日本歯科新聞 | 2020年10月27日付
歯科治療でのコロナ感染なし、7割超が「知らない」—私立歯大協が国民意識調査
歯科医院での(歯科治療を通しての)新型コロナウイルス感染が起こっていない事実を国民の7割超が知らない—。日本私立歯科大学協会(三浦廣行会長)が1,000人に行った「『歯科診療』および『歯科医師』に関する第5回意識調査」によるもの。
理想の歯科医 男性は福山雅治さん、女性は天海祐希さん
この人が歯科医師だったら、診てもらいたいと思う有名人で、男性のトップは福山雅治さん、女性トップは天海祐希さん。日本私立歯科大学協会の意識調査によるもの。
参院選に向けての準備など説明—日歯連盟
日本歯科医師連盟(高橋英登会長)は、次期参議院選挙に向けて、組織代表候補者が決定してから2021年12月までは「政策推進部会」で、22年4月から公示日までは内部の「選挙対策推進本部会」と組織外の「選対本部」を加えて準備をするなどの流れを考えている。22日の定例記者会見で示したもので、同日の理事会では「政策推進部会」の役員役割分担も決定した。
データヘルス改革を議論—情報利活用合同検討会
厚労省の第4回「健康·医療·介護情報利活用検討会」と第3回「医療等情報利活用WG」、第2回「健診等情報利活用WG」が21日、オンライン上で合同開催された。「新たな日常にも対応したデータヘルスの集中改革プラン」や「オンライン資格確認等システムを基盤として提供される情報」「全国で医療情報を確認できる仕組みの拡大」などについて議論した
マイナンバーカードの健康保険証利用等で林日歯常務が薬剤情報の
適切な取り扱い要望
社会保障審議会の第131回医療保険部会が14日、オンライン上で開かれ、日本歯科医師会の林正純常務理事は、マイナンバーカードの健康保険証利用等の議論の中で、歯科治療に関係する薬剤の情報を適切に閲覧できる環境づくりの推進などを要望した。
改めて支払保険給付調整を要望—神奈川県保険医協
神奈川県保険医協会(森壽生理事長)は19日、新型コロナ関連で減収になった医療機関を対象に、診療報酬の1点当たりの支払単価を調整して増額する支払保険給付調整の導入を改めて求める談話(桑島政臣政策部長名)を発表した。
居宅療養管理指導 多職種連携や管理指導計画で要望—小玉日歯常務
社会保障審議会の第189回介護給付費分科会が22日、オンライン上で開かれ、介護報酬改定に向けて、訪問介護、訪問入浴介護、訪問看護、訪問リハビリテーション、居宅療養管理指導について議論した。日本歯科医師会の小玉剛常務理事は、居宅療養管理指導の実施と多職種連携で、各地で行われている事例を参考にした対応や、介護支援専門員への情報提供の合理化、歯科衛生士等の管理指導計画への口腔衛生に関する内容の追加などを求めた。
奈良の医療費単価引き上げ案 医療界から批判
奈良県が8月28日に示した医療費の1点単価の引き上げ案に対して、医療界の—部から批判が出ている。
奈良県案は、2018年3月に第三期医療費適正化計画の中で1点単価の引き下げを含む提案をし、その後、同県医師会との協定(12月)で、事実上の撤回に至った制度案を、逆に、1点単価の引き上げに活用しようというもの。
神歯大が羽田空港に診療拠点を展開
神奈川歯科大学(鹿島勇理事長)が、新たな診療拠点の展開を進めている。5月には、羽田空港第3ターミナル歯科(川股亮太院長)が開院。コロナ禍でインバウンドをはじめとする旅客が減少している中、空港で働く5万4千人もの人たちを対象にした診療拠点としての確立を目指している。
医科歯科大が指定国立大学法人に—「トータル·ヘルスケア」
の研究拠点目指す
東京医科歯科大学は15日、文部科学大臣から世界最高水準の教育研究活動の展開が見込まれる大学として「指定国立大学法人」の指定を受けた。研究力の強化として、医学領域と口腔科学領域を融合した「トータル·ヘルスケア」を実現する世界的研究拠点を形成するとしている。「指定国立大学法人」は、同日に指定された筑波大学も含めて、国立大学86校中9校。歯学部を有する大学では、東北大学と大阪大学がある。
口腔健康管理の感染症予防など有効性を発信—私立歯大協
日本私立歯科大学協会(三浦廣行会長)は21日、歯科の担う役割の大きさや魅力を発信する第11回歯科プレスセミナー「新型コロナウイルス感染症と歯科医療」をオンライン形式で開いた。日本歯科大学附属病院口腔外科の小林隆太郎教授と昭和大学歯学部長の槇宏太郎教授が講演し、口腔健康管理が感染症予防と健康寿命の延伸に貢献する点や歯科大学·歯学部での感染対策の現状などをアピールした。
循環器疾患などの予防効果がある口腔常在菌を特定
口腔疾患や循環器疾患などの予防効果があると言われる亜硝酸塩の産生に関わる常在菌は、「アクチノマイセス属」「シャーリア属」「ベイヨネラ属」「ナイセリア属」「ロシア属」など―。東北大学大学院歯学研究科口腔生化学分野の髙橋信博教授らと新潟大学医学部保健学科の研究グループが特定したもの。同研究成果は、『Scientific Reports』(10月6日)に掲載された。
1歳半から保育所 「親の養育」と比べう蝕リスクが増加—岡大調べ
1歳半で保育所に通っている幼児は、日中に親の養育を受ける幼児と比べて、3歳になるまでのむし歯になるリスクが1.55倍高い—。岡山大学大学院医歯薬学総合研究科の森田学教授と同大病院予防歯科の横井彩医員らの研究で明らかになったもの。
「今後、幼児のみならず、両親の就労状況が子供の健康にどのような影響を与えるのか、幅広い年齢層で明らかにしていきたい」と語る。
植物成分「ヒノキチオール」の肺炎への効果を確認—新潟大ら
新潟大学大学院医歯学総合研究科の磯野俊仁院生と土門久哲准教授、寺尾豊教授らは、植物成分のヒノキチオールで、耐性菌も含めて肺炎球菌による肺炎を治療できることを動物実験で明らかにした。米国オンライン科学誌『PLOS ONE』(10月16日)に掲載された。
経産省「産業標準化事業表彰」、医科歯科大の髙橋教授が受賞
経済産業省の令和2年度産業標準化事業表彰·経済産業大臣表彰を、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科医歯理工学専攻口腔機材開発工学分野の髙橋英和教授が受賞していたことが分かった。同大が13日に公表した。
医療と介護の総合展に1万4,377人来場
「第3回医療と介護の総合展 東京」が14~16日の3日間、千葉県の幕張メッセで開かれた。病院運営、医療とIT、地域包括ケア、介護&看護、病院設備·医療機器、クリニック、薬局向けの製品·サービスを扱う、379社が出展。1万4,377人が来場した。会場内で見つけた歯科分野に関連する製品の—部を紹介する。主催はリード エグジビション ジャパン。
ジーシーが日赤に165万3,007円寄付
ジーシー(=GC、本社·東京都文京区、中尾潔貴社長)は19日、令和2年7月豪雨災害の対策支援として日本赤十字社(本社·東京都港区、大塚善治社長)に日赤に165万3,007円を寄付した。