日本歯科新聞 | 2022年6月14日付
遠隔教育 仮想空間で症例を共有-歯科医師が楽天モバイルらと実証実験
コロナ禍で、ライブやオンデマンド配信などオンライン上でのセミナーが普及したが、手技を習得する実習は現地で行わざるを得ない。Dental Predictionの代表を務める歯科医師の宇野澤元春氏は、離れた場所にいてもメタバース(仮想空間)内で、症例についての講義、シミュレーションを通して実習に近い学習ができる環境構築を目指している。5月31日には、教育XRサービスを提供するHoloeyes社と楽天モバイルとともに「5Gネットワークを用いた国内3都市4拠点の歯科医師を繋ぎ歯科知識・技術の共有と習得の実証実験」を実施した。
骨太方針が閣議決定 原案に「国民への適切な情報提供」など追加
「経済財政運営と改革の基本方針(骨太方針)2022」が7日、経済財政諮問会議での答申を経て、閣議決定された。歯科に関しては、「国民皆歯科健診の具体的な検討」や「口腔健康管理の充実」「ICT活用の推進」「市場価格に左右されない歯科用材料の導入の推進」など、原案とほぼ同じ内容だが、「国民への適切な情報提供」やICT活用に「歯科技工を含む歯科領域」が加えられた。
「骨太方針2022」受け見解 評価するも誤解を懸念-日歯
日本歯科医師会(堀憲郎会長)は8日、「経済財政運営と改革の基本方針(骨太方針)2022」が閣議決定したことを受け、東京都千代田区の歯科医師会館で臨時記者会見を開いた。堀会長は、歯科の記載について以前から要望している内容が反映されている点を評価する見解を発表。また、閣議決定前から報道等で注目が集まっている点に触れ、「歯科健診の義務化がすぐに始まる」「歯科健診が医療費抑制を目的とする」という誤ったイメージが独り歩きしないか懸念しているとの考えを述べた。
キッザニア東京で啓発イベント-日歯とライオン
子供が楽しみながら職業・社会体験ができる施設「キッザニア東京」(東京都江東区)で7日、親子が口腔内の診察を体験したり、予防歯科のセミナーを受講するイベントが行われた。
設定する指標を議論-厚労省・歯科医療提供体制等の検討会
厚労省の第7回「歯科医療提供体制等に関する検討会」が8日、オンライン上で開かれた。
同検討会は、平成29年12月に取りまとめられた歯科保健医療ビジョンを踏まえて、具体的に各都道府県や政令市、特別区、市町村などで実現するために新たなビジョンを検討し、議論していくもの。
県民の健康づくりで協定-岩手県と県歯とサンスター
岩手県(達増拓也知事)と岩手県歯科医師会(佐藤保会長)、サンスター(柴田公生社長)は「岩手県民の健康づくりの推進に係る連携協定」を締結した。3日には、県庁で締結式が行われ、県民の健康増進に向けて連携・協力することを確認した。
明治安田生命と健康増進の協定-都歯
東京都歯科医師会(井上惠司会長)は5月27日、明治安田生命保険(永島英器社長)と「健康増進に関する連携協定」を締結したと発表した。
歯技協新理事長に木村正氏
日本歯科技工所協会は4日、東京都千代田区のKKRホテルで定時社員総会を開催し、全ての議案が原案通り可決承認された。役員改選では、木村正氏が新理事長に決まった。
普段の口腔ケアで6割が「自信なし」
普段行うオーラルケアに自信がない人は6割以上-。歯と口の健康週間に合わせて、第一三共ヘルスケア(本社・東京都中央区、吉田勝彦社長)が実施した「オーラルケアに関する意識調査」によるもの。
無歯顎の男性 死亡リスク1.67倍-東北大らが報告
無歯顎の男性は、死亡リスクが1.67倍高くなる。東北大学大学院歯学研究科の小坂健教授、中澤典子大学院生、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科の相田潤教授らの研究によるもので、10日にオンラインで行われた日本老年学的評価研究(JAGES)研究会のプレス発表会で報告があった。
