日本歯科新聞

医療機関の倒産49件、うち歯科は14件-帝国データバンク調べ

平成21年の全国の病院、歯科診療所等の医療機関の倒産件数が11月末時点で49件に上り、平成17年度以降で最悪となることが帝国データバンクの集計で分かった。一般診療所が26件で最も多く、次いで歯科診療所の14件、病院の9件。

診療報酬改定「全体で10年ぶりのプラスが必要」-厚労政務三役が方針

厚労省の政務三役は12月9日、平成22年度診療報酬改定について「10年ぶりのネットプラス改定が必要」との考え方をまとめた。当初は12月7日までに具体的な改定率も示すとしていたが、数字には言及しなかった。診療報酬全体でプラス改定が実現すれば、平成12年度改定以来となる。

意見具申を見送り-中医協

厚労相の諮問機関の中医協は12月9日の総会で、平成22年度診療報酬改定における長妻厚労相への意見具申(審議報告)について、診療側、支払側双方の意見に隔たりが大きいとし、取りまとめをしないことを決めた。

来年度予算案 歯科関連費削減へ-厚労省

来年度予算編成作業で厚労省の歯科保健医療対策関係費のうち歯科医師臨床研修指導医講習会費と歯の健康力推進歯科医師等養成講習会費、歯科医療関係者感染症予防講習会費が減額になることが12月11日、分かった。

改定基本方針まとめる-社保審

社会保障審議会の医療保険部会と医療部会は12月8日、歯科医療の充実や在宅医療の推進を盛り込んだ平成22年度診療報酬改定の基本方針を公表した。医療保険部会は11月25日、医療部会は12月3日に基本方針をそれぞれ大筋で了承し、文言修正等は部会長預かりになっていた。

混合診療は「断固反対」-日医

日本医師会の中川俊男常任理事は12月9日の定例会見で、規制改革会議の混合診療解禁の主張に対し、「断固反対」とする見解を発表した。

海外で作製された歯科技工物「法整備の予定なし」-厚労省が見解

一部の歯科技工士の集まりが国を相手に法整備等を求めて裁判を行っている、国外で作製された補綴物の取り扱いについて、厚労省は「新たな法整備を行う考えはない」との見解を示した。自民党の衆議院議員、木村太郎氏が提出した質問主意書に答えたもの。

後期高齢者支援金負担で健保連・平井会長が見解発表

健康保険組合連合会は、協会けんぽの後期高齢者支援金負担を健保組合と共済組合に来年度から肩代わりさせるとする厚労省案について「受け入れることは断じてない」との見解を発表した。

混合診療導入を提案-規制改革会議が改めて報告書

内閣府の規制改革会議は12月4日、発表した「更なる規制改革の推進に向けて─今後の改革課題」の報告書で混合診療の導入を改めて提案した。同会議はこれまでも幾度となく混合診療の導入を提案しているが、実現には至っていない。

20年の歯科外来患者数 130万人まで回復-厚労省・患者調査

平成20年10月調査日の歯科診療所の1日当たり推計外来患者数は130万9,400人で、平成17年の前回調査に比べ3万2,200人増えた。12月3日に厚労省が発表した「平成20年患者調査の概況」によるもの。

歯科撤去金属回収で収益金1,357万円-日本財団

歯科撤去物貴金属回収事業を実施している日本財団は12月2日、事業開始の6月から11月中旬までに集まった貴金属36.181キログラムの。収益金は1,356万9,544円(手数料除く)と発表。収益金はミャンマーの小学校建設などに役立てられる予定。

8020運動特別推進事業費、減額は避けられない見通し

行政刷新会議で見直しと判定された「8020運動特別推進事業費」が、広報啓発事業の縮減及び成人歯科健診など健診事業の充実の方向で見直し検討をされている。厚労省が12月2日に発表した「行政刷新会議事業仕分けへの対応について(経過報告)」で明らかにした。

件・点数とも増-支払基金歯科8月

社会保険診療報酬支払基金による平成21年8月診療分の総計確定件数は6,789万9千件、点数1,054億8,036万4千点で前年同月に比べ、件数、点数とも増加した。歯科は908万9千件、108億9,815万7千点で、前年同月に比べ、件数、点数とも増加した。

神歯大前理事 着服5千万円に

横浜地検は11月13日、神奈川歯科大学の前財務担当理事(62)らを約2千万円の業務上横領罪で追訴した。大学の投資を巡る詐欺・業務上横領事件で、起訴された着服額は計約5千万円となった。自身の借金返済や自宅の新築費用に充てていたと見られている。

「審議報告」結論先送り-中医協

中医協は12月4日、総会を開き、公益側から平成22年度診療報酬改定における審議経過報告の素案を提示した。しかし、診療側、支払側の調整が難航し、結論は先送りされた。

高齢者制度の見直しスタート-厚労省

後期高齢者医療制度を抜本的に見直すことを目的に厚労省は11月30日、「第1回高齢者医療制度改革会議」を開いた。

診療報酬改定 3%以上のプラス要求-民主党議連が決議

民主党の適切な医療費を考える議員連盟は12月4日、診療報酬全体で3%以上のプラス改定などを求める決議文をまとめた。「医療崩壊を防ぐための緊急提言」と題した決議文では、医療は国民の命の砦として最も重要なセーフティーネットの一つだとし、地域医療を支える医療・調剤サービスの質の向上のために診療報酬全体でプラス3%以上の確保を求めた。

乖離率は8.4% 薬価引き下げへ-中医協

厚労省は12月2日、薬価と市場実勢価格との平均乖離率が8.4%とする医薬品価格調査(薬価本調査)を中医協に報告した。投与形態別の乖離率は、内用薬8.7%、注射薬7.9%、外用薬7.5%、歯科用薬剤は1.4%。

財政支援など求め全国大会-健保連

健康保険組合連合会は11月19日、「財政危機突破と健保組合を守る総決起大会」を東京都千代田区の東京国際フォーラムで開き、健保組合への財政支援などを盛り込んだ決議を全会一致で採択した。

報酬の引き上げ要望-日医

日本医師会は12月2日、平成22年度診療報酬改定に際して(1)大幅かつ全体的に引き上げる(2)患者一部負担割合の引き下げを求める要望書を長妻厚労相ら政務三役に提出した。同日の会見で明らかにしたもの。

レセプトオンライン請求 省令改正を評価

日本医師会の藤原淳常任理事は12月2日の定例会見で、厚労省がレセプトオンライン請求の省令改正でオンライン以外にも電子媒体や手書きレセプトを認めたことについて、「現場に混乱が少ない」と評価した。

歯科診療報酬「抜本的な見直し必要」-民主党・櫻井充氏が発言

民主党の櫻井充参議院議員は、歯科診療報酬体系の在り方について、抜本的な見直しが必要との考えを示した。11月29日、東京都千代田区のホテルニューオータニで開かれた「櫻井充歯科ネットワーク」懇親会の講演で述べたもの。

レセオン義務化 実質的に撤回

厚労省は11月25日、レセプトオンライン請求の推進について、電子媒体による請求も認める他、手書きレセプトの医療機関は件数にかかわらず引き続き紙レセプトでの請求を可能とする省令改正を発表した。レセプトオンライン化を進めたいとする同省の姿勢は変わらないものの、原案の義務化は実質的には撤回され、努力目標の形となったと言える。

歯科診療所初の減、医療法人1万超え-20年医療施設調査概況

厚労省が11月20日に発表した「平成20年医療施設(静態・動態)調査・病院報告の概況」で、全国の歯科診療所が統計法に基づいて同調査を開始した昭和28年以降、前年に比べ、初めて総数で19施設減少した。開設者別では個人の歯科診療所の落ち込みが大きく、前年から265施設減の5万6,955施設。医療法人は275施設増えて1万197施設。

口腔保健学科新設 4年制で学士・歯科衛生士を育成-九歯大

歯科衛生士を目指しながら学士(口腔保健学)の学位が取得できる4年制「口腔保健学科」が、九州歯科大学に22年度から新たに開設される。

レセコン補助金に期待-日本歯科コンピュータ協会が総会

日本歯科コンピュータ協会の第14回通常総会が11月12日、東京都台東区の日本歯科器械会館で開かれた。あいさつした森田晴夫会長は、レセコン取り扱い企業を取り巻く環境が厳しさを見せている中、今年度補正予算に組み込まれているレセコン購入等への補助金が導入促進になることへの期待を示した。

障害者歯科など検討-中医協・診療報酬基本問題小委員会

厚労省は11月25日、平成22年度歯科診療報酬改定について、5項目の論点を中医協診療報酬基本問題小委員会に提示した。5項目は、在宅歯科医療の推進、障害者歯科医療の充実、患者視点に立った歯科医療、生活の質に配慮した歯科医療の充実、歯科固有の技術の評価。

中医協総会で診療報酬改定巡り議論 意見対立、平行線

平成22年度診療報酬改定について、診療側は「医療費全体の底上げを強く求める」、支払側は「引き上げを行う環境にはない」とする意見書を11月25日の中医協総会に提出した。審議は双方とも妥協点を見いだせず終了。中医協の遠藤久夫会長は、12月上旬にも双方の意見を参考に「審議経過の報告」をまとめる意向だが、隔たりが大きく、調整は難航しそうだ。

診療報酬の議連発足-民主党

来年度診療報酬改定の大幅な引き上げなどを目的とした「適切な医療費を考える民主党議員連盟」が11月26日に立ち上がった。議連は、鳩山政権が行う初めての予算編成に当たり、厳しい財政状況の中「ものから人へ」「国民の命を大切にする政治」との民主党のスローガン実現のために診療報酬の引き上げに向けた議論を行う。

11月

男女参画の意識探る-日歯が都道府県歯への調査を発表

日本歯科医師会は、女性会員に対する意識や男女共同参画に関する意識等を把握するため、「歯科医師会における男女共同参画等に関するモデル意識調査」を実施する。対象者については40歳未満、40歳代、50歳代、60歳以上の各年齢層男女1人ずつの計8人を各都道府県歯科医師会が選出する。質問は21問で、日歯の女性会員(現在8.6%)の割合は増えると思うか、増えた場合どのようなことが考えられるか等を回答項目から選択。

歯科のオンライン請求は17施設-支払基金

支払基金がまとめた平成21年9月診療分のレセプト電算処理システム普及状況で、オンライン請求の歯科医療機関が17施設と初めて発表された。件数は1,636件となっている。

件・点数とも増-支払基金7月分歯科

社会保険診療報酬支払基金による平成21年7月診療分の総計確定件数は7,064万6千件、点数1,098億8,119万6千点で前年同月に比べ、件数、点数とも増加した。歯科は939万2千件、117億4,833万7千点で、前年同月に比べ、件数、点数とも増加した。

市町村・組合の歯科医療費は減-国保7月診療分

国保中央会がまとめた平成21年7月診療分の総医療費は市町村と組合、後期高齢者を合わせて1兆9,627億円で、うち後期高齢者分は1兆205億円だった。

身元確認の役割再考-第8回警察歯科医会全国大会

日本歯科医師会主催、新潟県歯科医師会主管による第8回警察歯科医会全国大会が11月14日、新潟市のANAクラウンプラザホテル新潟で開かれた。400人を超える関係者が集まり、メインテーマの「身元確認における警察歯科医の役割」について考えた。主管県を代表してあいさつした新潟県歯の五十嵐治会長は、大災害などに「社会的貢献の立場から言っても、対応できるシステムを構築して準備していくことが警察歯科医会の基本的な仕事ではないかと思っている」との考えを示した。

歯磨工業会標語最優秀賞 「歯みがきは 一生続く 健康法」

日本歯磨工業会が毎年歯の衛生週間の関連企画として募集している標語の2009年度の最優秀賞に、上田孝司さんの「歯みがきは 一生続く 健康法」が選ばれた。

大久保日歯会長が政権与党の民主との関係で言及

日本歯科医師会の大久保満男会長は11月18日、都道府県歯科医師会専務理事連絡協議会で民主党との関係について「信頼関係を築きつつあり、軌道に乗っている」との認識を示した。

平成22年度診療報酬改定基本方針 歯科の充実明記

政権交代後初会合となる厚労省の社会保障審議会医療保険部会が11月16日に開かれ、平成22年度診療報酬改定の骨子案が提示された。11月25日には改定基本方針の素案を部会に示し、出来るだけ早い時期に取りまとめたい意向だ。

中医協で渡辺委員 歯科の厳しい環境訴える

中医協診療側の渡辺三雄委員(日本歯科医師会常務理事)は11月18日の総会で、医療経済実態調査に基づく歯科医院の経営分析結果について、「極めて厳しい状況に追い込まれている」と説明、次期診療報酬改定に当たり「適切な評価と十分な財源の確保が求められる」と主張した。一方、支払側の白川修二委員(健康保険組合連合会常務理事)は、歯科医院の経営状況は「前回と比較すると減益だが、黒字を確保している」との見解を示した。

次期参院選「組織内から擁立せず」-日歯連盟評議員会で可決

日本歯科医師連盟は11月20日、第108回臨時評議員会を開き、来年7月の参議院比例代表選挙について「組織内単一候補者を擁立して選挙しない」とする執行部提案の議案を賛成多数で可決した。執行部は「原則は選挙しない」としながらも「もし会員が立候補するならば支援はできる」との考えを述べた。また、堤会長は冒頭あいさつで候補者だった高嶺明彦氏への謝罪の言葉を述べた。

21年度歯科医師臨床研修・マッチ率 87.7%

平成21年度歯科医師臨床研修マッチングで、マッチ者数を希望順位登録者数で割ったマッチ率が87.7%と、前年度より0.7%上昇した。歯科医療研修振興財団が10月27日に発表した。

歯科用貴金属材料価格 変動幅5%で改定

中医協は11月13日、保険医療材料専門部会を開き、歯科用貴金属材料価格改定の在り方について、改定する際に必要な現行の変動幅10%を5%に変更することで大筋了承した。

新型インフルワクチン接種で日医が要望

日本医師会は11月11日、新型インフルエンザワクチンの接種に関して、すべての希望者への第1回接種の実現などを求める要望書を厚労省に提出した。

受給者4.1%増-国保7月分介護サービス

国保中央会がまとめた平成21年7月介護保険サービス分での受給者数は390万3千人で、前年同月に比べて増えた。女性が279万人で7割。

歯科外来診療環境体制加算 「安全意識が高まった」8割

歯科外来診療環境体制加算により、8割を超える歯科医療従事者は医療安全に対する意識が高まったと感じている。11月10日、厚労省が中医協診療報酬検証部会に提示した歯科外来診療環境体制加算の実施状況調査結果の概要で分かった。

医師が歯科の病診連携訴える-日本訪問歯科医学会

「在宅歯科医療の推進は、患者・家族にとってより良い生活を送るために不可欠。在宅医療が進められる中、医科への働きかけと病院歯科と診療所の連携の発展が必要」。仙台往診クリニックの医師、川島孝一郎氏は11月8日に東京・品川のザ・グランドホールで「共に生きる―機能する在宅医療連携」をメインテーマに開かれた第9回日本訪問歯科医学会で特別講演した。

日臨矯が初の患者意識調査

「歯並びで第一印象が左右されると思うか」との問いに対し、矯正治療患者の67.5%が「思う」と答え、過去の一般を対象とした調査時20.4%を大きく上回った。調査は日本臨床矯正歯科医会(平木建史会長)が11月8日の「いい歯の日」に合わせて初めて行った「矯正歯科治療患者の意識調査」によるもの。

全国在宅歯科医療・口腔ケア連絡会が設立

日本の在宅歯科医療と口腔ケアの発展・普及を目的に「全国在宅歯科医療・口腔ケア連絡会」が設立された。設立に当たっては、在宅歯科医療に関係する歯科診療所、病院歯科、教育機関から有志が集結。在宅医療において口腔ケアや摂食・嚥下リハビリテーションが欠かせないとの認識の下、確実に在宅歯科医療を推進するために組織化していく。11月5日には設立記念式典・記念講演が東京・市谷の歯科医師会館で開かれた。

トリートメントコーディネーター制度が始動

歯科医院と患者との架け橋として、更に歯科界に活力を与える潤滑油として活躍するトリートメントコーディネーター(TC)の育成を目的に日本TC協会が発足した。TCは4段階のクラス構成となっており、12月6日には基礎を習得するクラス「Activity Leader」の資格認定講習が開かれる。同協会は、歯科衛生士、歯科助手に対する体系的な生涯学習を提供することを通じて、強い歯科医院経営の実現を目的に歯科臨床の場で役立つ最新の専門知識と技術、並びにコミュニケーションやチーム医療といったマネジメント能力の養成に関する教育を行う。

プランメカの販売が10周年-ジーシー

ジーシーはデジタルX線撮影装置などを製造するプランメカ社の製品販売が10年を迎え、記念の会を10月16日に同社で開き、新製品の紹介や意見交換を行った。

8020事業「見直し」-行政刷新会議WG

8020運動特別推進事業の来年度予算概算要求4億7千万円は「見直し」と、政府の行政刷新会議のワーキンググループ(WG)が11月13日に判定した。具体的な見直し内容は「新政権の政策に沿って予算規模、事業の内容、使われ方等含めてもう一度検討する」というもの。

レセオン機器導入補助「予算見送り」、勤務医対策の診療報酬「見直し」

政府の行政刷新会議の第2ワーキンググループ(WG)は11月11日、来年度概算要求でレセプトオンライン導入のための機器の整備などの補助215億1,800万円について「予算計上の見送り」、診療報酬(勤務医対策)は「見直し」と判定した。

再診料は引上げ-日医が見解示す

日本医師会の中川俊男常任理事は11月11日の会見で、診療報酬改定に向けての見解として、再診料について、現在の病院60点、診療所71点はいずれも不十分で引き上げるべきとの考えを示した。

8020事業、仕分け対象 廃止・減額等を視野に検討

来年度予算編成に向けた事業の必要性や無駄の排除を検討するため「事業仕分け」を進めていた政府の行政刷新会議は11月9日、見直し対象検討項目として歯科関係の「8020運動特別推進事業」を含む各省の447事業を正式決定した。同会議は11月11日から開くワーキンググループで事業が効率的かつ効果的に利用されているかなど精査し、「廃止」「地方自治体への移管」「予算の減額」などを決める。

ベストスマイル・オブ・ザ・イヤーベッキーさん、佐藤隆太さんが受賞

今年最も笑顔がすてきだった著名人に贈られる恒例の「ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー2009」にタレントのベッキーさんと俳優の佐藤隆太さんが選ばれ、11月8日の「いい歯の日」に都内で授賞式が行われた。

25年の歴史に幕-14都道府県歯役員連絡協

政令指定都市を抱える都道府県歯科医師会が相互発展のために意見交換する平成21年度「14都道府県歯科医師会役員連絡協議会」が10月31日、静岡市のホテルアソシア静岡で開かれ、同協議会開催を今回で打ち切ることを決めた。

社会保障審議会医療保険部会 4委員が新任

委員6人が任期切れとなっていた社会保障審議会医療保険部会の後任人事について、厚労省は10月30日、再任2人、新任4人を発表した。

レセ電 歯科件数が2万超える-支払基金8月診療分

支払基金のレセプト電算処理システム普及状況による平成21年8月診療分の歯科レセ電参加医療機関数は152施設で前月に比べ30施設、請求件数は3,824件増え、2万1,537件となり、初めて2万件を超えた。

歯科保健優良校を表彰-全国学校歯科保健研究大会

第73回全国学校歯科保健研究大会は「歯・口の健康つくりの総合的展開を目指して~『はぐくむ』を考える…子どもたちへの支援的教育活動の確立に向って」をテーマに10月29、30の両日、京都市のウェスティン都ホテル京都で開かれた。全日本学校歯科保健優良校には、優秀校5校、日本学校歯科医会会長賞7校、日本歯科医師会会長賞10校、奨励賞88校が選ばれ、歯科保健への取り組みが表彰された。

歯科MDRを育成-商工協会 全国10ブロックで認定講習会

医療安全のためには企業による医療機関への適切な医療器材情報の提供が欠かせないとし、日本歯科商工協会(中尾眞会長)は今年から「歯科器材MDR」の育成・認定制度を始めた。全国10ブロックで認定講習会が予定されており、7日には東京・有明の東京ビッグサイトで北関東と大東京ブロックの認定講習会が開かれた。

東京デンタルショーに1万8,467人

東京デンタルショー2009が11月7、8の両日、東京・有明の東京ビッグサイトで開かれ、1万8,467人が訪れた。来場者の内訳は歯科医師6,558人、歯科技工士1,858人、歯科衛生士3,179人、歯科助手681人、歯科学生830人、商工業者4,347人、同伴者1,014人。また併催されたセミナーは、延べ4,361人が受講した。

診療報酬改定 支払6団体が要請書

健康保険組合連合会など支払者側6団体は11月6日、平成22年度診療報酬改定で改定率を決める際、厳しい経済・社会・雇用情勢等を十分に考慮するよう長妻厚労相宛の要請書を外口崇保険局長に手渡した。

