日本歯科新聞 | 2022年5月24日付
金パラ告示価格 7月から3,715円に-中医協で9品目の引き上げ報告
歯科鋳造用金銀パラジウム合金の告示価格が7月から1グラム3,715円と、5月の緊急改定時より302円引き上げられる。5月18日の中医協総会で歯科用貴金属価格の随時改定について報告されたもので、対象となる9品目全てで告示価格が引き上げられる。
「スポーツ歯科支援議連」発足 マウスガードの保険適用に期待か
マウスガードの普及などを目指す自民党・スポーツ歯科を支援する議員連盟(スポーツ歯科支援議連)が発足した。17日には、東京都千代田区の衆議院第一議員会館で設立総会が開かれ、遠藤利明衆議院議員が会長に就任。他の役員は会長一任となった。総会では、日本スポーツ協会公認スポーツデンティスト協議会の杉山義祥会長が今後の課題についての考えを述べ、「スポーツマウスガードを医療用具として公的保険の対象とする」「マウスガードの装着を義務とする競技種目を増やす」「各競技におけるデンタルサポート体制を強化する」の三つを要望した。
「歯科ビジョン」フォローアップ会議-日歯
日本歯科医師会(堀憲郎会長)は19日、東京都千代田区の歯科医師会館とウェブ上で「2040年を見据えた歯科ビジョン」を取りまとめた外部委員を中心としたフォローアップ会議を開いた。日歯からは「ライフステージに応じた切れ目のない歯科健診の法制化」「児童虐待への歯科的対応」「歯科医療におけるICT化の促進」「若手歯科医師活躍推進」「ビジュアル・アイデンティティの策定及び活用」「全国におけるJDAT(災害支援チーム)設置の普及促進」の進捗・成果について報告があり、外部委員との意見交換を行った。
日歯がウクライナ支援で義援金3,447万円を日赤に送金
日本歯科医師会(堀憲郎会長)は、ロシアからの軍事侵攻を受けているウクライナ国民に対する人道支援のため、会員らから募った義援金3,447万278円を13日、日本赤十字社「ウクライナ人道危機救援金」に送金した。16日に公表したもの。
“歯科疾患実態調査”に危機感-厚労省委員会で岡大教授の森田委員
歯科口腔保健の健康水準レベルを把握する方法として、現在のように歯科疾患実態調査に頼っていることに危うさを感じている-。17日にオンライン上で開かれた厚生科学審議会地域保健健康増進栄養部会の第10回「歯科口腔保健の推進に関する専門委員会」で、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科予防歯科学分野教授の森田学委員が発言したもの。
自民党の国民皆歯科健診実現PTが「骨太の方針」への記載求める提言案示す
自民党の人生100年時代戦略本部「国民皆歯科健診実現PT」が18日、東京都千代田区の自民党本部で開かれ、骨太の方針への記載事項についての提言案が示された。案では①「国民皆歯科健診の実現に向けた具体的な検討」、②「全身の健康と口腔の健康に関する科学的根拠の更なる集積」、③「オーラルフレイル対策や疾病の重症化予防につながる口腔健康管理の充実」、④「医科歯科連携を始めとする関係職種間や関係機関間の連携」、⑤「歯科におけるICTの推進」、⑥「歯科衛生士、歯科技工士の人材確保」の六つの記載を求めている。
改定の検証など進め方の案示す-中医協
中医協の第521回総会がオンライン上で開かれ、診療報酬改定の答申書附帯意見に関する事項の検討の進め方案が示された。主な検討の場の説明があり、改定の影響の検証とともに、次期診療報酬改定に向けて、調査および必要な検討に入ることが確認された。
山田宏後援会決起集会 300人が参加
山田宏後援会(高橋英登会長)は19日、東京都千代田区のホテルメトロポリタンエドモントで決起集会を開いた。約300人が参加し、日本歯科医師連盟の組織代表として参議院選挙に臨む予定の山田宏議員は、「皆さんの努力、想いに報い、絶対に落胆はさせない」と決意表明をした。
全国国立大学病院歯科技工士協議会 会長に福井氏が就任
