日本歯科新聞 | 2022年1月11日付
第2回「歯科技工士の業務のあり方等に関する検討会」の様子
歯科技工、CAD限定でリモート可か—厚労省検討会で議論進む
クラウン·ブリッジ等のCADに限って歯科技工作業をリモートワークできる方向で議論が進められている。昨年12月23日にオンライン上で開かれた第2回「歯科技工士の業務のあり方等に関する検討会」で、リモートワークや歯科技工所間の連携についての論点が示された。
「患者に何ができるか」模索—都技·復職支援講習会
東京都歯科技工士会(石川功和会長)は、日本歯科技工士会生涯研修認定講師の佐藤幸司氏による令和3年度復職支援講習会を昨年の12月19日にオンラインと会場受講の二つの方法で開催した。
歯科技工問題の解決求めて集会—「保険で良い歯科医療を」全国連絡会
「保険で良い歯科医療を」全国連絡会(雨松真希人会長)は、歯科診療報酬の引き上げ、歯科技工問題の解決などを求める「2021歯科総行動集会」を昨年12月16日に東京都千代田区の衆議院第二議員会館内とウェブ併用で開いた。
歯の喪失 認知症発症リスクに
歯をできるだけ残すことは、家族や友人との社会関係の維持や良好な栄養状態を通じて、認知症発症予防に寄与する—。東北大学大学院歯学研究科の小坂健教授、木内桜大学院生、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科の相田潤教授らの研究によるもの。
歯も義歯もない高齢者 孤食のリスク1.81倍
歯の数10本未満で義歯も使っていない高齢者は、20本以上の人よりも孤食のリスクが1.81倍となる—。東北大学大学院歯学研究科の小坂健教授と衣川安奈大学院生、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科の相田潤教授らの研究によるもの。
抹茶が肺炎球菌を殺菌し細胞毒性も阻害
抹茶とその成分エピガロカテキンガレート(EGCG)は、肺炎球菌を殺菌し、主要毒素PLYの細胞毒性も阻害できる―。新潟大学大学院医歯学総合研究科の笹川花梨大学院生と土門久哲准教授、寺尾豊教授らが明らかにした。
噛む機能低下 男性はメタボのリスク2.2倍
噛む機能が低い男性はメタボになるリスクが2.2倍に—。新潟大学大学院医歯学総合研究科の小野高裕教授と大阪大学大学院歯学研究科の池邉一典教授、国立循環器病研究センター健診部の小久保喜弘特任部長らの研究グループの研究によるもの。
コロナ研究所起源説を批判—ランセット
新型コロナウイルス感染症が、中国の研究所から流出したのではないかなどのコロナ起源調査について、国際的医学雑誌『ランセット』のリチャード·ホートン編集長が科学的な事実関係の検証に基づいて批判した。
歯科診療管理ソフト世界市場 26年まで力強く成長
歯科診療管理ソフトウェアの世界の市場規模は、2021年~26年に力強い成長を続けると予測─。市場調査会社のグローバルインフォメーション(本社·川崎市、小野悟社長)が昨年12月14日に販売を開始した調査レポートによるもの。15~20年の年平均成長率は12%。
インプラントと補綴物世界市場 年12%ずつ成長し30年に97億ドルに
歯科用インプラントと補綴物の世界市場は、2022~30年末までに97億ドルに達し、12%の年平均成長率を予測—。Kenneth Research(本社·アメリカ·ニューヨーク州)が発表したもの。22年の市場規模は44億ドル。
令和3年9月の歯科医療費·社保 件数3.2%増、点数1.6%増
社会保険診療報酬支払基金による令和3年9月診療分の歯科の件数は1,273万4千件、点数は154億7,953万2千点で、前年同月に比べ件数は3.2%、点数は1.6%それぞれ増加した。
令和3年9月の歯科医療費·国保 市町村の金額0.7%減少
国保中央会がまとめた令和3年9月診療分の歯科医療費は市町村が574億円で、対前年同月比で0.7%減少。組合は48億円で0.2%増加。後期高齢者は545億円で3.3%増加した。
件数は市町村が429万件で1.2%増。組合は38万件で2.2%増。後期高齢者は371万件で4.5%増となっている。
石福歯学図書専門店·シエン社のホームページで2021年によく売れた本
娯楽として楽しむこともあれば、日々の暮らしのヒントとして情報を求めることもある書籍。総務省統計局によれば、年間の総出版数は毎年7万を超えている。歯学図書も毎月、いくつもの新刊が登場するが、どのような書籍が注目を集めているのだろうか。参考の一助として、シエン社のホームページでよく売れた書籍の一部を紹介する。
歯並びマウスピース専用の洗浄剤を開発·発売—成田デンタル
年間約30万床の義歯を製作する成田デンタル(石川典男社長)は、義歯洗浄剤「入れ歯作りのプロが開発した入れ歯洗浄剤-Denture Cleanser Premium-」に続き、マウスピース専用の洗浄剤を発売する。発売より累計販売数が20万箱を突破した同社の義歯洗浄剤は、歯科医院·製薬会社と共同開発したもので、ほぼ全ての義歯に使用することができる。
天王寺動物園の動物の歯など紹介—ToothToothが動画
ToothTooth(本社·大阪府、小柳貴史社長)は、「動物の歯」の視点から大阪市の天王寺動物園で飼育されている動物の暮らしなどを紹介する動画「はみがきうさぎのカムカムどうぶつえん~てんのうじどうぶつえんのなかまたち~」を制作し「ToothToothTV」やYouTubeの「はみがきうさぎチャンネル」で公開している。
Zest社製品取り扱いを終了—ジンマー·バイオメット·デンタル
ジンマー·バイオメット·デンタル(本社·東京都新宿区、黒澤真幸社長)は、Zest(本社·アメリカ)社製品の日本国内での販売を昨年12月17日に終了した。Zestから全世界的に同社製品のジンマー·バイオメット·デンタルによる市場への供給を停止するよう一方的かつ法的な通知を受け、やむを得ず今回の措置に至ったとしている。
「高知県地場産業大賞」を受賞—YAMAKINのKZR-CADマリモセメントLC
高知県産業振興センターが主催する「令和3年度第36回高知県地場産業大賞」に、YAMAKIN(本社·大阪市、山本樹育社長)のCAD/CAM冠専用の光重合型レジンセメント「KZR—CAD マリモセメントLC」が選ばれた。
L8020乳酸菌 2週間摂取で歯周病菌44%減少
L8020協議会(二川浩樹会長)は、広島大学歯学部の二川浩樹教授が発見した口腔内環境を改善する効果が期待される「L8020乳酸菌」を摂取して、ジンジバリス菌の保菌者の口腔内の菌数の変化を調査した結果、同乳酸菌を2週間摂取した人はジンジバリス菌が約44%減少したとの研究データを発表した。