厚労省が要望事項を変更-税制改正で8項目削除

厚労省は8月に作成した平成22年度税制改正要望事項を10月30日、新たに取りまとめた。民主党政権になり、8月時点と比較して「医療法人に係る法人税率の軽減措置の創設(法人税、住民税)」「長寿医療制度及び介護保険制度の保険料に係る社会保険料控除の適用に関する特例措置の創設(所得税、個人住民税)」など8項目が削られた。

歯科診療所 損益差2万円以上減-厚労省・医療経済実態調査を公表

平成21年6月の医療経済実態調査結果を10月30日、厚労省が中医協に提示した。歯科診療所は医業・介護収入から同費用を差し引いた損益差額が個人で120万2千円で、医療法人75万円、全体で112万7千円で前回調査の19年6月に比べそれぞれ2万7千円、2万6千円、2万4千円減少した。歯科診療所の損益差額は2回連続減少し、17年6月に比べ個人は月額14万9千円減少している。

秋の叙勲 歯科関係で35人受章

平成21年秋の叙勲が11月3日、発表された。厚労省の歯科関係では元日本歯科医師会副会長の宮下和人氏の旭日中綬章を始め、元富山県歯科医師会会長の栗山豐實氏と元埼玉県歯科医師会会長の蓮見健樹氏が旭日小綬章、更に17人の歯科医師が旭日双光章、そして歯科技工士で元東京都歯科技工士会会長の坂尻均氏が旭日単光章を受章した。文科省では、元山口県歯科医師会理事で、県のアーチェリー協会の副会長を務める田村徹二氏が保健衛生とスポーツ振興功労で旭日双光章、学校保健や文部行政事務功労で10人が瑞宝中綬章、瑞宝小綬章、瑞宝双光章を受章。総務・外務・防衛省でも各1人が受章した。

秋の褒章 大阪・橋本氏らが藍綬

平成21年秋の褒章が11月2日に発表され、厚労省の藍綬褒章を多年、保健衛生団体の要職にあって歯科医療界の向上に寄与したとして大阪府歯科医師会副会長の橋本武氏(69歳)が受章。そして経産省の藍綬褒章を産業振興功績で、日本歯科材料器械研究協議会会長、タカラベルモント会長兼社長の吉川秀隆氏(60歳)が受章した。

歯科の電算機利用81.3%-医療保険業務研究協会調べ

社会保険診療報酬支払基金の平成21年5月診療分における診療報酬レセプトの電算化状況を医療保険業務研究協会が発表した。歯科医療機関で電算機を利用しているのは5万7,994施設となり、総請求医療機関数に占める割合は81.3%となり、1.6%伸びた。電算機利用による請求件数は826万3千件。

歯科医15人処分-医道審

厚労省の医道審議会は10月28日、刑事事件などで司法処分等が確定した医師35人、歯科医師15人の行政処分を発表した。処分は11月11日から。

ISO/TC106 大阪会議(レポート)

大阪市の大阪国際会議場及びリーガロイヤルホテルで10月5日から6日間、歯科分野における国際標準の作成を行うISO/TC106年次会議が開催された。国内外からはそれぞれ約200人が参加し、種々の国際標準についての検討が行われた。

リース取扱高医療機器10%減-09年度上期

医療機器の2009年度上期(4月~9月)でのリース取り扱い件数は3万1,567件、取り扱い高は1,441億7,270万円となり、それぞれ前年の同期に比べて減少した。

中医協 1カ月ぶり再開-診療報酬改定議論が本格化

任期満了に伴う後任人事問題で審議が中断していた中医協が10月30日、再開された。1カ月ぶりに東京都千代田区の九段会館で開かれた会合で、厚労省の足立信也政務官と山井和則政務官があいさつし、医療再生に向けた議論を求めた。今後、初診料・再診料、がん医療、感染症対策、医療安全、歯科診療報酬、調剤報酬などの問題を議論する。

支持政党で反省の弁-唐澤日医会長が代議員会で

日本医師会の唐澤祥人会長は、衆議院選挙で政権交代が起きたことについて「日医はこれまで政権与党の自民党を支持してきた。他の政党の多様な価値観を認める包容力が欠けていたことは否めない」と反省の言葉を述べた。10月25日の第121回臨時代議員会の所信表明で発言したもの。代議員からは執行部の責任を求める声も挙がったが、唐澤会長は退陣しない考えを強調した。

“日医外し”に反発-中医協人事巡り「遺憾」と表明

日本医師会の中川俊男常任理事は10月28日の記者会見で、中医協委員に日医執行部3人が除外された問題で「特段の相談もなく中医協委員を内定したことは誠に遺憾」との見解を発表した。

来年度厚労省予算概算要求「使いやすいものに」-大久保日歯会長が会見で

日本歯科医師会の大久保満男会長は10月22日の会見で、厚労省の来年度予算概算要求について「歯科保健医療対策関係費で複数の新規事業が計上されているが、都道府県レベルになると予算が使いにくいという指摘があったので、使いやすいものにすべき」との考えを示した。

10月

歯科は81億円減少-支払基金20年度分

社会保険診療報酬支払基金の統計資料を基本にまとめた平成20年度(20年3月~21年2月)の歯科診療分の医療保険と老人保健を合わせた診療報酬確定件数は1億600万9千件、金額9,469億円で、件数、金額ともに前年度に比べ減少した。歯科の診療報酬は平成16年度以降、金額で5年連続減っており、345億400万円の減少。

新型インフル・ワクチン接種 医療従事者は1回

厚労省の足立信也政務官は10月20日、新型インフルエンザワクチンの接種回数について、新型インフルエンザ患者の診療に直接従事する医療従事者は1回接種とする方針を発表した。

訃報 林都志夫氏

東京医科歯科大学名誉教授で元同大歯学部附属病院長の林都志夫氏は10月21日、死去した。91歳。林氏は昭和16年に東京医科歯科大学歯学部を卒業。全部床義歯補綴学分野の教授など歴任、45~48年には附属病院長を務めている。

登録医院が1千突破-日本財団・歯科撤去物回収事業

日本財団が6月から実施している歯科撤去物貴金属回収事業(協賛・日本歯科医師会)に参加する登録歯科診療所が1千軒を突破した。10月21日、同財団の会見で発表したもの。

保団連らが決起集会 歯科の改善求める

「『入れ歯が危ない』保険で良い歯科医療を10・25決起集会」が10月25日、東京・青海の国際交流館国際会議場で開かれ、患者負担軽減や高齢者窓口負担の無料化を求めるなど六つの決議が採択された。全国保険医団体連合会と全日本民主医療機関連合会、日本生活協同組合連合会医療部会、「保険で良い歯科医療を」全国連絡会の4団体が実行委員会。決議では、国民生活重視を理念に掲げる連立政権に対し、2010年度診療報酬改定で10%以上の引き上げを始めとする抜本的な歯科医療改善を求めている。

7月歯科診療所数 6万8,203施設

厚労省の施設動態調査による平成21年7月末現在の歯科診療所数は全国で6万8,203施設となり、前月より42増えた。開設者別歯科診療所数の個人は5万7,272施設、医療法人は1万281施設となっている。

東医歯大三林教授が匂いの可視化に成功 

匂いに含まれる化学成分と酵素との間で光を発生させ、匂いを目で確認できる研究が進んでいる。東京医科歯科大学の三林浩二教授は、発光反応を高感度カメラで撮影し、ガス濃度分布とガスの経時変化を可視化することに成功。「非侵襲計測での有効な手段と考えられ今後、口臭や生体臭を対象とした代謝機能の評価、疾患スクリーニングに利用できるもの」と期待を示す。

指導者の育成図る-健康医療コーディネーター 

健康に関する知識などを適切に指導できる人材を育成するために設置された健康医療コーディネーター制度の第1回研修会及び認定審査が10月17、18の両日、東京都品川区の昭和大学旗の台キャンパスで開かれた。日本健康医療学会が、対象者を絞らずに行ったもので、参加者は医科と歯科から健康医療に関する情報を幅広く学んだ。

平成21年度薬事功労者厚労大臣表彰 歯科からは八野光俊氏 

平成21年度薬事功労者厚生労働大臣表彰が10月20日、厚生労働省講堂で行われ、歯科分野では元日本歯科器械工業協同組合副理事長で日本歯科商工協会専務理事の八野光俊氏が選ばれた。八野氏は昭和23年生まれ、ミクロン社長。器械組合理事、副理事長、商工協会理事などを務め、現在に至る。

次期参院選 職域代表の擁立見送り-日歯連盟 

日本歯科医師連盟は、次期参議院選挙に職域代表の擁立を見送る方針を決めた。10月23日の理事会後の会見で発表したもので、11月20日に臨時評議員会を開き、議案として提出する。ただ、民主党が参議院選挙の比例区で歯科医師の候補者を擁立した際、推薦するか否かは白紙の状態で、改めて検討する方針だ。なお、職域代表擁立の見送りを決定したため、「たかみね明彦中央後援会」は解散する。

中医協委員人事 日医の役員全員を除外 

長妻厚労相は10月26日夜、緊急会見を開き、9月で任期満了を迎えていた中医協の後任人事案を発表した。診療側は歯科代表委員以外の6人が任期切れで、医師代表委員のうち、これまで3人が日本医師会役員で占めていたが、新たな人事案では、日医役員を全員除外し、茨城県医師会など地方医師会や大学医学部長を起用する。日医の推薦委員が外されるのは初めて。

自民支持を白紙撤回-日医連盟

日本医師連盟は10月20日、執行委員会を開き、政党支持について従来の政権与党である自民党への支持の白紙撤回を決めた。ただ、来年の参議院選挙は、組織内候補の現職の西島英利氏を自民党から擁立する方針に現時点での変更はないとした。しかし、見直しの声が高まれば、再度執行委員会で検討するとの考えを明らかにした。

新政権に医療政策提言-日医

日本医師会は、民主党政権の誕生に伴う医療政策の在り方「日本医師会の提言-新政権に期待する-」をまとめ、厚労相らに提出した。

海外歯科技工訴訟 原告の請求を棄却-東京高裁

歯科技工士80人が国を相手取り、歯科技工の海外委託の禁止や地位保全、それに伴う損害賠償を求めていた控訴審で東京高等裁判所(倉吉啓裁判長)は10月14日、「法律上の争訟には当たらない」などとして原告の請求を棄却した。一審判決と同様に海外委託歯科技工の違法性の有無については踏み込まない判決となった。原告側は10月16日に幹部会を開き、最高裁への上告を決めた。

09年4~9月・倒産件数 歯科は7件

帝国データバンク調査による2009年度上半期(4~9月)の病院・開業医の倒産件数は30件で、08年上半期16件の2倍近くとなり、負債総額でも昨年度の213億9,500万円を上回っている。歯科医療機関の倒産件数は7件で、05年度以降の上半期では最も多い件数となっているが、負債総額は7億4千万円。

歯科保健医療対策関係 8月比で2,500万円減-厚労省・22年度予算概算要求

厚労省は10月15日、平成22年度予算概算要求の見直しに伴う歯科保健医療対策関係概算要求予算を発表した。見直しは政権交代によるもので、歯科医療対策関係では8月に取りまとめた要求額に比べ2,500万円程度が減額された。

厚労省全体で2兆5千億円増-21年度当初予算比

厚労省全体の平成22年度一般会計予算の概算要求は総額28兆8,894億円。8月にまとめた要求額より2兆4,761億円の増で、21年度当初予算と比較して、3兆7,325億円の増額となる。

会費据え置き明言-全歯連で執行部が明言

全国歯科医師国民健康保険組合連合会は10月8日、平成21年度第1回通常総会を東京・市谷の歯科医師会館で開いた。来年度の会費について、事業の抜本的な見直しにより引き上げしない方針を明言した。

歯科は件数・点数増-支払基金6月診療分

社会保険診療報酬支払基金による平成21年6月診療分の総計確定件数は7,109万1千件、点数1,086億8,564万2千点で前年同月に比べ、件数は%、点数ともに増加した。歯科は952万4千件、119億5,536万1千点で、前年同月に比べ、件数、点数ともに増加した。

レセプトオンライン請求 「義務化」対象外決まる

平成23年度からのレセプトオンライン義務化問題で厚労省は10月9日、年間レセプトが医科診療所・薬局3,600件以下、歯科診療所2千件以下や常勤医師、歯科医師、薬剤師がすべて65歳以上の場合は、義務を免除する方針を決めた。また、電子レセプトに未対応のレセコンをリース中の医療機関のオンライン請求は26年度末までの猶予とする。同省では23日までパブリックコメントを募集し、11月上旬にも関係省令を改正したい考えだ。

新型インフルエンザの輸入ワクチンを契約-厚労省

グラクソ・スミスクラインとノバルティスファーマと厚労省は新型インフルエンザワクチンの輸入契約を10月6日、締結した。供給量はそれぞれ3,700万人分と1,250万人分。日本での治験では、これまでに重篤な副作用は報告されていないとしている。

台風18号の歯科への影響 1週間休診も確認

台風18号により、床上浸水で1週間の休診を余儀なくされるなどの被害が歯科医院でも確認されている。10月13日現在で、愛知県歯によると、床上浸水した医院が1件あり、デジタル機器が浸水し、復旧には1週間ほどかかる。三重、静岡の県歯にも雨漏りや屋根の破損等の報告があった。

病院勤務の厳しさも原因 医師開業動機で日医が調査

医師の開業の動機として「理想の医療の追求」が4割を超える一方、勤務医または研究者時代の「精神的ストレスに疲弊」や「過重労働による疲弊」がそれぞれ2割前後を占め、病院勤務医の厳しさが改めて浮き彫りになった。日本医師会が実施した「開業動機と開業医(開設者)の実情に関するアンケート調査」で明らかになったもの。調査は、診療所3,584、病院390を対象で有効回答数は診療所1,861、病院123。

ISO/TC106大阪会議 300人超が参加

歯科分野における国際標準について話し合うISO/TC106の第45回会議が10月5~10日、大阪市の大阪国際会議場とリーガロイヤルホテルで開かれ、18カ国から300人以上が参加した。日本で開催されるのは、京都大会以来14年ぶり。日本歯科医師会、日本歯科材料器械研究協議会の共催。なお、大阪会議で協議された内容は原案書としてまとめられ、会議後各国の了承を得て、規格として発行される見込み。

ジーシーが12位にランクイン-品質経営度調査

製品やサービスの品質を高める取り組みなどを評価する第5回「品質経営度調査」が10月1日に発表され、歯科関連企業ではジーシーが総合で12位にランクインした。

民主政権に戸惑いの声も-愛媛で四国地区歯役員連絡協

平成21年度四国地区歯科医師会役員連絡協議会が松山市の松山全日空ホテルで10月4日、開かれた。今年度から日歯の地区割再編に伴い四国と中国の両地区が合併したが、今回は従来通り四国地区の協議会となった。協議会に先立つ分科会の連盟部会では、民主党政権誕生に伴う今後の方向性などが話し合われたが、四国では自民党が13議席中10議席を獲得したこともあり、中央と地方とのねじれ構造に困惑する意見が挙がった。

厚労省21年度補正予算 停止額は4,359億円

麻生前政権で決定した平成21年度厚労省補正予算4兆6,718億円のうち、4,359億円の執行停止を厚労省が10月6日、発表した。レセプトオンライン請求を行う医療機関等への支援291億円、地域医療再生に向けた総合的な対策3,100億円などは停止にはならなかった。

歯磨きと上気道食道がんの関係 怠るとリスク高-愛知がんセンター研究所調べ

歯磨きを怠ると上気道食道がんのリスクが高まる可能性を愛知がんセンター研究所が示唆した。1日1回歯を磨く人に対し、まったく磨かない人はリスクが1.8倍高く、2回磨く人は3割少なかった。横浜市で10月1~3日に開かれた第68回日本癌学会でポスター発表された。

歯学部卒業者医学部に編入-岩手医科大、来春から実施

岩手医科大学は来春、歯学部卒業者を医学部3年生に編入させる学士編入学枠を新設する。歯科医師国家資格を取得予定の来年の卒業生から免許取得後4年目までの若干名を対象としたもの。

新型インフルエンザワクチン 2回で6,150円-厚労省が基本方針

厚労省が10月1日に正式発表した新型インフルエンザワクチン接種の基本方針によれば、年度内にワクチンは国内産・輸入分含めて7,700万人分程度(2回接種の場合)を確保できる見込みで、インフルエンザ患者の診療に直接従事する医療従事者ら5,400万人に優先的にワクチン接種し、それ以外は接種状況を踏まえながら対応する方針を示した。

日歯代議員会 会期・時間・曜日等の希望-「従来通り」が最多

日本歯科医師会は同代議員会の会期等について139人にアンケート調査を実施、その結果を発表した。最適な会期については、現行の「1日半」が88人と最も多かった。一方、会務に対する質疑応答の時間については、「従来通り」が89人で3分の2以上を占めた。また、地区代表事前質問は複数回答で、「従来通り」65人、「議運調整一括質問」61人、「廃止し協議の自由討議を増やす」20人、「重要課題に限定」4人の順。協議事項の時間は、「従来通り」67人、「1日半まで増やす」41人、「2日制にして増やす」13人、「減らす」8人。

歯科用貴金属材料 基準の見直し論点案に明記

厚労省は、歯科用貴金属材料価格基準の見直しなどを明記した平成22年度保険医療材料制度改革の論点案を、9月30日に開かれた中医協保険医療材料専門部会に提示した。論点案では、医療現場や患者に混乱を招かないよう価格改定の頻度に十分留意しつつ、素材価格の変動が保険償還価格により反映されやすい見直しの検討が提案された。

生涯教育の要綱を改正-日医

日本医師会は、「生涯教育認定証」に3年間の有効期間などを設けることを柱とした生涯教育制度実施要綱改正を9月30日の定例会見で発表した。今回の改正は医師全体の質の向上が大きな狙い。

中医協委員見直しへ

厚労相、副大臣、政務官で構成する「政務三役会議」は9月28日、中医協委員のうち日本医師会選出の委員3人について、減らす方向で検討に入った。中医協委員の定員は支払側7人、診療側7人、公益が6人の20人。10月1日付で支払側2人、診療側6人が任期満了になっている。

厚労相を表敬訪問-日歯と日歯連盟

日本歯科医師会、日本歯科医師連盟の幹部は9月30日、長妻厚労相を表敬訪問し、約15分懇談した。日歯側は、新型インフルエンザ問題で歯科医師は感染リスクが高いためワクチンの優先投与を要請。また、口腔ケアがインフルエンザ対策に有効なことを示す研究に取り組む考えを示しながら、これに対する助成を求めた。

民主議員と初会合-日歯と日歯連盟

日本歯科医師会と日本歯科医師連盟は9月30日、会員歯科医師で民主党所属の国会議員との会合を東京・市谷の歯科医師会館で開いた。

混合診療禁止巡る控訴審-国側の勝訴で厚労相が談話

東京高裁が9月29日、「混合診療の禁止に法的な根拠はない」とする一審判決を取り消し、国側の勝訴とした控訴審判決について、長妻厚労相は判決後、「現時点では、判決の内容を十分に把握したものではないが、国のこれまでの主張が認められたものと考えている」との談話を発表した。

混合診療原則禁止を評価-日医が判決で見解

日本医師会は、混合診療の是非を巡って争われた訴訟の控訴審で東京高裁が9月29日に一審判決を取り消し、混合診療の原則禁止を認めたことについて「安全性、有効性の観点に踏み込んで混合診療禁止を認めたことを評価する」との見解を発表した。

混合診療問題で最高裁が上告棄却-医療費返還訴訟

混合診療を国が原則禁止しているとの説明がなかったとして、がん患者の遺族が県と医師を相手取り、医療費の返還を求めていた訴訟で最高裁は遺族の上告を9月29日、棄却した。

9月

3Dアーティストのファジーノ氏が千葉で来日記念展示会

歯医者さんにはどちらかと言えば怖いイメージがある。そのイメージを楽しくしたいとの思いから「歯医者さんシリーズ」などを手掛ける3Dアート(立体版画)の第一人者、チャールズ・ファジーノ氏の来日記念展示会が9月15~23日まで千葉県船橋市の西武船橋店で開かれた。

厚労相に長妻氏就任「後期高齢者制度廃止」を明言

民主党、社民党、国民新党の連立政権による「鳩山内閣」が9月16日に発足し、厚労相には民主党の長妻昭衆議院議員が就任した。同党がマニフェストに掲げていた後期高齢者(長寿)医療制度の廃止については「年齢で区分し、医療機関にかかりやすい人を一つの保険制度に入れるというのは無理があるので廃止する」と明言し、時期、手法は現状を把握してから、詳細に制度設計を作り上げたい」とした。

日本の接着歯学の生みの親 増原英一氏が死去

東京医科歯科大学名誉教授で日本接着歯学の生みの親である増原英一(ますはら・えいいち)氏は9月18日、肺炎のため東京都文京区の病院で死去した。88歳。同氏は島根県出身。昭和16年12月東京高等歯科学校(現東京医科歯科大歯)卒。30年10月同大医用器材研究所教授。61年4月退官、名誉教授に。日本接着歯学会の初代会長など多くの関係学会の役職を歴任した。

