対談でプロケアとセルフケアの大切さを話す天野氏(左)と政井氏

「女性と歯周病」に焦点当て情報発信-日歯が歯と口の健康シンポ

日本歯科医師会(堀憲郎会長)は、歯と口の健康シンポジウム2022「『国民皆歯科健診』で注目の集まる歯周病と全身疾患~女性ならではの疾患も!女性と歯周病の関係」をウェブで開催した。

日歯会長予備選挙 高橋英登氏が立候補表明

日本歯科医師連盟会長の高橋英登氏は13日、東京都千代田区のホテルメトロポリタンエドモントで会見を開き、次期日本歯科医師会会長予備選挙に立候補する決意を表明した。高橋氏は、「若い人が歯科医師になって良かったと思える世界にしたい」と強調。そのためには、「(政権に)ものを言う歯科医師会に変わる必要がある」とし、12年間の連盟活動で培った関係を生かしていく構えを見せた。さらに、ある地区から出馬要請の動きがあったことも明かし、推薦等は立候補者皆の政策を聞いてから決めてほしいと伝えて、同地区からの支援は保留されていると説明した。

日歯会長予備選挙 東海信越地区6県歯が柳川氏推薦の動き

次期日本歯科医師会会長予備選挙に向けて、東海信越地区の6県歯科医師会(岐阜、三重、長野、静岡、愛知、新潟)で、一致して現日歯副会長の柳川忠廣氏を支援する動きが出ている。15日に三重県四日市市で開かれた同地区会長・専務理事連絡協議会(非公開)で、各県歯の理事会の承認を得た上で推薦する旨を決定したことが、複数の関係者への取材で分かった。

「混乱ないように三師会で要望へ」-保険証廃止で堀日歯会長

2024年秋に健康保険証を廃止してマイナンバーカードに一本化を目指す国の考えが13日、河野太郎デジタル大臣から示された。これに対し、日本歯科医師会の堀憲郎会長は、「国民サイドも医療機関現場でも対応できない可能性が高い。混乱がないように三師会、医療界で一致して慎重な対応を求めていく」との考えを示した。15日に三重県四日市市の都ホテル四日市での「東海信越地区歯科医師会役員・同国保組合役員・同連盟役員合同連絡協議会」の全体会議および第一分科会で述べたもの。

“医療DX推進本部”発足-本部長は岸田総理

岸田文雄内閣総理大臣を本部長とする「医療DX推進本部」が発足した。主に「全国医療情報プラットフォームの創設」「電子カルテ情報の標準化等」「診療報酬改定DX」を中心に推進するためのもの。12日に官邸で第1回会議が開催され、本部の下に「幹事会」を設けて医療DX施策を進めるための工程表作成に着手し、来春をめどに第2回本部会議で工程表について決定することなどを確認した。

医療DX推進本部で日歯が現場への配慮要望

「医療DX推進本部」発足について、13日にオンライン上で開かれた社会保障審議会の第92回医療部会で報告があり、日本歯科医師会副会長の遠藤秀樹委員は、現場が混乱している状況を伝えて、配慮ある推進を求めた。

次期改定に向け技術の再評価のため学会から報告求める-厚労省

令和6年度診療報酬改定に向けて、4年度改定で「対応する優先度が高いもの」とされたうち、提案書で「ガイドライン等で記載あり」とされた技術113件などについて、関連学会に再評価のための報告が求められる。7日にオンライン上で開かれた厚労省の令和4年度第1回診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会で、次期診療報酬改定に向けた医療技術の再評価プロセスの見直し案が示された。

令和4年度学校保健等表彰 学校歯科医46人選出

文科省は12日、令和4年度学校保健および学校安全表彰の被表彰者等を公表した。対象となる学校歯科医は46人で、11月10日に岩手県で開催される全国学校保健・安全研究大会の席上で表彰される予定。
同表彰は、学校保健および学校安全の普及と向上に尽力し、成果をあげた個人、学校・団体を表彰するもの。

「後継者がいない」歯科医院の約5割-事業継承調査

歯科医院の約5割が、後継者がいない。M&Aキャピタルパートナーズ(本社・東京都千代田区、中村悟社長)が、歯科医院の経営者103人を対象に9月12日から14日まで実施した歯科医院の事業継承に関する調査結果によるもの。

