診療報酬の充実求める—国民歯科問題議員連盟が財務相らに申し入れ

国民歯科問題議員連盟(尾辻秀久会長)は11月26日、東京•永田町の参議院会館で勉強会を開き、次年度歯科診療報酬改定に対する要望書について承認し、麻生太郎財務大臣、菅義偉官房長官、加藤勝信厚労大臣への申し入れを行うことを確認した。日歯の堀会長は、診療報酬改定の仕組みを説明した上で、歯科の重要性に理解を求めた。

次期診療報酬改定「3倍の改定率が必要」—堀日歯会長

日本歯科医師会の堀憲郎会長は、次期診療報酬改定について、歯科を取り巻く経済環境や国の政策として求められる役割、責任を踏まえて、前回の3倍の改定率が必要との考えを示した。11月28日の定例記者会見で述べたもの。

自民党が厚労大臣に改定の方向性示す

かかりつけ医•歯科医の機能の評価等の推進や、歯科疾患の重症化予防、医科歯科連携の推進などを盛り込んだ「令和2年度診療報酬改定について」の基本的な考え方と方向性を、自民党社会保障制度調査会の鴨下一郎会長が、11月26日付で加藤勝信厚労大臣に示していることが分かった。

医療経済実態調査の結果受け、支払側•診療側が見解—中医協

中医協の第436回総会が11月27日、東京•霞が関の厚労省内で開かれ、第22回医療経済実態調査に対する支払側と診療側の委員からの見解が示された。

診療側委員の見解の中では、個人立歯科診療所について、直近2事業年の保険診療収益が0.16%にとどまり、平成30年度改定率のプラス0.69%に対して増加率が小さく、経営が依然として厳しい状況が続いていると指摘。経営努力と経費削減努力は限界に達しているとして、抜本的な対応を求めた。また、資料として、日本歯科医師会の見解も提出された。

共用試験公的化等で報告書案法改正を視野–医道審歯科医師分科会

厚労省の医道審歯科医師分科会が11月25日、東京•霞が関の経済産業省別館で開かれ、「シームレスな歯科医師養成に向けた共用試験の公的化といわゆるStudent Dentistの法的位置づけについて」と題した報告書案が示された。同分科会では、歯学生が臨床実習で行う歯科医療行為を法的に位置付けるための議論を行っており、報告書案では、「卒前•卒後の一貫した歯科医師養成」「共用試験の公的化といわゆるStudent Dentistの法的位置づけについて」「共用試験の公的化といわゆるStudent Dentistが法的に位置づけられることの影響」「診療参加型臨床実習の充実のための個別の取り組み」について、これまでの議論をベースにまとめられている。

診療報酬改定の骨子で林委員「歯科訪問明記を」—社保審部会

第121回社保審医療保険部会が11月21日、都内の全国都市会館で開かれ、12月に取りまとめ予定の「診療報酬改定の基本方針」について議論した。日本歯科医師会常務理事の林正純委員は、基本方針の骨子案に改定の具体的方向性として示された「医療機能の分化•強化、連携と地域包括ケアシステムの推進」の中に例示された「質の高い在宅医療・訪問看護の確保」に触れ、在宅医療の文言に含まれている歯科訪問診療を別途、明記することを厚労省に要望した。

高齢者の負担増や保健事業推進を決議—健保連全国大会

健康保険組合連合会(大塚陸毅会長)は「迫る2022年危機!今こそ改革断行を!—現役世代を守りたい!国民皆保険を支えるために」を掲げ、11月22日に東京•有楽町の東京国際フォーラムで、令和元年度健康保険組合全国大会を開いた。組合関係者約3,500人が集まった。

元都歯会長の鶴巻克雄氏を偲ぶ

元東京都歯科医師会会長で元世界歯科連盟会長の鶴巻克雄氏を偲ぶ会が11月21日、東京都千代田区の歯科医師会館で執り行われた。

鶴巻氏は、昭和6年6月30日、文京区に生まれ。日本大学歯学部を卒業し、35年に同大大学院歯学研究科を修了。東久留米市で長年、地域医療に従事、都民の口腔衛生の向上に貢献した。

歯科診療に従事しつつ、日歯広報室委員を皮切りに、東久留米市歯、都歯、日歯、国際歯科連盟の役員を歴任。平成元年4月から4年間を東久留米市歯会長、5年から4年間を都歯会長の要職に就任。平成4年には日本顕彰会社会保険貢献表彰、7年に厚生労働大臣賞を受賞している。

医療経営士2級 163人が合格

日本医療経営実践協会(吉原健二代表理事)は11月20日に、10月20日に実施した「第18回医療経営士2級資格認定試験」と「第28回医療経営士3級資格認定試験」の合格者を発表した。

舌の形態•運動異常 発生時のシグナル伝達が影響

舌の形態•運動異常には、舌の中を充たす筋肉を整然と配置するために必要なシグナル伝達経路の欠失や減少が原因となる。東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科分子発生学分野の井関祥子教授らの研究グループが明らかにしたもの。国際科学誌『Development』オンライン版(11月12日)で発表された。

HOSPEX Japan 2019開催

医療•介護の専門展示会「HOSPEX Japan 2019」が11月20~22の3日間、東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれた。医療・介護・福祉分野の設備機器、給食、睡眠•スポーツ、アレルギー対策等を含む製品•サービスが展示。歯科分野に関する製品等も紹介された。医療•介護分野などの関係者ら1万4,846人が来場した。主催は日本能率協会。