日本歯科新聞 | 2022年8月30日付
シムロイドとの医療面接は、録画をしながら行う。振り返り映像で、自分の話すスピードや会話の癖などを把握できる
歯科衛生士の学び直し「リカレント教育」-品田東医歯大病院研修センター長に聞く
「今年度から、復職や新人の歯科衛生士だけでなく、就業中の歯科衛生士も参加できるよう、研修の門戸を広げた」と話すのは、東京医科歯科大学病院歯科衛生士総合研修センター・センター長の品田佳世子氏。「臨床スキル不足で離職を考えたり、復職をためらっていたりする歯科衛生士の方たちに、基礎的な臨床スキルの習得により、自信をつけてもらい、患者への対応などの不安解消に役立ててもらいたい」という品田氏に、同センターの取り組み状況を聞いた。
「歯周病等スクリーニングツール開発」新規に2億225万2千円を計上-令和5年度予算概算要求
厚生労働省医政局歯科保健課は25日、令和5年度概算要求の歯科保健医療施策の概要を発表した。新規の要求は「歯周病等スクリーニングツール開発支援事業」2億225万2千円、「ライフステージに応じた歯科口腔保健推進事業」5,765万4千円。拡充した項目では、「歯科医療提供体制構築推進事業」に2億6,796万9千円、「8020運動・口腔保健推進事業」に11億3,097万4千円、「生涯を通じた歯科健診(いわゆる国民皆歯科健診)推進事業」に5億4,301万5千円、「歯科衛生士の人材確保推進事業」に1億8,087万8千円、「歯科技工士の人材確保対策事業」に4,079万2千円などを計上している。
「一定の充実見られ評価」概算要求で見解-日歯
日本歯科医師会(堀憲郎会長)は26日、令和5年度予算の歯科保健課概算要求総額が前年度予算額に対して120%増の41億5,900万円だったとして、「一定の充実が見られるものと評価する」との見解を示した。
歯科診療所の活用7月で417万4千件-オン資
歯科診療所で7月にオンライン資格確認等システムを活用したのは計417万4,301件で、うちマイナンバーカードは4万6,776件、保険証は271万5,935件、一括照会は141万1,590件だった。19日にオンライン上で開かれた社会保障審議会医療保険部会で示された資料によるもの。
歯科器材高騰のデータ提出 歯科議連に理解求める-日歯連盟
日本歯科医師連盟(高橋英登会長)は、歯科器材の価格が高騰している具体的なデータを、24日に国民歯科問題議員連盟に提出し、厳しい現状に理解を求めた。同日に東京都千代田区の歯科医師会館で開かれた理事会後の記者会見で高橋会長が報告したもので、「ガーゼ」は前年より189%高騰し、切削器材は5~50%、消耗品も20%前後の価格が上昇しているという。
最低賃金の改定額 都道府県別に公表-厚労省
厚労省は、都道府県労働局に設置されている地方最低賃金審議会が答申した令和4年度の地域別最低賃金の改定額を取りまとめ、23日に公表した。47都道府県で、30円から33円の引き上げがあり、全国加重平均額は961円。最高額は東京の1,072円で、最低額853円(10県)の最高額に対する比率は79.6%と前年度より1.2ポイント改善した。
令和5年度概算要求 総額33兆2,644億円-厚労省
厚労省は25日、総額33兆2,644億円の令和5年度予算の概算要求を発表した。前年度の当初予算に比べて6,340億円の増額で、年金・医療等の経費は31兆2,694億円と5,376億円増。高齢化等に伴う増加額は5,600億円としている。
設立100周年を祝う-大阪歯科大学同窓会
大阪歯科大学同窓会(生駒等会長)の設立100周年記念式典・記念講演会・記念祝賀会が20日、大阪市のリーガロイヤルホテル大阪で開催された。当初2020年に開催する予定が新型コロナウイルスの感染拡大の影響で2年延期した。事前登録者は5,500人以上で、当日は会場を複数に分ける形で、同窓生や来賓約1,300人が参加した。
