日本歯科新聞 | 2022年1月18日付
令和2年度指導・監査等の実施状況 歯科の返還金5億3591万3千円
指導・監査等で令和2年度に歯科医療機関が国に返還した金額は5億3,591万3千円で、前年度より3億2,708万5千円多かった。厚労省の「保険医療機関等の指導・監査等の実施状況」によるもので、内訳は「指導」が4億4,917万4千円(前年比2億7,735万円増)、「適時調査」が86万1千円(同2,292万4千円減)、「監査」が8,587万8千円(7,265万8千円増)。
歯科の指導実施状況は、個別指導が525件で621人、新規個別指導が781件で918人、集団的個別指導は0件、適時調査0件、監査は23件で36人となっている。返還金は令和2年に確定した額で以前の案件も含まれる。
歯科の基本診療料 感染対策で見直すも歯周基本治療も廃止-中医協・議論の整理案
歯科の基本診療料は、歯科医師と職員への研修等の要件見直しとともに、歯周基本治療処置の廃止も併せて評価を見直す。「令和4年度診療報酬改定に係るこれまでの議論の整理(案)」について12日と14日の中医協総会で議論された。
歯科の基本診療料は、12日に支払側から「研修等の要件見直しと組み合わされているが、(引き上げには)反対しているので、見直しをお願いしたい」と発言があったが、修文はせずに、歯周基本治療処置の廃止と併せての見直しとなる旨の説明が14日に厚労省から行われた。
口腔9学会が加熱式など新型のタバコに注意喚起
口腔9学会合同脱タバコ社会実現委員会は、「新型タバコ、特に加熱式タバコに関する注意喚起」を7日に公表した。「加熱式タバコには多くの有害化学物質が含まれている」「紙巻タバコと比較して加熱式タバコの健康影響が少ないかどうかは明らかではない」「加熱式タバコの使用は禁煙を阻害する可能性がある」の三つについて述べている。
歯科用貴金属の随時改定、変動幅に関係なく年4回実施か
歯科鋳造用金銀パラジウム合金を含む歯科用貴金属で、告示価格と対象期間の平均素材価格の変動幅に関わらず年に4回の随時改定を行う案が採用される可能性が出てきている。12日の第509回中医協総会で議論し、診療側、支払側の双方が、改定時の関係機関への速やかな周知や負担への配慮を条件として厚労省案に一定の理解を示した。
孤食のリスク1.8新型コロナの現況や「赤ひげ大賞」を報告-日医
日本医師会(中川俊男会長)は6日、年始の定例記者会見を東京都文京区の日医会館で開き、新型コロナウイルス感染症の現況や「赤ひげ大賞」の受賞者を報告した。
パラジウムアレルギーメカニズムの一部解明-東北大ら
これまで不明だったパラジウムアレルギーのメカニズムの一部を東北大学加齢医学研究所の伊藤甲雄助教らと札幌医科大学大学院医学研究科、東北大学大学院薬学研究科が共同研究で明らかにした。パラジウムによって免疫反応に重要なMHCクラスⅠが一時細胞内に取り込まれ、MHCクラスⅠ上の抗原ペプチドがアレルギー抗原に置換するというもの。
オミクロン株の最新知見を整理-ネイチャー
日本でも急速に感染拡大しているオミクロン株の特長について、『ネイチャー』1月5日号がこれまでの最新知見をまとめた。
すでに、従来のSARS-CoV-2より感染力は強いものの、重篤化するリスクが低いなどの臨床的な報告が多数なされているが、先進諸国ではワクチン接種と、これまでの感染拡大によって免疫を獲得している人が多いため、ヒトを対象にしてオミクロン株と従来株を比較するのが難しくなっていると指摘。
世界のオーラルケア市場 年3.1%ずつ成長し、26年に549億ドル
オーラルケアと口腔衛生の世界全体の市場規模は、2021年の472億ドルから年平均成長率3.1%で成長し、26年に549億ドルに達すると予測-。市場調査会社のグローバルインフォメーション(本社・川崎市、小野悟社長)が昨年12月21日に販売を開始した調査レポートによるもの。
赤ちゃんの口腔ケア情報「歯医者で聞く」最多
赤ちゃんの口腔ケア情報は、「かかりつけ歯医者で聞く」が最多-。木製玩具やベビーグッズを販売するエデュテ(本社・神戸市、中尾信也社長)が実施した「赤ちゃんの歯並びやかみ合わせ」に関するアンケート結果によるもの。20~40代で、0~3歳までの子育てをしているまたは子育て経験があるママ・パパを対象に昨年11月8~30日にウェブ調査で実施。53人から回答を得た。
「今年は創業70年」-ケーオーデンタルが賀詞交歓会開催
歯科用インプラントと補 大手歯科ディーラーのケーオーデンタル(本社・東京都新宿区、小坪奉文社長)は12日、東京都港区のホテルオークラ東京で、2022年新春講演会及び賀詞交歓会を開催した。
歯磨き時の飛沫量、歯磨剤使用で減少-花王
花王(本社・東京都中央区、長谷部佳宏社長)は、歯磨き時の飛沫の様子と歯磨き行動の関係について調査した結果、歯磨き動作の違いにより飛沫の量や飛距離に差があり、飛沫の予防に口を閉じて磨くことや歯磨剤の使用、歯ブラシを小さく動かすことが有効とする研究データを発表した。
技工物の集配外部委託サービス-スマイルケアが開発
スマイルケア(本社・香川県、細川直哉社長)は、地元の運送業者と提携して複数の歯科技工所の集配業務を外部委託する歯科専門集配サービス「TDS」を開発した。
DX推進で業務提携-ライオンとNTTデータ
ライオン(本社・東京都墨田区、掬川正純社長)とNTTデータ(本社・東京都江東区、本間洋社長)は、デジタルトランスフォーメーション(=DX)推進に関する業務提携を今月に開始する。