議員連盟 発足へ「国民皆歯科健診」の実現目指す

国民皆歯科健診を実現する勉強会(古屋圭司会長)が、今国会中に議員連盟を立ち上げる方針を示した。2日に衆議院第二議員会館で開かれた第4回勉強会で古屋会長が述べたもの。

  1. ①フッ化物入り歯みがき粉の普及、地域ベースでのフロリデーションに取り組む
  2. ②予防、口腔健康格差、非感染性疾患群(NCDs)と口腔疾患との関連に関すエビデンスを強化する研究を推進する
  3. ③患者、口腔保健専門家、歯科医師会その他の組織を有効に組織する
  4. ④糖尿病対策を初めとする2023~30年に向けたNCDs対策のロードマップなどの将来のプロセスと口腔保健を統合する

インタビュー「学校歯科医制度の制定90周年」—川本日学歯会長に聞く

学校歯科医制度が今月23日で制定90周年を迎える。むし歯の洪水時代と呼ばれたころには4本以上だった12歳児のDMFTが、0.70本にまで減ったのは、学校歯科医のこれまでの取り組みの成果とも言える。日本学校歯科医会の川本強会長(以下敬称略)に、学校歯科のこれまでの歴史や、学校歯科医の役割、日学歯の展望などについて聞いた。

歯科用局所麻酔剤「アルチカイン製剤」—岡大病院が最終治験

岡山大学病院の主管で、歯科用局所麻酔剤「アルチカイン製剤」の3回目の医師主導治験が6月より全国10施設で開始される。同治験で有効性と安全性を確認した後に新薬として申請、承認されれば、国内での20年ぶりとなる新しい歯科用局所麻酔剤が誕生する。

歯の修復機序を解明—東歯大

う蝕や外傷などの硬組織ダメージによって象牙芽細胞が死ぬと、新生象牙芽細胞の分化、歯の修復が誘導される。東京歯科大学口腔科学研究センター准教授の溝口利英氏、同大口腔顎顔面外科学講座大学院生の伊藤慎一郎氏、同大解剖学講座教授の阿部伸一氏、同講座准教授の松永智氏と松本歯科大学との共同研究によるもので、この修復過程が骨粗鬆症の薬剤によって促進することも明らかにした。

唾液中IgA上昇、脂肪摂取量が影響—神歯大らが発見

神奈川歯科大学の槻木恵一教授と同大短期大学部の山本裕子准教授らの研究グループは、先行研究で判明している唾液中のIgAレベルを上昇させるフラクトオリゴ糖の効果が、高脂肪摂取時には現れず、低脂肪摂取時に発現することを初めて明らかにした。

令和3年2月の歯科医療費·社保 件数2.2%減、点数1.5%増

社会保険診療報酬支払基金による令和3年2月診療分の歯科の件数は1,228万6千件、点数は148億8,071万6千点で、前年同月に比べ件数は2.2%減少、点数は1.5%増加した。

令和3年2月の歯科医療費·国保 市町村の金額1.1%減、件数5.8%減

国保中央会がまとめた令和3年2月診療分の歯科医療費は市町村が546億円で、対前年同月比で1.1%減少。組合は46億円で1.8%増加。後期高齢者は501億円で3.6%減少した。 件数は市町村が411万件で5.8%減。組合は36万件で2.9%減。後期高齢者は346万件で7.0%減となっている。

著者に聞く『ミュータンス·ミュータント』島谷浩幸氏

死体からは全ての歯が抜かれていたという、ショッキングな本格歯科ミステリー、『ミュータンス·ミュータント』(幻冬舎刊)の著者は現役の歯科医師である。本書には歯科大学の授業光景も出てくれば、全部の歯を一気に喪失させる新しいむし歯菌を突き詰めるための研究をする歯科大学細菌学教室も出てくる。さらに、著者が大学院生のころから興味を持っていた『TOOTH BANK』も取り上げられている。まさに、歯科尽くしのミステリー小説といえる。著者に本書執筆の動機や次回作の抱負などを聞いた。

米国の補綴市場 2027年に107億ドルへ

米国における歯科補綴の市場規模は、2021年の97億ドルから27年には107億ドルへと成長する見込み。内訳では、クラウンブリッジが最も高い成長と予想。グローバルインフォメーション(本社·川崎市、小野悟社長)が5月14日にまとめた調査レポートによるもの。

「マウスシールド」感染予防効果なし—千葉大の中田氏訴える

マウスシールドは、感染症予防にまったく効果がない。テレビや動画サイトでの着用が目立つことを受け、千葉大学大学院医学研究院救急·集中治療医の中田孝明氏が警笛を鳴らしている—。 同氏が社長を務めるSmart119(本社·千葉市)が公開した「啓発チラシ」によるもの。

東北デンタルショー 2年連続の中止を決定

8月28、29の両日に開催予定だった「第28回東北デンタルショー」の開催中止が決まった。東北デンタルショー実行員会が5月27日、関係者宛てに通知したもので、昨年に続く2年連続での開催中止となる。

