文科省の違法天下り問題で歯科の団体名も浮上

文科省の違法天下り問題で、同省再就職等問題調査班が3月30日に最終報告書を公表した。中間報告書以降に判明した35件の規制違反事案で、日本私立歯科大学協会、日本学校歯科医会、福岡歯科大学、東京歯科大学の名が浮上している。最終報告書では、「調査の過程で、平成29年1月20日付けで行った処分等の際に認定したもの以外の事実が判明したため、改めてとるべき責任について整理し、組織的なあっせん構造の構築等に関係する職員、再就職等規制違反行為を行った職員等については、確認された事実等に基づき、厳正な処分等を行うことが必要」と記している。

米・ヘルスケア分野のベスト職業 1位は歯科医師

米国では歯科医師がベスト職業の1位となった。「US News&World Report」が3月9日付で発表した「2017年度ヘルスケア職業リスト」によるもので、収入、満足度、失業率などを評価したランキング。歯科医師は前年2位で、1位だった歯科矯正医は4位に下がった。

8020推進財団 斎藤英生氏が議長に就任

8020推進財団(堀憲郎理事長)は、第12回評議員会を3月29日、東京・市谷の歯科医師会館で開き、「議長の選出」、「議事録署名人の選出」、「評議員辞任に伴う後任評議員の選任」の三つの議案を可決した。議長には千葉県歯科医師会会長の斎藤英生氏が就任した。

受動喫煙防止対策で厳格な対応-日歯

日本歯科医師会の堀憲郎会長は、国で検討を進めている受動喫煙防止対策などを盛り込んだ健康増進法の改正について、「3月8日の理事会で厳格な対応が進められるようにとの立場を確認した」と述べた。

横倉日医会長 同時改定への考え方示す

日本医師会の横倉義武会長は、平成30年度の診療報酬と介護報酬の同時改定に向けて「財源抑制による給付範囲の縮小は国民皆保険を崩壊させる大きな要因」との考えを示した。3月26日の第139回臨時代議員会の冒頭あいさつで述べたもの。

29年度予算 社会保障費は32兆4,735億円

一般会計総額97兆4,547億円となる政府の平成29年度予算が3月27日、参院本会議で自民、公明両党などの賛成多数で可決、成立した。年度内の予算成立は2年連続で予算規模は過去最大。

会長予備選・青森県歯 現職の山口氏

任期満了に伴う青森県歯科医師会の会長予備選挙の立候補者届出が3月24日に締め切られ、現職の山口勝弘氏が無投票で当選した。

会長予備選・福岡県歯 市歯会長の熊澤氏

任期満了に伴う福岡県歯科医師会の会長予備選挙が4月2日に開票され、現福岡市歯会長の熊澤榮三氏が当選した。

歯科技工士国試 合格者1千人割る

若者離れが深刻化している歯科技工士の平成28年度国家試験の合格発表が3月28日にあり、合格者数は987人と1千人を割った。試験は2月19日に実施され、受験者数は1,012人、合格率は97.5%で、統一国家試験となった昨年に比べ、受験者数で102人、合格者数で117人減り、合格率は1.6ポイント低下している。

歯科衛生士国試 6,737人合格合格率93.3%

第26回歯科衛生士国家試験の合格者が3月28日に発表された。試験は3月5日に実施され、7,218人が受験した。合格者は6,737人で、合格率は93.3%。前回に比べ受験者数で15人、合格者数で207人少なく、合格率も3.0ポイント低かった。

「食べる」テーマの口腔保健シンポ 厚労省が初企画・主催

厚労省は、「子どもと大人の『食べる』と『歯と口の健康』」をテーマにした口腔保健シンポジウムを横浜市内の神奈川県歯科医師会館で3月18日に開いた。厚労省の企画・主催による口腔保健シンポジウムは今回が初めて。

29年1月末の歯科診療所数 前月より63減少

厚労省の施設動態調査による平成29年1月末現在の歯科診療所数は全国で6万8,872施設で、前月よりも63減少した。前年同月比の全国の歯科診療所数の動向では、142施設増加。開設者別歯科診療所数の個人は対前年同月比で336減、医療法人は473増。

