日本歯科新聞 | 2018年7月10日付
1万1,500人を対象にオーラルフレイル調査─愛知県歯と東浦町ら
愛知県歯科医師会(内堀典保会長)は、7月から同県東浦町らと共同でオーラルフレイルの調査研究事業を行うと、6月26日に県歯会館で開いた記者発表で報告した。65歳以上の町在住者約1万1,500人を対象に、集団歯科検診と会員歯科医院での精密検査や歯科的介入を行い、結果を愛知学院大学歯学部で集計、分析する。オーラルフレイルと歯科的介入、トータルフレイルや全身の健康との相関関係のエビデンスを確立し、県内や全国での取り組みの指針とすることが狙いだ。
西日本豪雨、2階まで浸水の医院も
西日本を襲った豪雨により、歯科診療所でも床上浸水、床下浸水、水漏れなどの被害が複数出ている。特に岡山県倉敷市真備町にある4歯科医院が2階相当部まで浸水し、診療のめどが立たない状況となっている。また、7、8の両日に広島で開催された日本臨床歯周病学会の学術大会や中国デンタルショーにも影響が出たことが分かった。
日歯共済の加入者、死因の最多は「がん」
日本歯科医師会の福祉共済保険制度加入者のうち、平成29年度に亡くなった710人の死因調査で、最も多かったのは前年度に引き続き「悪性新生物(がん)」の232人だった。
日歯制作の映画、クランクアップ
日本歯科医師会が8020運動30周年記念事業の一環で制作を進めている映画「笑顔の向こうに」の進捗状況で、既にクランクアップを終えて編集作業、主題歌作成に入っていることが分かった。6月28日の定例記者会見で瀬古口精良常務理事が質問に答えたもの。
母子保健情報データの検討会で中間報告書案を提示
厚労省は「データヘルス時代の母子保健情報の利活用に関する検討会」での中間報告書案を6月29日に東京・霞ケ関の省内で開いた第5回の同検討会で提出した。構成員らによる最終的な議論や内容の確認が行われた中、いくつか細かい指摘や意見が出たが、同検討会の開催は今回で終了し、座長と事務局との話し合いで修正案を出し、承認を得た上で提出する意向だ。
日本学校歯科医会、「定款変更」で反対多数
日本学校歯科医会(川本強会長)は第95回定時総会を6月27日、東京・市谷の歯科医師会館で開いた。上程された二つの議案「平成29年度貸借対照表および損益計算書」「平成30年度補正予算」は賛成多数で可決された。一方、協議事項「役員報酬の引き上げ」「定款の変更」のうち、定款については反対意見が多く、継続審議の見通し。
口腔機能発達不全症の臨時委員会を新設
日本学校歯科医会が、4月に新しく「口腔機能発達不全症に関する臨時検討委員会」を立ち上げていることが分かった。第95回定時総会で報告があった。
同委員会は、今年4月の診療報酬改定で小児の口腔機能管理加算や口腔機能発達不全症に関する事項が盛り込まれたことを日学歯において重く受け止めて、設置が決まった。
医療広告ガイドラインQ&Aの追加案35件
厚労省の「医療情報の提供内容等のあり方に関する検討会」が6月28日、東京・霞ヶ関の省内で開かれ、既存の「医療広告ガイドラインに関するQ&A」に新規に追加する35件の案が示された。「1-18」の体験談についての項目は、引き続きの議論が必要との意見が上がり承認には至らなかったが、「3-6」「3-7」に「なお、研修を受けた旨や専門性に関する医療広告の取り扱いについては、今後、検討予定です」の文言を追加するなど、他の項目については文言修正をしてなるべく早い時期での公表を目指す。
日技「ははは川柳」募集
日本歯科技工士会(杉岡範明会長)は、入れ歯や噛みごたえ、治療など「歯」をテーマとした「ははは川柳」を8月31日まで募集している。
応募は、日本歯科技工士会ホームページの専用フォーム、または郵送にて受付中。
問い合わせはTEL03(3267)8681まで。
北海道の美深町、開業医を誘致
北海道中川郡美深町は、医師や歯科医師、医療法人を誘致するため、診療所開設費用の一部を補助する「開業医誘致制度」を6月20日から開始している。
対象者は「町内に居住し、地域医療への関心が高く積極的に医療活動を行おうとする者」「町内で新たに開設する診療所において、継続して10年以上診療を行う者」で、補助金は「取得費」「賃借料」「人材確保対策」「経営安定化支援」の4種類。
問い合わせは町役場保健福祉課保健係TEL01656(2)1685まで。
日本歯学系学会協議会、「今後の方向性」で講演会
日本の81歯学系学会が所属する日本歯学系学会協議会は、6月27日に東京・飯田橋の日本歯科大学生命歯学部の九段ホールで、日本学術会議歯学委員会との共催講演会を開いた。また、同協議会は講演前に社員総会を開き、新理事長に日本歯科大学生命歯学部高齢者歯科学教授の羽村章氏を決めた。
「クオキャリア」に社名を変更
歯科業界の人材採用支援を行うクオリア・リレーションズは、1日から「株式会社クオキャリア」に社名を変更した。
参院選で単一候補の支援目指す─都歯連盟は執行部
既に三つの県歯科医師連盟が別々の立候補予定者の推薦を決めている次期参議院選挙への対応で、東京都歯科医師連盟(大越壽和会長)は、「自民党の公認等の動向を注視しながら、単一候補予定者を支援し、選挙に臨む」との方向性を打ち出した。6月28日に東京都千代田区の歯科医師会館で開かれた第126回評議員会の議案として上程され、8月の関東地区歯科医師連盟役員連絡協議会(関ブロ)で関東地区一丸となる必要性、フレキシブルな対応が迫られる状況を鑑みて、支援する候補予定者の決定は執行部に一任することが決まった。
参院選で近北地区歯・連盟は高橋しんご氏推薦へ
近畿北陸地区歯科医師会・歯科医師連盟会長会議が6月30日に開かれ、次期参議院選挙の「近畿北陸地区歯科医師連盟組織代表候補者」として兵庫県歯科医師会・連盟会員の高橋しんご氏(現・兵庫県議会議員)の推薦を決めた。