20年度収支決算等を可決-日技代議員会

日本歯科技工士会の第90回代議員会が9月12日、東京都新宿区の日技会館で開かれ、平成20年度事業計画、会計収支決算報告の2議案を可決した。中西茂昭会長は冒頭あいさつで歯科技工士統一国家試験問題について、日歯、日技、全国歯科技工士教育協議会の連盟で要望書を厚労省に提出している旨を報告し「当局には早期の統一試験実施のための検討会設置など具体化を加速させてもらいたい」と話した。

新潟の歯科保健が優秀政策受賞-全国知事会

9年連続で12歳児のむし歯本数が一番少なかったことや全国初となる歯科保健推進条例の制定など歯科保健対策事業への取り組みが認められ、新潟県が全国知事会の優秀政策に選ばれた。歯科分野の受賞は全国で初。

歯科は46人合格-診療報酬請求事務能力

日本医療保険事務協会による第30回診療報酬請求事務能力認定試験の結果が9月18日、発表された。合格者数は医科が1,869人、歯科は46人で、合格率は医科24.1%、歯科35.9%となっている。

6人が受賞-日歯会員有功章

日本歯科医師会の平成21年度会員有功章表彰式が9月11日、第164回日歯代議員会の2日目の冒頭に行われた。受賞者は6人で、会員有功章授賞規則第4条第1項第一号該当者に神元繁一氏(沖縄)、会員有功章授賞規則第4条第1項第三号該当者に松井成一(滋賀)、米?穰二(徳島)、四元貢(鹿児島)、松田毅(大阪)、小笹勝利(福岡)の各氏。

3氏、1団体が受賞-日歯連盟褒賞

日本歯科医師連盟は平成21年度褒賞受賞者表彰式を9月18日に開いた第107回評議員会で行った。斉藤眞澄(東京)と古川武房(東京)、白尾国興(宮崎)の3氏が都道府県歯連盟会長、又は日歯連盟から功績があったとして推挙された。また、山形県歯連盟が、業権の確保とその伸長を中央、地方を問わず政治的に緊密かつ強力に推進し、政治活動が長期にわたって活発であったとして表彰された。

歯科は点・件数とも減-支払基金・5月診療分

社会保険診療報酬支払基金による平成21年5月診療分の総計確定件数は6,948万8千件、点数1,033億8,943万6千点で前年同月に比べ、件数は、点数ともに増加した。5月の稼働日数は23日(うち土曜日5日)で、対前年同月で1.5日減。歯科は876万9千件、106億374万3千点で、前年同月に比べ、件数、点数ともに減少した。

レセ電算処理システム参加 歯科は122医院

社会保険診療報酬支払基金がまとめた平成21年7月診療分の歯科のレセプト電算処理システム参加医院は122と前月より31医院増えた。前月比の増加数では6月は41、5月は24、4月は20。

6万8,161施設-6月末・歯科診療所数

厚労省の施設動態調査による平成21年6月末現在の歯科診療所数は全国で6万8,161施設となり、前月より22増えた。開設者別歯科診療所数の個人は5万7,263施設、医療法人は1万249施設。

事故防止のための代替新規品目 歯科8品目収載

厚生労働省は9月25日、医療事故防止のため名称を変更した代替新規品目などを収載した薬価基準を告示した。歯科用薬剤で薬価基準に収載されたのは8品目で、薬価はつかないものの、保険適用される使用薬品は7品目。

参院選撤退論相次ぐ-都道府県歯連盟代表者・理事長会議

日本歯科医師連盟は9月25日、都道府県歯科医師連盟代表者・理事長会議を東京・市谷の歯科医師会館で開いた。次期参議院選挙について、9月18日に開かれた評議員会で野党の自民党からの候補者擁立を見送る緊急動議の可決を受けた協議では、選挙撤退論が大勢を占めるとともに大阪の岡邦恭氏から執行部の責任を問う意見などが挙がった。これらの意見に対し、執行部は理事会でも撤退論が大勢を占めたことを明らかにし、会議の意見も踏まえて10月の理事会で最終決断する考えを示した。

次期参議院選挙 自民から擁立せず-日歯連盟評議員会

日本歯科医師連盟は9月18日、第107回評議員会を東京・市谷の歯科医師会館で開き、8月21日の臨時評議員会で次期参議院選挙候補者に決まったたかみね明彦氏について自民党から擁立しないことを決定した。

新政権への対応で議論-日歯・都道府県会長会議

日本歯科医師会は9月17日、都道府県会長会議を東京・市谷の歯科医師会館で開いた。慣例では8月下旬の開催となるが、衆議院選挙などを考慮したもの。審議は民主党政権への対応に集中し、自民党支持の見直しや参議院選挙については「戦えない」などとする意見が複数出された。しかし「3~5年後を見据えながら対応すべき」など民主党支持に対する慎重論もあった。

新政権への対応「信頼築き政策提言」-大久保日歯会長が表明

日本歯科医師会は9月10、11の両日、第164回日歯代議員会を東京・市谷の歯科医師会館で開いた。大久保満男会長は冒頭あいさつで日歯の役割と民主党中心の新政権について「国民の健康と生命を歯科医療を通してどのように守るのか。その政策をしっかり打ち出すこと。その際与党の存在を抜きに語ることはできない」とした上で、「民主党と信頼関係を築きながら我々の政策を提言する」との考えを示した。

新型インフルワクチン接種で日歯が厚労相に要望書

新型インフルエンザワクチンの接種で、厚労省はインフルエンザ患者の診療に当たる医療従事者が第一優先との考えを示した。日本歯科医師会は9月9日、歯科医療従事者の明確な位置付けと、優先接種対象者へのワクチンの必要量の早急な確保を求める「要望書」を舛添要一厚労相に提出した。

詐欺と業務上横領の疑いで神歯大前理事ら逮捕

投資ファンドで多額の損失を出した神奈川歯科大学の前理事2人と元投資顧問が詐欺と業務上横領の疑いで9月10日、横浜地検に逮捕された。

桑田氏の就任祝う-アメリカ補綴歯科学会名誉会員に

日本の歯科技工士として初めて桑田正博氏がアメリカ補綴歯科学会名誉会員に就任したことを祝う会が9月5日、東京都千代田区九段下のホテルグランドパレスで開かれ、200余人の歯科関係者が集まった。

適切な診療報酬提言目指し27学会で歯保連を設立-大久保会長「認めず」

学術的側面から適正な歯科系診療報酬への提言等をし、いわゆる内・外保連的な役割を目指す歯学系学会社会保険委員会連合(歯保連)が8月17日に設立された。これに対し、大久保満男日歯会長は日本歯科医師会代議員会の診療報酬改定に関する協議の中で「結論としては、歯科医師会は歯保連を認めてはいない」とし、「(できてしまった以上は)日本歯科医学会としっかりと協議し、二重看板にならないように、できれば一緒に取り組んでほしい」との考えを示した。一方、歯保連の今井裕代表は9月11日の説明会で、「他の団体と対峙するものではなく、国民に良い医療を還元することが目的」と訴えた。

次期参院選 たかみね氏を支援-中西日技連盟会長が表明

日本歯科技工士連盟の中西茂昭会長は、次期参議院選挙の対応で、日本歯科医師連盟が候補者として擁立するたかみね明彦氏の支援を発表した。9月12日の第90回代議員会終了後の会見で述べたもの。

平成19年度国民医療費 歯科は43億円減2兆5千億円割る

厚労省は9月2日、平成19年度国民医療費が総額34兆1,360億円となり、前年度に比べ1兆84億円増加したと発表した。歯科医療費は前年度より43億円(0.2%)減り、2兆4,996億円となった。総額に占める割合は7.3%と減少傾向にある。

札幌の歯科診療無料化でNPOに改善命令

歯科医院と連携し、一部負担金の無料化にかかわっていた札幌市のNPO法人に対し、北海道は9月1日、法人運営が著しく適正を欠いているとして業務改善命令を出した。9月15日までに改善計画書が提出されなければ、NPO法人の認可が取り消される可能性もある。

口腔内の異常6割以上-日歯が生活者に意識調査

歯や口腔に異常を感じている国民が依然として6割以上いることが日本歯科医師会発表の「歯科医療に関する一般生活者意識調査」で分かった。異常を感じている割合は2年前(2007年)の前回調査よりも10ポイントほど低下しているが、「現在治療中」は11.0%で、前回よりも0.4ポイント低下し、「過去に治療を受けたことがあるが、現在は治療していない」は78.3%で前回よりも2ポイント増えている。

歯科技工士資格試験 全国統一化を要望-日歯・日技・全技協

歯科技工士資格試験における全国統一化実施を求める「要望書」を、日本歯科医師会、日本歯科技工士会、全国歯科技工士教育協議会の会長が連名で、8月28日、厚労省医政局の阿曾沼慎司局長に提出した。

レセ電 参加歯科医院前月の1.8倍

社会保険診療報酬支払基金が発表した平成21年6月診療分のレセプトオンライン請求状況で歯科のレセ電参加医院数は91施設となり、前月より41施設増えた。

6万8,139施設-21年5月末の歯科診療所数

厚労省の施設動態調査による平成21年5月末現在の歯科診療所数は全国で6万8,139施設となり、前月より38増えた。開設者別歯科診療所数の個人は5万7,248施設、医療法人は1万243施設。

チーム医療で初検討会-日歯も参加

日本の実情に即した医師と看護師等との協働・連携の在り方などについて議論する厚労省の「チーム医療の推進に関する検討会」の初会合が8月28日に開かれた。委員としては日本歯科医師会の宮村一弘副会長が参加している。

6,295人が来場-東北デンタルショー

第18回東北デンタルショーが9月5、6の両日、第18回宮城県歯科医学大会の併催行事として夢メッセみやぎ展示ホールで開かれ、6,295人が来場した。

歯磨工業会が笑顔の写真募る

日本歯磨工業会は11月8日の「いい歯の日」に向け、歯の健康を考えるきっかけ作りの一環として元気な笑顔の写真などをホームページで募集する「健康な歯と笑顔フォトキャンペーン」を行う。

レセオン未対応医療機関への助成、政権交代で先行き不透明

8月30日の衆議院選挙で民主党が大勝し、自民党・公明党が野党に転じたことで、平成21年度補正予算に盛り込まれているレセプトオンライン未対応医療機関への助成金制度が執行できないままになっている。厚労省では「鳩山政権」発足後に、この問題について新たな厚労相と協議しながら決めていく方針で、先行きが全く見えない状況だ。

高嶺選挙体制概要 次期参院選に向け日歯連盟が発表

日本歯科医師連盟は、次期参議院比例代表選挙候補者の高嶺明彦氏の選挙体制の概要を8月28日の理事会後の会見で発表した。

日医・唐澤会長が新政権誕生で「充実した医療政策に期待」と発言

日本医師会の唐澤祥人会長は、民主党政権誕生に対し「国民が真に安心できる充実した医療政策を期待する」との見解を示した。その上で、民主党の新政権に対し「充実した医療提供体制の確立を目指し、強力な政策提言を行っていく」とした。

民主政権の動向に注目-日薬

日本薬剤師会は9月3日、民主党が政権を担うに当たり「政界の変革で今後の動向に注目したい」とする声明を発表した。

新型インフルエンザ対策、口腔ケアの効果探る-日歯総研が研究へ

「口腔管理(口腔ケア)とインフルエンザ対策・研究会議」(仮称)を日本歯科総合研究機構が立ち上げた。

舛添厚労相が有識者とワクチン接種で協議

本格的な流行に入ったとされる新型インフルエンザ問題で舛添厚労相は8月26日、ワクチンの取り扱いなどを巡り有識者、患者団体と意見交換を行った。同省はワクチン接種の対象を妊婦、乳幼児、基礎疾患を有する患者、医療従事者、小中高生、高齢者の約5300万人と想定している。しかし、国内生産は年内に1,700万人分程度とされているため、海外からのワクチン輸入を検討している。

45回衆院選 歯科関係で2人当選

第45回衆議院選挙の投開票が8月30日に行われ、立候補した6人の歯科関係者では、民主党の北関東ブロック比例代表の川口浩氏、南関東ブロック比例代表の水野智彦氏の2人の歯科医師が初当選した。日歯連盟の堤直文会長は本紙の取材に対し、自民、公明の両党が惨敗した結果について「驚いている。今後の対応は執行部で協議したい」とコメントした。

国民歯科会議初会合を開く-日歯

日本歯科医師会の大久保会長が公約に掲げていた「生きがいを支える国民歯科会議」(仮称)の初会合が8月26日、歯科医師会館で開かれた。8月27日の理事会後の定例会見で宮村一弘副会長が明らかにした。

10月から歯科レセオンを受付-支払基金

社会保険診療報酬支払基金は、歯科診療所、歯科病院におけるレセプトのオンライン請求を10月請求分から受け付ける。10月からオンライン請求をするには8月20日までに申し込みが必要だが、歯科医療機関からの申し込みはない。

歯科関係以外から報酬の低さを指摘-社保審医療部会

厚労省の社会保障審議会医療部会が8月26日に開かれ、委員の水田祥代九州大学理事・副学長は歯科診療報酬の低さを指摘し、点数を引き上げるべきとの考えを示した。

「口腔ケアにインセンティブを」-社保審医療保険部会で医科の委員が発言

平成22年度の診療報酬改定に向けた視点や方向性を検討する第33回社会保障審議会医療保険部会が8月27日、東京都千代田区の全国都市会館で開かれた。東京大学大学院教授の大内尉義委員は、「口腔ケアにインセンティブを付けるなど、エビデンスのあるものについて検討してもよいのでは」と発言した。

4月歯科診療所 6万8,101施設

厚労省の施設動態調査による平成21年4月末現在の歯科診療所数は全国で6万8,101施設となり、前月より56増えた。開設者別歯科診療所数の個人は前月より2増えて5万7,228施設、医療法人は38増えて1万225施設となっている。

支払基金6月審査分 査定件数が3割減

社会保険診療報酬支払基金がまとめた歯科の平成21年6月審査分の原審査請求件数は882万7,545件、点数は106億9,662万3千点で、前年同月に比べ件数は0.5%増え、点数は3.2%減った。査定件数は3万7,524件、点数403万5千点で前年同月に比べ31.3%、21.8%それぞれ減った。

SCRP日本選抜大会 梶佳織さんが優勝

全国の歯科大学・歯学部の学生代表が、自身の研究やテーブルクリニックのプレゼンテーション能力を競う、平成21年度スチューデント・クリニシャン・リサーチ・プログラム(SCRP)日本選抜大会が8月26日、東京・市谷の歯科医師会館で開かれた。15回目となる今大会には全国歯科大学・歯学部29校中、22校が参加、日本大学歯学部5年生の梶佳織さんが優勝した。2位は東京歯科大学5年生の高本愛子さん、3位は北海道医療大学歯学部5年生の青木美空さん。

ISO歯科委員会 10月に大阪で開催-日歯と研究協が打ち合わせ会

歯科分野における国際標準の在り方について話し合うISO/TC106の第45回年次会議が10月5~10日、大阪市の大阪国際会議場とリーガロイヤルホテルで開かれる。開催まで約1カ月半となった8月25日、日本歯科医師会と日本歯科材料器械研究協議会は打ち合わせ会と会見を東京・市谷の歯科医師会館で開いた。

北海道デンタルショーに3,703人来場

2009北海道デンタルショーが8月22、23の両日、札幌市の札幌パークホテルで開かれ、3,703人が来場した。

厚労省来年度予算概算要求 歯科保健の充実で大幅増

厚労省は8月27日、平成22年度歯科保健医療対策関係予算概算要求を発表した。来年度予算の基本方針を示した骨太の方針に8020運動の推進などが明記されたこともあって、歯科保健医療の充実・強化として前年度比4億5,100万円増の12億9,400万円を計上した。特に在宅歯科医療関連は、新規事業として在宅歯科医療連携室整備モデル事業を行う。

技工物海外委託でシンポ-歯科医療を守る国民運動推進本部

海外技工訴訟原告団の歯科医療を守る国民運動推進本部による第2回シンポジウム「歯科技工の海外委託からみえてきたもの」が8月23日、東京都千代田区の九段会館で開かれた。一審判決で敗訴した同訴訟の控訴審は8月5日に結審し、10月14日に判決が下される。

8月

新型インフルエンザ「本格流行」到来

各地の福祉施設や病院、スポーツ団体で集団感染が確認されるなど、各地で新型インフルエンザ感染拡大が確認されている。舛添大臣は8月19日の緊急会見で「本格的な流行が既に始まったと考えていい」と述べ、また、厚労省は21日に正式に「流行シーズンに入った」と発表した。

岡田会長が辞任-新潟県歯

新潟県歯科医師会の岡田広明会長が体調不良を理由に9月30日付で辞任する。後任は副会長の五十嵐治氏に決まった。

台風9号の歯科医院被害 床上浸水など確認

兵庫県など3県で8月11日現在、死者13人、行方不明者18人が確認されている台風9号による西日本への影響で、歯科医院にも被害が出た。

駿河湾・地震 歯科医院にも被害

8月11日朝に発生した駿河湾を震源とする震度6弱を観測した地震で、静岡県内の歯科医院1軒で瓦の落下や断水で診療中止するなどの被害が確認された。

訪問介護員「60歳以上」が最多

介護労働者の約8割は女性で、平均年齢は44.4歳と比較的高いことが厚労省のまとめた平成20年度介護労働実態調査で分かった。年齢階級を職種別にみると、訪問介護員では「60歳以上」が22.7%で最も多く、45歳以上が全体の半数以上を占めた。

歯科は件数点数とも増-支払基金4月分

社会保険診療報酬支払基金による平成21年4月診療分の総計確定件数は7,039万3千件、点数1,055億9,848万2千点で前年同月に比べ、件数、点数ともに増加した。歯科は882万2千件、110億8,021万4千点で、前年同月に比べ、件数、点数ともに増加した。

アジア・太平洋地域エイズ国際会議

「第9回アジア・太平洋地域エイズ国際会議」(ICAAP)が8月9日~13日、インドネシア・バリ島のヌサ・ドゥア国際会議場で開かれた。アジア地域を中心に68カ国から約4千人が参加し、2千を超す演題が発表された。日本からは医師や栄養士、大学生ら約50人が出席し、食べ物を適切に口から摂取する重要性が再認識され、「より良く食べることで、生活の質(QOL)が向上する」ことなど歯科に関連・隣接する分野で大きな注目が集まった。

指定卸売歯科用医薬品卸売販売業制度説明・研修、歯科器材MDR認定講習-9月開催

日本歯科商工協会は指定卸売歯科用医薬品卸売販売業制度の説明・研修会と歯科器材MDR(歯科器材情報担当者)認定講習会を全国で開く。両研修会とも9月10日の中国地区を皮切りに全国10カ所で行われる。同会のホームページ(http://www.jdta.org/)で会場ごとに申し込みできる。

スリーフロンティア倒産

歯科用コンピュータシステムメーカーのスリーフロンティアが7月16日の株主総会で解散していたことが分かった。

参院選候補者 高嶺明彦氏に決定

日本歯科医師連盟は8月21日、第106回臨時評議員会を開き、前沖縄県歯・県歯連盟会長の高嶺明彦氏を次期参議院比例代表選挙候補者とする議案を賛成60票、反対16票で可決した。

衆院選 歯科関係5人が立候補

8月30日投開票の第45回衆議院選挙が18日、告示され、歯科関係では歯科医師4人、歯科技工士1人が立候補した。歯科医師では群馬1区で山田晶(57・無所属・新)、埼玉11区(北関東比例代表と重複)で新井悦二(51・自民・前)、北関東比例代表で川口浩(54・民主・新)、南関東比例代表で水野智彦(53・民主・新)の各氏。歯科技工士は宮城6区で氏家次男氏(61・幸福実現党・新)。

租税特措法26条 民主党は撤廃を検討-富野日歯連盟副会長が報告

民主党が政権を獲得した場合、租税特別措置法26条を撤廃する方向にあることが分かった。日本歯科医師連盟の富野晃副会長が8月21日の臨時評議員会の席上で明らかにしたもの。

札幌・無料診療 保険医療機関取り消し-道厚生局が行政処分

札幌市のNPO法人と歯科医院による事実上の無料歯科診療は、医院の保険医療機関指定取消で一応の決着が付いた。道厚生局が8月5日に発表したもので、処分は8月6日発効。道厚生局によると、取消理由は、一部負担金受領規定違反、不正請求及び不当請求、『粗診粗療』と言える事態の発生など大きく三つを挙げている。

控訴審が結審-海外技工訴訟 10月14日に判決

東京高裁での歯科技工海外委託裁判の控訴審が8月5日に結審した。判決は10月14日に下る。原告側は最終弁論(準備書面)を提出した。

日歯連盟参院選候補者・高嶺明彦氏-8月21日の評議員会で決定

次期参議院選挙比例代表候補者を決定するため日本歯科医師連盟は、8月21日午後2時から臨時評議員会を開く。次期参議院選挙について、前沖縄県歯会長の高嶺明彦氏を日歯連盟の単一候補とする議案を提出する予定。

歯科診療報酬 「名称が分かりにくい」-中医協・支払側の対馬委員が指摘

健康保険組合連合会専務理事で中医協支払側の対馬忠明委員は8月5日の診療報酬基本問題小委員会の席上、「歯科の診療報酬の名称は分かりにくい」と国民目線に立った名称に変更することを要望した。