医療経営士3級873人が合格

日本医療経営実践協会(吉原健二代表理事)は3月31日、3月5日に実施した「第20回医療経営士3級資格認定試験」の合格者を発表した。全国で2,245人が受験し、873人が合格。合格率は38.9%だった。

日歯連盟褒賞受賞者 個人は7人、団体は福井県と愛媛県

日本歯科医師連盟(高橋英登会長)は、平成28年度の褒賞受賞者7人と2団体を表彰した。3月24日に東京・市谷の歯科医師会館で行われた表彰式では高橋会長から受賞者に表彰状と記念品が贈られた。受賞者は、褒賞規則第2条第一号で千葉の千葉光行氏(74)、褒賞規則第2条第三号は6人で東京の浅井智司氏(71)と鈴木安彦氏(73)、岐阜の加藤賢氏(77)と伊塚良一氏(72)、大阪の水沼和夫氏(71)、岩手の田中勝氏(72)。団体は褒賞規則第2条第四号で福井県歯連盟と愛媛県歯連盟。

イヌの歯の再生に成功-岡山大学研究グループら

岡山大学大学院らの研究グループが、イヌの歯の再生に成功した。同医歯薬総合研究科インプラント再生補綴学分野の窪木拓男教授、大島正充助教、同分子医化学分野の大野充昭助教、理化学研究所多細胞システム形成研究センターの辻孝チームリーダーらによる研究で、構造的・機能的に完全な歯の再生を実証した。

生涯伸びるマウス切歯 東北大らが機序を解明

東北大学大学院歯学研究科小児発達歯科学分野の福本敏教授らのグループは、マウスの切歯が伸び続けるメカニズムを解明した。九州大学大学院歯学研究院の吉崎恵悟助教との共同研究で、3月27日に英科学雑誌『Scientific Reports』電子版に掲載された。

東歯大短期大学歯科衛生学科 開学記念式典開く

東京歯科大学短期大学歯科衛生学科(石井拓男学長)の開学記念式典が3月26日、東京・水道橋の同大新館「血脇記念ホール」で開かれた。

ワールドレポート・ベトナム

JIMTEF(公益社団法人国際医療技術財団)の協力で、日本歯科技工士会が開催した「ベトナム国際セミナーツアー」に3月1~4日の日程で参加した。ベトナムには仕事の上で強い関心があり、今回が4回目の訪問となった。今回の視察はベトナムの実情を肌で感じ、さらに深く知ることとなった。そして、技術供与についての架け橋の構築ができ、ベトナムの医療が大きく発展する重要な節目の一つの機会になったと確信している。微力ながらも力添えができたことをうれしく思うとともに、関係各位に深く謝意を申し上げたい。

28年11月の歯科医療費・社保 件数と点数ともに増加

社会保険診療報酬支払基金による平成28年11月診療分の総計確定件数は9,003万5千件、点数1,383億8,335万9千点で前年同月に比べ、件数は9.6%、点数は5.2%増加した。歯科は1,104万1千件、130億7,643万2千点で、前年同月に比べ、件数は5.9%、点数は7.6%増加した。歯科の件数は21年6月に増加に転じ、東日本大震災が発生した23年3月に一度減少したが、それ以降は増加している。

28年11月の歯科医療費・国保 市町村の金額は0.7%減少

国保中央会がまとめた平成28年11月診療分の総医療費は市町村国保と国保組合、後期高齢者を合わせて2兆2,204億円で、うち後期高齢者分は1兆2,735億円だった。歯科医療費は市町村が646億円で、対前年同月比で0.7%減。組合は46億円で1.5%増。後期高齢者は479億円で9.7%増加した。

迂回寄付裁判で元日歯連盟副会長が証言

日本歯科医師連盟の迂回寄付事件で政治資金規正法違反の容疑で起訴されている元日歯連盟会長の髙木幹正氏、同元会長の堤直文氏、日歯連盟に対する公判が3月29、30の両日、東京地方裁判所で開かれ、元日歯連盟副会長の寺尾隆治氏が証人として出廷、一連の問題について「正しいことをやってきたつもり」と述べた。