歯科1日当たり706.4点—2019年社会医療診療行為別統計

令和元年(2019年)社会医療診療行為別統計によると、歯科の1件当たり点数は1,199.6点で前年に比べて49.1点(3.9%)の減少、1日当たり点数は706.4点で前年比6.5点(0.9%)増加した。同年の6月審査分として審査決定された医療保険制度のレセプトのうち、レセプト情報•特定健診等情報データベース(NDB)に蓄積されているすべてを対象としており、歯科では1,849万3,143件を集計したもの。厚労省が24日に公表した。

骨太方針で日歯の堀会長「"新しい日常"に歯科の役割記載を」

日本歯科医師会の堀憲郎会長は、骨太の方針について「過去3年間充実してきた歯科の主要記載部分は極力継続し、『感染症に対する強い国家』『新しい日常』に歯科の役割を位置づけたい」との要望を、25日に開かれた国民歯科問題議員連盟総会で訴えた。

日医の新会長に中川俊男氏が就任

任期満了に伴う日本医師会の役員選挙で、新会長に前副会長の中川俊男氏が選ばれた。現職の横倉義武氏と2氏が立候補しており、371票中、中川氏が191票、横倉氏が174票、無効2票、白票4票だった。代議員会終了時に新会長としてあいさつした中川氏から、「定款にはないが横倉先生を名誉会長に認めていただけないか」との提案があり、代議員から承認された。

歯科議連が「骨太」への申し入れ決議

国民歯科問題議員連盟(尾辻秀久会長)は25日、参議院会館で総会を開き、令和3年度予算案に向けた骨太方針について、これまで盛り込まれてきた歯科の記載に加えて、「口腔ケアを含めた新型コロナウイルス感染症発症予防の研究の推進」などを盛り込む申し入れ事項を決議した。

「感染拡大防止の支援」対象例を紹介

第2次補正予算の100万円を上限とする「医療機関•薬局等における感染拡大防止の支援」事業について、日本歯科医師会の定例記者会見で瀬古口精良専務理事が対象例を紹介した。

PCR検査事前研修、1,200人が受講

PCR検査への歯科医師の参加は今のところ確認されていないが、Eラーニングによる事前研修は約1,200人が受講している。定例記者会見で柳川忠廣副会長が報告したもの。

厚労省歯科保健課が「新しい生活様式」での指導など依頼

厚労省医政局歯科保健課は19日、院内感染の標準予防策に加えて歯科診療の特性を踏まえた予防策の実施や、「新しい生活様式」における歯科疾患の予防に関する適切な習慣の定着のための指導や口腔健康管理を求める通知を発出した。

山田議員が総理に「骨太の方針」に歯科の記載要望

経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)に歯科の内容を盛り込むため、山田宏参議院議員が17日、安倍晋三内閣総理大臣に面会していたことが分かった。23日の東京都歯科医師連盟の評議員会のあいさつで山田議員が報告したもの。

都歯、専門学校跡地で賃貸物件建築を計画

東京都歯科医師会(山崎—男会長)は25日、東京都千代田区の歯科医師会館で第202回代議員会を開いた。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から会議時間の短縮および書面による議決権行使を採用。代議員158人中、56人が書面で、102人が会場で決議し、「令和元年度収支決算」「特定資産の取崩し」「日本歯科医師会会長予備選挙における選挙人の選出方法」の3議案を可決、承認した。協議では、歯科衛生士専門学校廃校後の対応として、跡地に予算9億円で賃貸物件を建築し、年額5,000万円程度の収益を見込む計画案などが示された。 

日学歯が代議員会で補正予算など2議案可決

日本学校歯科医会(川本強会長)は24日、東京•市谷の歯科医師会館で第100回定時代議員会を開き、「令和元年度貸借対照表及び損益計算書(正味財産増減計算書)の承認及び財産目録の承認」と「令和2年度補正予算の承認」の2議案を可決した。

8020財団が評議員会

8020推進財団(堀憲郎理事長)が19日、東京都千代田区の歯科医師会館で第18回評議員会を開き、「理事辞任に伴う後任理事の選任の件」「令和元年度事業報告及び収支決算の件」の2議案を可決承認した。

6月の学術大会で11学会中「中止」

日本歯科医学会連合(住友雅人理事長)は25日、会員および準会員の学会が開催する学術大会等開催予定—覧を公表した。それによると、6月は11学会の学術大会が予定されていたが、4学会が「誌上開催」、3学会が「ウェブ開催」「中止」、1学会が「延期」となっている。

なお、同連合には2019年4月現在で、正会員として25学会、準会員として18学会が所属している。

令和3年度制度予算要望で日歯が「病院への歯科設置」や「歯科健診制度」など重視

自日本歯科医師会(堀憲郎会長)は、令和3年度制度予算要望で、特に「病院における歯科の設置、歯科医師の配置の推進」「フレイル対策を口腔から始める『オーラルフレイル対策』の推進」「生涯にわたり途切れない歯科健診制度の定着」について、国民歯科問題議員連盟に理解と支援を求めている。26日の定例記者会見で佐藤保副会長が説明したもの。

日歯連盟が次期参院選での候補者擁立決定

日本歯科医師連盟(高橋英登会長)の第140回評議員会が26日、東京都千代田区の歯科医師会館で開かれ、次期参議院議員通常選挙の比例代表選出議員候補者に日歯連盟の代表候補者を推薦し、選挙態勢作りを進めていくことが決まった。評議員会終了後の記者会見で浦田健二理事長から報告があったもので、「年内には候補者を決めたいと思っている」との考えを示した。