲得したものの、トップの小池百合子氏に100万票以上の差をつけられて落選した。