新たなう蝕誘発機序を東北大らが発見

う蝕関連細菌でも、「ビフィドバクテリウム菌(ビフィズス菌)」には「ストレプトコッカス•ミュータンス菌」とは異なるう蝕誘発機序があることが判明した。東北大学大学院の高橋信博教授、安彦友希助教らの研究グループによるもので、「特殊な代謝経路『ビフィドシャント』でフッ化物の阻害効果を回避」「乳糖(ラクトース)が糖代謝の効率を促進」などの発見があった。同研究成果は国際学術誌『Frontiers in Microbiology』オンライン(5月16日付)に掲載された。

骨太の方針で堀日歯会長が「前回以上の記載を要望している」と報告

日本歯科医師会の堀憲郎会長は、6月に閣議決定される予定の「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)2019」について、「これまで以上に充実した具体的な内容記載を求めている」と水面下で働きかけを行っていると報告した。

日歯の牧野副会長が妊産婦への歯科健診を義務化を再要望

厚労省の第5回「妊産婦に対する保健•医療体制の在り方に関する検討会」(座長=五十嵐隆国立成育医療研究センター理事長)が6日に東京•永田町の全国都市会館で開かれ、妊産婦の口腔健康管理の内容を含む議論の取りまとめ案が提示された。各構成員からはいくつか指摘があったが、おおかた了承に至り、最終的な修正は座長一任となった。

東京オリ•パラの選手村技工室でのボランティア募集−都技

東京都歯科技工士会(石川功和会長)は、2020年に開催される東京オリンピック•パラリンピックの選手村総合診療所(ポリクリニック)技工室で、作業支援(ボランティア)を行う歯科技工士を募集している。問い合わせは都技TEL 03(3756)5611、FAX 03(3576)5615まで。

「8029運動」が「beyond2020」認証−砂川千葉県歯会長に聞く

千葉県歯科医師会(砂川稔会長)が、「80歳になっても肉(良質なタンパク質)を摂取して、元気な高齢者を増やしていこう」との思いを込めて展開している「8029」運動。その取り組みが、内閣府「2020年オリンピック•パラリンピック東京大会推進室(内閣官房オリパラ事務局)」の「beyond2020マイベストプログラム」に医療分野としては初めて認証された。8029運動の狙いや「beyond2020マイベストプログラム」の認証を受けた意義などを砂川会長に聞いた。

決起集会に330人−「保険で良い歯科医療を」全国連絡会

「保険で良い歯科医療を」全国連絡会(雨松真希人会長)は、「患者さんと歯科医療従事者が手をとりあって歯科医療費の総枠拡大実現」を目標に掲げた「6•6歯科総決起集会」を、霞ヶ関の参議院議員会館講堂で6日に開いた。

日歯•都道府県歯 建物内の無煙は7歯会が未実施

歯科禁煙問題研究会(北川純代表)が実施した「47都道府県歯科医師会と日本歯科医師会における無煙環境状況の調査」で、回答のあった41歯会のうち敷地内無煙は18歯会で半数以下だった。建物内無煙は35歯会で、7歯会が無煙ではなかった。

31年3月末の歯科施設数 6万8,505件

厚労省の施設動態調査による平成31年3月末現在の歯科診療所数は全国で6万8,505施設で、前月よりも47増加した。

前年同月比の全国の歯科診療所数の動向では、661施設減少。開設者別歯科診療所数の個人は704減、医療法人は411増となっている。

日本歯科医学会 会長選挙 住友雅人氏が4選

任期満了に伴う日本歯科医学会の役員(会長)選挙で、現職の住友雅人氏が4期目の当選を果たした。選挙には東北大学大学院歯学研究科長•歯学部長の佐々木啓一氏も立候補しており、3日の臨時評議員会での投開票の結果、全68票(有効票67票)のうち、住友氏が45票を獲得した。任期は7月1日から令和3年6月30日まで。副会長と理事については、後日、会長が指名等した副会長と理事を評議員会で承認したものとして取り扱うことが賛成多数で承認された。

