日本歯科新聞 | 2023年1月17日付
歯科ディーラーアンケート 今後売れそうな機材は?経営が順調な医院は?
今後売れそうなのは、CAD/CAM関連機材-。本紙が実施した「歯科ディーラー・アンケート」によるもの。調査は、昨年11月14日~28日に全国の歯科商店など600社を対象にFAX送信で実施。うち25社42人から回答を得た。
令和5年度厚労省歯科保健課予算案「国民皆歯科健診」に5億円
厚労省医政局歯科保健課は昨年12月23日、「就労世代の歯科健康診査等推進事業」の内容変更・拡充や「歯周病等スクリーニングツール開発支援事業」の新設など国民皆歯科健診を推進する事業5億4,301万5千円を含む令和5年度歯科保健課予算案を発表した。
日歯会長予備選挙3氏が立候補
日本歯科医師会の会長予備選挙への立候補届出が11日に締め切られ、届け出順に日本歯科医師連盟会長の高橋英登氏、元日歯常務理事の小林慶太氏、日歯副会長の柳川忠廣氏の3人が立候補した。
オン資義務化対応で答申-中医協
4月から原則義務付けられるオンライン資格確認の導入に伴い、「令和6年秋までに(医院を)廃止・休止する」「高齢でレセプト件数が少ない」などやむを得ない事情がある場合の経過措置や、4月から12月に限り、初診時の「医療情報・システム基盤整備体制充実加算1」4点を6点とし、再診時の「同加算3」2点を新設することなどが決まった。昨年12月23日にオンライン上で開かれた中医協総会で答申した。
厚労省人事 歯科口腔保健推進室長 和田康志氏、歯科医療管理官 小嶺祐子氏
厚労省の1日付人事で、医政局の歯科口腔保健推進室長に和田康志氏、保険局の歯科医療管理官に小嶺祐子氏が就任した。
令和5年度予算 社会保障関係費は32兆8514億円
厚労省は、総額33兆1,686億円の令和5年度一般会計予算案を昨年12月23日に発表した。前年度当初予算に比べて5,382億円の増加。社会保障関係費は1.7%増の32兆8,514億円で、内訳は年金13兆78億円、医療12兆2,356億円、介護3兆6,959億円、福祉等3兆8,582億円、雇用539億円。
令和5年度歯科保健課予算案 日歯の見解「強化の方向性 評価」
日本歯科医師会は昨年12月26日、令和5年度歯科保健医療施策関係予算案について、厚生労働省医政局全体の予算が対前年度比プラスマイナス0%の中で、歯科に関わる医政局歯科保健課予算は13.2%増額になっているとして、「不十分な点もあるが、歯科口腔保健のさらなる充実に向け、推進体制を強化する方向性が示されてものと評価する」との見解を示した。
日歯会長予備選「次期会長は柳川氏に期待」-堀会長が東京応援集会で発言
日本歯科医師会会長の堀憲郎氏は、次期日歯会長について「柳川忠廣先生になっていただきたいと強く期待している」と明言した。奥羽大学歯学部同窓会(渡辺友彦会長)が8日に東京都千代田区の富士ソフト秋葉原ビルで開いた「柳川忠廣君東京応援集会」で発言したもの。
参議院議員の島村大氏「連盟会長も柳川氏に」
応援演説で参議院議員の島村大氏は、「日本歯科医師会の会長も大切だが、日本歯科医師連盟の会長もできるならば柳川(忠廣)先生にやっていただきたい」と発言した。
日歯会長予備選「時代が求めるのは高橋氏」元日歯会長の大久保氏が支援を公言
元日本歯科医師会会長で静岡県歯科医師会会長なども務めていた大久保満男氏が、日歯会長予備選挙に立候補している高橋英登氏の支援を公言した。15日に東京都千代田区のベルサール飯田橋駅前で開かれた「高橋英登君に日歯再生を託す会」(チーム高橋主催)であいさつしたもの。
「四段階制の存続を評価」税制改正大綱で見解
日本歯科医師会(堀憲郎会長)は昨年12月26日、同月23日に閣議決定された「令和5年度税制改正の大綱」について、「事業税非課税措置ならびに医療法人に対する軽減税率と所得税に関するいわゆる四段階制が存続されたことについて、高く評価する」とのコメントを発表した。
市区町村の歯科健診実施状況「9~12カ月児」対象は11.9%
令和3年度に法定健診以外で市区町村が多く実施した未就学児への歯科健康診査は、「9~12カ月児」に対するもので208カ所と全体の11.9%だった。厚労省が10日に発表した「母子保健事業の実施状況等」によるもの。
「麻酔剤の出荷2月に正常化」-浦田日歯連盟理事長
入手困難とされていたカートリッジタイプの歯科用局所麻酔剤は2月頃に元の出荷状況に戻ると見られている。日本歯科医師連盟(高橋英登会長)が都道府県歯科医師連盟会長宛に送った文書によるもので、昨年12月22日の定例記者会見で浦田健二理事長が報告した。
令和4年9月の歯科医療費・社保 件数0.9%増、点数0.6%増
社会保険診療報酬支払基金による令和4年9月診療分の歯科の診療報酬諸率は1件当たり点数121.8点、1日当たり点数810.4点、1件当たり日数1.50日で、前年同月に比べ、1件当たり点数は0.2%減、1日当たり点数は3.2%増、1件当たり日数は3.4%減少した。
令和4年9月の歯科医療費・国保 市町村の金額、1.1%減少
