日歯映画がグランプリ受賞!

日本歯科医師会(堀憲郎会長)が8020運動30周年記念事業の一環で製作した映画『笑顔の向こうに』が、第16回モナコ国際映画祭の最優秀作品賞(グランプリ)「エンジェルピースアワード」に輝いた。また、同映画に出演した丹古母鬼馬二さんが助演男優賞を受賞した。日歯が6日に公表したもの。

薬価と市場実勢価格の差、歯科のみマイナス

厚労省は5日、都内で開いた第402回中医協総会で医薬品価格調査での2018年9月の取引分の速報値を公表した。薬価と市場実勢価格との差を示す平均乖離率は約7.2%で、昨年の調査に比べ約1.9ポイント減少。投与形態別で見ると、歯科用薬剤のみマイナス5.7%と、薬価が市場実勢価格を下回った。

抜歯の主原因「歯周病」37.1%

平成30年調査で抜歯の主原因は、歯周病37.1%、う蝕29.2%、破折17.8%の順に多く、13年前の同調査と比べ、歯周病とう蝕はそれぞれ4.6ポイント、3.1ポイント減少しているが、破折が6.4ポイント増加した。8020推進財団(堀憲郎理事長)の第2回永久歯の抜歯原因調査によるもので、11月29日の日本歯科医師会定例記者会見で髙野直久常務理事が報告した。

「食後の歯磨き」は男8.5%、女17.4%─健康のために心がけていること

ここ12年間、ずっと健康状態が「よい」と思っている人が、健康維持のために心がけていることは、男性では「適度な運動をする」の14.7%、女性では「バランスを考え多様な食品をとる」19.6%がトップ。「食後の歯磨きをする」は、女性は17.4%と2番目に多かったが、男性は8.5%に留まっている。

厚労省が2005年10月時点で50~59歳だった男女の健康・就業・社会活動について、毎年追跡調査している第13回「中高年者縦断調査」の結果によるもの。第11・12回調査で協力を得られた2万2,253人を調査客体とし、回収客体数は2万1,168人(95.1%)、対象者年齢は62~71歳となっている。

日医、災害時の通信確認

日本医師会(横倉義武会長)は、災害時に使う各種情報通信の訓練も兼ねた2018年度南海大震災訓練を11月29日、日医会館で実施し、日本歯科医師会からは小玉剛常務理事が参加した。

今年度から厚労省の医療関係者研修等補助金により、災害歯科保健医療体制研修会として開催しており、引き続き日医に講師を務めてもらっていることを報告した。

受精胚のゲノム編集で日医と日医学会が声明

中国の南方科技大学の賀建奎副教授が、HIV感染を抑止するために、ゲノム編集技術を用いた受精胚を使い、双子の女児を誕生させたとの報道を受け、日本医師会(横倉義武会長)と日本医学会(門田守人会長)は11月30日、「人の尊厳を無視し、生命を軽視するものであり、国際的な倫理規範から見ても常軌を逸したもの」との共同声明を発表した。

医療検索サイトの検索順位が急降下

6月からの医療広告規制強化により、医療機関のウェブサイトも規制対象となり、特に、患者などの口コミと連動している医療機関のウェブサイトの検索順位が急速に低下している。

歯科診療所数は6万8,590施設

厚労省の施設動態調査による平成30年8月末現在の歯科診療所数は全国で6万8,590施設で、前月よりも31減少した。

前年同月比の全国の歯科診療所数の動向では、373施設減少。開設者別歯科診療所数の個人は810減、医療法人は439増となっている。

米から抽出したペプチド溶液が歯槽骨の吸収を抑制

米から抽出した成分で歯周病発症時の歯槽骨吸収が抑制できる―。新潟大学大学院医歯学総合研究科の歯学系大学院生の田村光氏と准教授の前川知樹氏、教授の寺尾豊氏らが明らかにしたもので、国際学術誌『Archives of Oral Biology』電子版(11月21日)に公開された。米どころの新潟で産学連携研究に発展させることも見据えているという。

明海大「保健医療学部」学部長に藤内氏

明海大学(宮田淳理事長、安井利一学長)が来年4月に開設する4年制歯科衛生士養成課程「保健医療学部口腔保健学科」の学部長に藤内祝氏が就任する。同大が4日に公表した。

「骨に力」で「若返る」!?

骨に力を加えると、若返り物質と言われるタンパク質「オステオカルシン」ができるタイミングが早まる。岡山大学大学院医歯薬学総合研究科口腔形態学分野の池亀美華准教授と岡村裕彦教授、朝日大学歯学部の江尻貞一教授らがネズミを使った実験で明らかにした。運動によって若さを保つ方法の発見につながる研究として期待がかかる。同研究は、日本学術振興会「科学研究費助成事業」の支援を受けて行われ、国際雑誌『Journal of Histochemistry & Cytochemistry』オンライン版(4月16日)に掲載されている。

ストレス反応、朝と夜で違い

歯科治療を受けるなら夜よりも朝がよい?

北海道大学大学院教育学研究院の山仲勇二郎准教授らの研究グループが、朝と夜とでストレス反応が異なる仕組みを解明。夜間は外部からのストレスの原因(ストレッサー)に対して生体の防御機構がうまく適応できない可能性を示唆した。

同研究成果は『Neuropsychopharmacology Reports』(11月27日)に掲載された。

GCが総合2位に

第10回「企業の品質経営度調査」の総合2位に、ジーシー(=GC、本社・東京都文京区、中尾潔貴社長)が選ばれた。

今回GCは、指標となる6項目のうち「品質経営の拡がり」で1位、「経営者のコミットメント」で2位、「顧客価値創造」と「品質経営への人づくり」で3位、「部門間連携力」で5位、「プロセスの確立・順守」で8位の評価を受けた。

GCは過去の調査でも上位にランクイン。10年に3位、12年に6位、14年に2位、16年は1位だった。

川添清氏が死去

川添デンタルサービス代表の川添清氏は11月22日に死去した。70歳。同社は30日に廃業した。

日歯連盟、参院選で高橋しんご氏を「できる限り支援」

日本歯科医師連盟の高橋英登会長は11月30日の定例記者会見で、45都道府県歯連盟からの推薦を受けて来年の参議院議員通常選挙に出馬する高橋しんご氏について「日歯連盟はできる限りの支援をする方向で、同月8日の臨時評議員会で決まった」と報告した。具体的な支援内容は今後煮詰めていく予定で、執行部一任としている。

消費税増税の対応方針、中医協の総会で了承

消費税引き上げに対する診療報酬の補填不足と10%引き上げ時の対応方針について、5日に厚労省が開いた中医協の診療報酬調査専門組織「医療機関等における消費税負担に関する分科会」から報告があり、同総会で了承した。