「FREE」テーマに学術大会-北海道歯
第75回北海道歯科学術大会が20、21の両日、札幌市の札幌パークホテルで開かれた。メインテーマはメタルフリーやフリーディスカッションに重きを置いた「FREE」で、主催は北海道歯科医師会(藤田一雄会長)。
口腔機能発達不全症 発音時の口の動きを分析-福岡歯大・小児歯科学
予防や重症化予防、口腔機能発達不全症への対応が注目を集める中、福岡歯科大学成長発達歯学講座成育小児歯科学分野では、「口腔機能発達不全症の新しい診断方法を開発する研究」や「歯面塗布材のエナメル質応用を試みる研究」を進めている。二つの研究の概要や展望について、同分野教授の岡暁子氏と講師の柏村晴子氏に聞いた。
モンゴル医大と交流協定を更新-徳島大学
徳島大学(河村保彦学長)が、モンゴル国立医科大学(ニャムダヴァー・フレルバータル学長)と学術研究や教育における協力を推進するための「大学間学術交流協定」を2日に更新した。
「先端医療開発コンソーシアム」-愛知学院大学ら設立
藤田医科大学(湯澤由紀夫学長)と、薬学系や工学系など多様な研究シーズを有する4大学が連携する「先端医療開発コンソーシアム」が9日に設立された。歯学部のある愛知学院大学(引田弘道学長)も名を連ねている。
口腔健康管理の両国の意識比較-朝日大と北京大
朝日大学(大友克之学長)は科学技術振興機構(JST)の「さくらオンラインプログラム」の支援を受け、北京大学口腔医学院(Chuanbin Guo院長)とのオンラインプログラムを実施している。
特集 災害時に役立つ「お金」の話
天災は忘れたころにやってくると言われているが、台風や豪雨による水害は毎年のように起こるようになっている。また、首都直下地震や東南海地域などの巨大地震の発生が迫っていると予想されている。もしもの時に備え、被災したクリニックを再建するための方策も考える必要がある。歯科界専属のファイナンシャルプランナーの松木祐司氏とオールワンエージェントのコンサルティングアドバイザーの増田英世氏に、将来起こり得る災害に備え、歯科医院が加入すべき保険について聞いてみた。
福祉共済保険制度-柳川日歯副会長に聞く
万が一の備えとして、日本歯科医師会が運営しているのが「福祉共済保険制度」だ。「災害」「火災」「障害退会」「死亡」の4種類を保障するもので、阪神淡路大震災の前から、地震や台風、豪雨の被害に遭った会員の支えになってきた。柳川忠廣副会長に同制度の概要や、注意点などについて聞いた。
入院中のセルフケア効果検証へ-広大病院
広島大学(越智光夫学長)は、同大病院(工藤美樹病院長)に「革新的病院口腔ケアプロジェクトセンター」(河口浩之センター長)を設け、入院患者のセルフ口腔ケアを推進することで、誤嚥性肺炎の防止などの効果を検証する取り組みを7月から始めている。8月23日に広島市の同大霞キャンパスとオンライン上で開いた記者発表会で紹介した。
松風 歯の俳句・川柳2022最優秀賞「急患の 抜髄終ふり 遠花火」
松風(本社・京都市、髙見哲夫社長)は、2022年度「歯」に関する俳句・川柳の入賞作品を19日に発表した。歯科医療従事者部門の最優秀賞は「急患の 抜髄終ふり 遠花火」(埼玉県・山本歯科医院・あき坊氏)、一般部門の最優秀賞は「梅雨晴や 歯科健診へ 古稀二人」(愛知県・辻栄春氏)が選ばれた。
矯正後の歯並び像表示するアプリ-インビザラインが提供
インビザライン・ジャパン(本社・東京都品川区、松本貴嗣社長)は8日、歯並びが変わると印象がどのように変化するかを確認できる無料ウェブアプリ「インビザライン スマイルビュー」の提供を開始した。スマートフォンやタブレットで同アプリを起動し、自分の笑顔を自撮りすると、画面に現在の笑顔と歯並びが変わった場合の笑顔のイメージ画像が表示される。