新たな歯科技工士像「臨床義歯管理工学士」を提案

新たな歯科技工士像として、多職種が連携する高齢者医療に、より積極的に参加できる「臨床義歯管理工学士」を、4年制の教育機関で育ててはどうか―。5日に東京都港区の航空会館で開かれた厚労省の第2回「歯科技工士の養成・確保に関する検討会」で、参考人として出席・プレゼンテーションした東京医科歯科大学教授の鈴木哲也氏が提言したもの。

被災者健康支援連絡協で7月豪雨での歯科の対応報告

日本歯科医師会の堀憲郎会長は、7日に発生した西日本豪雨災害への対策について、「災害対応の経緯」「歯科の身元確認」「現在把握の被災府県歯による避難所での対応等」「支援物資の状況」などを説明。「無秩序な支援体制で現場が混乱しないよう、正確な情報に基づき各関係団体と連携しつつ、統制の取れた支援を展開していく」と、13日に東京・駒込の日本医師会会館で開かれた第25回被災者健康支援連絡協議会(代表・横倉義武日医会長)で述べた。

8020財団が健康増進効果の調査研究報告書

歯科医院患者の全身疾患の有病状況で、最も多いのは高血圧症の25.4%で、次いで高脂血症12.1%、糖尿病7.2%、心臓疾患4.7%と続く。8020推進財団(堀憲郎理事長)が6月にまとめた「歯科医療による健康増進効果に関する調査研究」の第3回追跡調査報告書によるもの。

日医、初の外国人医療対策会議

日本医師会(横倉義武会長)は4日、東京都文京区の日本医師会館小ホールで第1回外国人医療対策会議を開催した。基調講演で、東京大学医学系研究科の渋谷健司教授(国際保健政策学)は、外国人患者のうち、特に短期滞在の訪日外国人で、本来、クリニックで治療すべき軽症なのに、大病院を受診している実態を挙げ、地域のかかりつけ医が外国人への医療提供を行える環境づくりの意義を示唆。「医師の応召義務は、患者の国籍に関係なく存在する」と述べた。

訃報・服部 捷哉氏 元愛知県歯副会長

愛知県歯科医師会元副会長で日本歯科医師会元理事の服部捷哉(はっとり・かつや)氏は13日、死去した。79歳。同氏は昭和13年生まれ。日本大学歯学部卒。63年に愛知県歯副会長、平成6年から15年まで日歯代議員、15年から18年まで日歯理事などを務めた。

第112回歯科国試は来年2月2、3日に実施

第112回歯科医師国家試験の予定が2日に発表された。試験日は平成31年2月2、3の両日で、北海道から福岡まで七つの試験地で行われる。合格者は、3月18日14時に発表する予定。

「砂糖などへの課税を歓迎」FDIがコメント

「砂糖やアルコール飲料、タバコなどに課税するSTAXは健康アウトカムを改善するのに役立つ」とする記事が、医学雑誌『ランセット』に掲載されたのを受け、世界歯科連盟(FDI)は7月4日、これを歓迎するコメントを発表した。

来年のIDSはデジタル歯科の展示が増加

2年に1度、ドイツ・ケルンで開催される世界最大のデンタルショー(IDS)の開催場所を運営するケルンメッセは6月末のプレスリリースで、2019年3月12~16日の次回IDSの見どころを発表した。

1万3,856機関を網羅した訪問歯科の検索サービス開始

日本訪問歯科協会(守口憲三理事長)は9日から、訪問診療を行っている歯科医院を現在地から検索できる「訪問歯科ネット」のサービスを開始した。

投稿「空穂(うつほ)の会」に参加して 屋形秀樹(新潟市開業)

日本歯科医師会の堀憲郎会長を演者として招き、「空穂(うつほ)の会」の学術講演会が6月23日、新潟市内のホテルで行われた。

同会は、県内にいる北海道医療大学、奥羽大学、明海大学、鶴見大学、神奈川歯科大学、松本歯科大学、愛知学院大学の同窓会の連合組織として平成8年に発足した。毎年持ち回りの主幹で学術講演会や親睦会を行ってきた。

22回目の今回は学術講演会で、堀先生に「口腔の健康と全身の健康、新しい歯科医療のめざすもの」と題して話していただいた。

分子イメージングが歯周炎の検査に有効─岡山大ら研究グループが証明

分子の動きを画像化する技術で歯周炎に伴う炎症を検出できる―。岡山大学大学院の山城圭介助教、高柴正悟教授と米国ペンシルバニア大学の井手口英隆客員研究員の研究グループが、歯周炎の新規検査方法として分子イメージング技術の活用が有効だと明らかにした。

同研究成果は、米国科学雑誌『Clinical Oral Investigations』(6月6日)や『日本歯周病学会会誌』(6月28日)に掲載された。

保険の漢方処方解説─横浜漢方研で別部氏

横浜漢方研究会は8日、神奈川歯科大学横浜クリニックで学術講演会を開催した。同会副会長で横浜市開業の別部智司氏が、今回の改定で新たに保険診療で使用できるようになった葛根湯、芍薬甘草湯、補中益気湯、十全大補湯についての処方を解説した。

BIO tech 2018─バイオ・ライフサイエンス研究展

再生医療やゲノム解析などで歯科とのつながりもあるバイオ分野の専門展示会「BIO tech2018」が6月27~29日、東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれた。ライフサイエンスにおける研究機器や試薬、分析装置等の先端バイオ技術関連製品がそろえられ、欧米諸国やアジアを含み約350社が出展。歯科分野に関する製品も紹介された。医薬品・医療機器メーカーや大学・研究所等の関係者ら4万7,655人が来場した。主催はリード エグジビション ジャパン。

平成30年2月の歯科医療費─社保の件数、点数は増加

社会保険診療報酬支払基金による平成30年2月診療分の総計確定件数は9,369万1千件、点数1,418億3,136万6千点で前年同月に比べ件数は4.4%、点数は3.6%それぞれ増加した。 歯科は1,125万4千件、131億2,479万3千点で、前年同月に比べ件数は2.4%、点数は1.9%それぞれ増加した。歯科の件数は21年6月に増加に転じ、東日本大震災が発生した23年3月に一度減少したが、それ以降は増加している。

国保、市町村の金額は6.5%減少

国保中央会がまとめた平成30年2月診療分の総医療費は市町村国保と国保組合、後期高齢者を合わせて2兆1,650億円で、うち後期高齢者分は1兆2,836億円だった。

歯科医療費は市町村が575億円で、対前年同月比で6.5%減。組合は44億円で1.4%減。後期高齢者は459億円で0.9%増加した。

迂回寄付事件裁判で両元会長がコメント

日本歯科医師連盟の迂回寄付事件で、東京地裁から禁錮1年6カ月、執行猶予3年の有罪判決を受けた髙木幹正元会長、堤直文元会長が12日に本紙に対してコメントを寄せた。6月27日の判決後、髙木元会長は即日控訴しており、堤元会長は7月11日に控訴を断念したことを明かした。