750人分の義歯など供養-愛知県保険医協会歯科部会

役目を終えた歯や入れ歯に感謝する「歯の供養祭」を愛知県保険医協会歯科部会(大藪憲治歯科部会長)が8日、名古屋市の覚王山日泰寺で開き、歯科医師、市民など約50人が参列した。37回目の開催で、会員や市民、特別養護老人ホームなどから提供された約750人分の役目を終えた入れ歯や歯を供養した。

日本歯内療法学会が国民に向け「歯がしみたら受診を」

「歯がしみる経験のある人」の3割が、知覚過敏と思っていたものの、むし歯と診断されたことがある-。日本歯内療法学会(佐久間克哉理事長)が行ったアンケート調査結果によるもので、同学会は、「歯がしみた」と感じたら、自分の判断に頼らずに歯科の受診をするように呼び掛けている。

ケラチン結合因子 口腔がんの転移に関与

口腔がん転移は、TGF-βにより発現が上昇するケラチン結合因子(KRTAP2-3)が、上皮間葉移行(EMT)を誘導するために起きる。東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科の渡部徹郎教授、井上カタジナアンナ助教、高橋和樹連携研究員の研究グループらが解明した。

「医薬分業」の課題 医療経済学者らが議論-医療経済フォーラム

医療経済フォーラム・ジャパン(中村洋会長)は6日、東京都江東区のホテルイースト21東京とオンラインで「第20回公開シンポジウム」を開催した。メインテーマは「医薬分業の課題」で、医療経済学者、厚生労働省担当者、関連団体の役員らが登壇。患者にとっての医薬分業のメリット、対物サービスから対人サービスに軸足が移りつつある薬剤師の業態変化などを議論した。

プロを目指すアスリートの7割が矯正を経験

プロを目指すアスリートの7割(103人)が、矯正を経験、もしくは現在矯正中で、そのうち歯並びによって競技パフォーマンスに良い影響があった人は7割超いた。DRIPS(本社・東京都千代田区、各務康貴社長)が、プロを目指すアスリート143人を対象に1日から3日まで実施した歯科矯正に関するアンケート調査結果によるもの。

特別シンポでデジタル診断など紹介-日本口腔インプラント学会・学術大会

画像データの3D化によって顔貌や顎運動を立体的に可視化し、解析結果を統合することで、より精密なインプラント治療に生かせる技術や、顔写真を取り込み、歯ぐきのラインや歯の位置などをシミュレーションできるデジタル診断システムなどデジタル技術が歯科治療に変革をもたらしている。「デジタルテクノロジーが変革するインプラント治療」をテーマにした特別シンポジウムが、9月24日に名古屋市の名古屋国際会議場で開催の第52回日本口腔インプラント学会学術大会で行われた。

持続可能な医業経営模索-第26回医業経営コンサル学会

日本医業経営コンサルタント学会(川原丈貴会長)は14日、東京都千代田区のホテルニューオータニで第26回東京大会を開催した。テーマは「すべての人に保健・医療・福祉サービスを―持続可能な医業経営に向けて」で、コロナ禍での危機対応を経て持続可能性に軸足を置いた講演、発表が見られた。

インタビュー「人生100年時代」の歯科医療 問われる摂食嚥下障害への対応-戸原玄東医歯大院教授

東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科の戸原玄教授は、摂食嚥下リハビリテーションを考える視点として、栄養摂取方法の見直しが重要と指摘する。誤嚥発生箇所を見やすくする「携帯2段階湾曲内視鏡」の開発にも携わった戸原教授に摂食嚥下障害の開業歯科医院での取り組み等を聞いた。

「健口眠体操」を搭載した介護施設向けゲーム機販売-ライオン

ライオン(本社・東京都墨田区、掬川正純社長)は、TANOTECH(本社・神奈川県、三田村勉社長)と共同で「健口眠体操」を搭載した介護施設向けゲーム機「TANO-LT」の販売を9月27日に開始した。

酸蝕症歯科健診AI基本特許技術を取得-スクリエ

オンライン歯科健診サービスを提供するスクリエ(本社・京都市、岡本孝博社長)は、基本特許技術「酸蝕症歯科健診AI」を取得した。同技術の基本特許の取得は世界初という。

グッドデザイン賞2022

2022年度のグッドデザイン賞の受賞結果が7日に発表され、国内の歯科・口腔ケア関連では6点が受賞した(本紙調べ)。主催は日本デザイン振興会(内藤廣会長)。