20年度決算 健保協会赤字1,310億円

社会保険庁の解体に伴い、20年10月から政府管掌健康保険の業務を引き継いだ全国健康保険協会の、21年3月までの20年度決算が1,310億円の赤字になった。

歯科健診等でマニュアル-日歯が初めて作成

厚労省は生活習慣病予防を観点に特定健診・保健指導を平成20年度から展開している。日本歯科医師会は独自の「標準的な成人歯科健診プログラム・保健指導に関わるマニュアル」を初めて作成した。

自民と民主の選挙公約で見解-日医

8月30日の衆議院選挙を控え、日本医師会は自民党と民主党のマニフェストに対する見解を示した。

神奈川県技が第1回キャリアガイダンス

神奈川県歯科技工士会が8月2日、横浜市の鶴見大学会館で開いた第1回キャリアガイダンスに神奈川県内を中心に関東都県から100人近い歯科技工士学校の学生が集まった。

美しさのためにかけてもいい費用 肌よりも歯が上-日臨矯調べ

美しい肌よりも美しい歯を手に入れるために、より多くの費用をかけても良いと考える人が多いことが、日本臨床矯正歯科医会の「歯並びと矯正歯科治療に関する意識調査」で分かった。同調査は8月8日の「歯並びの日」に向け、10~50代の男女1千人を対象にインターネットで行った。

歯科医療政策を提言-神奈川県保険医協

神奈川県保険医協会は、歯科医療喫緊の課題6本の柱からなる歯科医療の政策提言「再生と矜持、盤石な国民の口腔保健をめざす」をまとめ、7月30日に発表した。提言では、歯科医療の現状について、無策な歯科医師養成やバブル崩壊後の診療報酬マイナス改定の連続などで経営基盤が揺らぎ「瓦解しかけている」と指摘、年収300万円以下のワーキングプアの開業歯科医師が全体の4分の1を占めると訴えた。

ジーシーデンタルプロダクツ 花いっぱいの工場-地元・春日井で最優秀賞

ジーシーデンタルプロダクツは、春日井工場事業場防犯協会の「職場の花いっぱいコンクール」で最優秀賞を受賞した。

診療報酬改定で要望書-保団連

全国保険医団体連合会の各県歯科代表者は、2010年度の歯科診療報酬改定に向けた「補綴給付縮小反対、混合診療・保険外併用療養費拡大阻止」討論集会を8月1日、東京・新宿で開き、要望書を採択した。

「機能する歯」再生可能-東京理科大・辻教授らが世界で初めて実証

正常な機能を有する歯の再生が実現可能であることを、東京理科大学の辻孝教授ら研究グループがマウスを用いた研究により世界で初めて実証した。再生した歯が正常に萌出、成長しただけでなく、物を咬める強度とともに正常な歯根膜機能、神経線維による刺激応答までも確認。同研究は、米国科学雑誌「米国科学アカデミー紀要」のオンライン版に日本時間で8月4日に発表された。

レセオンライン設備投資 医療機関は10分の5-厚労省が補助検討

国の平成21年度補正予算でレセプトオンラインにかかわる支援で計上された総額291億円補助金について、厚労省は導入等負担の10分の5の補助を検討していることが本紙の調べで分かった。

診療行為別調査検証のWG設置-中医協

社会医療診療行為別調査の検証等に関するワーキンググループ(WG)の設置を中医協の診療報酬基本問題小委員会は7月29日、了承した。

「介護への関与が未来決める」大久保日歯会長が強調-都道府県歯介護保険担当理事連絡協

都道府県歯科医師会介護保険担当理事連絡協議会が7月29日、東京・市谷の歯科医師会館で開かれ、平成21年度介護保険改正のポイントや、口腔機能維持管理加算の取り扱いについての講演があった。日本歯科医師会の大久保満男会長はあいさつで、「在宅を含めて、介護が必要な人にどうかかわっていくかは、これからの歯科界の未来を極めて大きく決めること」と重要性を強調した。

市立札幌病院訴訟 松原医師の有罪確定

市立札幌病院救命救急センターで研修していた歯科医師(口腔外科医)に資格外の医療行為をさせ、医師法17条(医師以外の医業の禁止)違反の罪に問われた元センター部長の医師、松原泉被告の上告審で、最高裁第2小法廷(今井功裁判長)は7月23日付で、松原医師の控訴の棄却を決定した。罰金6万円とした二審判決が確定する。

スタッフの生涯学習支える-日本歯科TC協会が設立

アドバイザーなどの資格を得てもキャリアを生かせず、離職する歯科衛生士が絶えない中、歯科医療関係者の生涯学習を支援するため、「日本歯科TC協会」が設立される。活動の柱は(1)スタッフを活かす歯科医院づくりの支援(2)歯科衛生士の臨床技術やコミュニケーションスキルなどの学習支援、評価制度の設立(3)歯科医師、歯科衛生士以外のスタッフの教育支援。

医療機器関連のリース取扱高 15カ月連続で減少

医療機器関連のリース取り扱い高が2008年4月から09年6月まで、15カ月連続でマイナスとなったことがリース事業協会の統計で分かった。取り扱い件数は5,279件、256億6,670万円で、ともに対前年同月比は減少した。05年度は3,920億円あった医療機器のリースが、08年度には3,037億円と、3年間で22%落ち込んでいる。

不当要求の対策学ぶ-医療関連サービス振興会

財団法人医療関連サービス振興会の第168回の月例セミナーが7月24日、東京都内で開催された。医療に関するトラブルを専門とする弁護士の棚瀬慎治氏が講師となり、患者クレーム、不当要求の実例と、対処法について講演した。

次期参院選候補 高嶺氏の推薦決定-日歯連盟選考委員会

日本歯科医師連盟の参議院比例代表候補者選考委員会は7月31日、前沖縄県歯会長の高嶺明彦氏の推薦を決定した。評議員会で正式な承認を得て、日歯連盟単一候補者となる。評議員会の日程は調整中。

自民、民主 衆院選マニフェスト出揃う

8月30日に投開票が行われる衆議院選挙に向け、自民党と民主党のマニフェスト(政権公約)が出揃った。自民は7月31日、民主は27日、発表した。今後の社会保障制度・医療保険制度について、自民は「中福祉・中負担」、民主は「被用者保険と国民健康保険の段階的な統合による国民皆保険の維持」を掲げた。また、自民党は次期国会で口腔保健法の早期成立を図るとの文言を明記した。一方の民主は「社会保障費2,200億円削減を撤回」を前面に押し出しながら、入院の診療報酬を引き上げる内容を示したが、外来の診療報酬の扱いには言及していない。

麻生自民総裁が日歯等訪問

麻生太郎自民党総裁は7月28日、歯科医師会館を訪れ、大久保満男日歯会長や日歯連盟役員らと会談した。現役の自民党総裁が選挙を控えた時期に日歯や日歯連盟を訪ねるのは初めてのこと。会談は非公開で行われ、日歯、日歯連盟、都歯、都歯連盟の役員らが臨んだ。

7月

20年度概算医療費 歯科2兆5,700億円

平成20年度の歯科医療費は歯科2兆5,700億円で、前年度比700億円、2.6%伸びた。厚労省が7月17日に発表した概算医療費によるもので、歯科医療費は平成13年度の2兆6千億円以降、減少傾向が続き、19年度には2兆5千億円まで落ち込んでいた。今回増えた背景には、8年ぶりの歯科診療報酬本体のプラス改定などが考えられる。ただ、全体に占める歯科医療費の割合は7.5%と前年度と変わらない。一方、総医療費は34兆1千億円で過去最高額となった。

山口県、九州地方で集中豪雨 県歯会館など浸水被害

活発な梅雨前線の影響で山口県などが集中豪雨の被害に見舞われる中、7月21日、同県歯科医師会館の一部が床上浸水の被害があったことが分かった。一方、福岡県など九州地方も豪雨に見舞われている。福岡県歯でも、会員の被害を確認作業しているが、これまでのところ大きな被害の報告はない。

診療報酬の財源確保等明記-日歯が22年度制度・予算で厚労省に要望

日本歯科医師会は7月21日、厚労省に「平成22年度制度・予算に関する要望書」を提出した。歯科診療報酬の引き上げと財源確保について、国民生活の質の向上に寄与するため口腔の健康を通した全身の健康やQOLの維持・改善が必要とし、歯科医療の安定的提供が欠かせないとして求めている。また、レセプトオンライン請求義務化の撤廃、更に8020運動の更なる推進などを重点要望事項として挙げた。

歯科点数項目の改善調査-笹井・日大松戸教授

保険診療の点数表について、「現行程度の項目数が妥当」19.0%に対し、「項目数を整理して簡素化すべき」、「項目数が多くなっても個々の診療行為を明確にすべき」と改善を求める回答が30.7%、40.9%と7割以上を占めた。日本大学松戸歯学部の笹井啓史教授がまとめた医療保険業務研究会の平成20年度調査研究「今後の歯科診療報酬改定のあり方に関する研究」によるもの。

歯科のレセ電50施設に増える

社会保険診療報酬支払基金が発表した平成21年5月診療分のレセプト電算処理システムの普及状況で、歯科医院のレセ電参加は前月に比べ24施設増え、50施設となった。歯科の5月診療分の請求医院は7万1,331施設、件数は882万6,144件。

レセオン義務化問題 病院・薬局2千施設が未対応-厚労省調査

今年4月からのレセプトオンライン義務化対象病院、薬局について厚労省は、対応できない施設に対しオンライン化を1年間延長したが、6月時点で対応できていない施設が2千に上ることが同省の調査で分かった。

支払基金20年度診療分 歯科金額10年で2,077億円減少

社会保険診療報酬支払基金が発表した平成20年度(平成20年3月~21年2月)診療分の確定件数・金額で、歯科は前年度に比べ件数・金額とも減少した。歯科の件数は16年度の前年度比2.5%増から4年連続で増加していた。金額は少なくとも11年度から10年連続で前年度比減となっており、11年度に比べると2,076億9,300万円少ない。

歯科医師需給WTを設置-日歯

日本歯科医師会は、歯科医師の資質の向上及び適正な需給の推進などの観点から議論を進めるための歯科医師需給問題ワーキングチーム(WT)を設置した。これまで歯科医師需給問題の議論は歯科医師過剰問題が中心になっていた。しかし、歯科大学・歯学部で定員割れが起きるなど、新たな視点からの対応を図るため、今回のWTの設置となったもの。

女性歯科医委のメンバー決まる-日歯

日本歯科医師会は、平成21年度事業計画の「総合政策の推進」の中で設置を決めた「女性歯科医師の活動に関する検討委員会」の委員12人を決め、発表した。任期は21年4月1日~23年3月31日。

機器試験ガイドライン 検討委員会臨時に設置

日本歯科医師会は、「歯科医療機器試験ガイドライン検討委員会」の設置を決めた。同委員会は日歯、厚労省、更に歯科関係業界及び学識経験者から委員が構成され、委員数としては14人、全体委員会2回、小委員会6回の開催を予定している。

9月10、11日に代議員会-日歯

日本歯科医師会は第164回代議員会を9月10、11日に開催する。議案は平成20年度一般会計歳入歳出決算、特別会計歳入歳出決算、別途会計歳入歳出決算、裁定審議会委員の欠員に伴う委員の指名など7議案。

議長に諏訪氏選出-日歯医学会評議員会

日本歯科医学会の新執行部初となる第82回評議員会が7月24日、東京・市谷の歯科医師会館で開かれ、議長に諏訪文彦氏(顎関節)、副議長に桃井保子氏(保存)が選ばれるなど三つの議案を可決した。

大久保日歯会長が診療報酬改定で見解-北海道・東北地区歯担当理事協議会

日本歯科医師会の地区再編に伴い今年初めて合同開催となった北海道・東北地区歯科医師会担当理事協議会が7月18日、盛岡市のホテルメトロポリタン盛岡NEW WINGで開かれた。協議会に出席した日本歯科医師会の大久保満男会長は来年度診療報酬改定について「改定率がすべて。まずは前回を上回る改定率を目指す」と話した。

原告側弁護士が海外歯科技工訴訟問題で講演

海外委託技工裁判の原告側の弁護士である川上詩朗氏は6月27日、東京都歯科技工士協議会の講演会で、裁判に踏み切った理由や局面等について話した。同裁判は、8月5日にも結審するものと見られている。

歯科用貴金属材料 国際価格に連動した改定を提言-保険医療材料専門組織

中医協の下部組織「保険医療材料専門組織」は7月15日、特定保険医療材料の保険償還価格算定の基準等に関する意見書をまとめ、中医協の保険医療材料専門部会に提出した。意見書では、歯科用貴金属材料の基準材料価格の随時改定の在り方について、医療現場や患者に混乱を招かないように留意し、国際変動価格に連動するために検討すべきと提言した。

就業歯科技工士数 わずかに回復、50歳超が35%-厚労省調査

減少傾向にあった就業歯科技工士数がわずかながら増加に転じた。厚労省が7月17日に発表した「平成20年保健・衛生行政業務報告結果の概況」によるもので、歯科技工士数は3万5,337人となり、平成18年の前回報告より190人増。歯科技工所数は66カ所減って1万9,369カ所。就業歯科衛生士は9万6,442人で前回より9,503人増。

日歯が商工協会・材料組合に代替材開発を依頼-金銀パラ合金

歯科用金銀パラジウム合金の代替材料の開発について、日本歯科医師会は日本歯科商工協会と日本歯科材料工業協同組合に依頼するとした。

「生きがいを支える国民歯科会議」8月開催で調整

日本歯科医師会の宮村一弘副会長は7月16日、大久保満男会長が公約に掲げていた「生きがいを支える国民歯科会議」(仮称)を8月開催の方向で調整を進めているとした。会見で宮村副会長は「どのように会議を進め国民会議としてどのような宣言をまとめていくかが課題」との認識を示し、任期中に意見集約したい意向を述べた。

在宅歯科の推進訴える-渡辺日歯常務理事

厚労省の社会保障審議会医療保険部会は15日、会合を開き、平成22年度診療報酬改定に向けた検討、高齢者医療制度の見直し、国民健康保険の財政基盤強化策を話し合った。渡辺委員は「前回改定で在宅歯科医療を推進する政策が進められたが、浸透していない」とし、更なる在宅歯科診療の推進を求めた。

産業ビジョン 日歯らと具現化へ-商工協会、臨学産で研究会

日本歯科商工協会は7月15日に会見を開き、任期満了に伴う役員改選で、中尾眞会長の続投が決まったことを発表した。また、昨年、初めて歯科の項目が盛り込まれた「新医療機器・医療技術産業ビジョン」の具現化のため、歯科医師会や学会との「歯科医療機器・器材開発研究会」(仮称)立ち上げや、歯科器材版MR「歯科器材MDR」制度設立など、今後の取り組みを明らかにした。

次期参院選 会長指名の候補者「不信任」-日歯連盟選考委員会

日本歯科医師連盟の参議院比例代表選挙候補者選考委員会は7月14日、堤直文会長が推薦予定候補者として指名した高嶺明彦氏の信任投票を行い、信任17票、不信任9票(欠席1人)で推薦に必要な3分の2の18票に届かず、「該当者なし」と執行部に報告した。

日歯連盟選考委員会に再度選定を求める-幹部が方針示す

日歯連盟は7月17日、常任理事会を開き、次期参議院選挙比例代表候補者選考問題で、選考委員会規定8条2項に基づき、再度、選考委員会で候補者選考を求める方針を決めた。常任理事会後の会見で堤直文会長が明らかにした。

22年度予算厚労相に要望-日医

日本医師会は、厚労省が発表した平成22年度予算概算要求に対する要望書と要望事項をまとめ舛添厚労相に提出した。

歯科疾患予防法 「成立は困難」-石井議員が見通し示す

自民党が検討する「歯科疾患の予防等による口腔の健康の保持の推進に関する法律案」について、同党の石井みどり参議院議員は、今国会で法案成立は難しいとの見通しを示した。

神歯大 新理事長に久保田氏

神奈川歯科大学の新理事長に昨年4月に学長に就任した久保田英朗氏が決まり、新体制がスタートした。資産運用で多額の損失を発生させた責任を取る形で、高橋和人理事長及び2号、3号理事の全員が理事職を辞任したことに伴うもの。

国民健康保険医療給付状況 100人当たり件数70~74歳が最多

国民健康保険医療給付の平成19年度実態調査が厚労省から発表された。歯科の被保険者100人当たり件数では70~74歳が18.04件で最も多く、被保険者1人当たり診療費でも2,748円で最も多かった。1件当たり診療費では80~84歳がトップで1万7,179円。

市町村、組合とも増-21年3月国保歯科医療費

国保中央会がまとめた平成21年3月診療分の総医療費は市町村と組合、後期高齢者を合わせて1兆9,287億円で、うち後期高齢者分は9,905億円だった。

後発医薬品促進で通知-厚労省

厚労省は7月1日、後発医薬品の使用促進で保険医療機関及び保険薬局に対する周知徹底を求める文書を全国の地方厚生(支)局に通知した。

歯科医の協力求める-感染予防のNPO法人

研究機関や企業、病院などを中心とする感染予防の専門家の団体が、歯科診療環境の安全性の改善に着目し始めた。バイオハザード対策を推進しているNPO法人バイオメディカルサイエンス研究会は現在、歯科医師の協力を募っている。

唾液が傷を癒す メカニズムの一部解明-松本歯大・王教授ら

口腔内の傷を唾液が癒すメカニズムについて、松本歯科大学の王宝禮教授らの研究グループはその一部の解明に成功した。唾液に含まれるタンパク質「ヒスタチン」が別のタンパク質と結合することで、歯肉細胞を増殖させ、傷を修復する可能性を示唆した。同研究は米国の科学誌The Journal of Biological Chemistry(JBC)に発表された。

社保審医療部会 改定議論をスタート

医療提供体制の観点から平成22年度診療報酬改定にかかわる議論をする厚労省の社会保障審議会医療部会は7月9日、会合を開き、厚労省が現状と課題等について説明、日医、日歯等の委員から意見を聞いた。

歯科保健から提言 「噛ミング30」運動など新たな食育推進

厚労省の「歯科保健と食育の在り方に関する検討会」は6月30日、歯科保健分野から食育を推進するための「噛ミング30」運動や各ライフステージにおける食育推進の在り方などを提言した報告書を大筋で了承した。文言修正を行い、7月中旬をめどに報告書を公表する予定。

歯科の“あるべき姿検討会”-将来像求め、日歯が設置

現行の社会保障制度を踏まえた「あるべき歯科医療」を実現するため、日本歯科医師会は「あるべき姿検討会(仮称)」を設置する。設置期間は平成23年3月31日までで、会議開催回数は3~4回を予定している。

自殺減、過去5年で最少-平成20年度日歯死因調査

日本歯科医師会の平成20年度福祉共済制度加入会員の死因調査で、死因人数の疾患上位三つの順番は変わらないものの、1位の悪性新生物が減り、2、3位の呼吸器疾患と心臓疾患が増えた。また、自殺は減少し、過去5年で最少だった。

「地域医療再生臨時特例交付金の活用」-日歯が都道府県歯に求める

日本歯科医師会は6月25日の会見で、「地域医療再生臨時特例交付金」の活用について、都道府県行政と十分な協議をするよう求める文書を都道府県歯会長に6月16日付で送付したとした。

新型インフルのチーム設置-日歯

日本歯科医師会は、新型インフルエンザ対策で、「新型インフルエンザ対策ワーキングチーム」を設置した。

6万8067施設-3月末の歯科診療所数

厚労省の施設動態調査による平成21年3月末現在の歯科診療所数は全国で6万8,067施設となり、前月より増えた。開設者別歯科診療所数の個人は5万7,226施設、医療法人は1万187施設。

補綴研究所を建設-ジーシー

ジーシーはは愛知県春日井市に補綴研究所を新たに建設する。同市に拠点を置く、人工歯メーカーのジーシーデンタルプロダクツの創業50周年記念事業として行われるもので、2010年4月末の完成を目指す。

22年度シーリング 社会保障費の上限25.1兆円-政府が閣議決定

政府は7月1日、臨時閣議において平成22年度予算概算要求基準(シーリング)について、一般歳出の上限を52.7兆円にすることで了承した。年金や医療などの社会保障関係費は、高齢化などに伴う自然増分1兆900億円の全額を認め、上限額を25.1兆円に設定した。自然増分内訳は医療3,500億円前後、年金3千億円強、介護2千億円強、その他3千億円弱。

次期参院選挙 候補者選考を会長一任-日歯連盟選考委

日本歯科医師連盟の参議院選挙比例代表候補者選考委員会は7月2日、会合を開き、候補者の選考を堤直文会長に一任することを賛成多数で了承した。堤会長は7月14日までに候補者の選定を進める。

6月

1日当たり607.4点-平成20年の診療行為別調査

平成20年社会医療診療行為別調査で、歯科は1日当たり点数で607.4点となり、前年に比べ増加したが、1件当たり点数では1285.5点となり、前年に比べ減少したことが分かった。厚労省が6月25日に発表したもの。

