日本歯科新聞 | 2016年9月20日付
27年度歯科医療費 2兆8,329億円で1.4%増
平成27年度の概算歯科医療費は2兆8,329億円となり、対前年度比で1.4%増加した。厚労省が9月13日に公表した医療費の動向で明らかになったもの。今の公表の方法になった平成12年度からは最高額で、それ以前と比べても過去最高の可能性が高い。しかし、医療費に占める歯科の割合は6.8%と0.2ポイント減少した。歯科よりも医科や入院の伸び率が大きいため、歯科医療費が増えても全体に占める割合が下がった。医科、歯科、調剤を合わせた全体の医療費は過去最高の41兆4,627億円となり3.8%増加した。
都道府県歯の大規模災害時の備え 訓練等は8割実施
47都道府県歯科医師会のうち、大規模災害時に備えて研修会や訓練を行っているのは39と8割を超えたが、備蓄は45%の21にとどまっている。岐阜県歯科医師会・警察歯科部会の都道府県歯へのアンケート調査で分かった。同部会では昨年4月と今年2月の2回に分けて警察歯科医(部)会に関するアンケートを実施した。回収率は1回目が100%、2回目が97.87%。
神奈川県歯 10月に110周年式典
神奈川県歯科医師会が10月27日に創立110周年記念式典を開催する。9月8日の記者会見で明らかにしたもの。同県歯は1926年創立で90周年行事を行う予定だったが、文献等から1906年の創立が妥当との判断に至った。
愛知県歯が新事業「ウエルネス8020」説明
愛知県歯科医師会(渡邉正臣会長)は、県民のより多くが8020を達成するための新たな事業となる「ウエルネス8020」について明らかにした。
明海大歯同窓会 創立40周年祝う
明海大学歯学部同窓会(中村睦夫会長)は9月11日、「繋ぐ―新たな意思で、未来に向けて」をテーマに同窓会創立40周年記念式典・祝賀会を東京都品川区のグランドプリンスホテル新高輪で開いた。
よい歯の親子優秀者は6組
厚労省は、平成28年度親と子のよい歯のコンクールの優秀者6組を9月7日に発表した。優秀者は、12月10日に沖縄コンベンションセンターで開催される第37回全国歯科保健大会で、厚生労働大臣から表彰を受ける。
6月の歯科診療所数 6万8,875施設
厚労省の施設動態調査による平成28年6月末現在の歯科診療所数は全国で6万8,875施設で、前月よりも14増えた。開設者別歯科診療所数の個人は対前年同月比で448減、医療法人は486増。
「滅菌と非滅菌の手袋に差なし」-米国医師が論文発表
皮膚科手術で滅菌手袋を使っても、非滅菌の手袋を使っても感染の発生に差はないとする論文を、「JAMA」Dermatology誌オンライン版(8月3日発行)が掲載した。
28年4月歯科医療費・国保 市町村の金額は3.0%減
国保中央会がまとめた平成28年4月診療分の総医療費は市町村国保と国保組合、後期高齢者を合わせて2兆2,141億円で、うち後期高齢者分は1兆2,471億円だった。歯科医療費は市町村が680億円で、対前年同月比で3.0%減。組合は48億円で1.6%減。後期高齢者は465億円で4.4%増加した。
28年4月歯科医療費・社保件数、点数とも4%以上増加
社会保険診療報酬支払基金による平成28年4月診療分の総計確定件数は8,536万6千件、点数1,319億1,670万7千点で前年同月に比べ、件数は4.7%、点数は3.5%増加した。歯科は1,083万3千件、130億3,599万6千点で、前年同月に比べ、件数は4.3%、点数は4.2%増加した。歯科の件数は21年6月に増加に転じ、東日本大震災が発生した23年3月に一度減少したが、それ以降は増加している。
歯科用医療機器のデータベース 登録割合は98.3%
平成27年度の歯科用医療機器データベースの登録割合は98.3%と26年度に比べて8.1ポイント増加した。医療機器全体のJANコード取得割合は98.8%、MEDIS-DCデータベースの登録割合は77.2%という結果となった。厚生労働省が9月2日に発表した「医療機器等における情報化進捗状況調査」の結果概要で分かった。
弁護士が「健保法改正案」
指導・監査・処分改善のための健康保険法改正研究会(井上清成・石川善一共同代表)は9月14日、東京都港区の井上法律事務所で会見し、個別指導と監査の峻別、法律による行政の原理の強化、弁護士選任権の明記などを盛り込んだ健康保険法の改正案を示した。