歯科活性化会議 9月20日に初会合

日本歯科医師会の堀憲郎会長は8月25日の理事会後の定例会見で、新たな医療技術・医療機器の開発および保険収載などを議論するための「歯科活性化会議」の初会合を9月20日に開く意向を明らかにした。

台風で東北の診療所に被害

8月下旬から関東や東北地方を襲った台風の影響で北海道や東北地方の歯科診療所に床上浸水などの被害が出ている。北海道、青森、宮城の県歯科医師会やモリタ、ジーシー、ヨシダの歯科関連企業への取材で分かったもの。

疑義解釈第6弾 歯科関係は23問

平成28年度診療報酬改定に伴う疑義解釈第6弾を厚労省は9月1日、発表した。エナメル質初期う蝕3問、医学管理1問、検査1問、処置3問、手術1問、歯冠修復及び欠損補綴9問、施設基準1問、診療報酬明細書4問の計23問。

医療費財源など議論-滋賀で近北歯合同協議会

平成28年度近畿北陸地区歯科医師会・歯科医師連盟役員合同連絡協議会が8月27日、滋賀県大津市のびわ湖大津プリンスホテルで開かれた。滋賀県歯科医師会の芦田欣一会長による当番県代表あいさつに続き、来賓あいさつをした日本歯科医師会の堀憲郎会長は、消費税引き上げの再延期による財税状況を踏まえて、平成30年度の診療報酬改定は厳しいとの認識を示した。

歯科医師需給で日歯が見解

日本歯科医師会(堀憲郎会長)は8月25日の理事会後の会見で、歯科医師需給に関する見解を発表した。

喫煙と歯科疾患の科学的な因果関係は十分

喫煙と歯科疾患の因果関係で、歯周病は科学的証拠が因果関係を推定するのに十分な「レベル1」だとする報告書を、厚労省の喫煙の健康影響に関する検討会が8月31日に発表した。う蝕や口腔インプラントの失敗、歯の喪失については、科学的根拠は因果関係を示唆しているが十分でない「レベル2」だとしている。

春の叙勲受章者 浅野氏を祝う会

春の叙勲で旭日小綬章を受章した前千葉県歯科医師会会長の浅野薰之氏を祝う会が8月27日に千葉市の京成ホテルミラマーレで開かれ、歯科関係者ら300人が集まった。浅野氏は昭和15年1月23日生まれ。40年に東京歯科大学卒業、52年から市原市歯理事、同専務理事、同副会長、同会長、県歯理事、県歯代議員、県歯副会長などを歴任後、平成21年から2期4年間、県歯会長を務めた。現在は県歯顧問。

保健文化賞 兵庫の歯科保健センターが受賞

第68回保健文化賞(主催・第一生命保険)の受賞者が8月26日に発表され、歯科関係では兵庫県の佐用町南光歯科保健センターが受賞した。

歯科衛生士短大を開設へ-東歯大

東京歯科大学短期大学歯科衛生士学科が8月31日付で設置認可を受け、来年4月に東京都千代田区の水道橋キャンパスに開学する。石井拓男学長予定者は、「医科歯科連携や病診連携、地域包括ケアシステムなどが注目される中、医療・介護の現場で活躍できる人材を育成したい」と意気込みを語る。入学者募集等の詳細についての問い合わせは東京歯科大学短期大学設置準備室TEL03(6380)9105まで。

大歯大が医療保険学部開設へ

大阪歯科大学は来年4月から、大阪府枚方市の牧野学舎に「医療保健学部」を開設する。8月26日に設置認可に対して、文科省の大学設置分科会および学校法人審議会で判定「可」との答申が出た。詳細はホームページ(http://www.osaka-dent.ac.jp/mhf/)を参照。

IADRが口腔顔面疼痛を特集

国際歯科医学会(IADR)は、機関誌「JDR」で、口腔顔面領域の疼痛を特集した。口腔顔面領域は慢性疼痛の好発部位であり、近年、慢性疼痛に関する基礎的な研究や各種治療法が進んでいるのを受けたもの。疼痛に関わる治療費と労働損失を合わせると、アメリカだけで年間6千億ドルのコストがかかっているという。

むし歯菌の酵素で高耐熱性樹脂を開発

東京大学と東京農工大学らの研究グループは、むし歯菌がバイオフィルムを形成する際の酵素を利用して、エンジニアリングプラスチックとしての利用が期待できる高耐熱性樹脂の開発に成功したと発表した。同研究は、JST戦略的創造研究推進事業先端的低炭素化技術開発の一環として行われたもので、「Scientific Reports」(7月29日)で公表された。

イノベーション・ジャパン2016開催

大学等の研究成果と産業界のニーズを結ぶための展示会イノベーション・ジャパン2016が8月25、26の両日、東京・有明の東京ビッグサイトで開かれた。歯科における禁煙支援プログラムツールや、歯牙状態診断支援システムに関する研究など歯科に関する研究もあった。

