日本歯科新聞 | 2022年8月9日付

「キッザニア福岡」にも歯科医院開設-ライオン
ライオン(本社・東京都墨田区、掬川正純社長)は、7月31日に開園した子供向け職業・社会体験施設「キッザニア福岡」(福岡市)に「歯科医院」パビリオンを開設した。子供が楽しく「歯と口の健康の大切さ」を学び、健康意識を育めるよう出展を決めた。同社の歯科医院パビリオンの開設は、「キッザニア東京」(東京都江東区)、「キッザニア甲子園」(兵庫県)に続く3施設目。
オン資義務化 紙レセプトの施設は例外
医療機関や薬局でのオンライン資格確認(オン資)が来年4月から原則義務化されることについて、療養担当規則(療担規則)の改正で義務化を図ることや、紙レセプト請求が認められている医療機関は例外とするなどの論点が示された。3日にオンライン上で開かれた中医協総会で議論されたもので、日本歯科医師会常務理事の林正純委員は、紙レセプト請求をしている医療機関を例外にすることは妥当とする一方で、他の理由で導入が遅れる可能性もあることから、柔軟に対応できるような方策を強く求めた。
周囲炎を予防し得るインプラントを開発-東北大学
チタンインプラント表面の工夫によって周囲炎を予防し得る技術が開発された。東北大学大学院歯学研究科分子・再生歯科補綴学分野の山田将博准教授と江草宏教授らによる研究で、インプラント表面につくった無数のナノ突起が、免疫細胞のマクロファージを接触刺激して、細菌感染に対する生体防御機能(食作用)を活性化させるというもの。
3日からの大雨で道路冠水や断水 休診する診療所も
3日からの大雨で、断水や道路の冠水によって休診したり、床下浸水の被害を受けた歯科診療所が数件、確認されている。消防庁の8日の発表資料で被害のあった青森、岩手、秋田、山形、福島、新潟、石川、福井、岐阜、滋賀、奈良、岡山の12県の歯科医師会から同日、電話で聞き取ったもの。
栃木県の全市町で後期高齢者の集団歯科健診目指す-赤沼県歯会長にインタビュー
超高齢社会において、社会保障費の増加や生産人口の減少を抑える観点から、健康寿命の延伸は重要な課題と考えられている。要介護を予防するために、まだ健康に戻れる段階のフレイル・オーラルフレイルの発見・対応が注目を集めている中、栃木県では、県内全ての25市町で後期高齢者を対象とした集団健診の実施を目指している。同取り組みの背景や狙い、今後の方向性、課題などについて栃木県歯科医師会の赤沼岩男会長に聞いた。
赤沼会長は、今回の事業について「企業の協力があってこそ取り組めている」と感謝を述べる。
同事業を、健康長寿社会の実現に向けた取り組みとして賛同しているジーシーは、事業で使用する口腔機能低下症に関わる検査機器「舌圧計・健口君ハンディー」について、研修会で機器の使い方や、健診で得た数値データからどのように受診者に説明すれば良いかをレクチャー。
担当する同社東京支店副支店長の椛澤学氏は、「超高齢社会を迎え、健康寿命の延伸を目標とした取り組みの中で、検査機器を用いた客観的評価が口腔機能向上へつながる一つの手段として非常に重要であると考えて、より多くの皆様にオーラルフレイルを知っていただく好機として、歯科メーカーの立場からご協力させていただいた」と語る。
前月より12増の6万7,752施設-5月の歯科診療所数
厚労省の施設動態調査による令和4年5月末現在の歯科診療所数は全国で6万7,752施設で、前月より12増加した。
歯科技工「タスク・シフト」を議論-厚労省事業 第2回愛知シンポ
「歯科技工士の未来!再発見!」をテーマにした第2回愛知シンポジウムが7月23日、名古屋市の愛知県歯科医師会館とウェブ上で開かれ=写真、オンデマンド配信が行われている。千葉県歯科医師会が実施する令和4年度厚生労働省補助事業「歯科技工士の人材確保対策事業」によるもの。6月の第1回福岡シンポジウムに引き続いての開催で、9月11日には横浜市、11月3日には浦安市、11月13日には松戸市での開催を予定している。