日学歯新執行部初の総会-中田会長が所信表明

日本学校歯科医会は新執行部としては初となる第75回総会を6月24日、東京・市谷の歯科医師会館で開いた。新役員の紹介があったほか、平成20年度事業報告や理事の一部交代の件など10議案はすべて承認された。

歯科技工海外委託訴訟 進行協議まとまらず-8月5日に結審の見通し

歯科技工の海外委託問題訴訟原告団と弁護団は6月22日、高裁控訴審の進行協議終了後に報告会を開いた。進行協議は裁判長の提案で公判とは別途に行われているもの。川上氏は「8月5日に公判を再開し、そのまま結審になる見通し」と語った。

8020財団 「運動は前進」-評議員会で大久保理事長

8020推進財団は6月24日、東京・市谷の歯科医師会館で第25回評議員会を開いた。大久保理事長はあいさつで、「8020の達成率は25%を超え、考えていたよりも早いスピードで進んでいるが、国民運動としての8020がどこまで進んだかはなかなか判定が難しい」とし、「決して満足はしていないが、皆様の支援により後退することなく、前進はしていると思っている」と話した。

件数、点数とも減-支払基金3月診療分

社会保険診療報酬支払基金による平成21年3月診療分の総計確定件数は7,564万1千件、点数1,132億6,052万6千点で前年同月に比べ、件数点数ともに減少した。歯科は921万1千件、117億9,582万8千点で、前年同月に比べ、件数点数ともに減少した。

7月から歯科外来診療加算調査-厚労省

厚労省は6月24日、平成20年度診療報酬改定にかかわる特別調査として、歯科外来診療環境体制加算の実施状況調査を7~9月にかけて実施する案について中医協診療報酬改定検証部会に示した。調査は外来診療時の偶発症への対応状況や、医科の医療機関との連携状況、医療安全に対する歯科医療機関の取り組み内容、職員意識の変化、患者の安心感などを把握する。集計・分析は8月下旬から10月上旬をめどに行う方針。

九州デンタルショーに1万人

35回目を迎えた九州デンタルショーが6月20、21日、福岡市のマリンメッセ福岡で開かれ、歯科医師ら約1万人が来場した。テーマは「白い歯の数だけおいしい笑顔」。

骨太方針「高く評価」-大久保日歯会長が見解

日本歯科医師会の大久保満男会長は6月25日、政府の「経済財政改革の基本方針2009」(骨太の方針)で8020運動の推進の文言を明記されたことと社会保障費2,200億円削減を事実上、見送られたことについて「高く評価したい」と述べた。

8020運動推進を明記-骨太方針2009 歯科関係の文言は初

政府が6月23日の臨時閣議で決定した「経済財政改革の基本方針2009」(骨太の方針)に8020運動の推進、社会保障の機能強化・効率化などの文言が盛り込まれた。骨太方針ではこれまで医科関係の項目が入ることはあっても歯科の項目が明記されたことはなかった。歯科の文言は経済財政諮問会議が6月16日に示した原案にはなかったが、最終取りまとめの段階で、石井みどり参議院議員らの働きかけで実現。

社会保障費「自然増認める」-与謝野大臣

焦点になっていた社会保障費2,200億円削減問題は、来年度予算では削減しないことで決着した。臨時閣議後の会見で与謝野馨経済財政担当大臣は「社会保障費の自然増は認める」とこれまでの姿勢を一転させた。

参議院選挙候補者問題 再び「該当者なし」

日本歯科医師連盟の参議院比例代表選挙候補者選考委員会は6月24日、候補者の絞り込みのための会合を開いたが、推薦に必要な3分の2の票を獲得した候補者が出ず、「該当者なし」とする報告を日歯連盟執行部に行った。これを受け執行部は急遽、今後の対応を協議し、日を改めて選考委員会を開催する案を示した。

参議院選挙候補者問題で堤日歯連盟会長が見解

日本歯科医師連盟は6月26日の会見で、参議院比例代表選挙候補者が4回目の選考委員会で絞り込まれなかったことに関し、8条2項に則り7月2日に5回目の選考委員会が開催されることを明らかにした。執行部は選考委員会の進行次第とした上で、立候補者の有無も含めて7月中に決める方針に変わりはないとした。

歯科口腔外科対象 初のがん治療認定医-日本がん治療認定医機構

がん治療水準の向上のために教育セミナーや認定事業に取り組む日本がん治療認定医機構は、歯科口腔外科を対象とした「がん治療認定医(歯科口腔外科)」及び「暫定教育医(歯科口腔外科)」制度を2009年度審査から新たに設置した。

臨床研修改正に向けた検討入る-厚労省検討会

厚労省の歯科医師臨床研修推進検討会は、平成23年度の歯科医師臨床研修制度の改正へ向け、具体的な検討に入った。

北海道で歯科条例成立

歯・口腔の健康づくりに関する施策を総合的かつ効果的に推進し、道民の健康増進への寄与を目的とした「北海道歯・口腔の健康づくり8020推進条例」が、6月16日に開会した北海道議会平成21年度第2回定例会で可決された。都道府県議会での条例可決は新潟に次いで2番目。

日医総研が患者負担下げを提案

日医総研は、2008年5月~09年2月の家計における保健医療サービス支出(医薬品、健康保持用摂取品、保健医療用品・器具は除く)が、前年同月比で消費総支出のマイナスを上回るマイナスとなっていることなどから、患者一部負担割合の引き下げが必要などとする調査結果を発表した。

看護・介護の負担を軽減する職種 4分の1が「衛生士」

高齢者医療、介護サービスに取り組む医療機関で、コメディカルスタッフの一員として歯科衛生士が多くはないものの活躍していることが、日本慢性期医療協会が発表した「チーム医療に関するアンケート」結果で分かった。アンケートは各病棟に配置されるコメディカルがどれだけ多くの病棟業務にかかわり、効率化に貢献したかを踏まえて、従来の診療報酬が不合理かを指摘するために実施。

谷山氏の叙勲祝う-記念式典に200人以上が参集

谷山勝美日本歯科用品商協同組合連合会会長の旭日双光章受章を祝う記念式典が6月18日、東京都港区の芝パークホテルで開かれ、200人以上が祝福した。発起人を代表し、中尾氏が継続研修制度、薬事法の改正、卸売販売制度の移行への対応などの功績を紹介して、業績を称えた。来賓を代表し、大久保満男日本歯科医師会会長、中西茂昭日本歯科技工士会会長、金澤紀子日本歯科衛生士会会長、関口昌一参議院議員らが祝辞を述べた。

次期参院選 6人の候補者からヒアリング-日歯連盟選考委員会

日本歯科医師連盟は6月17日、第3回参議院選挙候補者選考委員会を開き、6人の立候補者からヒアリングを実施した。ヒアリングは松井正剛、松元一広、高嶺明彦、白須賀貴樹、島田二郎、島村大の各氏の届出順。選考委員会はこの日のヒアリングを踏まえて、6月24日にも候補者の絞り込みに入る。

競泳・北島選手がむし歯予防デーに先駆けトークショー

「瞬間的な力を入れる時に噛みしめるなど、スポーツ選手にとって歯は大切。普段から歯の健康には心掛けている」。五輪競泳で2大会連続2個ずつの金メダルを獲得した北島康介選手が、6月3日に開かれた「『6月4日はむし歯予防の日』知っておきたいキシリトールのむし歯予防効果シンポジウム」のトークショーの中で語った。

2008年度医療機関倒産 歯科医院は13件-帝国データバンク調べ

2008年度の医療機関の倒産件数は01年度以降で最多となった。帝国データバンクが法的整理のみを対象に調査・分析した「医療機関の倒産動向」で分かった。歯科医院は13件で、04年度の14件に次いで多い件数となっている。

平成21年度 歯科技工士養成機関 平均定員充足率65%

平成21年度の歯科技工士養成機関の定員に対する入学者は全国で65%と、昨年に引き続き厳しい入学者状況となっていることが全国歯科技工士教育協議会の調査で分かった。

9銘柄の薬価収載了承-中医協

中医協は6月10日、総会を開き、9銘柄の医薬品の薬価収載を了承した。歯科に関連するものでは歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎に使用されるクラビット錠(第一三共)の「250mg」「500mg」「細粒10%」を認めた。

薬価と材料価格調査承認-中医協

中医協は5月27日、薬価専門部会と保険医療材料部会を開き、薬価と特定保険医療材料価格について調査することを決めた。

歯科、件数点数とも減-支払基金2月分

社会保険診療報酬支払基金による平成21年2月診療分の総計確定件数は7,086万2千件、点数1,036億2,855万5千点で前年同月に比べ、件数は増加したが、点数は減少した。歯科は858万1千件、107億4,156万5千点で、前年同月に比べ、件数、点数ともに減少した。

口唇・口腔・咽頭がん 死亡6,577人-20年人口動態統計月報年計

厚労省が3日に発表した「平成20年人口動態統計月報年計の概況」によると、口唇・口腔及び咽頭のがんによる死亡数は6,577人で、19年に比べ178人増えた。死亡総数に占める割合は0.6%。

女医支援でシンポ 就労環境など意見交換-日医

日本医師会は5月30日、「女性医師支援センター・シンポジウム」を東京・駒込の日医会館で開いた。シンポジウムでは、結婚、出産などの理由で職場を離れ復帰する女性医師の復職を支援するため、日医が実施する女性医師バンク事業などを通して、女性医師を取り巻く環境や問題点を話し合った。

2009年歯の健康シンポジウム-日歯らが市民にアピール

市民向け2009年歯の健康シンポジウムが、歯の衛生週間に合わせて6月4日、東京・有楽町のよみうりホールで開かれた。「しあわせの秘訣は口腔ケア―就活・婚活は自分磨きから」をテーマに、歯周病予防の大切さや歯ぐきマッサージ法の講演があった。

理事長に野村氏就任-全技学校協

全国歯科技工士学校協会の理事長に野村順雄氏が就任した。大塚弘介氏の理事長退任に伴うもの。

歯の衛生週間 ドライマウスに焦点-市民向け日歯フォーラム

日本歯科医師会とサンケイリビング社は、ドライマウスに焦点を当てた市民向けフォーラムを6月11日、東京・新宿の紀伊国屋サザンシアターで開いた。テーマは「口の中の乾き、のどの渇きは隠れた病気のサインかも『口腔乾燥症(ドライマウス)』に悩んでいませんか」。講演では、大生病院歯科口腔外科科長の阪口英夫氏が「長寿の秘訣・口腔ケア―ドライマウスと口腔保湿剤」と題して話した。

歯科も参加し、心身医学の発展目指す-初の5学会合同集会

心身医学の更なる発展を目指し五つの関連学会が初めての合同集会を6月6、7日の両日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで開いた。日本歯科心身医学会は第24回総会・学術大会を兼ねて参加。日本心身医学会、日本女性心身医学会、日本小児心身医学会、日本心療内科学会と共に、13題の合同シンポジウムを行うなどメインテーマの「近未来医療を担う心身医学」について活発な意見交換を行った。

ブレーススマイル 「とびっきり笑顔」の写真コンテスト

日本臨床矯正歯科医会は、矯正歯科治療中の「とびっきり笑顔」写真を募集している。矯正歯科治療中の人がより前向きに治療に取り組めるよう実施する「ブレーススマイルコンテスト」で、今回が5回目。締め切りは8月31日。詳細、問い合わせは事務局フリーダイヤル0120-786-212、ホームページ(http://www.orthod.or.jp/)まで。

インプラント 厚労省が承認基準を通知-企業の費用負担が約3分の1に

厚生労働省医薬食品局は歯科用インプラントの製造販売承認基準の制定について5月25日付で各都道府県知事宛に通知した。承認基準の適用は5月28日から。基準が制定されたことにより、承認基準に該当する製品の区分が「基準あり・臨床なし」になり、承認申請にかかわる企業の費用の負担軽減や時間の短縮化が期待される。従来のインプラントの承認審査は1年以上かかっていた場合もあったが、今回の基準が通知されたことにより、資料が整っていれば約4カ月で承認が下りるものと見られている。また、費用も承認基準が設けられたことで150万円から約45万円まで抑えられる。

参院選候補に6人が名乗り-日歯連盟

日本歯科医師連盟の次期参議院選挙の推薦候補者の届け出が6月5日締め切られ、6人が立候補した。立候補したのは、届出順で松井正剛(奈良県歯連盟推薦)、松元一広(鹿児島県歯連盟推薦)、高嶺明彦(沖縄県歯連盟推薦)、白須賀貴樹(千葉県歯連盟推薦)、島田二郎(島根県歯連盟推薦)、島村大(神奈川県歯連盟、都歯連盟推薦)の各氏。

レセオンライン問題 選挙公約に義務化撤廃-日歯・日歯連盟が自民に要望

日本歯科医師会と日本歯科医師連盟は6月4日、自民党の保利耕輔政調会長と面会し、自民党の選挙公約にレセプトオンライン一律義務化撤廃などを盛り込んだ要望書を手渡した。

経済財政諮問会議 「基本方針」素案を公表-与謝野大臣、社会保障費の抑制示唆

経済財政諮問会議は6月9日、来年度の政府予算にかかわる「基本方針2009」の素案を公表した。社会保障問題では、安定財源の下で制度の「ほころび」を早急に修復し、信頼構築のための制度・行政基盤を整えるとの考えを示した。また、安定財源の確保については、税制の抜本的な改革で賄う方針。ただ、与謝野馨経済財政政策担当大臣は、会議終了後の会見で、社会保障費2,200億円の抑制政策は原則的に維持する考えを改めて示した。

次期診療報酬改定率 「前回以上を目指す」-日歯臨代で大久保会長

日本歯科医師会の大久保満男会長は次期診療報酬改定で前回を上回る改定率を目指す考えを示した。5月28日に開かれた第163回臨時代議員会の冒頭あいさつで述べたもの。

日歯代議員会 議長は岸田氏、副議長は右田氏

日本歯科医師会の代議員会議長は千葉の岸田隆、副議長は山口の右田信行の両氏に決まった。5月28日の臨時代議員会で無投票当選。

「代議員会の休日開催を」-日歯臨代で京都・平塚氏が要望

日本歯科医師会の平塚靖規代議員(京都)は5月28日に開かれた臨時代議員会で、代議員会開催日について平日ではなく、休日などに変更することを要望した。

政策集団機能の強化のため情報管理臨時委を設置-日歯

高度化、複雑化する情報社会で日本歯科医師会は、都道府県歯科医師会等との迅速かつ正確な情報を共有、意見交換するため「情報管理臨時委員会(仮称)」を設置した。委員は青柳裕易氏ら6人。

日歯がプレスセミナー

日本歯科医師会は5月26日、一般マスコミを対象にした歯科医学・医療に関するプレスセミナーを東京・市谷の歯科医師会館で開いた。セミナーは昨年から行われているもので、日刊紙らに歯科医療に対する理解を深めてもらうのが狙い。

「参院提出で調整」-歯科法案で自民・保利政調会長

自民党政調会長の保利耕輔衆議院議員は、同党が検討を進めている「歯科疾患の予防等による口腔の健康の保持の推進に関する法律案」について、参議院から提出する方向で調整していることを明らかにした。

日歯・日歯連盟役員就任披露パーティー 連携の強化を強調

日本歯科医師会と日本歯科医師連盟の合同役員就任披露パーティーが5月28日、東京都港区のホテルオークラ東京で開かれ、歯科界、医療界、政界関係者など700人弱が集まった。

21年2月末 歯科は6万8,027施設

厚労省の施設動態調査による平成21年2月末現在の歯科診療所数は全国で6万8,027施設となり、前月より38増えた。開設者別歯科診療所数の個人は5万7,196施設、医療法人は1万181施設。

新型インフルで行動計画-日歯

新型インフルエンザ対策で日本歯科医師会は「行動計画」をまとめ、発表した。歯科医療機関における感染拡大を防止するための会員への情報提供及び啓発、日歯の事業や業務執行への影響を最小限にとどめるための対応等を速やかに実施するのが目的。

器械・材料組合が合同懇 器械は山中氏続投、材料は高橋新理事長

日本歯科器械工業協同組合と日本歯科材料工業協同組合は5月25日、合同懇親会を東京都港区の第一ホテル東京で開き、それぞれの新役員を披露した。材料組合新理事には高橋勝美氏が就任している。

次期参院選問題 委員27人決まる-日歯連盟・選考委員会

日本歯科医師連盟は5月29日、理事会後の会見で、参議院比例代表選挙候補者選考委員会が5月20日に立ち上がったと発表した。委員長には茨城の鈴木明夫、副委員長には岡山の原武仁の両氏が就任した。

高齢歯科は金額、件数とも増-国保医療費21年1月診療

国民健康保険中央会がまとめた平成21年2月審査分(1月診療分)の後期高齢者医療費の歯科は271億円で、前年同月に比べ28.9%増えた。件数は177万件、日数408万日で、それぞれ27.4%、26.2%の増。

診療報酬改定サポートチーム-日歯が設置

平成22年度に予定される次期診療報酬改定に向けた対応を始め、社会保険診療にかかわる諸問題への対応全般についての具体的対策を検討、立案するため、日歯は「診療報酬改定対策サポートチーム」(仮称)を設置する。

5月

警察歯科医の身元確認 謝金を全国統一

遺体の身元確認を行った警察歯科医への謝金が4月から全国的に統一され、明確な単価が定められた。日本法歯科医学会が要望していたもので、鑑定に当たる歯科医師には国費等支弁で数千円から3万円ほどが支払われることになる。全国の県警等に通知された歯牙鑑定の標準的な単価は、「デンタルチャート作成(1枚)」2,330円、「鑑定書作成(1枚)」2,330円、「デンタルチャート作成・鑑定書作成判断料(1式)」5千円、「カルテ・レントゲン照合(1式)」4,470円、「X線写真撮影(1式)」4,490円、「パノラマ撮影(1枚)」3,120円などとなっている。

歯科開業免許第1号 小幡英之助氏 没後100年で歯科祭

歯科開業免許第1号を取得した小幡英之助氏の没後100年を記念した歯科祭が5月17日、同氏生誕の地、大分県中津市の商工会議所で執り行われた。主催は大分県歯科医師会、主管は中津歯科医師会。礼典後のあいさつで大分県歯の丸尾道彦会長は、小幡氏が明治8年に歯科開業免許第1号を取得し、歯科医師の職業の礎を築いたことを説明、「小幡氏の功績により、我々は地域に根付く歯科医療ができるようになった」と強調した。

歯科医も講師に-厚労省が労働安全衛生法で通知

これまで認められていなかった歯科医師の労働安全衛生法の登録教習機関制度の化学物質講師を認める通知を、厚労省が3月末に出していたことが分かった。

新型インフルの対応 母子保健事業の延期など通知-厚労省

厚労省は、新型インフルエンザ感染事例発生に伴う母子保健事業等の実施について、感染者や濃厚接触者が活動した地域などにおいて、妊産婦や乳幼児に対する集団健康診査、保健指導などは、感染拡大防止の観点から必要に応じて延期などの措置を行うよう、各都道府県、指定都市、中核市に5月16日付で通知した。

レセオンライン化 書面で進捗状況報告-厚労省

レセコンを導入し、2010年4月にオンライン請求の義務化を迎える診療所、病院に対し厚労省は、オンライン請求の進捗状況に関する書面の提出を求める方針を示した。

レセ電の導入歯科は6施設-支払基金調べ

支払基金が発表した平成21年3月診療分のレセプト電算処理システム普及状況で、歯科のレセ電による請求医療機関は前月に比べ4施設増え、6施設となった。件数は811件で約500件増えた。歯科の3月診療分の請求医療機関数は7万1,291施設、件数は926万3,354件。

「厚労省の違法指導に対する国賠訴訟」 矛盾する国の主張が争点

青森県弘前市の歯科医師、成田博之氏が国を相手に損害賠償を求めた「厚労省の違法指導に対する国賠訴訟」(成田国賠訴訟)が弘前簡易裁判所で続いている。保険医に対する国による「個別指導」の際、選定された理由の開示を国が拒否したことや「自主返還」名目での返還の強要が違法な職務行為に当たるとして、昨年12月に国家賠償の形で訴訟を起こした。訴訟の第3回弁論が5月13日、弘前簡裁(今岡健裁判官)で開かれた。

口腔ケアの大切さ 市民500人に訴える-日歯らがシンポジウム

「いきいき人生はお口の健康から―口腔保健とQOL(生活の質)」をテーマに第7回「デンタルヘルス・シリーズ」シンポジウム(主催・日本歯科医師会、読売新聞社)が5月16日、東京都千代田区の東商ホールで開かれ、500人を超える市民が参加した。

歯科技工の海外委託訴訟 進行協議は難航

歯科技工の海外委託を巡る控訴審の第4回公判は5月18日午後3時から東京高裁で開かれる予定だったが、開廷前に始まった「進行協議」が長引き、原告側、国側の話し合いの折り合いがつかず、開廷されなかった。次回控訴審の予定はなく、6月22日から「進行協議」を行い、結審する運びが濃厚となった。

初のブロック協議会-東海信越地区歯

東海信越地区歯科医師会役員・同国保組合役員・同連盟役員合同連絡協議会が5月16日、岐阜市の岐阜グランドホテルで「連携と調和」をメインテーマに開催された。開催県を代表してあいさつした岐阜県歯の高木幹正会長は、同協議会が今回から「ブロック協議会」になったと報告した。

