昭和大歯ら、唾液腺再生に成功

昭和大学歯学部の美島健二教授、田中準一助教と理化学研究所の辻孝チームリーダーらの共同研究グループは、マウスES細胞から唾液腺器官の再生に成功した。再生した器官は唾液分泌能力もあり、唾液分泌障害への再生医療の応用、薬剤開発だけでなく、唾液腺腫瘍やシェーグレン症候群の病因・病態解析などにつながる研究として期待がかかる。同研究成果は英国オンライン科学雑誌『Nature Communications』(10月11日・英国東部時間)に掲載された。

日歯の映画、2月に公開

日本歯科医師会(堀憲郎会長)が8020運動30周年記念事業として製作を決めた映画「笑顔の向こうに」が、来年2月に全国のイオンシネマで公開されることが決定した。日歯が15日にプレスリリースで公表したもの。

愛媛で四国歯役員連絡協

平成30年度四国歯科医師会役員連絡協議会(四連協)が13、14日に松山市の松山全日空ホテルで開催された。13日の協議では主に災害対策をテーマにして各県歯と日歯の役員での情報や意見の交換がなされた。14日は八つの会場に分かれて分科会が行われた。

当番県を代表してあいさつした愛媛県歯科医師会の是澤惠三会長は、6月の大阪北部地震に始まり自然災害が相次いで発生し、中国四国地区歯科医師会連合会役員連絡協議会の日程が1日に短縮されたことを振り返り、「今回の全体会も災害を大きなテーマとしたい」と強調した。

なお、次回四連協は来年10月26、27日に徳島県での開催が決まった。

日歯の堀会長、ラジオの子育て支援番組に出演

日本歯科医師会の堀憲郎会長は、ニッポン放送・KBCラジオ番組「すくすく育て子どもの未来健康プロジェクト」に出演する。それぞれの局で4回にわたって放送し、「口腔機能管理」や「8020運動」「子育て世代へのアドバイス」などについて説明する予定。

日歯が母と子に向けて歯と食のシンポ

日本歯科医師会は、母と子のオーラルケアの大切さなどを学ぶ「歯と食のシンポジウム」を4日、東京・銀座のICONICで開き、小さな子供を持つ母親など約60人が参加した。パナソニック協賛、扶桑社協力。

医業コンサル協会が税制の在り方の提言

日本医業経営コンサルタント協会(永山正人会長)は5日、医療機関などにおける税制の在り方に関する提言をまとめ、同16日に記者発表した。

2010年から医業経営安定のために行っているもので、今回が6回目。

消費税10%を支持─横倉日医会長が見解

日本医業経営コンサルタント協会(永山正人会長)は5日、医療機関などにおける税制の在り方に関する提言をまとめ、同16日に記者発表した。

2010年から医業経営安定のために行っているもので、今回が6回目。

訃報・新城啓和氏(沖縄県歯元会長)

沖縄県歯科医師会元会長で日本歯科医師会元代議員の新城啓和(しんじょう・けいわ)氏は15日、死去した。72歳。

同氏は1945年11月生まれ。九州歯科大学歯学部卒業。2003年4月から06年3月まで沖縄県歯会長および日歯代議員を務めていた。

健康課題に地域差あり─静岡県が分析

厚労省は5日、第3回の「高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施に関する有識者会議」を東京・永田町の全国都市会館で開いた。介護予防やフレイル対策、生活習慣病の疾病・重症化予防等を目的とした高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施に向け、法制的・実務的課題を今年9月から協議し続けている。

増税と同時に価格改定─医機連らが表明

「2019年10月に実施する予定の材料価格の調整は、消費税引き上げ分を適切に材料価格に転嫁するための特例的措置と理解している」と、日本医療機器産業連合会(=医機連)、日本医療機器テクノロジー協会、先進医療技術工業会、米国医療機器・IVD工業会、欧州ビジネス協会の医療機器・IVD委員会、日本医療機器販売業協会の6団体が17日に中医協の第400回総会で意見を表明した。

診療報酬請求事務の試験、歯科19人が合格

第48回診療報酬請求事務能力認定試験の結果が9月20日に発表され、受験者3,947人中、1,637人が合格した。歯科の合格者は53人中19人で、合格率は35.8%だった。

保団連、消費税引き上げで声明を発表

全国保険医団体連合会(住江憲勇会長)は10日、「税収不足を消費税に頼るのではなく、所得税課税や法人税課税を適切に確保し、雇用と賃金の安定、医療、介護、年金、福祉など社会保障の充実を図るべき」との声明を発表した。

小山歯科衛生士専門学校に夜間部

栃木県小山市にある小山歯科衛生士専門学校(南木昭代学校長)は、平成31年4月から北関東では初となる3年制の歯科衛生学科夜間部(定員40人)を開設する。

同校は、学校法人産業教育事業団の2校目の学校として平成22年に開校した。校訓は姉妹校であるマロニエ医療福祉専門学校と同じく「創意」「熱意」「誠意」を礎に、質の高い専門知識や技術を習得、豊かな人間性・社会性を重んじた教育を実施。さらに、マロニエ医療福祉専門学校の教員陣のサポートを受け、保健・医療・福祉を担う歯科衛生士の育成に努めている。

妊婦のフッ素曝露、ADHDに関連か

妊娠中にフッ素曝露の多い母親は、子供が注意欠如多動性障害(ADHD)になりやすい傾向がある─。カナダ・トロント大学のBashash M.氏が、メキシコシティに在住する妊婦213人を対象としたコホート研究によるもの。『Environment International』121(1)に論文掲載した。

高齢者の歯の本数、「睡眠時間」に影響か

長すぎても短すぎても死亡率が上昇するなど健康に影響を及ぼすと言われている「睡眠時間」と、「高齢者の歯の本数」が関係する―。東北大学大学院歯学研究科の研究チームが明らかにしたもので、無歯顎の人は、20本以上の歯を有する人と比べて、短時間睡眠(4時間以下)のなりやすさが1.4倍、長時間睡眠(10時間以上)のなりやすさが1.8倍になる。

市中肺炎球菌の8割以上が耐性菌

病院外で日常生活を送っている人たちが感染する「市中肺炎球菌」の8割以上がマクロライド系抗生物質の耐性がある―。新潟大学大学院医歯学総合研究科(歯学)の永井康介院生と土門久哲助教、寺尾豊教授が新潟市開業の木村征医師との共同研究で明らかにした。 主に大規模病院の入院患者の間で耐性菌が増加していると見られていたが、これまでの考えに一石を投じる研究として注目される。

同研究成果は、国際学術誌『Journal of Infection and Chemotherapy』電子版(9月30日)で公開された。

ドイツ・ケルン IDS2019、出展社増え会場を拡張

IDS開催まで約5カ月―。2年に1度開かれる世界最大の歯科の見本市「ケルン国際デンタルショー(IDS)」が来年3月12~16日の5日間、ドイツ・ケルン市のケルンメッセ会場で開かれる。運営事務局のケルンメッセが5日、同デンタルショーの周知を目的に、横浜市の横浜グランドインターコンチネンタルホテルで記者発表会を行った。出展社の増加による展示ホールの追加を公表した。

世界の医療機器市場は10年連続で微増

医療機器の世界市場での売り上げは2017年の1年間で3,790億ドルと、前年比4%の微増となり、10年連続で一桁台の成長率にとどまった。英国に本拠を置く保証有限責任会社EYがまとめたレポート「Pulse of the Industry」12版によるもの。