EFOSAに呼応 セルフ矯正への反対意見を発信-インド矯正歯科学会
インド矯正歯科学会(IOS)は、7月13日から15日にかけて、マハラシュトラ州プネーで開催した「スマイルラリー」の中で、現在、問題になっているセルフ矯正の拡大に反対するメッセージを発信した。
歯科医院の来院「予約が面倒」2割
歯科医院へ行くのをためらう女性に理由を聞いたところ、「予約を取ることが面倒なため」が最も多かった。表参道AK歯科・矯正歯科が行ったインターネット調査「歯科医院へ行きたくない理由と本音」によるもの。
40周年で記念大会-日本臨床歯周病学会
日本臨床歯周病学会(高井康博理事長)は、「歯周病のトータルマネジメント~40年間の革新と功績」をテーマに40周年記念大会(清水宏康大会長)を7月31日から2日間、横浜市のパシフィコ横浜で開催した。8月21日までオンデマンド配信をしている。
設立記念の学術集会-演奏芸術医学研
日本演奏芸術医学研究会(酒井直隆会長)は7月18日、第1回設立記念学術集会を東京都文京区の順天堂大学有山登メモリアルホールで開いた。「音楽家歯科学への招待」と題したセッションも企画され、「楽器演奏と歯科口腔科学の接点を探る―産学連携による楽器演奏者への大規模アンケート調査の現況と方針」「楽器演奏者を指導する者が演奏に影響をおよぼすと考える歯科的問題」「管楽器奏者の歯科治療~ミュージックスプリントの製作」「音楽の力で食力を挙げる~音楽エクササイズの検討」「どうする?JPAMAのSNS運用」の口演が行われた。
マウスピース矯正見解第2版を公表-矯正歯科学会
日本矯正歯科学会(齋藤功理事長)は、「マウスピース型矯正装置による治療に関する見解」第2版を7月15日に公表した。適切な診察や検査、分析、診断、治療経過の確認が行われていないものは危険とし、不明な点はかかりつけ歯科医への相談を勧めている。
『歯科技工士の仕事』の著者・村田彰弘氏に聞く
国家資格である「歯科技工士」を敬遠する若者が増え、歯科技工界の人材の高齢化が進み、『歯科技工士の仕事』(合同フォレスト刊)の著者である45歳の村田彰弘氏の言葉を借りれば、「今や歯科技工士は『絶滅危惧種』になりつつある」。村田氏は若いころに多くの職を転々とし、歯科技工の仕事にたどり着いた。「これぞ天職」と、歯科技工の仕事の素晴らしさを知り、今は大阪で約40人のスタッフを率いる歯科技工所「LAZARUS(ラザロ)」を経営している。村田氏に本書執筆の目的や歯科技工界の課題、展望などについて聞いた。
創立100周年 松風の髙見哲夫新社長に聞く
松風が、6月24日の定時株主総会および取締役会で、次期社長に髙見哲夫氏を選出した。創立100周年の節目で交代した髙見新社長に、抱負や今後の経営方針、創立100周年事業の内容などを聞いた。
「脱プラ」への取り組み-モリタ
「脱プラの一環として、『クリアファイル』と『納品書袋』の紙製への置き換えを進めている」というのはモリタ(本社・大阪府、森田晴夫社長)の担当者。社内使用のほかに、同社商材を取り扱う歯科関連企業や歯科技工所、製品納入先となる歯科医院、歯科大学などでの使用も対象という。置き換えを進めた際の社内での工夫や、今後脱プラに取り組む企業や歯科医院に知ってほしいことなどを聞いた。
デヴィ夫人も「歯が命」-サンギ
サンギ(本社・東京都中央区、ロズリン・ヘイマン社長)は7月28日、「歯が命アワード」の2022年表彰式を東京都渋谷区の恵比寿ガーデンルームで開催した。全ての人が年齢を重ねても美しく輝いてほしいという想いを込め、今回は「美と健康」をテーマに、健康と美貌を保ち、細やかなオーラルケアにより健康的な歯の持ち主であるタレント活動も行うデヴィ夫人を選んだ。
社名など変更 カボデンタルシステムズがエンビスタジャパンに
カボデンタルシステムズ(本社・東京都品川区、坂野弘太郎社長)は、9月1日付でエンビスタジャパンに社名を変更する。これに伴い、同社レントゲン(イメージング)製品のブランド名を「DEXIS(デキシス)」とし、ロゴも変更する。