麻生首相が厚労省分割を指示

与謝野馨財務・金融・経済財政担当相は5月19日、経済財政諮問会議終了後の会見で、麻生首相から厚労省の分割案をまとめるよう指示があったことを明らかにした。同省の分割を巡っては麻生首相が15日の安心社会実現会議で医療・年金などを担当する「社会保障省」と、雇用・少子化問題などを所管する「国民生活省」への分割を検討する考えを示していた。

新型インフルワクチン 接種の優先を要望-大久保日歯会長らが舛添厚労相と会合

新型インフルエンザ対策で舛添要一厚労相は5月15日、日本医師会、日本歯科医師会、日本薬剤師会、日本看護協会との意見交換を行った。会合で日歯の大久保満男会長は、歯科診療所に従事する歯科医師、歯科医療従事者に対するワクチン接種の優先度の引き上げや感染者の緊急治療を仮設テント等で行う際の陰圧室の配備を求めた。舛添厚労相は、ワクチン接種の優先度を引き上げることに問題ないとの認識を示すとともに陰圧室の配備について前向きな考えを示した。

国内感染で対応を検討-兵庫県歯等

兵庫県で新型インフルエンザの国内初感染が確認され、感染が広がっている。県歯科医師会は、4月末に設置した対策本部での会合を断続的に開き、今後の対応を検討している。主に歯科診療所と県歯会館内部の対応について協議しており、歯科診療所には、通常の院内感染対策マニュアルに基づいた行動や診療室の十分な換気、手洗い、うがい、消毒などを呼びかけている。そして医薬品の卸売一般販売業許可がある歯科ディーラーでは歯科用マスクや消毒薬の在庫を確認する電話が市役所などから多数かかってきているという。一方、大阪でも感染者が広がっており、大阪歯科大学と大阪大学歯学部は緊急の休講措置をとっている。

歯科撤去金属の回収事業 日歯協賛 6月開始-日本財団

日本財団は5月12日、東京・市谷の歯科医師会館で会見を開き、日本歯科医師会の協賛により、治療で不要となった歯科撤去金属物の回収プロジェクトを6月から実施すると発表した。プロジェクトは歯科医院、患者の協力により無償提供してもらった撤去金属物を換金し、アジアでの小学校建設や小児がん患者などの社会貢献活動を行うというもの。

次期参院選 高嶺氏が立候補の意向

次期参議院比例代表選挙の日歯連盟代表立候補者として、前日本歯科医師連盟理事で前沖縄県歯科医師連盟会長の高嶺明彦氏が名乗りを挙げることが本紙の調べで分かった。

医療事故 第三者機関の役割議論-国会議員によるシンポジウム

医療事故の原因究明と再発防止のために、政府内に調査のための第三者機関を設置する動きが進む中、第三者機関の位置付けと役割について各党の国会議員によるシンポジウムが5月12日、東京都内で開催された。医療事故被害者とその家族、医療関係者など多数が参加した。

菅野会長が再任-日衛連盟

日本歯科衛生士連盟は5月10日、東京・市谷のアルカディア市ヶ谷で評議員会を開いた。任期満了に伴う役員選挙では現職の菅野壽美会長の再選を決めた。

日歯が3会合設置-レセオン検討委員会など

日本歯科医師会は、「レセプトオンライン検討委員会」の設置を決めるとともに「定款等改正臨時委員会」の設置の意向を明らかにした。また、大規模な災害や事件、事故の発生時の迅速、適切な医療活動に対応するため、「災害時対策・警察歯科総合検討会議」(仮称)を設置する考えを明らかにした。

「とびきりの笑顔」集まれ! 日歯が市民から写真募集

日本歯科医師会は6月4日から始まる歯の衛生週間に合わせて一般を対象にした「とびきりの笑顔写真」の募集を開始する。募集期間は6月4日から9月30日まで。応募条件は日本在住ならプロ、アマ、年齢、性別は問わない。11月8日に同キャンペーンの公式サイトと、「ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー2009」の授賞式で結果を発表する。

1月国保歯科医療費 市町村は金額、件数とも増

国保中央会がまとめた平成21年1月診療分の総医療費は市町村と組合、後期高齢者を合わせて1兆8,267億円で、うち後期高齢者分は9,493億円だった。歯科医療費は市町村が622億円で、対前年同月比3.7%増、組合51億円1.2%増、後期高齢者271億円28.9%増。件数は市町村が459万件で、対前年同月比1.7%増。市町村の歯科1人当たりの医療費は1,728円で5.1%増、1日当たり医療費は6,090円で2.9%増、1人当たり日数は0.28日で2.2%増。

介護費総額4.3%増加-国保中央会

国保中央会が発表した平成21年1月の介護費の総額は約5,856億5千万円で、前年同月に比べ4.3%増えた。サービス件数は約881万3千件、サービス日数約9,498万8千日で、それぞれ4.8%、6.6%増えた。

次期参院選 職域代表擁立を再決定-日歯連盟臨時評議員会

日本歯科医師連盟は5月13日、新執行部初となる第105回臨時評議員会を東京・市谷の歯科医師会館で開き、来年7月の参議院選挙に比例代表候補者を擁立することを再度、決定した。7月上旬には、臨時評議員会を開催し候補者を決定したい意向だ。

「野党と協力」-石井参議院議員が歯科疾患予防法で

自民党内で検討を進めている「歯科疾患の予防等による口腔の健康の保持の推進に関する法律案」について、石井みどり参議院議員は「野党と協力して成立させることが望ましい」と発言した。

少残存歯数は高医療費-山梨県歯が高齢者の歯の健康調査

65歳以上で脳血管疾患やアルツハイマー病などの要介護の原因になりやすい疾患を抱えている者は残存歯数が少ない。山梨県歯科医師会が平成20年度事業で実施した調査結果「高齢者における歯の健康と医療費に関する実態報告書」で分かった。また、65歳以上の患者1人当たり1カ月平均の医療費も残存歯数が多いほど少なかった。

時間外労働 開業医は約80時間-保団連プロジェクトチームが推計

開業医の時間外労働時間が過労死の認定基準である月約80時間と推定される調査結果が発表された。全国保険医団体連合会が大阪府の保険医、歯科保険医両協会と共同で立ち上げた「開業医の経営・労働実態調査プロジェクト」が昨年2月に実施したもの。

厚労省・新型インフルエンザ対策推進本部 発熱患者への対応通知

厚労省の新型インフルエンザ対策推進本部は5月6日、都道府県衛生主管部(局)医務担当者宛に、発熱外来を置かない医療機関に発熱患者が来院した場合の対応方法の基本的な考え方をまとめ、通知した。通知では、蔓延国への渡航歴や患者との接触が認められる発熱患者から、発熱相談センターを通さずに直接受診、または電話による相談があった場合、発熱外来のない医療機関は発熱相談センターに電話で相談し、必要に応じて同センターから紹介される医療機関を受診するよう勧めることを求めている。

21年1月歯科診療所数 6万7,989施設

厚労省の施設動態調査による平成21年1月末現在の歯科診療所数は全国で6万7,989施設となり、前月より35減った。開設者別歯科診療所数の個人は5万7,155施設、医療法人は1万184施設。

歯科用ユニットなど15品目 特別償却制度を適用

租税特別措置法の平成21年度改正に伴い、歯科用ユニットやCAD/CAMなど歯科医療機器15品目について、減価償却に加え取得初年度に取得価額の14%を追加で償却できることが認められた。適用期間は平成21年4月1日~23年3月31日まで。

参院選「重要課題と認識」-堤日歯連盟会長が本紙に回答

日本歯科医師連盟の堤直文会長は、会務運営における最重要課題として参議院比例代表候補者選考問題を挙げた。5月8日に本紙の単独インタビューに答えたもので、連盟の役割について「選挙活動は連盟でしか対応できない」と強調し、来年7月に迫っている参議院選挙における職域代表の擁立問題が重要課題と位置付けた。

口腔機能の加算などで厚労省がQ&A通知-介護報酬改定

厚労省は平成21年度介護報酬改定に関するQ&Aを都道府県介護保険担当課等に通知した。同通知は3月と4月に1回ずつ出されたもので、口腔機能に関連する加算を始め、訪問介護、訪問看護、訪問・通所リハビリテーションなどについての質問に回答している。

レセプトオンライン化 補助金291億円計上-平成21年度補正予算案

政府は4月27日の臨時閣議で追加経済対策として決定した平成21年度補正予算案で、レセプトオンライン化への対応に291億円を計上した。オンライン化していない医科、歯科、調剤の医療機関などを支援対象予定としており、オンライン化を希望する医療機関や薬局に必要な設備投資などの支援を行うもの。

レセオン義務化延長を批判-規制改革会議見解

政府の規制改革会議は5月7日、厚労省が平成21年4月からレセプトオンライン請求義務化になっている病院、薬局に対し最大1年間の猶予期間を設けたことについて、「政府の方針を逸脱するもの」との見解を発表した。

私立歯科大・歯学部21年度入学者 11校で定員割れ

平成21年度の入試結果で17私立歯科大学・歯学部の入学者総数は1,702人で、欠員は総募集人数の1割強に当たる202人に上った。11校で定員割れする厳しい現状が浮き彫りになった。

よい歯と食育大賞 中山さんと浅尾さんが受賞

日本歯科食育推進機構が主催する第3回「よい歯と食育大賞」にタレントの中山秀征さんとプロビーチバレーボール選手の浅尾美和さんが選ばれた。同賞は国民の口腔内及び健康な食生活に貢献するための、啓発活動の一環として設けられたもので、4月19日に東京・赤坂のANAインターコンチネンタルホテル東京で授賞式が行われた。

新型インフルで日歯が対策本部

日本歯科医師会は4月28日、新型インフルエンザ対策本部(本部長・大久保会長)を設置した。対策本部はメキシコや北米など世界各国で発生している新型インフルエンザに対応するもので、30日には各都道府県歯宛に日歯の対応方針、WHOの警戒レベル「フェーズ4」以降の歯科診療所の取るべき対応、患者向け歯科診療所掲示用ポスターの作成について通知した。

春の叙勲 歯科は厚労・文科で46人

政府は4月29日、平成21年春の叙勲受章者を発表した。歯科関係では、厚労省関係で23人、文科省関係で23人が受章した。平成21年春の褒章受章者が4月28日発表され、厚労省の歯科関係では黄綬と藍綬でそれぞれ1人が受章した。

日歯が2会合設置

日本歯科医師会は4月23日の理事会で、大久保会長が選挙公約に掲げていた「真の歯科医療の姿を描きそれに必要な歯科医療費を算出する検討会(仮称)」「国民に歯科医療の大切さを伝える国民会議(仮称)」の設置を了承した。同日の会見で発表したもの。

歯科大・歯学部定員割れ問題 入学者調整の検討も

歯科大学・歯学部の定員割れについて、舛添要一厚労相は「どういう形で定員を調整するかきちんと検討会を開いて行わないといけないと思う」との見解を示した。4月21日の閣議後の会見で記者の質問に答えたもの。

歯科大・歯学部定員割れ問題 「大学側と会談したい」-大久保日歯会長が見解

日本歯科医師会の大久保満男会長は4月23日の理事会後の会見で、複数の歯科大学が入学定員割れしている状況について「大学、歯科医師会双方にとって良くない」と述べた。その上で早急に大学関係者と会談し、今後の対応策を話し合いたいとの考えを明らかにした。

歯科のレセ電2医院-支払基金 3月請求分

平成21年3月の医科の電子レセプト件数が初めて5割を超えた。社会保険診療報酬支払基金が4月24日に開いた定例記者会見で示したもので、「医科の電子レセプト普及状況は一昨年3月21.8%、昨年3月34.1%と加速度的に伸びている」と説明。

「レセック」 日歯レセコン愛称が決まる

日本歯科医師会が会員に募集していた「日本歯科医師会レセコンASPサービス」の愛称が村上順二氏(東京都)が考えた「レセック」に決定した。

歯科は件数、金額とも増-社保支払基金21年1月診療分

社会保険診療報酬支払基金による平成21年1月診療分の総計確定件数は7,124万8千件、点数1,053億1,159万8千点で前年同月に比べ、件数は1.2%増加したが、点数は6.6%減少した。歯科は854万2千件、103億9,379万7千点で、前年同月に比べて、件数は1.1%の増、点数は3.2%増加した。

日歯会員の平均年齢 55歳10カ月

日本歯科医師会会員の高齢化が止まらない。同会がまとめた平成21年3月31日現在(20年度)の「会員年代別構成表」による平均年齢は前年同月に比べ5カ月延びて55歳10カ月となり、10年間で5歳以上延びている。一方、会員数はこの1年間で14人増にとどまっている。

日本で初のシンポ-ICOI

世界最大規模のインプラント学会ICOIが4月25、26の両日、初めて日本でシンポジウムを開催した。日本歯科医師会と日本歯周病学会が後援。 ICOIは、臨床・基礎研究のサポートや国際的な会員の顕彰、職業倫理を備えるための啓発など歯科医療関係者のインプラント教育に努めている。日本では2008年1月に事務局を設置している。

蚕の糸が「再生医療材料」

絹を再生医療材料に応用する研究が進み、骨・歯の再生分野においても期待が高まっている中、東京農工大学の朝倉哲郎教授らは遺伝子を組み換えた蚕の吐く絹を加工して研究に挑んでいる。生物系特定産業技術研究支援センターの助成により、人工血管並びに皮膚や角膜の再生、更に科学研究費補助金(基盤S)により、骨や歯の再生の研究も進めている。

近畿デンタルショーに1万9,096人が来場

近畿デンタルショー2009が4月25、26の両日、京セラドーム大阪で開かれ、1万9,096人が来場した。約150社が出展し、歯科器械や材料、輸入製品、薬品、コンピュータ関連商品などが展示された。

歯科議連で骨子了承-自民党

自民党が検討を進めてきた口腔保健法(仮称)の骨子が、4月22日に開かれた自民党の国民歯科問題議員連盟(会長・保岡興治衆議院議員)で了承された。法案の正式名称は「歯科疾患の予防等による口腔の健康の保持の推進に関する法律案」。国及び地方公共団体、歯科医師等の責務、基本的な施策のほか、都道府県などが口腔保健支援センターを設置できることなどが盛り込まれた。日本医師会、日本歯科医師会、全国知事会、市長会、町村会などの関係団体とは調整済みで、党内手続きを経て今国会の法案提出を目指す。

13日に臨時評議員会-日歯連盟

日本歯科医師連盟は13日に第105回臨時評議員会を開く。4月24日の理事会後の会見で発表したもので、評議員会では議長、副議長選出、顧問・役員報酬算定委員会委員の委嘱の他、次期参議院比例代表選挙に職域代表を擁立することを改めて議案として提出、意志確認を図る。

民医連が歯科再生プラン

全日本民主医療機関連合会(民医連)は、低所得層の歯科受診抑制による口腔健康状態の悪化、低水準の保険点数による歯科医院経営の悪化などの現状を踏まえ、「歯科再生プラン」(案)を発表した。

22年度診療報酬改定で要望書-日病協

日本病院団体協議会は、入院基本料の大幅な増額などを求める平成22年度診療報酬改定の要望書を厚労省の水田邦雄保険局長に4月16日、提出した。

レセオンライン請求義務化問題 薬局などで1年延長

レセプトオンライン請求義務化問題で厚労省は、400床未満の病院やレセコン導入薬局の平成21年4月からの義務化を最長1年間延長する省令案をまとめた。5月8日に公布する予定。

社会保障カード検討会 公開鍵番号を提案

厚労省の「社会保障カード(仮称)の在り方検討会」はセキュリティー面などから社会保障番号制度を見送り、その代わりに公開鍵番号方式によるICカードの導入を提案する報告書を4月16日、大筋でまとめた。同カードは政府が2011年度からの導入を目指しているもの。

社会保障費 削減の継続を示唆

社会保障費自然増2,200億円抑制について、与謝野馨財務・金融・経済財政相は4月17日の経済財政諮問会議終了後の会見で、「骨太方針2006に沿ってやっていくことが全体の雰囲気」として継続する考えを示した。

提訴10周年で声明-日歯連盟訴訟原告

元日本歯科医師会訴訟・日本歯科医師連盟訴訟の原告団は4月18日、「日歯連盟訴訟」発祥の地、鹿児島で訴訟提訴10周年を記念する集いを開き、声明文を全会一致で採択した。

4月

群馬・大泉町長選 前群馬県歯副会長の斉藤氏が初当選

任期満了に伴う群馬県の大泉町長選挙で4月12日、前群馬県歯科医師会副会長の斉藤直身(さいとう・なおみ)氏が現職の町長を破り、初当選を果たした。

1~3月の倒産件数 3カ月間で歯科6件-帝国データバンク調べ

2009年1~3月で歯科医院の倒産件数が6件と、ほぼ年間の倒産件数に匹敵する数に迫っていることが帝国データバンクの集計で分かった。

歯科技工の海外委託問題訴訟 高裁「進行協議」を提案

歯科技工の海外委託問題について、「違法入れ歯断固阻止・歯科医療を守る国民運動推進本部」の国を相手とした控訴審の第3回公判が4月15日、東京高裁で開かれ、「進行協議」とすることが裁判所から示された。次回公判は5月18日、午後3時から開かれる。

AEDの適切な管理求めて通知-厚労省

国内の医療現場や公共施設で急速に普及している自動体外式除細動器(AED)について、厚労省は4月16日、管理者に日常点検を実施するなど、適切な管理を求める文書を都道府県知事宛に通知した。AEDは昨年12月時点で20万台弱普及していると言われている。

歯科外来診療環境体制加算 7月から調査実施へ-厚労省が中医協に方針示す

厚労省は4月15日、中医協診療報酬改定検証部会で「歯科外来診療環境体制加算実施状況調査」実施の方針を提示した。同加算は平成20年度診療報酬改定で導入されたもので、20年7月1日時点で2,868施設から算定の届出がある。7月から8月にかけて調査を実施し、10月から11月に調査結果を発表予定。

DPC導入病院1,283施設に-厚労省が見通し

DPC(診断群分類別包括支払い制)を導入する病院が平成21年度中に1,283施設になり、準備期間の病院も含めると1,557施設になる見通しだ。厚労省が4月15日の中医協診療報酬基本問題小委員会で明らかにしたもの。

「口腔機能維持管理加算」-慢性期医療協が算定マニュアル

この4月から実施されている介護保険改定で、「口腔機能維持管理加算」(月1回/30単位)が新設されたのを受け、日本慢性期医療協会が口腔ケア・マネジメントを行うための基本手順を記載した「算定マニュアル」を公表した。

9割の組合が赤字推計6,152億円-健保組合

健康保険組合連合会は4月10日、平成21年度健保組合予算の収支状況について、6,152億円の大幅な赤字になるとの見通しを示した。

歯科は件数減も点数増-支払基金20年12月分

社会保険診療報酬支払基金による平成20年12月診療分の総計確定件数は7,345万件、点数1,096億7,504万9千点で前年同月に比べ、件数、点数は減少した。減少しているのは、長寿(後期高齢者)医療制度の創設により老人保健制度が廃止になったことが大きく影響している。歯科は894万6千件、111億8,618万6千点で、前年同月に比べ、件数は減少したが、点数は増加した。

「医療志民の会」設立シンポ-医療関係者、患者らが参画

医療関係者、患者、保険者、研究者らで構成する「医療志民の会」の設立シンポジウムが4月11日、東京都千代田区の学術総合センターで開かれた。医療崩壊が叫ばれる中、閉鎖的な医療を打破するために医療関係者、患者、政治家などが団結し、今後の医療の在り方を模索するというもの。

6万8,101施設-20年12月末の歯科診療所数

厚労省の施設動態調査による平成20年12月末現在の歯科診療所数は全国で6万8,101施設施設となり、前月より28減った。開設者別歯科診療所数の個人は前月より48減って5万7,296施設、医療法人は19増えて1万153施設。

歯科技工士・衛生士試験 「国家試験」に名称変更

「歯科技工士試験」「歯科衛生士試験」の名称が「歯科技工士国家試験」「歯科衛生士国家試験」に変わった。4月15日に参議院で歯科技工士法、歯科衛生士法の一部改正法案が全会一致で可決されたため。

保存領域での3Mix-MP法 歯科保存学会が見解と指針公開

「薬で治せる無痛歯科治療」としてWebサイトやマスコミ等で紹介され、国民からも注目されていた3Mix-MP法について、日本歯科保存学会は、「高いレベルの科学的根拠が蓄積されるまで、保存領域に応用する治療法として容認することは難しい」と慎重な適用を喚起する見解を出した。

情報不足対策でAIPCの適応や手技

平成20年度から1歯につき150点で保険に導入されたAIPC(非侵襲性歯髄覆罩)について、日本保存学会が、HP上で臨床家等への情報発信を目的に同技術のガイドラインを示した。

歯科医ら1,321人が来場-デジタルコミュニケーションフェア

デジタルコミュニケーションフェア2009が4月18、19の両日、東京・秋葉原のアキバスクエアで開かれ、歯科医師ら1,321人が訪れた。28社が出展し、最新のレセプトコンピューターや電子カルテシステム、デジタルレントゲン撮影装置、CT、コミュニケーションツールなどを展示した。

