日本歯科新聞 | 2023年3月21日付
第116回歯科国試 合格率は63.5%
厚労省は16日、第116回歯科医師国家試験の合格状況を発表した。出願者3,669人、受験者3,157人、合格者2,006人で合格率は63.5%だった。大学別では38.6%から92.7%とばらつきがある。
日歯会長予備選挙の在り方で「会員直接選挙」の可能性 次期執行部で検討か
今まで困難とされて実現してこなかった日本歯科医師会会長を決めるための会員直接選挙について、堀憲郎会長は、今後課題がクリアになっていく可能性もあるとして、「次期執行部で検討されても良いものと考えている」と発言した。16、17の両日に開かれた日歯の第199回臨時代議員会の個人質問に対して答えたもの。
役員報酬等改定を可決-日歯第199回臨時代議員会
日本歯科医師会(堀憲郎会長)は16、17の両日、東京都千代田区の歯科医師会館で第199回臨時代議員会を開き、令和5年度事業計画や役員報酬等の改定、入会金及び会費の額、収支予算、資金調達及び設備投資の見込みの全5議案を可決した。役員報酬は次期執行部から適用されるもので、会長が月額100万円、副会長44万6,900円、専務理事88万2千円、常務理事44万6,900円、理事15万200円、常務監事43万8,900円、監事15万200円で、6月と12月に報酬月額の3倍の賞与が出る。
トルコ・シリア大地震で「トルコ歯」に見舞金3万ドルを送付-日歯
トルコ・シリア大地震に伴いトルコ歯科医師会から日本歯科医師会に支援の依頼があり、日歯が3月3付で3万ドルの見舞金を送付していることが分かった。第199回臨時代議員会で瀬古口精良専務理事が報告したもの。
日歯会長予備選挙 高橋氏に当選証書
日本歯科医師会の第199回臨時代議員会で、次期会長予備選挙結果の報告があり、当選した現日本歯科医師連盟会長の高橋英登氏に当選証書が手渡された。
「皆歯科健診の法案国民民主党に説明」-比嘉参院議員
歯科医師でもある比嘉奈津美参議院議員は、国民皆歯科健診の法案に賛同を求める説明をするために山田宏参議院議員と国民民主党を訪れたことを、日本歯科医師会の第199回臨時代議員会の来賓あいさつで報告した。
日歯医学会46分科会 27学会が日歯会員の割合「5割未満」
日本歯科医学会の専門・認定分科会の46学会で、所属歯科医師のうち、日本歯科医師会会員になっている割合が最も高いのは、日本歯科東洋医学会の75%。27学会は5割に満たない状況にあり、5学会は把握もできていない。日歯の第199回臨時代議員会で、尾松素樹常務理事が個人質問に対する回答の中で紹介した。
大学に学校歯科医設置の経済効果を説明-川本日学歯会長
大学に学校歯科医を設置すると、人件費が2億5千万円かかるが、予防効果として77億4,500万円の治療費を未然に防げる可能性がある-。日本歯科医師会の第199回臨時代議員会で来賓あいさつした日本学校歯科医会の川本強会長は、大学への学校歯科医の設置を岸田文雄内閣総理大臣や永岡桂子文部科学大臣を表敬訪問した時に要望したと明かし、永岡大臣に説明した経済効果について紹介した。
歯科衛生士養成校54.3%が定員割れ-全衛協加盟173校調査
全国歯科衛生士教育協議会が加盟する173の歯科衛生士養成校に行った調査によると、2022年度入試で54.3%の養成校が定員割れを起こしている。日本歯科医師会の第199回臨時代議員会の答弁資料で示されたもの。
厚労省 同時改定の意見交換会で連携推進する制度設計要望-日歯
6年に一度の診療報酬と介護報酬、障害福祉サービス等報酬の同時改定の具体的な検討に入る前に、医療・介護等の連携・調整を進める観点から、中医協と社会保障審議会介護給付費分科会の委員による第1回意見交換会が15日、オンライン上で開かれた。「リハビリテーション(リハ)・口腔・栄養」のテーマも取り上げられ、日本歯科医師会常務理事の林正純委員は、リハ・口腔・栄養の一体的な取り組みの推進に向けて、更なる多職種連携や、病院・介護保険施設・在宅等での口腔情報の共有の必要性などについて言及。訪問診療では現場から、歯科治療と介護保険サービスの整合性や給付調整等の複雑さの改善を求める声も多いなどと課題も指摘し、医療・介護それぞれの場面で関係職種が連携して口腔機能向上を効率的に行える制度設計を求めた。
5年度事業計画予算など議案可決-全歯連
全国歯科医師国民健康保険組合連合会(=全歯連、山口誠一郎会長)の令和4年度第2回通常総会が14日、東京都千代田区のアルカディア市ヶ谷で開かれた。規約と選挙規定の一部改正、令和5年度事業計画、会費賦課並びに徴収、歳入歳出予算の全議案が原案通り承認された。
3割が「歯の黄ばみが不安」今後もマスク着用派
今後もマスク着用をしたいと考えている人の約3割が、マスクを外した生活について「歯の黄ばみが不安」と思っている-。ロコガイド(本社・東京都港区、堀口育代社長)が運営する生活情報メディア「くふうLive!」のアンケート調査(n=90)によるもの。
頸椎変性疾患の術後嚥下障害の要因解明-医科歯科大
頸椎変性疾患の手術後に起こる嚥下障害は、前方舌骨運動量の制限が原因で、特に頸椎の前方から手術する場合は、部位や手術時間、出血量が影響を及ぼす-。東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科摂食嚥下リハビリテーション学分野の戸原玄教授、中川量晴准教授、吉見佳那子特任助教、吉澤彰大学院生、整形外科学分野の大川淳教授、吉井俊貴准教授、平井高志講師、橋本泉智大学院生の研究グループが解明したもので、頸椎疾患手術後の嚥下障害を報告した多くの研究は患者主観による評価だったが、後方アプローチの嚥下障害に関して術者目線での報告は世界で初めて。
NF-kBデコイ投与抜歯後の治癒促進
NF-kBデコイ核酸医薬の投与が抜歯窩歯槽骨の治癒を促進する。東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科咬合機能矯正学分野の小野卓史教授と石田雄之助教、Albert chun-shuo Huang大学院生らの研究グループは、アンジェス、ホソカワミクロンとの共同研究で明らかにした。
GENOVA東証グロースに上場
GENOVA(本社・東京都渋谷区、平瀬智樹社長)は昨年12月23日、東京証券取引所グロース市場に上場した。上場理由や今後の展開、歯科界への思いなどについて社長の平瀬氏に聞いた。
2023年度健康経営優良法人 歯科は少なくとも15社
優良な健康経営を実践している企業や医療法人等を認定する「健康経営優良法人」の2023年度版に、少なくとも15社の歯科関連企業が認定された。経産省が制度設計し、日本健康会議が認定するもので、認定に当たっては、健康経営における要件「経営理念・方針」「組織体制」「制度・施策実行」「評価改善」などの基準を満たしているかを審査している。