ICD日本部会 新会長に鏡宣昭氏
ICD(国際歯科学士会)の日本部会(隅田百登子会長)は4日、第65回総会・認証式を開催した。総会では全ての議案が原案通り可決承認され、役員選挙では次期会長に鏡宣昭氏を選任。総会後には新フェロー5人への認証式、第2回特別賞表彰式が行われた。
接続教育の協定締結-大歯大×聖母学院高校
大阪歯科大学(川添堯彬理事長・学長)は、京都聖母学院高等学校(川口恒久校長)と「高大連携・接続教育の協力に関する協定」を締結した。5月30日には大阪府枚方市の楠葉キャンパスで調印式を執り行った。
沿革振り返り方向性を探る-日本歯周病学会第65回春季学術大会
日本歯周病学会(小方賴昌理事長)は、「歯周病学クロニクル―そして我々はどこに向かうのか」をテーマに第65回春季学術大会(佐藤秀一大会長)を6月3日から2日間、東京都新宿区の京王プラザホテルとウェブで開催した。
日本矯正歯科学会がマウスピース矯正で見解
日本矯正歯科学会は1日、「宅配大手企業が歯科矯正用マウスピース装置を製造し、患者に直接配送するサービスを開始した」との報道を受け、「対面診療を基盤とせず患者に配送するサービスについて重大な懸念を抱いている」との見解を示した。
9月3、4日に3年ぶりに九州デンタルショー開催へ
「第45回九州デンタルショー2022」が9月3、4の両日、福岡市のマリンメッセ福岡A館で開かれる。コロナ禍で中止が続いていた同デンタルショーは、3年ぶりの開催。同デンタルショーは例年5月に開催していたが、今年度は福岡市が招致している「世界水泳選手権福岡大会」の開催に伴い、9月の開催になったという。出展者による生涯研修セミナーのほか、福岡県歯科医学会も併催。
『歯科診療報酬の論点』の著者に聞く 齋藤憲彬氏
診療報酬改定は、医療従事者にとって最も基本的な問題であり、死活問題であり、避けて通ることのできない重大な問題である。地区歯科医師会から始まり、東京都歯科医師会、日本歯科医師会の社保委員や役員、そして中央社会保険医療協議会委員として40年間、社保問題に関わってきた齋藤憲彬氏が『歯科診療報酬の論点』(メディア刊)を出版した。御年91歳の著者は、わが国が世界に誇る「国民皆保険」での歯科保険診療点数改定における、その時々の動きや問題点を余すところなく書いている。著者に本書執筆のきっかけや、診療報酬改定時で特に関心の深かった問題などについて聞いた。
「花嫁美容アワード2021」オーラルケア部門1位-サンギ「アパガードプレミオ」
ブライダル関連情報などを提供するウェブメディア「ウェディングソムリエ」の「花嫁美容アワード2021」のオーラルケア部門で、サンギ(本社・東京都中央区、ロズリン・ヘイマン社長)の「アパガードプレミオ」が第1位を受賞した。同製品の第1位は4年連続。
市民向け口腔ケアセミナーで「歯周病の怖さ」など伝える-アース製薬
市民向け口腔ケアセミナーで「歯周病の怖さ」など伝える-アース製薬
アース製薬(本社・東京都千代田区、川端克宜社長CEO)は5日、モンダミンセミナー2022「健康は健口から!プロから伝えるオーラルケア」を東京都千代田区の丸ビルホールで開催し、オンライン形式でも配信した。演者4人が登壇し、ゲストにタレントのデヴィ・スカルノ氏が招かれ、全体進行を東京医科歯科大学名誉教授の春日井昇平氏が務めた。
「歯科用デジタルハンドブック」第5弾を発行-ヤマキン学術文化振興財団
ヤマキン学術文化振興財団(山本裕久理事長)は、歯科のデジタル技術情報を収録した「歯科用デジタルハンドブック5」を発行している。
役員・社員を装うメールに注意喚起-松風
松風(本社・京都市、根來紀行社長)は、同社の役員や社員になりすました不審なメールが複数の人に発信されていることを5月20日に公表した。