日本歯科新聞 | 2021年11月16日付
次期診療報酬改定に向けた評価の対象 歯科医療技術は76件
令和4年度診療報酬改定に向け、新規保険収載や既収載技術の見直し、適応疾患の拡大などの評価対象となる医療技術は768件(新規288件、既存480件)。10日の中医協診療報酬基本問題小委員会と総会で報告があったもので、歯科関係では、「歯科用CAD/CAM装置を用いたファイバー補強高強度コンポジットレジンブリッジ」「CAD/CAMインレー修復に対する光学印象法」「CAD/CAMインレー修復」「インフォームドコンセントへの口腔内スキャン検査の応用」など新規22件、既存54件が評価対象となる。
診療報酬の試案を公表—歯保連
合理的な診療報酬体系の実現を目指す歯学系学会社会保険委員会連合(=歯保連、外木守雄会長)は、「歯保連試案2021」の発刊に伴う記者会見を9日、東京都中央区のAP東京八重洲会議室で開いた。
同試案は、28の加盟学会が各領域について、「技術度」「人件費」「所要時間」「医療材料費」などを用いて手術、処置、検査の必要な診療報酬を提示したもの。
立浪中日監督が「健口大使」に—愛知県歯
中日ドラゴンズの立浪和義監督が愛知県歯科医師会の「健口大使」に再任した。現役引退直後に就任してから今年で13年目に入る。県内各地での講演や、広報での写真利用などで協力してきた。10月29日に監督就任が決まってから、県歯関係者の間では「継続は難しいのでは」との憶測が出ていたが、立浪氏から継続の意思が伝えられたという。
医療費適正化で「マイナス改定を」—財務省
財務省は8日、財政制度分科会で、「診療報酬(本体)の『マイナス改定』を続けることなくして医療費の適正化は到底図れない」との考えを示した。
ポケモンとの協力継続 「いい歯の日」にPR—日歯
日本歯科医師会(堀 憲郎会長)は8日、「いい歯の日(11月8日)」に合わせて、ポケモン(本社 ·東京都港区、石原恒和社長)との協力体制の継続、取り組みを発表した。日歯は「いい歯は毎日を元気にプロジェクト」の一環として、未就学児 ·小学生への歯磨きの重要性などの周知を目的に、楽しみながらの歯磨きを支援する無料ゲームアプリ「ポケモンスマイル」内の歯磨き等のアドバイス文に協力をしている。
「新たな感染症を踏まえた歯科診療の指針」第2版公表—日歯
日本歯科医師会(堀 憲郎会長)は、「新たな感染症を踏まえた歯科診療の指針」の第2版をホームページで公表した。昨年8月に第1版を取りまとめてから1年が経ったことを受けて見直した。11日にニュースレターで紹介した。
次期診療報酬改定で在宅歯科充実に向けた検討要望—日歯ら
中医協の第495回総会がオンライン上で開かれ、次期診療報酬改定に向けて、在宅歯科医療について議論した。日本歯科医師会常務理事の林正純委員は、在宅歯科医療に取り組む歯科医療機関が増えるように裾野を広げるための検討を要望。日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニック教授の田村文誉専門委員は、小児の歯科訪問診療で、15歳以上になるとそれまで行ってきた診療で算定できなくなるケースなどを指摘し、改善に向けた検討を求めた。
令和3年度歯科保健事業功労者厚生労働大臣表彰 個人56人と1団体を選出
厚労省は12日、「令和3年度歯科保健事業功労者厚生労働大臣表彰」の被表彰者 ·団体を公表した。個人56人、1団体が選出されており、13日の宮崎市での第42回全国歯科保健大会で表彰式が行われた。
口腔保健大会ウェブで開催—千葉県歯
千葉県歯科医師会(高原正明会長)は7日、いい歯のイベント2021千葉県口腔保健大会を「いい歯とお口の健康ウィーク」のテーマでウェブ開催した。
令和3年8月末歯科診療所数は6万8,018軒
厚労省の施設動態調査による令和3年8月末現在の歯科診療所数は全国で6万8,018施設で、前月より6減少した。
「歯ぎしり等」のニーズ 歯科衛生士の5割超が「増えた」と回答
歯科衛生士の54%がコロナ禍以前と比べて「歯ぎしり、歯の食いしばり、マウスピース」のニーズが増えたと回答した —。日本フィンランドむし歯予防研究会(羽村章理事長)が全国の歯科衛生士200人に行った「口腔ケアの実態調査」によるもので、「いい歯の日(11月8日)」に合わせて発表した。
