日本歯科新聞 | 2017年2月21日付
日歯会長予備選挙 堀氏が再選
日本歯科医師会会長予備選挙の開票が2月17日に行われ、現職の堀憲郎氏が再選を決めた。任期満了に伴うもので立候補者は堀氏のみだった。現行の選挙制度において立候補者が1人だったのは今回が初めて。被投票権者は代議員138人、選挙人500人の計638人で、投票総数605票。無効11票で、堀氏が有効投票の594票を獲得した。
歯ブラシ事故 6年間で139件
6歳以下の子供の歯ブラシ事故は、平成22年12月~28年12月までに139件あった。消費者庁が2月15日に公表したもので、そのうち3歳以下が9割を占める。事故件数は、消費者庁と国民生活センターが共同で行っている「医療機関ネットワーク事業」に参画している30医療機関から寄せられたのを集計した。消費者庁は保護者の見守りや歯ブラシを子供の手に届かないところに置く、口に入れたまま歩かせないなどの注意を呼びかけている。
歯・口の健康に関するポスターコンクール 優秀作品を表彰
平成28年度歯・口の健康に関する図画・ポスターコンクールの優秀作品が第51回東京都学校歯科保健研究大会で表彰された。
がん治療連携で日歯が協議会
日本歯科医師会(堀憲郎会長)は、第4回がん診療医科歯科連携推進協議会を2月8日に東京・市谷の歯科医師会館で開いた。協議会には歯科医師会役員やがんセンターの医師および歯科医師らが出席し、医科歯科連携について意見交換した。冒頭あいさつで堀会長は、がん診療での医科歯科連携について、平成22年の国立がん研究センターと日歯の協定を契機に各地で連携が進んでいる現状を報告し「連携を臨床現場でどう生かしていくかが問われている」と述べた。その上で日歯の方針について①口腔がん対策の推進②周術期における医科歯科連携の推進の継続を挙げた。
「か強診」の届出、全国で7%
平成28年度診療報酬改定で導入となった「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」を届け出している歯科医療機関は全国で7%(28年10月時点)ある。日本歯科総合研究機構の調べで分かった。
日歯会長と高校生が対談
歯科健診義務化を提案する東京都の品川女子学院の生徒と日本歯科医師会の堀憲郎会長の対談が実現-。歯科健診の義務化と医療費の関係などについて意見交換した。歯科界のPR方法では生徒から「校閲者のドラマがあったので歯科衛生士を主人公にしたのも見てみたい」との声もあった。対談内容は3月1日発行の日歯広報に掲載される。
創立110周年記念と新会館の竣工記念 広島県歯が祝う
広島県歯科医師会(荒川信介会長)は2月12日、創立110周年記念式典・祝賀会ならびに新会館竣工記念祝賀会を広島市内のリーガロイヤルホテル広島で開いた。記念式典は広島高等歯科衛生士専門学校創立60周年と広島県歯科医師国民健康保険組合設立60周年も兼ねて行われた。
会長予備選・神奈川県歯 現職の鈴木氏無投票で当選
任期満了に伴う神奈川県歯科医師会の会長予備選挙の立候補者届出が2月10日に締め切られ、現職の鈴木駿介氏が無投票で当選した。
個別指導 6割弱が納得せず
個別指導の内容について歯科医師の6割弱は納得していない。全国保険医団体連合会の会員調査で分かったもの。ここ5年以内に個別指導を受けた会員は196人いて、その時の心情として「納得できない点もあった」が48.5%、「全く納得できなかった」が9.7%、「概ね納得できた」は37.8%だった。医師は「納得できない点もあった」、「全く納得できなかった」を合わせて50.0%と、歯科の方が個別指導内容に不満を持っているのが浮き彫りになった。
日学歯会長予備選 現職ら2氏が立候補
日本学校歯科医会は2月17日、任期満了に伴う会長予備選挙の立候補届出が2月13日に締め切られ、東京の川本強氏と現職の丸山進一郎氏の2氏が立候補したと公表した。開票は3月1日の午後1時から歯科医師会館で行う。
公益法人化に向けて加盟団体長会-日学歯