夏季のスポーツ時口腔衛生に注意を−FDI

世界歯科連盟(FDI)は5月29日、夏季スポーツのシーズンを前に、スポーツにおける口腔衛生の重要性についてのコメントを発表した。

口腔外傷だけでなく、口腔衛生に留意するよう、スポーツ組織やスポーツ医学関係者、そして、各種スポーツを行うアマチュアやアスリートに訴える内容。

歯周病の細胞治療 治験の活動を紹介

東京医科歯科大学(吉澤靖之学長)は6日、2019年度第1回記者懇談会を開き、同大の特色ある活動として、歯周病の細胞治療の医師主導治験について紹介した。また、7月1日に「先端歯科診療センター」がリニューアルオープンすることも発表された。

薬剤耐性の肺炎球菌も殺菌 植物由来成分「ヒノキチオール」

新潟大学大学院准教授の土門久哲氏らの研究チームは、植物由来成分「ヒノキチオール」が薬剤耐性のものも含めて肺炎球菌を殺菌することを明らかにした。また、う蝕や歯周病の原因菌や、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌などの殺菌効果も確認している。

同研究成果は国際学術誌『Microbiology and Immunology』(5月20日)に電子公開された。

無菌製剤の医薬品工場−新歯科製造棟としてジーシーと昭和薬品化工が竣工

ジーシー(=GC、本社•東京都文京区、中尾潔貴社長)とグループ企業、昭和薬品化工(本社•東京都中央区、吉田誠治社長)は5日、新歯科製造棟プロジェクトとして無菌製剤医薬品製造工場を竣工した。所在地は神奈川県川崎市で、建物は地上3階建て。延床面積は5,339•23㎡。昨年1月に建設に着工し、予定通りの工期を経て完成した。

出版のコスト高要因に懸念示す−百瀬出版協会会長

歯学図書出版は、単行本の販売を中心に堅調に推移しているが、印刷用紙や配送用段ボール、運送料の値上げなどのコスト高要因が重なっており、今後、厳しい状況が予測される。百瀬卓雄日本歯学図書出版協会会長が、6日に開催した同会総会後のあいさつで示したもの。

日技連盟の立場に一定の理解を示す−日歯連盟

日本歯科医師連盟(高橋英登会長)の定例記者会見が5月31日に開かれ、日本歯科技工士連盟による石田昌宏参議院議員の推薦について高橋会長は「各協力団体との持ち回りで支援体制を取っていると聞いている。前回も日本診療放射線技師会理事の畦元将吾氏を推薦していた。今回も特段われわれから比嘉氏の推薦をお願いすることはない」と、日技連盟の事情に一定の理解を示した。

参院選挙の対応で各々の立場を確認−三師会連盟懇談会

日本歯科医師連盟(高橋英登会長)と日本歯科技工士連盟(杉岡範明会長)、日本歯科衛生士連盟(廣石マサ子会長)は5月31日、都内で定例の三師会連盟懇談会(非公開)を開き、次期参議院選挙への対応などについて協議した。

参院選の支援活動を協議−関東地区歯連盟役員連絡協

2019年度関東地区歯科医師連盟役員連絡協議会が5月30日、横浜市の横浜ベイシェラトンホテルで開かれた。テーマは「第25回参議院選挙への対応となつみの会における後援会活動の取り組み方について」。各都県から現在の支援活動の報告があったほか、比嘉奈津美氏の選対事務局から具体的に選挙ハガキやポスターなどの活用方法についての説明があった。

石田参議院議員の支援を確認−首都圏歯科技工士会連合会

次期参議院選挙で推薦支援候補者の動向が注目されていた首都圏歯科技工士会連合会(会長=石川功和•東京都歯科技工士会会長。加盟団体=神奈川県技、山梨県技、群馬県技、千葉県技、埼玉県技、栃木県技、茨城県技、都技)は、1日に都技会館で開いた平成31年度第1回理事会で、日本歯科技工士連盟が推薦する石田昌宏参議院議員の支援を確認した。