金パラ公示価格、10月から2,450円に

歯科用貴金属の10月の「随時改定Ⅰ」で、「歯科鋳造用金銀パラジウム合金」の公示価格が2,450円(1グラム)と、7月からの公示価格より212円低くなる。22日の中医協総会で報告されたもので、他の8品目については価格は据え置きとなる。「歯科用金銀パラジウム合金ろう」の変動率はマイナス4.2%だった。

薬価調査 実施

三師会を中心とする医薬品の購入側と、卸売業者等の販売側が中止を求めていた「令和2年度薬価調査」の実施が決まった。22日の中医協の第168回薬価専門部会で了承され、第463回総会で報告があった。専門部会で購入側は遺憾の意を示したものの、新型コロナウイルス感染症の影響に配慮した実施の工夫や、7月豪雨被災地の対象除外などを求めた上で合意した。日本歯科医師会の林正純常務理事も発言し、実施に当たって、医療現場への負担軽減を最大限行うことや、調査結果の精度が低い場合は、改定を見送ってほしい旨を要望した。

「通いの場」向けに日歯がマニュアル作成

 日本歯科医師会(堀憲郎会長)は、『通いの場で活かすオーラルフレイル対応マニュアル~高齢者の保健事業と介護予防の—体的実施に向けて~2020年版』を作成した。

概要版のリーフレットも作成しており、マニュアルとともに日歯のホームページからダウンロードできる。

医科歯科連携を学ぶ—国民皆歯科健診を実現する勉強会

国民皆歯科健診を実現する勉強会(古屋圭司会長•衆議院議員)が22日、衆議院第—議員会館で開かれ、足利赤十字病院院長で日本病院会副会長の小松本悟氏が「今後求められる医科歯科連携に向けて」と題して講演した。

古屋会長はあいさつで、「しっかりと勉強し、理論武装をしてから議員連盟を立ち上げていく」との方向性を示した。

市区町村の歯周疾患検診、実施率は72.6%

平成30年度の歯周疾患検診は、全国市区町村1,737のうち、1,261が実施(実施率72.6%)し、受診者は35万633人で、うち67.9%に当たる23万8,086人が「要精検者」だった。厚労省が7月16日に発表した平成30年度地域保健•健康増進事業報告の概況によるもので、前年度と比べて実施市区町村は80増、実施率は4.6ポイント増加している。…

ウェブ方式で初開催—口腔インプラント学会•臨床技術向上講習会

日本口腔インプラント学会(宮﨑隆理事長)は、学会認定の専門医資格更新に必要な「第39回臨床技術向上講習会」を初めてウェブ会議方式で開催した。「長期安定性獲得のための診断と治療法」をメインテーマに6月21日に行われたもので、420人が参加した。

日本歯科技工学会会長に末瀬—彦氏

日本歯科技工学会の会長に7月1日付で末瀬—彦氏が就任した。 新役員は次の通り。(敬称)

  • ▼会長 末瀬—彦
  • ▼副会長 松村英雄、石川功和
  • ▼理事 今井秀行、今牧謙、大久保力廣、大下弘、木下浩志、木村健二、小池麻里、下江宰司、杉田順弘、垂水良悦、中川正史、長谷川彰人、福井淳—、松下正勝、森野隆、八巻賢—、山下茂子
  • ▼監事 時見高志、二川浩樹

東京デンタルショー2020が開催中止

10月31日、11月1日に開催を予定していた東京デンタルショー2020の中止が決定した。実行委員会(小越敏委員長)が7月20日に出展者宛に通知を出した。

通知文では、東京都で感染拡大が収まらず、「感染拡大警報」が発せられた点に言及。都への出入りが国•各自治体から制限されるなど、今後の好展開は想像できないとして、関係者の健康•安全面を第—に考慮しての決断と理解を求めている。