日歯医学会 分科会会員の増加数、「歯周病学会」が最多

日本歯科医学会の専門•認定分科会のうち、ここ1年で会員数が最も増えたのは、日本歯周病学会の437人増だった。次いで日本口腔インプラント学会325人増、日本歯科審美学会316人増、日本臨床歯周病学会250人増、日本外傷歯学会183人増と続く。毎年3月末に発行される日本歯科医学会誌(JADS)に掲載される学会活動報告を基に前年と比較した。

中医協総会、次期改定で年代別課題を整理

幼児•学童期の一人平均う歯数は減少しているが、「口腔崩壊」といった多数歯う蝕を有する子供は一定数いるため、学校保健との連携強化などさらなる努力が必要─。委員で日本歯科医師会の遠藤秀樹常務理事が10日に東京•半蔵門のホテルグランドアーク半蔵門で開かれた中医協総会で発言した。2020年度診療報酬改定に向けた議論が始まり、乳幼児期から学童期•思春期、周産期における疾病構造の違いや医療提供体制の現状等を踏まえた課題の整理を行った。

保険医療材料専門部会、課題と進め方確認

保険医療材料専門部会が同総会後に行われ、次期診療報酬改定に向けた主な検討スケジュール案が厚労省により提示された。

妊産婦の保健•医療体制の検討会で日歯が注意喚起

歯周病が分泌する炎症物質により早産•低体重児出産を招く恐れがあり、妊娠•出産等を控える女性は特に注意が必要─。構成員で日本歯科医師会副会長の牧野利彦氏が3月15日に開かれた第2回「妊産婦に対する保健•医療体制の在り方に関する検討会」(座長=五十嵐隆国立成育医療研究センター理事長)で、妊産婦の口腔健康管理の重要性について話した。

臨床研修制度WG、到達目標を議論

歯科医師臨床研修制度の2021年度改正に向けた、第3回「歯科医師臨床研修制度の改正に関するワーキンググループ」(座長=一戸達也東京歯科大学教授•副学長)が3月29日に東京•霞ヶ関の厚労省内で開かれた。

日医、働き方改革検討会の報告書に評価

日本医師会(横倉義武会長)は、厚労省「医師の働き方改革に関する検討会」が取りまとめた報告書について、「主張してきた『医師の健康への配慮』と『地域医療の継続性』の両立の観点から取りまとめられている」と一定の評価を示した。4日の定例記者会見で今村聡副会長が見解を述べたもの。

口腔•咽頭がんの死亡数は7,900人

2018年の「口腔•咽頭」がん罹患数は男性1万5,700人、女性7,300人で、死亡数は男性5,500人、女性2,400人と予測される―。がん研究振興財団の発行した「がんの統計’18」によるもので、国立がん研究センターが8日に公表した。

5月21日から新連載「糖尿病専門医 西田亙の歯科へのエール」

「日本で一番歯周治療にうるさい糖尿病専門医」と呼ばれ、自身も「生まれ変わったら歯科衛生士になりたい」と言うほど、歯科の可能性に目を向けてくれている西田亙氏。ただ、「肝心の歯科界の皆さんが、この宝にまだ気付いていないように見える」と指摘する。連載コラム「糖尿病専門医 西田亙の歯科へのエール」の執筆に当たり、医師から見た歯科界の魅力、課題、連載で伝えたいことなどについて聞いた。

私立歯科大学協会、「歯のエピソード」を実写化

日本私立歯科大学協会(三浦廣行会長)は、「僕とワタシのイイはなしキャンペーン」で募集した「歯科にまつわるエピソード」の最優秀作品を実写化して、キャンペーンサイトで3月28日から公開している。

また、キャンペーンサイト(http://www.shikadaikyo.or.jp/cp/shika-story)では三浦会長のインタビュー動画や、17会員校の在学生•卒業生へのインタビュー動画なども公開している。

口腔顔面痛の機序解明─徳島大

歯痛や顎関節症、三叉神経痛、頭痛など口腔顔面痛のメカニズムの一部を、徳島大学大学院医歯薬学研究部や同大病院、徳島文理大学らの共同研究グループが解明した。三叉神経内のグリア細胞からのサイトカイン遊離と痛みの伝達との関連を発見。ラットを使った実験で、グリア細胞機能の抑制により痛みを軽減できることを証明した。

同研究成果は、『International Journal of Molecular Sciences』オンライン(2月7日)や『Neuroscience Letters』オンライン(3月20日)に掲載された。

日臨矯が男女1,500人に抜歯•非抜歯の知識でアンケート

歯科医師であれば「矯正歯科」と標榜できることを知っているのは12.3%に留まる―。日本臨床矯正歯科医会(=日臨矯、稲毛滋自会長)が10~60代の男女1,500人に行ったアンケート調査によるもの。同調査は、市民が矯正歯科治療の抜歯、非抜歯に関して正しい知識を有しているかを把握するために実施。日臨矯は、表の結果等から、「矯正歯科治療専門の歯科医院の存在は過半数の人に認知されていると考えられる一方で、矯正歯科治療に専門知識が必要なことが知られていないことが推測された」「矯正歯科治療の正しい知識や本来の目的の認知度は依然として低い状態」と分析している。

近畿DSに13,548人来場

「近畿デンタルショー2019」が13、14の両日、大阪市のインテックス大阪で開かれ、歯科医師ら1万3,548人が来場した。

統一地方選挙(前半戦)

統一地方選挙(前半)が7日に投開票され、日本歯科医師連盟の会員では、道府県議選で6人、市議選で3人の計9人が当選していることが分かった。

また、島根県知事選の島田二郎氏と神奈川県議選の萩原鉄也氏の2人は落選している。