可撤式矯正装置の2028年の世界市場 38億5千万ドルに

可撤式矯正装置(トゥースポジショナー)の世界での市場規模は、2020年の19億191万ドルから年平均成長率(CAGR)9.3%で成長。28年には38億5,565万ドルに達する。グローバルインフォメーション(本社·川崎市、小野悟社長)が5月19日に販売開始した市場調査レポートの予測によるもの。

デンツプライシロナ新社長に佐伯氏

デンツプライシロナ(本社·東京都港区)の新社長に佐伯広幸(さえき·ひろゆき)氏が6月1日付で就任した。

口の元気度を点数化、スマホアプリで無料で確認可能—サンスター

サンスターグループ(=サンスター)は、口の元気度を点数化してオーラルフレイルを予防するスマートフォンアプリ「おくち元気チェック」の提供を5月27日に開始した。オーラルフレイルの認知度を高め、口の状態や機能の実態をセルフチェックするために開発したもので、東京都健康長寿医療センターの歯科医師、平野浩彦氏が監修。

古屋会長は、今国会中に勉強会から議員連盟を立ち上げるとし、「歯科健診を積極的に行うと医療費を下げることができるという多方面からの話を伺い、まとめた上で実現を目指す」と説明した。

歯科医療提供体制の議論の方向性を提案—厚労省

厚労省の第2回「歯科医療提供体制等に関する検討会」が2日、ウェブ上で開かれた。当面の検討の進め方として、「歯科医療提供体制推進等事業」の調査結果等を踏まえつつ、歯科医療提供体制と歯科専門職の需給について、具体的な議論を行う6項目が提案された。

日本歯科医学会 次期会長に住友氏

任期満了に伴う日本歯科医学会の会長選挙が7日、オンラインで開催された第105回臨時評議員会内で行われ、現職の住友雅人氏が投票によらず当選を決めた。任期は7月1日から令和5年6月30日まで。副会長は、会長が後日指名する者を、理事については、専門分科会および学会長、日本歯科医師会会長の後日指名するものを事前に承認した。

歯科医によるワクチン接種 日歯の事前研修受講者1万人突破

歯科医師によるワクチン接種のための日本歯科医師会のシステムを活用した事前研修受講者が1万人を突破した。7日の日本歯科医学会臨時評議員会であいさつした日歯の堀憲郎会長が報告したもので、同日の午前中で1万579人が受講していると明かした。

次期執行部での金パラ問題対応などに意欲—堀日歯会長

日本歯科医師会は5月27日、東京都千代田区の歯科医師会館で都道府県会長会議を開いた。堀憲郎会長は、現執行部最後の会長会議になるとして任期2年を振り返り、金パラ高騰問題の解決や新病名の検討など次期執行部に引き継ぐ重点課題などについて語った。

骨太の方針で国民皆歯科健診の「具現化 目指したい」—高橋日歯連盟会長

日本歯科医師連盟の高橋英登会長は、今月にも取りまとめられると見られる「骨太の方針」について、関係する議員に働きかけている現状を紹介し、これまでの骨太の方針にも記載されてきた「生涯を通じた歯科健診」等の具現化に向けて活動していきたいとの考えを示した。5月27日の定例記者会見で述べたもの。

診療報酬の特例措置「ワクチン接種の終了まで延長を」

日本歯科医師連盟は、新型コロナウイルスの感染対策として9月末まで小児外来に55点、全医療機関の初再診等に5点を加算する臨時的取り扱いの延長を各所に要望している。5月27日の定例記者会見で浦田健二理事長が説明した。

都道府県歯連盟に総額1億円を支給—日歯連盟

日本歯科医師連盟は、都道府県歯科医師連盟に対して、新型コロナウイルス感染症対策および組織力強化のため、総額1億円の政治活動費を支給した。5月27日の定例記者会見で浦田健二理事長が報告した。

WHO決議で声明—FDIとIADR

世界歯科連盟(FDI)、国際歯科医学会(IADR)は5月28日、世界保健機関(WHO)の第74回総会における口腔保健推進決議に関連し、次の4項目からなる声明を発表した。

  1. ①フッ化物入り歯みがき粉の普及、地域ベースでのフロリデーションに取り組む
  2. ②予防、口腔健康格差、非感染性疾患群(NCDs)と口腔疾患との関連に関すエビデンスを強化する研究を推進する
  3. ③患者、口腔保健専門家、歯科医師会その他の組織を有効に組織する
  4. ④糖尿病対策を初めとする2023~30年に向けたNCDs対策のロードマップなどの将来のプロセスと口腔保健を統合する

インタビュー「学校歯科医制度の制定90周年」—川本日学歯会長に聞く

学校歯科医制度が今月23日で制定90周年を迎える。むし歯の洪水時代と呼ばれたころには4本以上だった12歳児のDMFTが、0.70本にまで減ったのは、学校歯科医のこれまでの取り組みの成果とも言える。日本学校歯科医会の川本強会長(以下敬称略)に、学校歯科のこれまでの歴史や、学校歯科医の役割、日学歯の展望などについて聞いた。

