SDGs推進で9割以上の一般消費者「取り組む歯科医院少ない」

 一般消費者の9割以上が「SDGs推進に取り組む歯科医院はまだまだ少ない」と感じ、歯科業界に取り組んでほしいゴール(目標)TOP3は「目標3:保健」「目標6:水・衛生」「目標1:貧困」-。パラシオン歯科医院(埼玉県、小山安徳診療医長)が、20~60代の男女1,005人を対象に昨年12月6~7日にインターネットで実施した「歯科業界に求めるSDGs推進に向けた取り組み」に関する調査によるもの。

歯科初診料 施設基準に新興感染症対策の研修追加

 診療報酬の個別改定項目、いわゆる短冊が示され、1月26日、28日の中医協総会で議論が行われた。歯科初診料の施設基準の研修内容に「新興感染症に対する対策の研修」を追加し、歯周基本治療処置等の廃止に併せて初再診料の評価を見直す(引き上げる)ことが明らかになった。点数は1、2週間以内には示されると見られる。支払側の健康保険組合連合会理事の松本真人委員は「極めて残念」と発言。日本歯科医師会常務理事の林正純委員は、必要な対応だとの考えを示し、「新興感染症にも対応できる歯科医療機関の体制構築を進めていきたい」と現場に配慮した点数設定に理解を求めた。

厚労省の歯科保健の目標「3歳児の不正咬合等の割合」が悪化

 国として減少を目標としている「3歳児で不正咬合等が認められる者の割合」が悪化している-。厚生科学審議会地域保健健康増進栄養部会の第8回「歯科口腔保健の推進に関する専門委員会」が1月21日、オンライン上で開かれ、具体的指標に対する評価案が示された。

歯科用充填用材料Ⅲ 使用頻度の減少で機能区分を簡素化

  令和4年度特定保険医療材料に係る機能区分の見直しで、「歯冠(歯科点数表の第2章第12部に規定する特定保険医療材料)の歯科用充填用材料Ⅲ」が簡素化される。1月28日の中医協総会で承認された。

グラスアイオノマーセメント 償還価格419円に

 「歯冠 050 歯科充填用材料Ⅱ(2)グラスアイオノマー系② 自動練和型」の保険償還価格が現行の246円から419円に見直される。1月28日の中医協総会で承認された。

「歯科ビジョン」の中間報告書の見込みなど報告-日歯

 日本歯科医師会(堀憲郎会長)は20日、2022年最初の定例記者会見をオンライン上で開いた。「2040年を見据えた歯科ビジョン」の中間報告を2、3月にする見込みや、歯科撤去金属のリサイクル等によって国内外の子供たちを支援するトゥースフェアリープロジェクトの累計協力金額が20億円を突破したことなどを報告した。

臨時代議員会で不動産事業関連の議案可決-都歯

  東京都歯科医師会(井上惠司会長)は1月25日、第207回臨時代議員会を東京都千代田区の歯科医師会館で開いた。議決では、「訂正後の平成30年度計算書類の承認」、「訂正後の令和元年度計算書類の承認」、「訂正後の令和2年度計算書類の承認」、「新たな収益事業の実施に必要な事業用不動産の取得に関わる東京都への変更認定申請の修正」の4議案を可決した。

高齢者の食支援と低栄養予防に焦点-奈良県歯がシンポ

 奈良県歯科医師会(末瀬一彦会長)は、「高齢者の食支援と低栄養予防」に関するシンポジウムを1月16日に開いた。新型コロナウイルス感染防止対策として会場には講演者のみが集い、県内の歯科医師や歯科衛生士にオンライン配信した。

令和3年10月の歯科医療費 社保・件数0.2%増、点数0.8%減

 社会保険診療報酬支払基金による令和3年10月診療分の歯科の件数は1,338万8千件、点数は166億789万9千点で、前年同月に比べ件数は0.2%増加、点数は0.8%減少している。

令和3年10月の歯科医療費 国保・市町村の金額2.1%減少

国保中央会がまとめた令和3年10月診療分の歯科医療費は市町村が618億円で、対前年同月比で2.1%減少。組合は50億円で1.8%減少。後期高齢者は594億円で1.0%増加した。

WHOに国際戦略で歯科医師会の民間部門位置付けを批判-FDI

 世界歯科連盟(FDI)は1月18日、世界保健機関(WHO)が発表した口腔衛生に関する国際戦略案の中に、各国の歯科医師会を「民間部門」と位置付けていることを批判する声明を発表した。

歯周病菌 コロナへの防御を脆弱化-アメリカ・ルイビル大学で機序解明

 歯周病原菌とされるP.ジンジバリスが口腔内の抗ウイルス機構を抑制するため、SARS-CoV-2など口腔から侵入するウイルスからの防御が脆弱化する。

 アメリカ・ルイビル大学歯学部のジュヒ・バガイトカー准教授(口腔免疫学)らが、P.ジンジバリスを含む口腔バイオフィルムと、宿主の抗ウイルスサイトカインであるインターフェロンの関連をマウス、ヒトで検証。P.ジンジバリスに慢性的に感染している宿主は、ウイルス感染に対してインターフェロンによる防御を行う機構の活性が低下していることが分かった。

歯科医と老舗が開発 キシリトール入り人形焼き

  日本橋中央歯科(東京都中央区、熊川淳一郎院長)が創業明治40年の人形焼き本舗板倉屋(東京都中央区、藤井義巳代表)と共同でキシリトール入りの人形焼きを開発した。

唾液腺の健康維持に寄与する2種類のマクロファージ発見

 唾液腺の健康維持に重要な働きをしている2種類のマクロファージが発見された。東北大学大学院歯学研究科口腔分子制御学分野の菅原俊二教授らのグループによるもので、唾液腺の発生と正常な機能の維持に関わるマクロファージの発見によって、唾液腺疾患に対する新たな治療法開発につながることも期待される。

「歯科部分パノラマ断層撮影」に活用のベラビューX800 4月にC2で保険適用

 歯科部分パノラマ断層撮影に活用する「ベラビューX800」(モリタ製作所)が4月からC2区分(新機能・新技術)で保険適用される。1月28日の中医協総会で承認された。医療技術評価分科会の議論で優先して保険導入すべき技術に「歯科部分パノラマ断層撮影」が上がっており、改定に伴い新規技術料で評価される。

「消費者志向経営優良事例表彰」-ロッテが特別枠を受賞

 消費者庁が主催する「令和3年度消費者志向経営優良事例表彰」で、ロッテ(本社・東京都新宿区、牛膓栄一社長)が「消費者庁長官表彰(特別枠)」を受賞した。

「サステナビリティ・アワード」ゴールド賞-ライオンが受賞

 サステナビリティコミュニケーション協会(安藤光展代表理事)実施のサステナビリティ・ウェブサイトの情報充実度で格付けする「サステナビリティサイト・アワード2022」で、ライオン(本社・東京都墨田区、掬川正純社長)が最優秀賞の「ゴールド」を受賞した。