国保中央会がまとめた令和4年9月診療分の 歯科医療費は市町村が568億円で、対前年同月比で1.1%減少。組合は48億円で0.3%減少。後期高齢者は591億円で8.4%増加した。
日技・ははは川柳 特選「食いしばる歯があってこそ頑張れる」
日本歯科技工士会(森野隆会長)は、2022年の「ははは川柳」の入選作品を同会ホームページで発表している。応募総数2,041句から特選に選ばれたのは、兵庫のターザン(ペンネーム)氏の「食いしばる歯があってこそ頑張れる」。
新型コロナ・オミクロン株 爆発的感染の原因を解明か
新型コロナウイルスのオミクロン株が爆発的に感染拡大する理由は、宿主細胞の内外に付随していない裸のウイルス(セルフリーウイルス)の唾液中の多さにある―。日本大学歯学部感染症免疫学講座の今井健一教授らは、とても小さく唾液に覆われた状態でも室内に長時間漂うセルフリーウイルスが、変異を起こす前の従来株やデルタ株と比べてオミクロン株患者の唾液中に多く排出されていることを世界で初めて発見。改めて歯科診療所での換気の大切さを強調する。
フッ化物配合歯磨剤の推奨利用法を歯科4学会が公表
日本口腔衛生学会(天野敦雄理事長)と日本小児歯科学会(新谷誠康理事長)、日本歯科保存学会(石井信之理事長)、日本老年歯科医学会(水口俊介理事長)の4学会は合同で「フッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法」を1日付で公表した。
歯周疾患健診の受診率向上目指す-愛院大と名古屋市
愛知学院大学(引田弘道学長)は、名古屋市(河村たかし市長)と「連携・協力に関する包括協定」を締結し、若者世代の歯周疾患健診の受診率向上の施策などを展開していくと発表した。昨年12月22日には名古屋市役所本庁舎で締結式が執り行われた。
食への関心高めるメニューを表彰-松歯大
松本歯科大学(川原一祐学長)は、噛むことを意識する食育活動の推進を目的とした「第9回カムカムメニュー・写真コンテスト」の展示発表と表彰式を昨年12月10日、松本市の同大学北棟ラウンジで行った。最優秀賞には塩尻市の小泉聡さんの料理「もっちりごぼうとエリンギのハニーマスタード風」が選ばれ、表彰された。
日本歯科商工協会賀詞交歓会「国民皆歯科健診」や海外進出に期待
日本歯科商工協会(中尾潔貴会長)は6日、令和5年新年賀詞交歓会を東京都港区の明治記念館で開いた。会長の中尾氏はあいさつで、「日本歯科医師会が作成した『2040年を見据えた歯科ビジョン』の具現化に向けて産業界はどのようにサポートできるか。臨学産の関係団体を挙げて歯科医療を盛り上げていきたい。国民皆歯科健診は、口腔健康の大切さを国民に知ってもらう気付きにもなる」と期待感をにじませた。
横浜デンタルショー5,268人が来場
第49回横浜デンタルショーが8、9の両日、横浜市のパシフィコ横浜展示ホールDで開かれ、歯科医師ら5,268人が来場した。
インタビュー「歯科技工士リモートワーク導入の実際は……」
昨年の4月1日、歯科技工士の働き方を大きく変える歯科技工士法施行規則の一部を改正する省令が発布され、歯科技工士はリモートワークでデジタルデザイン等の仕事を自宅でできるようになった。日本歯科技工士会(森野隆会長)はその重要な内容を速やかに周知させるため、昨年12月10日にこの施行規則改正についてのオンラインセミナーを開催した。同セミナーでは講師の松井哲也日技専務理事が改正の内容、野崎一徳大阪大学歯学部准教授がリモートワークの基本的な考え方について説明。そして、山下茂子前日技副会長が、実際の導入での取り組みについて話した。山下氏に同セミナーの狙いなどを聞いた。
インタビュー『効果を実感する美顔作りルーティン』の著者に聞く
兵庫県姫路市で、「きみえ歯科」を開業する歯科医師、中村喜美恵氏の医院には、歯の治療のついでに別の病気の相談に来る人もいるという。「人生100年時代」と言われる超高齢社会を迎え、人は年を重ねるに連れて老化が進んでくるが、いつまでも健康的で美しくいるための「健康美」をテーマに活躍する中村氏がまとめた本が『効果を実感する美顔作りルーティン』(サンライズパブリッシング刊)。副題には「毎日の習慣と5分のエクササイズで『若々しい美顔』は持続できる」とある。「歯科医療の一環として、患者さんの姿勢や習慣、癖の指導により、健康美に貢献したい」という中村氏に本書執筆の目的などを聞いた。
スマホアプリで歯科受診促進へ「楽天シニア」内で実証実験
スマホの健康相談アプリで歯・口の気になる諸症状を気軽に相談できる環境を整備して、歯科受診の促進や早期発見、早期治療など健康寿命の延伸につなげる取り組みを目指すのは、歯科医師でDentalPrediction(デンタル・プレディクション、本社・東京都港区)代表の宇野澤元春氏。このほど、楽天モバイル(本社・東京都世田谷区、矢澤俊介社長)の健康寿命延伸サポートサービス「楽天シニア」内で歯科健康相談サービス「mamoru」を提供する実証実験を春頃から始めると発表した。