日本歯科新聞 | 2021年1月19日付
歯科用貴金属価格 4品目が改定漏れ
昨年10月の歯科用貴金属価格の随時改定Ⅰで価格が据え置かれた4品目が、本来改定すべきだったことが判明した。13日の中医協総会で厚労省から報告のあったもので、官報の正誤により訂正をし、手続きは検討中だが10月からの使用分については正しい金額を支払う予定という。さらに、今後、計算方法の可視化を図り、再発防止に努めるとしている。
指導·監査等の実施状況 令和元年度歯科の返還金 2億882万8千円
指導·監査等で令和元年度に歯科医療機関が国に返還した金額は2億882万8千円で、前年度より2,939万6千円少なかった。厚労省の保険医療機関等の指導·監査等の実施状況」によるもの。
新型コロナ対応の休診補償制度—日歯
日本歯科医師会(堀憲郎会長)は、新型コロナウイルス感染症に対応した「休診補償制度」の加入受付を15日から開始した。12日にニュースレターで概要が紹介された。
医療経済実態調査の項目見直しの議論スタート—中医協
中医協の第51回調査実施小委員会が13日、オンライン上で開かれ、第23回医療経済実態調査について議論した。昨年12月18日の中医協総会で同調査について小委員会で検討すると決定してから1回目の開催。事務局から調査に向け「新型コロナウイルス感染症の影響等を踏まえた調査項目の見直し」「有効回答率向上に向けた対応」に関する論点が提示された。
薬価算定基準の見直し案を承認—中医協
中医協の第472回総会が13日、オンライン上で開かれ、「令和3年度薬価改定に係る薬価算定基準の見直し案」が承認された。昨年12月18日の総会で了承された「薬価改定の骨子」を踏まえて具体的内容について示している。
都道府県歯会長予備選挙の結果
- •岩手県歯·現職の佐藤氏が無投票で当選
任期満了に伴う岩手県歯科医師会の会長予備選挙で、立候補届出が15日に締め切られ、現職の佐藤保氏が無投票で当選した。 - •群馬県歯·現職の村山氏が無投票で当選
任期満了に伴う群馬県歯科医師会の会長予備選挙で、立候補届出が8日に締め切られ、
現職の村山利之氏が無投票で当選した。 - •静岡県歯·監事の大松氏が無投票で当選
任期満了に伴う静岡県歯科医師会の会長予備選挙で、14日に立候補届出が締め切られ、現監事の大松髙氏が無投票で当選を決めた。 - •奈良県歯·立候補の届出は理事の末瀨氏のみ
任期満了に伴う奈良県歯科医師会の会長予備調査で、立候補届出が昨年11月11日に締め切られ、理事の末瀨一彦氏のみが立候補した。 - •広島県歯·専務の山﨑氏が無投票で当選
任期満了に伴う広島県歯科医師会の会長予備選挙で、昨年12月16日に立候補届出が締め切られ、専務理事の山﨑健次氏が無投票で当選した。
今年3月にスタートするオンライン資格確認システムの顔認証付きカードリーダーを申し込んでいる歯科診療所数は1月3日時点で1万2,034施設と、全体の16.2%となっている。13日の社会保障審議会医療保険部会で示されたもので、昨年の10月11日時点13.6%、11月8日時点14.4%(1万212施設)からは微増している。
指定居宅サービス等「基準等の改正」答申—社保審·介護給付費分科会
社会保障審議会の第198回介護給付費分科会が13日、オンライン上で開かれた。年末の審議報告を踏まえて、厚労大臣から社保審に対して「指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準等の改正について」の諮問書が提出され、省令案を了承する旨の答申が出された。
医療機関の5割が新型コロナで仕事量が増加
新型コロナ感染拡大の影響で医療機関の7割超が外来患者数が「減った」「変化がない」と回答しているのに対し、5割は仕事量が増えている。
医療資格等のマイナンバー制度利活用に関する報告書—厚労省
厚労省の「社会保障に係る資格におけるマイナンバー制度利活用に関する検討会」の報告書が8日に取りまとめられた。同検討会は、社会保障に係る医師、歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士など31資格を対象に、マイナンバーとの情報連携等に関する利活用策、マイナポータルを活用した資格情報の閲覧や人材確保策などの利活用策を3回にわたり議論。資格登録の申請·変更のオンライン化や、マイナポータルを活用した資格所持の証明などについて記載されている。
新型コロナ関連で現状に理解求める—中川日医会長
日本医師会は6日、2021年初の定例記者会見を東京都文京区の日医会館で開いた。中川俊男会長が新年に当たってのあいさつを兼ねて「新型コロナウイルス感染症に関する最近の動向」について説明したほか、地域住民の生活を支えている医師を顕彰する「赤ひげ大賞」受賞者を発表した。
65周年記念事業 顕彰者 古橋元会長ら92人—日技
日本歯科技工士会(杉岡範明会長)は、歯科技工士法制定および日技創立65周年記念事業の顕彰者を、会誌『日本歯技』の令和3年1月号で発表した。
また「ははは川柳」の2020年の結果も発表した。
3次補正予算の補助金増額要望—保団連
全国保険医団体連合会(住江憲勇会長)は14日、要請書「第3次補正予算(案)医療機関への『補助金』の増額と迅速な給付を求める」を田村憲久厚労大臣宛に送付した。
乳幼児の加算 レセプト記載周知を求める
全国保険医団体連合会は、要請書「『乳幼児感染予防策加算』のレセプト記載についてすべての保険医療機関への速やかな周知を求める」を昨年12月、田村憲久厚労大臣宛に送付した。
PBS患者の歯の違和感"脳活動の乱れ"が原因か
補綴物の調整の繰り返し、歯科矯正やインプラント治療後に咬合の違和感が続く「Phantom bite syndrome(PBS)」の患者は、歯の違和感に伴い脳活動パターンに微妙な乱れが生じている。福岡歯科大学総合歯科学講座高齢者歯科学分野の梅﨑陽二朗准教授、内藤徹教授らのグループと、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科·歯科心身医学分野の豊福明教授らの研究グループとの共同研究で明らかになったもの。 同研究は、文部科学省科学研究費補助金の支援で行われ、成果は『Neuropsychiateic Disease and Treatment』オンライン版(2020年10月6日)で発表された。
医療施設の87.5%が敷地内の全面禁煙
歯科診療所を含む病院以外の医療施設のうち、敷地内を全面禁煙にしているのは令和元年12月末時点で87.5%。厚労省が昨年12月28日に公表した「令和元年度喫煙環境に関する実態調査」によるもの。
歯磨きによるコロナ感染報道受け、口腔衛生学会の山下理事長が情報発信
新型コロナウイルスに感染した地下鉄大江戸線の運転士39人が「歯磨きの際の唾液が付着した手で蛇口を触れ、感染が広まった可能性が高い」とする報道を受け、日本口腔衛生学会の山下喜久理事長は、「調査に当たった保健所は、聞き取り調査だけで、感染源の具体的検査等は何も行っていないことが分かった」と会員宛に情報発信している。
EPARKメディカルを吸収合併へ—エンパワーヘルスケア
エンパワーヘルスケア(本社·東京都港区、髙橋悠路社長)は4日、グループ会社のEPARKメディカル(本社·東京都港区、大西洋代表)を2月1日付で吸収合併すると発表した。