日本歯科新聞 | 2022年9月26日付
近畿デンタルショー 3年ぶりに開催
「近畿デンタルショー2022」が24、25の両日、大阪市のグランキューブ大阪で開かれ、1万2,247人が来場した。コロナ禍で一昨年と昨年は中止となっており、今年は3年ぶりの開催。第74回近畿北陸地区歯科医学大会との併催。
成育医療等基本方針の見直しで「小児在宅歯科の充実」明記-厚労省・協議会
厚労省の第9回成育医療等協議会が21日、オンライン上で開かれ、「成育医療等の提供に関する施策の総合的な推進に関する基本的な方針(成育医療等基本方針)」の見直し案が概ね了承された。「妊産婦及び乳幼児における口腔」の項目に変更はないが、「小児医療等の体制」の中で、「障害児に対応できる歯科医の育成や小児在宅歯科医療体制の充実を図る」の文言が追加されている。
医療DX推進で厚労省チーム発足
「医療DX令和ビジョン2030」厚生労働省推進チームが22日に立ち上がり、第1回会合(非公開)が省内で開かれた。チーム長を務める加藤勝信厚労大臣は冒頭あいさつで、「『全国医療情報プラットフォーム』の創設」「電子カルテの標準化等」「診療報酬改定DX」の3本の柱を具体的に実現していくための取り組みについて精力的に議論していきたいと述べた。
歯科麻酔学会と歯周病学会が見解「浸潤麻酔は歯科衛生士には困難」
「浸潤麻酔は歯科衛生士には困難」
日本歯科麻酔学会(飯島毅彦理事長)と日本歯周病学会(小方賴昌理事長)は21日、「現状では浸潤麻酔を歯科衛生士の業務とすることは困難」との見解を連名で発表した。
令和3年度概算歯科医療費 3兆1,498億円-前年比4.8%増
令和3年度概算医療費で歯科は3兆1,498億円と、前年に比べ1,445億円、4.8%増加した。構成割合は7.1%。2年度の概算医療費では新型コロナ感染症の影響から対前年度比が減少していたが、今回は入院2.8%増、入院外7.5%増、調剤2.7%増といずれも増加している。
日歯代表団 FDI世界歯科会議に参加
日本歯科医師会(堀憲郎会長)は21日、19日からスイスのジュネーブで開かれているFDI世界歯科会議に参加している日歯代表団の状況をプレスリリースで公表した。同会議の対面形式での開催は3年ぶり。
2021年人口動態統計 口腔がん等で8千人が死亡
口唇や口腔及び咽頭のがんで2021年に死亡した人は8001人(男5,634人、女2,367人)で、前年よりも174人増加した。厚労省が16日に公表した2021年人口動態統計(各定数)によるもの。
『歯科保健診療便覧』2022年度版発行-石川県保険医協
石川県保険医協会(三宅靖会長)が、『歯科保険診療便覧2022年度点数改定版』を2日に発行した。診療報酬をめぐる複雑に入り組んだ制度体系を理解するため、歯科診療報酬関連告示・通知を分かりやすく分類および整理し、歯科診療所における保険請求業務に当たって、診療報酬の算定根拠の手助けとなるよう、まとめられている。
人口自然増減数は62万8,234人減
2021年人口動態統計(確定数)によると、出生数は過去最少の81万1,622人で前年より2万9,213人少ない。自然増減数は62万8,234人減で、15年連続で減少を続けている。
物価高騰対策交付金で「行政と早めに協議を」-日歯連盟
日本歯科医師連盟(高橋英登会長)は、新型コロナウイルス感染症対策・物価高騰対策地方創生臨時交付金について、都道府県等と早めに協議するよう促す文書を13日付で都道府県歯科医師連盟会長宛に送付した。22日の記者会見で報告があった。
CPC洗口液 コロナウイルス抑制効果を確認
市販の洗口液などに使用される殺菌成分のセチルピリジニウム塩化物水和物(CPC)が、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対して抗ウイルス効果がある。また、CPC製剤によって、感染予防、感染症の発症・重症化予防等の効果が期待できると判明した。
骨質高めるインプラント-東北大学が開発に成功
表面に無数のナノ突起をつくり、骨細胞を刺激することで骨質を高めるチタンインプラントを、東北大学大学院の山田将博准教授と江草宏教授らの研究グループが開発した。
医科歯科連携など口腔セッションも-国際栄養医学会シンポ
国際栄養医学シンポジウム2022が18、19の両日、東京都千代田区のJP TOWER HALL & Conferenceで開かれた。主催は日本オーソモレキュラー医学会と点滴療法研究会で両会とも柳澤厚生氏が会長を務めている。「NEW AGE MEDICINE~新時代栄養医療がつくる健康な未来」をテーマに、栄養点滴療法、がん治療だけでなく歯科に関するセッションも設けられた。
包括歯科臨床学会 第10回の記念大会
日本包括歯科臨床学会(国賀就一郎会長)は、第10回記念学術大会を17日から2日間、福岡県の北九州国際会議場とウェブ上で開いた。同学会はJACDと咬合療法研究会が統合して2012年に設立したもの。
健康寿命の延伸に焦点当て学術大会-日本健康医療学会
日本健康医療学会(佐藤元彦理事長)の第14回学術大会(青木晃大会長)が11日、東京都港区の六本木ヒルズ・ハリウッド大学院大学ホールで開かれた。テーマは「健康医療で人生100年時代を賢く生き抜く」。
宇都宮歯科衛生士学校の学生がナカニシを見学
宇都宮歯科衛生士学校は20日、歯科器械大手メーカーのナカニシ(本社・栃木県鹿沼市、中西英一社長)で初めての施設見学実習を行った。参加したのは、同校2年生45人と教職員、宇都宮市歯科医師会役員ら十数人。
特集 臨床検査の現状と課題
「骨太方針2022」に「国民皆歯科健診の具体的な検討」の文言が明記され、厚労省の令和5年度予算の概算要求に「歯周病スクリーニングツール開発支援事業」が新規で計上されるなど、超高齢社会における予防や重症化予防の重要性が増し、注目を集めている。そのような中、日本口腔検査学会の福本雅彦理事長と小野清一郎理事に、予防等の礎となる検査の現状や課題、学会の取り組みなどについて聞いた。
東京ビッグサイトでデンタルフェア開く-ケーオーデンタル
ケーオーデンタル(本社・東京都新宿区、小坪奉文社長)は11日、「K.O. Dental Fair 2022」を東京都江東区の東京ビッグサイト西1.2ホールで開いた。過去最多の1万1,228人が来場した。
フレイルリスク検査キット発売-シミック
医療機関など向けの人材紹介・派遣サービスなどを提供するシミックソリューションズ(=シミック、本社・東京都港区、羽野佳之社長)は、唾液を自身で採取し、検査機関へ送付するだけでフレイル(身体的機能や認知機能の低下が見られる状態)リスクや口腔内の状態をチェックできる検査キット「フレサイン」を14日に発売した。