札幌・無料診療問題 歯科医院に監査

NPO法人とともに事実上の無料歯科診療を行い、地元紙や日刊紙でも話題を呼んだ札幌市の歯科医院に対して、4月14日に監査が入ったことが関係者の話で分かった。

歯科補綴物の海外発注 歯科医の7.4%が「経験」

歯科医師の7.4%は海外に歯科補綴物を発注した経験があり、その発注先の7割は中国で、補綴物としては「ノンクラスプ義歯」が約8割を占めている。厚生労働科学研究費補助金による「歯科補綴物の多国間流通に関する調査研究」(主任研究者=宮崎秀夫・新潟大学大学院医歯学総合研究科教授)で分かった。厚労省委託の調査は今回が初めて。

堤執行部が発足-日歯連盟

日本歯科医師連盟は4月7日、理事会後の会見で役員人事を発表した。副会長には、留任の蒲生洵氏と新任の山梨県歯会長の三塚憲二、北海道歯連盟会長の富野晃の両氏。理事長には岐阜県歯連盟会長の高木幹正氏が起用された。

歯科で3例目の先進医療を承認-厚労省専門会議

厚労省の先進医療専門家会議は4月9日、歯科用CAD/CAMシステムを用いたハイブリットレジンによる歯冠補綴を先進医療として承認した。歯科分野では3例目。

レセオンラインで回答集-日歯

レセプトオンライン請求の義務化に伴う疑問に答える「Q&A集」を、日本歯科医師会のレセプトオンライン検討委員会がまとめた。「どうしても導入しなければならないのでしょうか」との質問に対しては、「現在、レセコン導入の必要性を感じていないのであれば結論が出るまで無理に導入する必要はありません」と答えている。

歯科診療所数 1年で231施設増-本紙調べ

厚労省が発表する月別の医療施設動態調査をもとに本紙が集計した平成20年1~12月の歯科診療所は、全国で231施設増えた。増加数は前々年に比べると2分の1以下。

1歯科診療所の収支差額 2年前より240万円減-日歯医療管理委員会まとめ

平成19年分の1歯科診療所当たりの収入合計は、モデル調査による17年の収入合計に比べ445万1,414円、収支差額では236万4,260円低下しているなどとする「歯科医院経営実態調査報告書」を日本歯科医師会の医療管理委員会が発表した。

歯科技工士減少問題対策で愛知県技・豊田支部がアンケート調査

愛知県歯科技工士会豊田支部が同県豊田加茂歯科医師会の協力により実施したアンケート調査で、同歯の9割を超える会員が歯科技工士数の減少に対し「対策が必要」と答えた。

口腔インプラント1,687人の増加-日歯医学会専門分科会会員数

日本口腔インプラント学会の会員数がここ一年で1,687人増えていることが、日本歯科医学会誌(JJADS)の学会活動報告を元に算出して分かった。同学会は雑誌(20年9月1日現在)では9,567人だが、今年3月末現在で更に435人増の1万2人と、既に1万人を突破している。

根面カリエスにフッ化物は有効-英国調査

フッ化物が根面カリエスの予防に効果的であるかどうかについて、イギリス国営医療(NHS)公衆衛生部のDerek Richards氏が、文献検索による調査を行ったところ、日常的なフッ化物の摂取が、根面カリエスの抑制に効果的であることが分かった。

中国デンタルショーに1,947人来場

2009年中国デンタルショーが4月11日から2日間、岡山市のコンベックス岡山で開かれた。来場者は1,947人。

歯の健康法案など-民主、参院に再提出

民主党は4月9日、「歯の健康の保持の推進に関する法律案」と歯科医師の診断書で身体障害者手帳の交付申請ができるようにする「身体障害者福祉法の一部を改正する法律案」を参議院に提出した。

自民・口腔保健法-歯科議連で概要提出

自民党が検討を進めている口腔保健法案(仮称)の概要が4月22日に国民歯科問題議員連盟総会で示されることが複数の関係者の話で分かった。

第2次大久保執行部が発足-日歯

日本歯科医師会の第2次大久保執行部が発足した。4月2日の理事会で発表されたもので、副会長には近藤勝洪氏(留任)と新たに愛知県歯会長の宮村一弘氏、広島県歯会長の山科透氏を起用。また、専務理事には村上恵一氏が留任。常務理事は9人中5人を留任とした。

歯科医師国家試験 合格率67.5%

厚労省は3月27日、第102回歯科医師国家試験の合格者を発表した。受験者数3,531人で合格者は2,383人、合格率67.5%と、試験が年1回になった昭和61年以降、過去最低の合格率を記録した。

歯科衛生士試験 5,757人が合格

第18回歯科衛生士試験の合格者が3月25日発表された。試験は3月1日に東京都ほか全国9カ所で実施された。受験者数は6,038人、合格者5,757人、合格率95.3%。

レセプトオンライン請求義務化問題 事実上、例外規定を容認

政府は3月31日、平成23年度からのレセプトオンライン請求義務化問題で、事実上例外規定を容認するとともに「オンライン請求することが当面困難な医療機関等に対して配慮する」などとする見直し案を閣議決定した。規制改革推進のための3か年計画の再改定案で明記されたもの。

中医協専門委員 住友雅人氏が就任

中医協の歯科専門委員が黒崎紀正氏から日本歯科大学生命歯学部長の住友雅人氏に変更となった。辞令は3月1日付から。

21年度事業計画など承認-8020財団

8020推進財団は第23回評議員会を開き、指定研究事業「だ液検査標準化に関する研究」の推進などを盛り込んだ平成21年度事業計画、同賛助会費の額、同収支予算の三つの議案を承認した。

19年度保健所・市区町村での歯科健診等 予防処置が4.8%増

平成19年度に保健所及び市区町村で歯科健診・保健指導を受けた延べ人員は459万5,416人、予防処置は240万2,210人、治療は1万4,581人で前年度に比べそれぞれ2.5%、4.8%、1.5%増えた。厚労省が3月27日に発表した「平成19年度地域保健・老人保健事業報告の概要」によるもの。

3月

21年度入学者「大きく不足」6割以上-日技が養成学校にアンケート

6割以上の歯科技工士養成学校で21年度の入学者が大きく不足すると考えていることが、日本歯科技工士会が実施した「入学者志願者・求人等に関するアンケート」で分かった。調査は2月18~25日の間、21年度に入学生を募集している歯科技工士学校・養成所56校に対して行われた。回答数は46校。

原材料高騰保証制度に歯科技工所が追加指定

日本歯科技工士会の中西茂昭会長は、経済産業省と中小企業庁が中小企業の資金繰り支援対策の一環として行う「原材料価格高騰対応等緊急保証制度」の対象に歯科技工所が追加指定されたことを明らかにした。3月20日に開かれた第89回代議員会の冒頭あいさつで述べたもの。

金澤会長が4選-日衛総会

日本歯科衛生士会は3月15日、第54回総会を東京都新宿区のベルサール西新宿で開いた。役員任期満了に伴う役員選挙で、会長には現職の金澤氏が無投票で4選を決めた。また、副会長は現職の相川敬子氏と現常務理事の武井典子氏、ブロック理事6人、理事6人、監事2人が無投票当選となった。任期は4月1日から2年間。

中田氏が会長に初当選-日学歯総会

日本学校歯科医会の第74回総会が東京・市谷の歯科医師会館で開かれた。任期満了に伴う役員選挙では、現副会長の中田郁平氏(東京)が、櫻井善忠氏(東京)を押さえて会長に初当選した。

歯科件数・点数とも減-支払基金20年11月診療分

社会保険診療報酬支払基金による平成20年11月診療分の総計確定件数は6,748万6千件、点数1,013億2,350万9千点で前年同月に比べ、件数、点数ともに減少した。歯科は849万2千件、105億3,666万7千点で、前年同月に比べ、件数、点数とも減少。

高高度での口腔状態 「高空歯科学」-ザディック氏が著作

高高度を飛行中の飛行機などの中で、口腔の状況はどのように変化するかを調べ、飛行中に治療行為が可能かを考える「高空歯科学」なる分野が開発されている。イェフーダ・ザディック氏は、高高度で発症する歯周疾患やブラキシズムについて著書をまとめた。

堤氏が初当選-日歯連盟会長選挙

日本歯科医師連盟は3月19日、第104回評議員会を東京・市谷の歯科医師会館で開いた。役員任期満了に伴う会長選挙では、現日歯副会長の堤直文氏の無投票での初当選が承認された。監事選挙では、現日歯連盟理事の中野健一郎、現常任監事の竹内昌司、群馬県歯連盟会長の松本常男の3氏が無投票当選となった。

日歯代議員会 大久保会長当選を承認

日本歯科医師会は3月12、13の両日、第162回代議員会を東京・市谷の歯科医師会館で開いた。任期満了に伴う会長選挙での大久保会長の当選を承認、監事に和田明人、一志忠廣、矢崎秀昭の三氏の無投票当選を了承した。また、平成21年度事業計画や一般会計収支予算など全議案などを可決した。大久保会長は当選承認後のあいさつで「喜びよりも責任の重さに身が押しつぶされる思い。これからの2年間を頑張りたい」と次期への決意表明をした。また会務に対する質疑応答等では、レセプトオンライン義務化、歯科衛生士不足問題の質問が目立った。

女性の諸問題で提言-日歯WGが報告書まとめる

日本歯科医師会の「女性歯科医師の会ワーキンググループ」は、女性歯科医師が直面している諸問題やいきいきと働くための提言、日歯会員組織率向上への提案などの報告書をまとめ、大久保満男会長に提出した。

「歯科の受診減らす」3割-コムネットらが共同アンケート

コムネットとメディカル・コミュニケーションズが共同で実施したネットアンケート「迫る不況!いま患者が求める歯科医療とは」によると、受診頻度の変化で、「減らすと思う」との回答の割合が歯科は29.4%と医療の中で最も高かった。

6万8,129施設-20年11月歯科診療所

厚労省の施設動態調査による平成20年11月末現在の歯科診療所数は全国で6万8,129施設となり、前月より増えた。開設者別歯科診療所数の個人は5万7,344施設、医療法人は1万134施設となっている。

受動喫煙防止 日本学術会議らが公開シンポ

日本学術会議と鶴見大学、国際口腔医療財団による公開シンポジウム「タバコの煙は愛する人を傷つける」が3月7日、同大記念館ホールで開かれた。

歯磨剤の出荷金額 前年比2.5%増

平成20年度の歯磨剤の出荷数量は4億3,231万7千個で618万3千個(1.4%)減少したが、金額は897億7,300万円で、前年に比べ21億9,900万円(2.5%)増えたことが日本歯磨工業会の調査で分かった。

レセオンライン義務化問題-日歯が日経新聞に抗議

日本経済新聞が3月9日の社説で「レセプト完全電子化を後退させるな」と題し、日本医師会と日本歯科医師会、日本薬剤師会のレセプトオンライン義務化反対運動がIT化推進を阻む一因、と取れる記事を掲載した。これに対し、日本歯科医師会は3月13日、東京・市谷の歯科医師会館で緊急記者会見を開き、見解と抗議文を発表した。

代行請求を検討-レセオンラインで都歯が見解

平成23年度からのレセプトオンライン化への対応について、東京都歯科医師会は、歯科医師会による代行請求方式を中心とするシステム構築を図る見解を発表した。

中医協の見直し示唆-舛添厚労相が会見で

舛添厚労相は、3月10日の閣議後の会見で、中医協における診療報酬改定などを決める過程が国民には分かりにくいとし、見直す可能性を示唆した。

未収金防止等でマニュアル-四病院団体協

日本病院会、全日本病院協会、日本医療法人協会、日本精神科病院協会で構成する四病院団体協議会は3月5日、未収金発生防止・回収マニュアルの冊子を作成した。同協議会会員病院の未収金額は、3年間で400億円を超えている。

「記事は事実誤認」-日歯が朝日新聞に抗議文提出

朝日新聞の2月27日朝刊で、歯科医療機関の不正請求や改定幅を超す医療費の伸びになった原因について、患者への文書提供回数の減ったためなどとする記事が掲載された。この問題を巡り、日本歯科医師会は3月5日、緊急会見を開き、「事実誤認」とし、朝日新聞編集局長宛に抗議文を提出したと発表した。

故佐川元理事長のお別れ会-大歯大

今年1月に死去した佐川寛典元大阪歯科大学理事長・学長、同学同窓会会長を偲ぶお別れの会が2月26日、同大学楠葉学舎講堂で執り行われた。

豊間会長を再選出-全歯連

全国歯科医師国民健康保険組合連合会は3月5日、平成20年度第2回通常総会を東京・四谷のスクワール麹町で開き、任期満了に伴う次期会長に現職の豊間隆氏を無投票で再選出した。また、監事には現職の川越文雄氏と兵庫県歯科医師国民健康保険組合副理事長の渡部武氏を無投票で選出した。任期はともに21年4月1日~23年3月31日。

専門開業医を調査 新患「7~12歳」が最多-日臨矯

矯正歯科専門開業医を対象にした調査「第1回JAOサーベイ」が行われた。2005~07年の年齢・男女別年間初診患者数動向では、3年間とも男女で「7~12歳」が最も多かった。更に7割の医院で初診相談料金を取っており、そのうち「2,100~3千円」が約5割と一番多いことも分かった。調査は、日本臨床矯正歯科医会(平木健史会長)が会員480人を対象に実施したもので、回答数は96人。

4月から同等性審査実施-厚労省・医療機器審査管理室

東京医科歯科大学歯科器材・薬品開発センターは3月5日、歯科器材の薬事申請・審査についての第5回シンポジウムを同大歯学部附属病院特別講堂で開いた。厚労省の医薬食品局審査管理課医療機器審査管理室長の俵木登美子氏は、既存品との差に注目し、審査の無駄を省く後発品の同等性審査方式が4月1日から実施されると述べた。

中部日本デンタルショー 1万1,588人が来場

中部日本デンタルショーが3月7、8の両日、名古屋市の中小企業振興会館で開かれ、最新の歯科医療機器や材料を求めて1万1,588人が集まった。

日歯連盟会長 熊本の堤氏が立候補

日本歯科医師連盟の役員任期満了に伴う役員選挙の候補者届出が3月5日に締め切られ、現日歯副会長で熊本県歯会長、同歯連盟長の堤直文氏が会長に立候補した。また、監事候補者には静岡県の中野健一郎、茨城県の竹内昌司、群馬県の松本常男の3氏が届け出た。

参院選候補者 次期執行部に「先送り」

日本歯科医師連盟は3月3日、都道府県歯科医師連盟会長会議を東京・市谷の歯科医師会館で開いた。執行部は協議の中で、次期参議院選挙候補者問題について「次期執行部で決めてもらいたい」との意向を示した。

手挙げ方式主張-レセオンで大阪府歯が見解

大阪府歯科医師会は3月7日に開いた第209回代議員会で、レセプトオンライン請求義務化問題で「手挙げ方式」にすべきとする見解を2月24日に発表したことを明らかにした。見解では「医療現場の実情を無視したあまりにも性急な施策で違法なものと解される」と義務化に伴う問題点を指摘した。

レセオン義務化 自民党内に先送り論浮上-反対派が大勢占める

レセプトオンライン義務化問題で、自民党内に平成23年度からの実施を先送りする案が浮上している。石井みどり参議院議員が本紙の取材に答えたもの。同問題を巡っては医療界が反対している他、2月27日に開かれた同党社会保障制度調査会医療委員会でも義務化反対の意見が相次ぎ、見直しの機運が高まっている。

「必要な時に良い医療が受けられない」と8割が不安-世論調査

「必要な時によい医療が受けられない」ことに不安を感じている人が79・8%いる。日本医療政策機構が実施した「日本の医療に関する2009世論調査」で分かった。前回調査(07年)比は15.5%増。深刻な病気にかかった時に医療費が払えないことへの不安を感じると答えた人も86.2%。

歯科用貴金属4品目値下げ-中医協で了承

歯科用貴金属価格が平成21年4月から4品目下がる。2月25日の中医協総会で了承されたもの。

歯科医19人が行政処分-医道審

医師28人、歯科医師19人に対する免許取消や業務停止などの行政処分が2月23日に開かれた厚労省の医道審議会医道分科会で決まり、発表された。行政処分の効力は3月9日から。歯科医師19人の処分の内訳は免許取消が1人、医業停止3カ月3人、同2カ月6人、同1カ月8人、戒告1人。

歯科撤去物プロジェクト 日本財団、日歯に提案

日本歯科医師会の浅野正樹常務理事は2月20日の都道府県会長会議の席上で、日本財団から歯科撤去物プロジェクト事業の提案を受けていることを明らかにした。

100床当たりの損益 赤字が最悪の月1,260万円-20年病院運営調査

100床当たりの医業損益差が過去最悪の月1,260万円の赤字額になったとする「平成20年病院運営実態分析調査の概要」が2月25日に発表された。全国公私病院連盟と日本病院会が、病院運営の実態を把握し、病院の運営管理改善や診療報酬体系改善の資料を得るために、例年6月に共同調査しているもの。

20年10月歯科診療所数 6万8,108施設

厚労省の施設動態調査による平成20年10月末現在の歯科診療所数は全国で6万8,108施設となり、前月より32増えた。都道府県別では埼玉、神奈川、兵庫の増加が目立つ。開設者別歯科診療所数の個人は5万7,341施設、医療法人は1万116施設となっている。

「より良い臨床目指す」-千葉県歯科医学大会

「より良き歯科臨床を目指して」をメインテーマとした第13回千葉県歯科医学大会が千葉市内のオークラ千葉ホテルで2月15日、開かれた。大会では東北大学加齢医学研究所教授の川島隆太氏が「脳を科学する脳を知り、脳を鍛える」で基調講演した他、口演発表やポスターセッション、デンタルスタッフセミナー、トークショーなど数多くの企画が用意された。

医療機器のリース 10カ月連続で減

医療機器のリースが2008年4月~2009年1月まで対前年同月比10カ月連続のマイナスとなっていることが、リース事業協会の調べで分かった。2009年1月のリース全体の取り扱い金額は4,159億700万円、件数は15万785件。それぞれ2007年6月から20カ月連続。そのうち、医療機器は215億2,100万円、5,251件。前年同月比で件数は1.2%増えたものの、金額は8.8%減少した。

日歯連盟会長選挙 永山会長出馬せず

日本歯科医師連盟の永山一行会長が次期日歯連盟会長選挙に出馬しないことが2月27日までに関係者の話で分かった。

2月

紹介できる歯科医「知っている」半数-北海道歯が道民に調査

「友人に紹介できる歯医者さんを知っていますか」との質問では約半数の人が「知っている」と答え、その理由では「歯科医師・従業員の技術が良いから」が4割を占めた。北海道歯科医師会が道民を対象とした「歯やお口の健康と歯科医療に関する」意識調査で分かった。

レセプトオンライン義務化問題で道津長崎県歯会長が認識示す-九地連

九州地区連合歯科医師会は2月14日、長崎市の長崎全日空ホテルグラバーヒルで平成20年度第2回協議会を開き、レセプトオンライン義務化問題、長寿(後期高齢者)医療制度への対応、青色申告会の各県の状況などで意見交換した。開催県を代表してあいさつした長崎県歯の道津剛佑会長は、レセプトオンライン義務化について「長崎県内で手書きレセプトの割合は8%ある。県内の離島の医療機関では20%が手書きだ。このままでオンライン化が義務化されれば、離島の歯科医療保健の確保が心配」と述べた上で「平成23年度からの完全な施行は難しい」との認識を示した。

診療報酬請求事務能力認定試験 歯科は58人合格

第29回診療報酬請求事務能力認定試験の合格者が2月20日、発表された。医科、歯科合計の受験者数は8,555人、うち歯科は167人。合格者数は、医科2,268人、歯科58人となった。

日医がグランドデザインを発表

日本医師会は2月18日、あるべき医療の姿を示した「グランドデザイン2009」を発表した。07年にも発表しているが、状況の変化などを踏まえて、新たに書き加えた。

海外歯科技工訴訟 支援者名簿が1万3,544人

違法入れ歯断固阻止・歯科医療を守る国民運動推進本部の脇本征男氏は2月18日、海外歯科技工物訴訟への支援者名簿が1万3,544人分(同日現在)集まっていることを明らかにした。

国保医療費地域差指数 最高は大阪の1.240

厚労省が1人当たりの国民健康保険医療費などを都道府県別にまとめ、地図で表す平成18年度医療費マップで、歯科における実績医療費の地域差指数の最高は大阪1.240で、最低の福井0.768とは0.472の差があった。

創立60周年で記念式典-都学歯

東京都学校歯科医会の創立60周年・法人化30周年記念式典が2月19日、東京都文京区の東京ドームホテルで開かれた。櫻井会長は式辞で、関係者らの支援、協力に感謝の意を示し、「歯科保健活動に鋭意努力したい」と今後ますますの協力を願った。