全国の国立大学附属病院に勤務する歯科技工士によって組織される「全国国立大学病院歯科技工士協議会」がある。5月現在の会員数は101人。同会は、歯科技工士の学術の向上ならびに大学病院の発展に寄与するとともに、地位の向上、会員相互の親睦を図るのを目的に、平成元年11月に「全国国立大学歯学部附属病院歯科技工士協議会」という名称で設立されたが、所属する会員の実態と整合性を図るため、昨年度の理事会で名称を変更。今年4月26日の臨時総会で会長に長崎大学病院の福井淳一氏が就任、役員が決定した。
60周年記念企画で虐待防止に焦点-日本小児歯科学会 学術大会
日本小児歯科学会(新谷 誠康理事長)は、第60回学術大会(白川哲夫大会長)を19、20の両日、千葉市の幕張メッセ国際会議場とウェブ上で開催した。テーマは「心をつなぎ支えよう、子どもたちの明日を」。
新谷誠康氏が理事長に就任-日本小児歯科学会
日本小児歯科学会の理事長に、副理事長の新谷誠康氏が就任した。
前理事長の牧憲司氏が3月31日に死去したことに伴い、4月12日に開催された臨時理事会で決定した。任期は6月11日の定時社員総会まで。
歯周病重症化のメカニズム解明-新潟大
新潟大学大学院医歯学総合研究科(歯学系)の日吉巧助教、土門久哲准教授、寺尾豊教授らの研究グループは19日、新たな歯周病重症化メカニズムを解明したと発表した。歯周病になると歯周組織に好中球が集まり、好中球が持つタンパク質分解酵素のエラスターゼが増加して重症化につながるというもので、エラスターゼをターゲットとした、新たな歯周病治療につながる可能性が示唆された。
摂食嚥下診療センター-京都大学病院が開設
関西圏の大学病院で初めてとなる「摂食嚥下診療センター」を京都大学病院が4月に開設した。高齢や病気で、食べ物を咀嚼し飲み込む機能が低下する「嚥下障害」の治療に、さまざまな診療科や幅広い職種の専門家が連携して治療を行う。同センター長には大森孝一氏が就任した。
歯磨類の出荷金額14年連続で前年上回る-日本歯磨工業会
2021年の歯磨類の出荷金額は1,552億5,200万円で、07年から14年連続で前年実績を上回り過去最高になった。日本歯磨工業会(濱逸夫会長)が16日、オンライン形式で実施した説明会で紹介したもの
インタビュー「歯科技工界 デジタル化の展望」-成田デンタル石川社長に聞く
歯科技工専門総合商社の成田デンタル(本社・千葉市)社長の石川典男氏は、口腔内スキャナーの保険導入が技工界のデジタル化の鍵を握ると話す。令和4年度の診療報酬改定でのチタン冠やCAD/CAMインレーの保険導入、口腔内スキャナーの今後の普及動向などについて聞いた。
都衛「歯科衛生士向け求人サイト」掲載料無料に
2020年2月に歯科衛生士向けの求人情報サイト「aiある歯科衛生士さぽOne(=さぽOne)」を立ち上げた東京都歯科衛生士会。21年11月に公益事業として再出発したという同サイトの運営状況や、求職者、歯科医院に知っておいて欲しいことなどについて藤山美里会長に聞いた。
新宿医療専門学校に聞く「学生の就活は?」-LINEでZ世代を手厚く支援
コロナ禍で採用活動に関する取り組みも変化していると聞く。「LINEを使って、学生の就活を支援している」という、歯科衛生士学科を持つ新宿医療専門学校(小倉基義理事長)の副校長兼学生部部長の小倉芳裕氏にコロナ禍での学校の就職支援状況を聞いた。
ナルコーム創業70年-猪俣吾郎社長に思い・抱負を聞く
ナルコームは、今年5月27日に創業70周年を迎える。「ここまでの道のりは決して平たんではなかった」と語る猪俣吾郎社長に、70年を振り返ってもらいつつ、会社・事業・社員への思いや抱負について聞いた。
歯磨剤など2万3千本を埼玉県戸田市に寄付-ライオン
ライオン(本社・東京都墨田区、掬川正純社長)は「NONIOマウスウォッシュ」と「NONIOハミガキ」、衣料用漂白剤の「ブライト極パウダー」、衣類・布製品を除菌・消臭できるスプレー「NANOX」など約2万3千本を埼玉県戸田市に寄付した。