オーラルフレイルに焦点

全国在宅療養支援歯科診療所連絡会(原龍馬会長)の全国大会が東京医科歯科大学歯学部特別講堂で8月28日に開催された。基調講演で飯島勝矢東京大学高齢社会総合研究機構准教授は「今まさに時代が求めている包括的フレイル予防─戦略的学術研究(柏スタディ)から国民運動論へ」と題し、人口構成の高齢化に伴い新たな高齢者医療の課題となっているフレイル予防について概説、国民運動に展開していく上での課題を示した。

う蝕予防テーマにシンポジウム-ADA財団

アメリカ歯科医師会財団(ADA Foundation)は、「小児う蝕が予防可能なのだとしたら、なぜ、いまだに問題になっているのか?」という問いかけを8月18、19の両日にニューヨーク大学歯学部において開いたう蝕予防に関するシンポジウムで行った。

28年3月の歯科医療費・社保 件数は4.8%、点数3.5%増

社会保険診療報酬支払基金による平成28年3月診療分の総計確定件数は9,740万4千件、点数1,541億7,016万点で前年同月に比べ、件数は8.1%、点数は10.0%増加した。歯科は1,165万2千件、139億4,421万3千点で、前年同月に比べ、件数は4.8%、点数は3.5%増加した。歯科の件数は21年6月に増加に転じ、東日本大震災が発生した23年3月に一度減少したが、それ以降は増加している。

28年3月の歯科医療費・国保 市町村の金額は4.4%減少

国保中央会がまとめた平成28年3月診療分の総医療費は市町村国保と国保組合、後期高齢者を合わせて2兆4,052億円で、うち後期高齢者分は1兆3,441億円だった。歯科医療費は市町村が699億円で、対前年同月比で4.4%減。組合は50億円で1.7%減。後期高齢者は470億円で2.9%増加した。

「疾病構造に合う報酬に」-東京歯科保険医協が談話

東京歯科保険医協会(松島良次会長)は、今後の診療報酬の在り方についての談話を、坪田有史政策委員長名で8月22日に発表した。6月15日に示された2015年の「社会医療診療行為別統計」を受けたもの。

医療介護職種の平均月給・時給 歯科医師は57万円

歯科医師の平均月給56.6万円、平均時給3,494円と、看護師や薬剤師など医療・介護系15職種の中で最も高かった。メドレー(本社・東京都港区、瀧口浩平代表取締役社長、豊田剛一郎代表取締役医師)が2016年7月の求人時の平均月給・時給をまとめたもので、次いで薬剤師34.8万円、2,156円、理学療法士25.4万円、1,660円で上位を占めた。歯科技工士は平均月給9位(24.8万円)、平均時給13位(1,110円)、歯科衛生士は平均月給12位(23.4万円)、平均時給7位(1,356円)という結果となった。

2020年までの世界の洗口液市場 年5%の拡大見込む

世界のマウスウォッシュの販売市場は、2016年から20年にかけて年平均4.59%の成長(CAGR)が見込まれる。ロンドンに本部を置く国際的な市場調査会社Technavio社が8月30日に発表したもの。

東北デンタルショー 5,814人が来場

第24回東北デンタルショーが仙台市の仙台国際センター・会議棟で開かれた。宮城県歯科医学大会の併催行事で、120を超える企業が最新の歯科器材等を展示。延べ5,814人が来場し、熱心にブースを見て回り、日々の臨床に役立つ情報を集めていた。

警視庁 日学歯職員の横領で刑事告訴受理

2千万円を超える使途不明金を出し、業務上横領の疑いをかけられている日本学校歯科医会の鈴木喜一郎元事務局長に対する刑事告訴が7月21日付で警視庁に受理された。日学歯が8月29日に発表したもの。

29年度税制改正に向け相続税の延長求める-厚労省

厚労省は、平成29年度税制改正要望事項を8月26日に発表した。医療関連では、医業継続に係る相続税・贈与税の納税猶予等の特例措置の延長、かかりつけ医やかかりつけ歯科医機能および在宅医療・在宅歯科の推進に係る診療所の税制措置の創設、地域に必要な医療を担う医療機関の事業の継続に関する税制の創設、診療報酬に係る非課税措置の存続、医療法人の社会保険診療以外部分に係る軽減措置の存続などを求めた。

29年度税制改正要望書 日歯が厚労省に提出

日本歯科医師会(堀憲郎会長)は、「国民が健康で生きがいを持って暮らせる社会の実現には安心・安全で質の高い歯科医療が必要」との考え方を柱とした平成29年度税制改正に関する要望書を8月31日に厚労省に提出した。