日本歯科新聞 | 2022年8月23日付
答申書は小塩隆士会長(右)から佐藤英道厚生労働副大臣(当時)に手渡された
オン資義務化で10月から新加算-中医協が答申
来年4月から保険医療機関・薬局でのオンライン資格確認等システムの導入が原則義務化されることに伴い、今年10月に「電子的保健医療情報活用加算」が廃止され、新たに「医療情報・システム基盤整備体制充実加算」が設けられる。8月10日にオンライン上で中医協の第527回総会が開かれ、同内容や看護職員処遇改善評価料の新設などについて答申が行われた。
中医協の答申受け「より一層の評価を」-日歯
日本歯科医師会(堀憲郎会長)は10日、同日の中医協答申を受けて、「看護の処遇改善」「オンライン資格確認の導入の原則義務化」「(オン資の)診療報酬上の加算」についての見解を公表した。10月から新設される「医療情報・システム基盤整備体制充実加算」については、一定の評価はしつつ、「より一層の評価の充実が望まれる」との考えを示している。
歯科用貴金属価格の随時改定 金パラ告示価格10月から3,481円
歯科鋳造用金銀パラジウム合金の告示価格が10月から1グラム3,481円と234円減少する。
8月10日にオンライン上で開かれた中医協総会で報告のあった歯科用貴金属価格の随時改定によるもので、9品目全ての告示価格が下がる。
令和5年度制度・予算の要望書を厚労省に提出-日歯
日本歯科医師会(堀憲郎会長)は、国民皆歯科健診の具現化に向けた対応などを求める「令和5年度制度・予算に関する要望書」を10日、後藤茂之大臣(当時)宛に提出した。柳川忠廣副会長と佐藤保副会長、瀬古口精良専務理事が島村大厚生労働大臣政務官(当時)を訪問して手渡した。
歯科医によるワクチン接種、制度化の必要性指摘-日歯
日本歯科医師会の遠藤秀樹副会長は、新型コロナウイルス感染症への対応として特例で違法にならない措置が取られた、歯科医師によるワクチン接種について、新興感染症など今後も視野に入れた法的根拠のある制度化の必要性を訴えた。17日にオンライン上で開かれた第89回社会保障審議会医療部会で発言したもの。
「超高齢社会」「大規模災害」歯科の役割や課題を模索-第19回警察歯科医会全国大会
「『超高齢社会』と『大規模災害』に向けての警察歯科の役割」をテーマに第19回警察歯科医会全国大会が6日、大阪市のシェラトン都ホテル大阪で開かれた。日本歯科医師会(堀憲郎会長)の主催で、主管は大阪府歯科医師会(深田拓司会長)が務めた。「南海トラフ巨大地震や首都直下地震時に心配な『相転移』の発生と被害予防策」と題した特別講演や、シンポジウム「『大規模災害』に向けての警察歯科の役割」などが行われた。
身元確認の惨事ストレス対策で献体での研修を提案-大歯大・大草氏
通常業務とは異なる遺体の身元確認作業は、従事者に惨事ストレスが加わり、その影響が長引くとPTSDやうつ病の発症につながる可能性もある。一定の経験を積むことが惨事ストレスの対処につながるとされており、現在、厚労省主導で進められている献体(遺体)を用いた手術手技の研修を身元確認研修に応用することで、身元確認未経験の歯科医師や学生の教育ができないか-。6日に大阪市のシェラトン都ホテル大阪で開かれた第19回警察歯科医会全国大会で大阪歯科大学講師の大草亘孝氏が講演の中で提案した。
令和4年4月の歯科医療費・社保 件数1.6%増、点数0.4%増
社会保険診療報酬支払基金による令和4年4月診療分の歯科の件数は1,303万5千件、点数は159億9,403万8千点で、前年同月に比べ件数は1.6%、点数は0.4%それぞれ増加した。
令和4年4月の歯科医療費・国保 市町村の金額2.1%減少
国保中央会がまとめた令和4年4月診療分の歯科医療費は市町村が601億円で、対前年同月比で2.1%減少。組合は49億円で1.1%減少。後期高齢者は595億円で3.9%増加した。
役目全うした歯・義歯に感謝-愛知県歯が歯歯塚供養会
役目を終えた歯や義歯に感謝し、塚に納める儀式、第45回「歯歯塚供養会」(愛知県歯科医師会主催)が8日、名古屋市の大須観音寶生院で行われた。昭和52年に建立され、8月8日の「歯歯塚の日」に毎年行うもので、平成13年から県歯が主催している。
「笑顔で日本を元気に」-国際スマイリスト協会発足
笑顔で日本を元気にして世界平和への貢献などを目指す「国際スマイリスト協会」が発足した。発起人代表で歯科医師の松尾通氏(東京都開業)が理事長に就任。スマイルの普及と推進、学術的研究やスマイリストの育成などの活動をしていく。
