日本歯科新聞 | 2018年8月28日付
SCRP日本、優勝は北大の阿部さん
全国歯科大学・歯学部の学生が研究成果、英語でのプレゼンテーション能力を競う「平成30年度日本歯科医師会/デンツプライシロナ スチューデント・クリニシャン・リサーチ・プログラム(=SCRP)日本代表選抜大会」が24日に東京都千代田区の歯科医師会館で開かれ、参加した26校の中で北海道大学歯学部6年生の阿部未来さんが優勝した。研究テーマは「骨リモデリングとモデリングの骨芽細胞活性化における細胞学的相互作用」で基礎部門の1位。来年6月にカナダのバンクーバー市で開かれる国際歯科研究学会米国部会(AADR)学術大会で各国代表とともにプレゼンテーションする権利を獲得した。
常在菌が歯肉の健康に貢献─岡大、朝日大らが発見
歯周病原因子の一つ、リポポリサッカライド(LPS)に対する歯肉での免疫応答が、常在菌の有無によって異なる─。岡山大学大学院医歯薬学総合研究科予防歯科学分野教授の森田学氏、同分野医員の福原大樹氏、朝日大学社会口腔保健学分野教授の友藤孝明氏、アメリカのコロンビア大学らの研究グループにより明らかになったもの。
本研究は日本学術振興会の支援を受けており、アメリカの歯学雑誌『Journal of Periodontology』(2018年5月22日)に掲載された。
西日本豪雨、8軒が診療できず
平成30年7月豪雨による8月22日時点での被害状況で、岡山、広島、愛媛の3県でいまだ8軒の歯科診療所で診療ができない状態が続いている。日本歯科医師会(堀憲郎会長)が23日に東京都千代田区の歯科医師会館で開いた定例記者会見で柳川忠廣副会長が報告した。
中医協、被災地特例措置で歯科1件
中医協の第398回総会と第50回の費用対効果評価専門部会が22日に厚労省内で開かれた。
今回の総会では、医療機器と臨床検査の保険適用や医薬品の薬価収載、診療群分類包括評価(DPC)での高額な新規医薬品等への対応、被災地での特例措置等について議論した。
東日本大震災に伴う被災地特例措置の利用は4軒、うち岩手県の1軒は歯科で、仮設の建物による保険診療等の実績があった。
歯科診療所数、全国で6万8,774
厚労省の施設動態調査による平成30年5月末現在の歯科診療所数は全国で6万8,774施設で、前月よりも32増加した。
前年同月比の全国の歯科診療所数の動向では、143施設減少。開設者別歯科診療所数の個人は642減、医療法人は503増となっている。
横倉日医会長、初のメキシコ訪問で日系人に講演
横倉義武日本医師会会長は10、11の両日、メキシコシティの日墨会館で開催された第5回メキシコ日系人医療セミナーに参加し、「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジの推進―日本の経験から」と題する講演を行った。日医会長としてメキシコを訪問するのは初めて。8月22日の会見で、横倉会長が概略を説明した。
診療報酬改定の疑義解釈、歯科は14問
平成30年度診療報酬改定に関わる疑義解釈の「その5」~「その7」が7月中に出され、歯科関係は、医科と共通のものも含めて14問あった。内容は「か強診の施設基準」「在宅療養支援歯科診療所1の施設基準」「歯科疾患管理料」についてそれぞれ2問、「初診料の注1」「歯周病患者画像活用指導料」「訪問歯科衛生指導料」「咬合調整」「暫間固定」「在宅等療養患者専門的口腔衛生処置」「歯科矯正」が各1問。医科と共通のものでは、「特別の療養環境の提供について」の質問があった。
北海道デンタルショーに3,475人
2018北海道デンタルショーが18、19の両日、札幌市の札幌パークホテルで開かれた。第71回北海道歯科学術大会との併催で、歯科医師ら3,475人が来場した。