歯科用局所麻酔剤「アルチカイン製剤」—岡大病院が最終治験

岡山大学病院の主管で、歯科用局所麻酔剤「アルチカイン製剤」の3回目の医師主導治験が6月より全国10施設で開始される。同治験で有効性と安全性を確認した後に新薬として申請、承認されれば、国内での20年ぶりとなる新しい歯科用局所麻酔剤が誕生する。

歯の修復機序を解明—東歯大

う蝕や外傷などの硬組織ダメージによって象牙芽細胞が死ぬと、新生象牙芽細胞の分化、歯の修復が誘導される。東京歯科大学口腔科学研究センター准教授の溝口利英氏、同大口腔顎顔面外科学講座大学院生の伊藤慎一郎氏、同大解剖学講座教授の阿部伸一氏、同講座准教授の松永智氏と松本歯科大学との共同研究によるもので、この修復過程が骨粗鬆症の薬剤によって促進することも明らかにした。

唾液中IgA上昇、脂肪摂取量が影響—神歯大らが発見

神奈川歯科大学の槻木恵一教授と同大短期大学部の山本裕子准教授らの研究グループは、先行研究で判明している唾液中のIgAレベルを上昇させるフラクトオリゴ糖の効果が、高脂肪摂取時には現れず、低脂肪摂取時に発現することを初めて明らかにした。

令和3年2月の歯科医療費·社保 件数2.2%減、点数1.5%増

社会保険診療報酬支払基金による令和3年2月診療分の歯科の件数は1,228万6千件、点数は148億8,071万6千点で、前年同月に比べ件数は2.2%減少、点数は1.5%増加した。

令和3年2月の歯科医療費·国保 市町村の金額1.1%減、件数5.8%減

国保中央会がまとめた令和3年2月診療分の歯科医療費は市町村が546億円で、対前年同月比で1.1%減少。組合は46億円で1.8%増加。後期高齢者は501億円で3.6%減少した。 件数は市町村が411万件で5.8%減。組合は36万件で2.9%減。後期高齢者は346万件で7.0%減となっている。

著者に聞く『ミュータンス·ミュータント』島谷浩幸氏

死体からは全ての歯が抜かれていたという、ショッキングな本格歯科ミステリー、『ミュータンス·ミュータント』(幻冬舎刊)の著者は現役の歯科医師である。本書には歯科大学の授業光景も出てくれば、全部の歯を一気に喪失させる新しいむし歯菌を突き詰めるための研究をする歯科大学細菌学教室も出てくる。さらに、著者が大学院生のころから興味を持っていた『TOOTH BANK』も取り上げられている。まさに、歯科尽くしのミステリー小説といえる。著者に本書執筆の動機や次回作の抱負などを聞いた。

米国の補綴市場 2027年に107億ドルへ

米国における歯科補綴の市場規模は、2021年の97億ドルから27年には107億ドルへと成長する見込み。内訳では、クラウンブリッジが最も高い成長と予想。グローバルインフォメーション(本社·川崎市、小野悟社長)が5月14日にまとめた調査レポートによるもの。

「マウスシールド」感染予防効果なし—千葉大の中田氏訴える

マウスシールドは、感染症予防にまったく効果がない。テレビや動画サイトでの着用が目立つことを受け、千葉大学大学院医学研究院救急·集中治療医の中田孝明氏が警笛を鳴らしている—。 同氏が社長を務めるSmart119(本社·千葉市)が公開した「啓発チラシ」によるもの。

東北デンタルショー 2年連続の中止を決定

8月28、29の両日に開催予定だった「第28回東北デンタルショー」の開催中止が決まった。東北デンタルショー実行員会が5月27日、関係者宛てに通知したもので、昨年に続く2年連続での開催中止となる。

可撤式矯正装置の2028年の世界市場 38億5千万ドルに

可撤式矯正装置(トゥースポジショナー)の世界での市場規模は、2020年の19億191万ドルから年平均成長率(CAGR)9.3%で成長。28年には38億5,565万ドルに達する。グローバルインフォメーション(本社·川崎市、小野悟社長)が5月19日に販売開始した市場調査レポートの予測によるもの。

デンツプライシロナ新社長に佐伯氏

デンツプライシロナ(本社·東京都港区)の新社長に佐伯広幸(さえき·ひろゆき)氏が6月1日付で就任した。

口の元気度を点数化、スマホアプリで無料で確認可能—サンスター

サンスターグループ(=サンスター)は、口の元気度を点数化してオーラルフレイルを予防するスマートフォンアプリ「おくち元気チェック」の提供を5月27日に開始した。オーラルフレイルの認知度を高め、口の状態や機能の実態をセルフチェックするために開発したもので、東京都健康長寿医療センターの歯科医師、平野浩彦氏が監修。