女子ハンドチームにマウスガード-山口県歯が贈呈
山口県歯科医師会(小山茂幸会長)は、山口銀行の女子ハンドボールチーム「YMGUTS(ワイエムガッツ)」に歯と口の外傷予防のためにマウスガードを製作し、贈呈した。7月25日には贈呈式が行われ、小山会長から選手2人にマウスガードが手渡された。
医科歯科大と東工大 統合に向け協議を開始
東京医科歯科大学(田中雄二郎学長)は9日、東京工業大学(益一哉学長)と統合に向けた協議を始めたと公表した。現時点で決まったことはないとしているが、両学長のこれまでの議論では、それぞれの大学の重点分野・戦略分野は変わらずに強化し、多分野を掛け合わせることで社会の課題解決に貢献する新学術分野を生み出せるとの確信を持つに至ったとしている。
日本デジタル矯正歯科学会 9月に第一回学術大会
良質なデジタル矯正歯科医療の普及などを目指す日本デジタル矯正歯科学会(三林栄吾理事長)が、9月14日から19日に第一回学術大会・総会をウェブ上で開催する。
同学会は、安全、良質なデジタル矯正歯科医療の普及や国民の健康増進、福祉の向上に貢献するために学術および研究発表を行い、国内外との連携協力団体との交流を深めるなどの活動をしていくもので、2021年4月に発足した。
虚血性心疾患患者の歯科の留意点など提言-日本歯科麻酔学会
日本歯科麻酔学会(飯島毅彦理事長)は7月21日、「虚血性心疾患患者の安全な歯科治療に関するステートメント」を公表した。
コーヒー摂取で認知症リスク減-新潟大調べ
コーヒーを飲むことで、認知症予防効果が期待され、健康寿命が延びる可能性がある。
新潟大学大学院医歯学総合研究科環境予防医学分野の中村和利教授らの研究グループが、40歳から74歳の1万3,757人を対象にコーヒーなどに含まれるカフェイン摂取量と認知症が発症するリスクの関連性について調査したもの。
「感染症予防」「法的責任」など学ぶ―輸入協会と卸組合合同研修
日本歯科用品輸入協会(茂久田篤会長)と日本歯科用品卸商業組合(大石哲也理事長)は4日、合同研修会を行った。当初、東京都千代田区のホテルニューオータニ東京での開催が予定されていたが、感染拡大状況への配慮で役員をのぞきオンラインとし、研修会後の懇親会は中止となった。
北海道デンタルショー 歯科医師ら1,618人が来場
「2022北海道デンタルショー」が20、21日の2日間、北海道札幌市の札幌パークホテルB2階パークプラザで開かれ、歯科医師ら1,618人が来場した。コロナ禍で一昨年と昨年は中止となっており、今年は3年ぶりの開催。北海道歯科学術大会との併催。
「歯科衛生士の業務内容の見直しに向けた研究」研究代表者の品田氏に聞く
厚生労働行政推進調査事業費補助金で行われた「歯科衛生士の業務内容の見直しに向けた研究」の結果が取りまとめられた。同研究の代表者で東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科口腔疾患予防学分野の品田佳世子教授に、研究の目的や概要などについて聞いた。
第52回日本口腔インプラント学会学術大会事前座談会
「国民から信頼される口腔インプラント治療~時代を超える知と技の探究」をテーマに第52回日本口腔インプラント学会学術大会が9月23日から三日間、名古屋市の名古屋国際会議場で開かれる。大会を前に、人生100年時代に求められる歯科医療、口腔インプラント治療の役割や、課題、学術大会の見どころなどを、細川隆司理事長、村上弘大会長、渡沼敏夫専務理事、近藤尚知学術委員会委員長に聞いた。
犬のオーラルケア「週2回以上実施」の飼い主20%
犬のオーラルケアを週2回以上実施している飼い主は20.7%-。ライオン商事(本社・東京都墨田区、川島元樹社長)が実施した「愛犬のお世話に関する調査」によるもの。調査は、5月26日~6月13日に犬を飼育する全国の男女1,600人を対象にインターネットで実施。
女性目線の防災品に歯磨剤などを同梱-サンスター
サンスターグループ(=サンスター)は、水がなくても歯が磨ける液体ハミガキ「長期保存用ガム・デンタルリンス スティックタイプ」と「ピュアリア うるおいin手肌すっきり洗浄乳液」が入った「女性防災セット99」を、都内の中小企業向けにBCP関連事業を行う日本防災女子(本社・東京都豊島区、堀口富美子社長)のオンラインサイトで販売を開始している。