日本歯科新聞 | 2021年9月7日付
5月の歯科点数 コロナ前と比べ昨年84.3%、今年103.4%
歯科医療機関の経営状況で、2019年5月の点数と比べて、20年5月は84.3%、21年5月は103.4%となっている。日本歯科医師会が8月25日の定例記者会見で示した資料によるもので、引き続きの支援を国に求めたいとの考えを示している。
愛知県·新城保健所 所長に歯科医の宇佐美氏
愛知県新城保健所の所長に歯科医師の宇佐美毅氏が、8月1日付で就任していることが分かった。愛知県歯科医師会の情報提供によるもので、同県内の保健所所長に歯科医師が就任するのは初めて。
オンライン資格確認 伸び悩む カードリーダー申請
オンライン資格確認の顔認証付きカードリーダーを申請している歯科診療所の割合が伸び悩んでいる。少なくとも本紙に掲載した6月20日時点から8月15日時点まで横ばいで49.4%、同月22日時点では48.4%と減少した。
歯科治療介しての感染拡大は「なし」
新型コロナウイルスの歯科医療機関での感染状況で、歯科医師の感染73件、歯科衛生士の感染74件などは確認されているが、歯科治療を介しての感染拡大事例は未だ確認されていない。8月25日に開かれた日本歯科医師会の定例記者会見で示された資料によるもの。
6月の歯科診療所数 前月より34減の6万8,059施設
厚労省の施設動態調査による令和3年6月末現在の歯科診療所数は全国で6万8,059施設で、前月より34減少した。
歯周病対策の第2回WG開く—厚労省
厚労省の第2回歯科口腔保健の推進に係る歯周病対策ワーキンググループが8月27日、ウェブ上で開かれた。新型コロナウイルス感染防止の観点から傍聴(取材)なしでの実施で、公開資料によると「歯科健診等のあり方について」議論した。
令和3年5月歯科医療費·社保 件数29.7%増、点数22.5%増
社会保険診療報酬支払基金による令和3年5月診療分の歯科の件数は1,238万6千件、点数は149億7,196万1千点で、前年同月に比べ件数は29.7%、点数は22.5%それぞれ増加した。
令和3年5月歯科医療費·国保 市町村の金額23.0%増加
国保中央会がまとめた令和3年5月診療分の歯科医療費は市町村が550億円で、対前年同月比で23.0%増加。組合は46億円で23.1%増加。後期高齢者は505億円で22.6%増加した。
「収益 戻ってない」—高橋日歯連盟会長が感染防止対策への理解求める
日本歯科医師連盟の高橋英登会長は、歯科診療所の収益がコロナ禍前に戻ってきているとの声を耳にするとした上で、感染防止対策費用などを踏まえると収益は戻っていないと強調し、引き続き国等の理解を求めていく構えを見せた。8月26日の理事会後の記者会見で述べたもの。
代議員会で議長や各種委員を選出—都歯
東京都歯科医師会(井上惠司会長)は2日、第206回臨時代議員会を東京都千代田区の歯科医師会館で開いた。新議長に蒲田地区の塩津二郎代議員、副議長に板橋区の土屋昭夫代議員が就任したほか、「予算決算特別委員会委員の選出」「議事運営特別委員会の選出」「裁定審議会委員の指名」「選挙管理委員会委員および同補欠委員の指名」の議案を可決した。
プラ製品削減の新法で特定製品に「歯ブラシ」
無償で提供される使い捨てプラスチック製品等の使用削減を義務付けるなどの新法が、来年度施行に向けて議論されており、特定製品として歯ブラシも対象となっている。環境省の「中央環境審議会循環型社会部会プラスチック資源循環小委員会」と経産省の「産業構造審議会産業技術環境分科会廃棄物·リサイクル小委員会プラスチック資源循環戦略ワーキンググループ」の第10回合同会議で制度についての概要が示された。
事前特集「日本歯科医学会第24回学術大会」·住友会頭にインタビュー
「逆転の発想 歯科界2040年への挑戦」をメインテーマにした第24回日本歯科医学会学術大会がいよいよ今月23日から全面オンライン形式で開かれる。開会講演、会頭講演、公開講演、公開フォーラム、シンポジウムなど100を超える演題に加え、分科会12学会と1地区歯科医師会が併催する年次学術大会のポスターセッション約450題など多くの発表が、25日までライブ配信、26日から10月31日までオンデマンド配信される。住友雅人会頭に大会の準備状況や見どころなどを聞いた。(9月2日時点)
誤嚥性肺炎 80代が最多—東北大が調査
誤嚥性肺炎は80代に最も多く、BMI値が低い入院時では、「CRP値が低い」「脳血管障害や認知症、神経疾患の併存が多い」「病院·介護施設に入院·入所している症例が多い」などの特徴がある。東北大学大学院医学系研究科の耳鼻咽喉·頭頚部外科学分野の香取幸夫教授、鈴木淳講師、池田怜吉講師のグループが行った大規模調査によるもの。
歯科用樹脂作成時の重合開始剤が乳がん悪化の可能性に
歯科用樹脂を作る時などに利用される重合開始剤が、乳がんを悪化させる可能性がある。岡山大学病院薬剤部の河崎陽一薬剤主任と同薬剤部の千堂年昭教授(現:就実大学薬学部特任教授)が明らかにしたもの。
輸入協会と卸商業組合が共同で第2回「改正薬機法研修会
日本歯科用品輸入協会(茂久田篤会長)は日本歯科用品卸商業組合(大石哲也理事長)と共同で、双方の組合員を対象に2回目となる「改正薬機法研修会」を東京都千代田区の庭のホテル東京およびオンライン形式で8月20日に開いた。1回目の研修会中およびその後に寄せられた計37個の質問に回答するもので、これとは別に日本歯科商工協会標準EDI(JDTA—Net)について、同協会IT検討委員会による解説も行われた。なお、37個の質問の内訳は、「添付文書の電子化」関連が31個、「法令順守体制の整備」関連が4個、「改正省令169号」関連が2個。医療機器に特化した薬事申請業務を支援するMAライティングサービス社長の山本款路氏が解説した。
SKメディカル電子を子会社化—モリタ
モリタ(本社·大阪府、森田晴夫社長)は、SKメディカル電子(本社·滋賀県、松元昭夫社長)の発行済株式100%を取得し、8月25日に完全子会社化した。SKメディカル電子の商号、事業内容、製造品目に変更はない。
初のオンラインデンタルショー開催—メディカルネット
メディカルネット(本社·東京都渋谷区、平川大会長兼CEO)は、歯科医療従事者向け総合情報サイト「Dentwave.com」上で、オンラインデンタルショー「DDS2021–Dentwave.com Online Dental Show–」を9月27日~10月10日に開催する。