日本学校歯科医会(丸山進一郎会長)は2月15日、東京・市谷の歯科医師会館で加盟団体長会を開き、会務や会計現況、「公益法人に向けた諸問題検証委員会最終答申について」などの報告や、協議事項として平成28年度補正予算や29年度事業計画、収支予算概要、学校歯科医生涯研修制度の改正などについて説明した。
28年11月歯科診療所数 6万8,972施設
厚労省の施設動態調査による平成28年11月末現在の歯科診療所数は全国で6万8,972施設で、前月よりも6増えた。前年同月比の全国の歯科診療所数の動向では、193施設増加。開設者別歯科診療所数の個人は対前年同月比で321減、医療法人は510増。
デジタルX線市場 24億ドル規模へ
デジタルX線機器の市場は順調な伸びで、2024年には世界で24億ドル規模となる。フルレポートは、同社URL(https://www.reportbuyer.com/product/4604963/)にて。
日歯医学会 住友会長が3選
日本歯科医学会の任期満了に伴う会長選挙が2月20日の第95回評議員会で行われ、現職の住友雅人氏が無投票当選を果たした。任期は7月1日から平成31年6月30日まで。
殺菌と洗浄を両立 新たな義歯洗浄剤
殺菌作用と洗浄効果を両立させた義歯洗浄剤を大阪歯科大学細菌学講座の王宝禮教授らが開発した。2月11、12の両日に鹿児島市の鹿児島大学で開かれた日本義歯ケア学会の第9回学術大会で同氏が報告した。
28年9月の歯科医療費・社保 件数は6.2%、点数8.2%増
社会保険診療報酬支払基金による平成28年9月診療分の総計確定件数は8,228万9千件、点数1,318億7,808万6千点で前年同月に比べ、件数は3.2%、点数は3.3%増加した。歯科は1,075万5千件、127億5,962万5千点で、前年同月に比べ、件数は6.2%、点数は8.2%増加した。歯科の件数は21年6月に増加に転じ、東日本大震災が発生した23年3月に一度減少したが、それ以降は増加している。
28年9月の歯科医療費・国保 市町村の金額は0.3%増
国保中央会がまとめた平成28年9月診療分の総医療費は市町村国保と国保組合、後期高齢者を合わせて2兆1,733億円で、うち後期高齢者分は1兆2,412億円だった。歯科医療費は市町村が634億円で、対前年同月比で0.3%増。組合は45億円で2.6%増。後期高齢者は450億円で8.6%増加した。
中部日本デンタルショー 1万847人が来場
愛知県歯科医学大会併設の第40回中部日本デンタルショーが2月18、19の両日、名古屋市の吹上ホールで開かれ、歯科医師ら1万847人が来場した。
自民党国会議員らに歯科の重要性伝える-埼玉県歯連盟
埼玉県歯科医師連盟(飼馬直樹会長)は、自由民主党埼玉県連所属国会議員・県議会議員とのデンタルミーティングを2月12日にさいたま市のパレスホテル大宮で開いた。会合では、天皇陛下の執刀医も務めた「神の手」として知られる順天堂大学医学部附属順天堂医院の天野篤病院長が「口は災いの元~歯と口そして身体の健康」で、埼玉県歯の深井穫博常務理事が「2025年に向けた歯科保健医療の課題と方向性」で講演し、歯科医療に対する認識を深め合った。来賓あいさつで関口昌一参議院議員は、昨年の参議院選挙での支援に感謝の意を示し、今後もさらなる支援を願った。
医科外来を審議-中医協総会
中医協は2月8日、総会を開き、平成30年度診療報酬改定に向けて医科の外来診療の在り方について意見交換した。総会で厚労省は医科の現状を説明し、医療施設数の無床一般診療所は増加傾向、有床一般診療所は減少傾向、一般診療所の総数は近年横ばいと報告した。
介護報酬改定でパブコメを提出-保団連
今年の4月に臨時改定が予定されている介護報酬で、全国保険医団体連合会(住江憲勇会長)は2月15日にパブリックコメントを厚労省に提出した。今回の臨時改定では、(1)新たな要件を満たさなければ引き上げにならず、全ての介護職員が引き上げになるわけではない、(2)サービスによっては従来よりも加算率が引き下げられるなど、いくつかの問題点が挙がっている。