今後の経営「見通し立たない」歯科医師の16.5%—保団連アンケート
コロナ禍で今後の経営の見通しについて、60.8%は対策を講じて維持できると見ているが、16.5%が「見通しが立たない」、3.1%が「閉院も考えている」と回答している—。全国保険医団体連合会(住江憲勇会長)の「2021年歯科会員アンケート」の結果によるもの。
日本歯科医学会第24回学術大会 2万298人が登録
第24回日本歯科医学会学術大会の参加登録者数は、オンデマンド配信が終了した10月31日時点で2万298人だった。専用サイトで公表しているもの。
歯周病リスクの低年齢化を危惧—歯周病2学会コメント発信
日本歯周病学会(小方賴昌理事長)と日本臨床歯周病学会(高井康博理事長)は、マスク生活でのストレス増加や唾液量の減少、間食の増加などにより歯周病リスクの低年齢化が危惧されるとして、注意を呼び掛けている。「いい歯の日」の8日に合わせて、「マスク習慣と歯ならびに口腔ケアにおける意識および行動調査」の結果とともにコメントを発信した。
日臨矯プレスセミナー パノラマX線写真の有用性などアピール
日本臨床矯正歯科医会(=日臨矯、野村泰世会長)は、「保護者に知ってほしい!パノラマX線写真からわかる未来」のテーマでプレスセミナーを、「いい歯の日」の8日、東京都千代田区のフクラシア丸の内オアゾで開いた。
摂食嚥下機能 訓練ができなくても外出などがリハビリに
外出などの活動性やQOLの向上は要介護高齢者の摂食嚥下リハビリテーションに有効な可能性がある—。東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科摂食嚥下リハビリテーション学分野の戸原玄教授、中川量晴助教、石井美紀院生の研究グループが明らかにしたもの。
訃報 町田幸雄氏—東京歯科大学名誉教授
東京歯科大学名誉教授の町田幸雄(まちだ·ゆきお)氏が3日、死去した。享年90歳。葬儀は既に家族葬で執り行っている。
クリアアライナー世界市場 年27%ずつ成長 2027年に140億ドルに
クリアアライナーの世界市場は、2021~27年に27.3%以上の年平均成長率で、27年までに140億9千万ドルに達すると予測—。米市場調査会社のReport Ocean(アメリカ·ミシガン州)が発表したもの。20年の市場規模は約26億ドル。
訃報 小越 敏氏—日商連副会長
日本歯科用品商協同組合連合会副会長で、大東京歯科用品商協同組合理事長の小越 敏氏が5日、死去した。72歳。
インタビュー「視覚障がい者向け歯の模型でクラウドファンディング」
大阪大学大学院歯学研究科は、視覚障がい者の歯磨き指導を充実させるため、歯の大型模型を作製し、歯科大学 ·歯学部附属病院や盲学校など全国120カ所へ無償配布するクラウドファンディングを、「いい歯の日(11月8日)」から開始している。同取り組みの経緯や目的、今後の展望についてクラウドファンディングを担当する同研究科イノベーティブ ·デンティストリー推進センターの十河基文教授に聞いた。
アプリで歯科技工の金属ロスを管理·節約—DSiが開発
歯科技工で発生する金属ロスを管理するアプリ『Evi計り』が登場—。ラボから請求される金属代の無駄を省きたい歯科医院、毎日の金属ロスを節約したい歯科技工所の両方にとって、歯科用金属高騰が経営圧迫要因となる中、注目されている。
歯科医院の感染対策9割が「満足」—桜堤あみの歯科が1,053人に調査
約9割が「通院している歯科医院の感染対策に満足」と回答—。桜堤あみの歯科(東京都武蔵野市、網野重人理事長)が行った調査によるもの。
5G+スマートグラスで矯正を遠隔で支援—NTTドコモなど
大宮SHIN矯正歯科(矢野晋也院長)とNTTドコモ(本社 ·東京都千代田区、井伊基之社長)は、5Gなどを活用し、スマートグラスを使用して遠隔でマウスピース矯正を支援する実証実験を6月23日~9月30日に実施し、実際の患者の遠隔診療支援をリアルタイムで行うことに成功したと発表した。