医療経済実態調査 調査項目を提示-厚労省

厚労省は2月18日、今年6月に実施を予定している単月調査に決算データも把握する第17回医療経済実態調査の調査項目内容を調査実施小委員会に提示した。単月、決算とも原則的に記入方式を検討しているが、決算項目については調査票裏等に決算書類の添付を義務付けるか否かは更に検討する。

連携事業でSD研修 TV会議システムで8大学結ぶ

連携大学間で職員自身が在るべき姿を考えるためのSD(スタッフ・ディベロップメント)研修が2月19、20の両日、福岡歯科大学で開かれ、TV会議システムにより九州歯科大学、北海道医療大学、岩手医科大学、昭和大学、神奈川歯科大学、鶴見大学、福岡大学に同時配信された。

アクロメガリー 早期診断に寄与-日臨矯が特徴など情報発信

心疾患や脳血管障害を引き起こす危険もあるアクロメガリーの早期診断に、矯正歯科医師が寄与できる可能性がある。日本臨床矯正歯科医会は2月18、19の両日に東京・丸の内の東京ステーションコンファレンスで開いた2月例会で、特別講演「矯正歯科の日常診療の中に潜むアクロメガリー(先端巨大症)」により、同症の知識を会員に発信した。

歯科色彩・審美で協会が発足-7月に米国で大会

歯科医療と色彩との関連について臨床的に追求する歯科色彩・審美協会(Society for Color and Appearance in Dentistry・SCAD)がこのほど発足し、7月の17、18日に米・ヒューストンで学術大会を開く。

さいたまデンタルショーに660人

さいたまデンタルショーが2月22日、さいたま市の浦和ロイヤルパインズホテルで開かれ、660人が来場した。来場者の内訳は歯科医師542人、歯科衛生士118人。

次期参院選 会長指名の候補を否決

日本歯科医師連盟の参議院選挙候補者選考委員会は2月19日、永山一行会長が次期候補者として指名した神奈川県歯科医師連盟理事長の島村大氏について投票を行った。結果、規定で定められている得票数を得られず、不信任となった。

レセオンライン義務化問題 「重大な局面」-近藤日歯副会長が認識示す

日本歯科医師会の近藤勝洪副会長は2月19日の定例会見で、レセプトオンライン義務化問題について「重大な局面を迎えている」との認識を示した。近藤副会長は会見で2月27日に自民党社会保障制度調査会医療委員会で初めてレセプトオンライン義務化問題が議題として取り上げられることを説明し「多くの国会議員に反対の声を上げてもらい、厚労省らが対応せざるを得ない状況を作りたい」と述べた。

海外製作の歯科技工物への患者意識 「同意しない」7割-保団連調査

海外で製作された歯科技工物について、歯科医師から説明があっても「同意しない」とする患者が7割を超えたことが、全国保険医団体連合会のアンケートで分かった。同意しない理由では、安全性の不安が7割近く、品質への不安が約3割を占めた。

支払基金の特別審査1月分 歯科は18件

社会保険診療報酬支払基金の特別審査委員会が受け付けた平成21年1月分の特別審査取り扱い件数の歯科は18件で、前年同月に比べ4件減った。

和田、一志、矢崎の3氏が無投票当選-日歯監事選

任期満了に伴う日本歯科医師会の次期監事に現徳島県歯会長の和田明人、現日歯監事の一志忠廣、元日歯常務理事の矢崎秀昭の3氏が決まった。

厚労省が動画で施策説明-「You Tube」上で

厚労省は2月10日、施策を国民により深く理解してもらうため、インターネットの動画配信サイト「You Tube」に公式チャンネルを開設した。

レセオンライン義務化で日医・医療IT委が中間答申

日本医師会の医療IT委員会は、レセプトオンライン請求義務化について「国がやみくもにIT化を進めようとしていることは甚だ遺憾」とする中間答申をまとめた。

レセプトオンライン化で保団連がマスコミ懇談会

全国保険医団体連合会は2月12日、日刊紙、専門紙を対象とした「医療問題を考えるマスコミ懇談会」を開き、レセプトオンライン義務化問題を中心に意見交換した。日刊紙記者からは「医科は経済的に余裕があり、オンライン化に対応できると多くの国民は感じている」「オンライン化により事務が簡素化されないのか」など意見が挙がった。

咀嚼の大切さ-都と都歯が食育関係者に発信

食育に携わる関係者に歯科の重要性を訴えるシンポジウム「よくかむことはあいなのだ」が2月8日、東京・市谷の歯科医師会館で開かれた。東京都歯科医師会と都の主催で、同日に発行された「歯と口の健康からはじめる食育サポートブック」の内容を中心に、各関係者から歯科を取り入れた事業の紹介があった。

消費税 10%なら47万円の損税-日歯が歯科医院への影響を分析

政府等が引き上げ率やその実施時期を検討している消費税の医療への影響について、日本歯科医師会の税務委員会は、増税などによる分析結果をまとめ、発表した。平成18年10月の大久保満男会長からの諮問に対する答申の中で、明らかにされたもの。消費税が10%になると、診療報酬が現状のままの場合、1歯科医院当たりで46万7,703円の損税を生じ、それを補うためには1.31%の診療報酬の引き上げが必要になるとしている。

参院選候補者 評価方法等を説明-永山日歯連盟会長が島村氏指名で

日本歯科医師連盟の永山一行会長は2月7日、神奈川県歯科医師連盟が開いたデンタルミーティングで、同県歯連盟理事長の島村大氏を次期参議院選挙候補者に要請すると公式の場で初めて述べた。各候補者の採点方法については、政治理念、社会保障制度、医療制度に関する認識、歯科医療の課題に関するトータルビジョンなど10項目あったとした。

歯周病 エイズ発症の引き金-日大歯・落合教授らが可能性示す

日本大学歯学部の落合邦康教授と名古屋市立大学の岡本尚教授らは、歯周病原菌の産生する酪酸が、潜伏するHIVの活性化に深く関与することを明らかにした。更に、様々な研究結果から、従来の全身疾患に加え歯周病がウイルス感染にも関与している可能性があり、歯周病ケアが極めて重要であると報告している。

入学定員見直し提言 歯科大の教育改善で報告書-文科省・協力会議

入学者の確保や臨床実習に必要な患者数の確保が困難、歯科国試の合格率の低迷している等の大学は、入学定員の見直しを検討する-。文部科学省の「歯学教育の改善・充実に関する調査研究協力者会議」は1月30日、臨床能力の確保や、優れた歯科医師を養成する体系的な歯学教育などについて検討し、第1次報告「確かな臨床能力を備えた歯科医師養成方策」をまとめた。

3月12、13日に日歯代議員会

日本歯科医師会は第162回代議員会を3月12、13の両日、東京・市谷の歯科医師会館で開く。また、代議員会終了後、第118回通常総会を開く。

医師の喫煙率、減少傾向-日医

医師の喫煙率は年々減少傾向にある。日本医師会が会員を対象にした「2008喫煙意識調査」で明らかになったもので、喫煙者は男性15.0%、女性4.6%と調査を開始した8年前と比較して男性12.1%、女性2.2%減少した。

19年度国保は3,800億円の赤字

厚労省は、市町村が運営する国民健康保険の平成19年度財政状況(速報)を発表した。一般被保険者分、退職者被保険者分及び介護保険分を合わせた財政状況は収入が13兆1,164億円、支出13兆726億円。一般会計繰入金のうち赤字補填を目的とするものを収入から差し引いた事実上の収支差は3,787億円の赤字。

歯科 件数、点数とも減-支払基金10月診療分

社会保険診療報酬支払基金による平成20年10月診療分の総計確定件数は7,011万9千件、点数1,075億2,391万2千点で前年同月に比べ、件数、点数は減少した。減少しているのは、長寿(後期高齢者)医療制度創設による老人保健制度の廃止が大きく影響している。歯科は873万2千件、113億1,695万点で、前年同月に比べ、件数、点数は減少した。

特待生は半額-日歯大新潟・学生確保が狙い

日本歯科大学新潟生命歯学部は、学生の確保を目的に一般選抜前期入学試験の成績上位者10人の授業料を6年間半額にする「特待生制度」を導入する。

次期参院選候補者選考 島村氏に要請-永山日歯連盟会長が臨時三役会で報告

次期参議院選挙候補者選びで、日本歯科医師連盟の永山一行会長が、立候補要請者を神奈川県歯科医師連盟理事長の島村大氏に決めたことが本紙の調べで分かった。2月5日に開かれた臨時三役会で永山会長が口頭で三役に伝えたもの。今後、永山会長は、2月19日に開く選考委員会で参院選候補者として島村氏を諮問する。

日歯会長選 大久保会長が大差で再選

日本歯科医師会の役員任期満了に伴う日歯代議員、選挙人646人(有権者総数)による会長選挙の開票が1月30日に行われ、現職の大久保満男氏が613票、新人の津曲雅美氏が21票、白紙1票、未投票11票で、大久保氏が再選を決めた。

歯科疾患管理料など14題-厚労省20年度診療報酬改定で疑義解釈

厚労省は1月28日、平成20年度診療報酬改定における歯科疾患管理料の取り扱いなど14題の疑義解釈を発表した。

認定分科会が7増-日歯医学会

日本歯科医学会の認定分科会に新たに七つの学会が加わり、4月から計16学会となる。1月23日に東京・市谷の歯科医師会館で開かれた第81回評議員会で承認されたもの。登録されるのは日本顎変形症学会と日本スポーツ歯科医学会、日本顎顔面補綴学会、日本顎咬合学会、日本磁気歯科学会、日本小児口腔外科学会、日本顎顔面インプラント学会。

「請求権の侵害に当たらない」-オンライン請求義務化で国が答弁

レセプト請求がオンライン方式で平成23年から義務化され、原則オンライン請求に限定される。これは財産権や請求権の侵害に当たらないのかとした民主党の平岡秀夫衆議院議員の「質問主意書」に対し、政府は1月27日、「当たらない」と答弁した。

電子レセが5割突破-支払基金医科・調剤

社会保険診療報酬支払基金は1月27日の定例会見で、昨年10月に電子レセプトの割合が5割を突破し、12月には54.5%まで増えたことを明らかにした。うちオンライン請求によるものは12月時点で18.4%。また、当面の課題では、歯科の電子レセプトの着手など含めた電子レセプトの拡大、電子レセプトの審査充実などを挙げた。

年間決算データ 医療経済実態調査と合わせて把握-中医協・調査実施小委

中医協の調査実施小委員会は1月28日、年間の決算データをこれまでの単月調査の医療経済実態調査に合わせて調査することを了承した。

満足度が低下傾向-「医療に関する意識調査」

日本の医療全般に対する満足度が国民、患者ともに低下している。日医総研がまとめた「第3回日本の医療に関する意識調査」によるもの。2006年3月の前回調査で国民は51.2%、患者64.2%が「満足」と回答しているが、08年7月の今回調査で「満足」と回答したのは国民50.9%、患者54.6%だった。

医療機関の利用回数 「変わらず」がトップ

日本最大級の病院検索サイトを運営するQLifeは、「2009年の医療機関利用のしかた意向調査」の結果を発表した。調査は、インターネットを用いて、出産や大きな手術などの前後でない20歳以上の男女500人から回収したもの。医療機関の利用回数については、77%が「昨年と回数が変わらない」と回答。「昨年よりも増える」と予測する人が15%に対して、「減る」と予想する人は8%。

糖尿病患者 推定で2,210万人-厚労省「国民健康・栄養調査」

歯周病とも少なからず関係する糖尿病が「強く疑われる人」と「可能性が否定できない人」の合計が増えている。厚労省の「平成19年国民健康・栄養調査」で分かった。19年の「強く疑われる人」は約890万人、「否定できない人」は約1,320万人、合計で2,210万人と推定。平成14年の前回調査に比べて合計で約590万人増。

日歯医学会第81回評議員会 20年度会長賞-野首氏ら6人受賞

日本歯科医学会の平成20年度会長賞に6人が選ばれた。研究部門では、大阪大学特任教授の野首孝祠、東京歯科大学名誉教授の奥田克爾、大阪歯科大学教授の大東道治の3氏が受賞。教育部門では、日本歯科大学名誉教授の柬理十三雄と鶴見大学名誉教授の細井紀雄の両氏が受賞。地域歯科医療部門で受賞したのは登利俊彦氏。

評議員数 日歯選出枠14人に変更-日歯医学会

日本歯科医師会会員から選出される日本歯科医学会評議員10人が、4月から14人に改められる。第81回評議員会で可決したもの。日歯の地区制が10地区から7地区に変更したことを機に、各地区1人(計10人)だったものを各地区2人(14人)とする。

総会参加は1万5千人-日歯医学会

昨年の日本歯科医学会総会の参加者数は1万4,711人(運営要員、プレス、一般参加者除く)と、第81回評議員会で報告された。日程別集計では、11月14日が2,966人、同15日6,486人、同16日5,259人。

口腔ケアなどをテーマに講演会-GC友の会

GC友の会は高齢社会における口腔ケアと確実なインプラント治療の二つをテーマとした講演会を1月18日、東京都目黒区の恵比寿ザ・ガーデンホールで開いた。診療室での口腔ケアや在宅診療の取り組みを紹介する映像を上映した後、院長の米山武義氏と歯科衛生士の杉山総子氏、土屋貴子氏が「患者さんと末永くおつきあいするために―診療室から始まる口腔ケア」をテーマに講演。第2部では「確実なインプラント治療とは―患者さんへの適切な情報提供と確実な欠損補綴治療の実際」をテーマに、東京歯科大学教授の井上孝氏と福岡県開業の上田秀朗氏がそれぞれ講演した。

1月

医院の経費節約も限界-日歯が見解

歯科医院の経費の切り詰めが限界に来ているとする分析結果を日本歯科医師会は1月22日、発表した。日歯総研が「医療経済実態調査への意見」として取りまとめたもので、国民に安心・安全な歯科医療の提供が困難になりつつあるとした。

日歯医学会会長選挙 江藤現会長が再選-決選投票を接戦で制す

日本歯科医学会は、3月末の任期満了に伴う役員(学会会長)選挙で、現職の江藤一洋氏の再選を決めた。選挙は1月23日に東京・市谷の歯科医師会館で開かれた第81回評議員会で行われたもので、役員の会長指名も承認された。任期は4月から23年3月末までの2年間。

元大阪歯科大学理事長・学長 佐川寛典氏が死去

元大阪歯科大学理事長・学長の佐川寛典(さがわ・ひろすけ)氏が1月15日、福岡市の病院で急性心筋梗塞のため死去した。77歳。

日歯レセコンの愛称募集

日本歯科医師会が開発を進めているレセコンソフトの正式名称が「日本歯科医師会レセコンASPサービス」に決まった。それに伴い、会員を対象に愛称を募集する。問い合わせは日歯調査課電話03(3262)9216まで。

患者一部負担金 軽減の必要性を強調-日歯総研

日本歯科医師会は1月22日の会見で、患者一部負担金の引き下げの必要性など明記した「歯科医療費の推移および今後の展望」を発表した。これは日歯総研がまとめたもので、国民歯科医療費に占める歯科医療費の割合が10%を切り、医療費もこの10年横ばい状態にあることを説明。

医薬品など共同購入-自治体病院協がWGで具体策検討

都道府県立や市町村立など972病院で構成する全国自治体病院協議会は1月21日、会見を開き、経営効率化などの観点から医薬品や医療機器などの共同購入に関するワーキンググループ(WG)の立ち上げを発表した。

20代の8割弱が「未就業」-日技調べ

20代で歯科技工士免許を有する人は2万5千人弱いるにもかかわらず、就業している歯科技工士は5,708人と、75%以上の人が歯科技工士として就業していない実態が日本歯科技工士会の調べで明らかになった。

歯科で373人合格-介護支援専門員

第11回介護支援専門員実務研修受講試験の合格者が発表され、歯科医師34人、歯科衛生士339人を含む2万8,990人が合格した。合格率は21.8%。

厚労省医政局の重点事項 在宅歯科の推進明記

平成21年度厚労省医政局の重点事項に医師確保対策と並んで「在宅高齢者への歯科保健医療対策の推進」が盛り込まれた。厚労省が1月20日に開いた全国厚生労働関係部局長会議の席上、厚労省が説明した。

次期参院選に西島氏を推薦-日医連盟

日本医師連盟は1月20日、各都道府県医師連盟代表者らで構成する執行委員会を開き、平成22年7月実施予定の第22回参議院比例代表選挙に西島英利参議院議員の推薦を決議した。

技工問題など発信-東京保険医協がメディア懇談会

東京歯科保険医協会は1月20日、第6回のメディア懇談会を開催した。歯科医療、医院経営を取り巻く様々な問題について、同会の見解を歯科関連メディアに発表するもの。

20年9月の医療費 歯科は8.1%増

厚労省が1月14日、中医協に報告した医療費動向で、20年9月分の歯科医療費が対前年同月比で8.1%伸びていることが分かった。19年9月と比べ1.5日診療日が多いため、日数補正すると3.2%増だが、診療報酬改定プラス0.42%を大幅に上回っている。薬価引き下げがほとんど影響しないため、0.42%分がそのままプラス作用に働いた他、歯科用貴金属改定、患者増などが影響しているのではないかと同省は分析。

歯科医師臨床研修見直しへ-厚労省検討会が最終報告書

厚労省の歯科医師臨床研修推進検討会は、研修施設のグループ化や施設指定基準の見直しなどを盛り込んだ最終の報告書を12月22日に発表した。同省は、平成21年度中に省令改正を行う予定。

東京で1日1件歯科診療所が廃院

東京では1日1件の歯科診療所が廃院になっている。目黒区で開業する松島良次氏が1月1日付の「東京歯科保険医新聞」に掲載したもの。同氏が社会保険事務局の公示文書でまとめた「歯科保険医療機関の新規・遡及・廃止の推移」によると、2007年度に東京で保険を廃止した医療機関は707件。新規開業は268件、遡及357件で、年間増減数では82件の減。遡及による復活357件、残りの350件が廃院、1年を通じ1日1件が廃院していることになるとした。

支払基金20年9月診療分 歯科は点数増

社会保険診療報酬支払基金による平成20年9月診療分の総計確定件数は6,461万2千件、点数999億8,226万点で前年同月に比べ、件数、点数は減少した。減少は、長寿(後期高齢者)医療制度の創設により老人保健制度が廃止になったことが大きく影響している。歯科は857万3千件、108億3千万1千点で、前年同月に比べ、件数、点数は増加した。

日医が潜在看護職調査「復職したい」7割

結婚、出産などの理由で離職した看護職員の7割が「復職したい」との希望を持っている。日本医師会が実施したアンケート調査で明らかになったもの。また復職の際、8割が何らかの研修を受けたいと思っていることも分かった。日医が潜在看護職を対象に調査を実施したのは初めて。

歯科器械の承認・認証 安全性の試験方法など通知-厚労省

歯科器械の製造販売承認や認証の評価に関する基本的な考え方が1月5日、厚生労働省から通知された。一部を除き、承認基準がなかった管理医療機器の安全性や品質評価の試験方法などを示したもの。正式名称は「歯科器械の製造販売承認申請及び認証申請に必要な電気的安全性評価及び物理的・化学的評価の基本的考え方について」。

ジーシーが敢闘賞を受賞-経済界大賞

経済雑誌を発行する出版社「経済界」が創設した第34回「経済界大賞」の敢闘賞にジーシーらが選ばれた。同賞は毎年活躍した企業、経営者に贈られるもので、ジーシーは品質管理や社員教育プログラム「デンタルカレッジ」などの取り組みが特に評価された。

レセオンライン義務化問題 撤回求め国を提訴へ-神奈川の歯科医ら1千人

厚労省令によるレセプトオンライン請求義務化について、神奈川県を中心とした都府県の医師、歯科医師約1千人は1月21日、省令に従う義務がないことの確認を求め、横浜地裁に国を提訴する。レセプトオンライン請求義務化については、日医、日歯などの医療関連団体が行った調査で、実施されれば診療の継続が不可能として多くの会員が「閉院する」と回答している。

歯科保健と食育で議論スタート-厚労省検討会

厚労省は12月24日、「歯科保健と食育の在り方に関する検討会」の初会合を開いた。検討会は8020運動が20周年を迎える中、これまでの歯科保健対策に加え、食育へのかかわりや高齢者対策など新たな観点から歯科保健対策を模索するために立ち上げたもので、同省は3月までに報告書をまとめたい意向だ。

厚労省歯科保健予算案 臨床研修支援に2.7億円

厚労省が12月24日に発表した平成21年度歯科保健医療対策関係予算案で、歯科医師臨床研修の推進にかかわる費用は前年度より2億6,400万円増額となった。新規事業の「歯科医師臨床研修支援」2億6,791万5千円を計上したことによるもので、いわゆる「国試浪人」が国家試験合格後、臨床研修をスムーズに受けられるための支援策。

札幌の歯科医院に指導 「患者負担金の無料化」報道で

札幌市内の歯科医院が、NPO法人のアンケートに回答した対価として、患者の一部負担金を実質無料化していた問題で、北海道厚生局は1月8日、同市中央区の歯科医院に対して指導の文書を送った。

厚労省21年度予算案 25兆1,568億円

厚労省が12月24日に発表した平成21年度予算の一般会計は25兆1,568億円。前年度に比べ金額で3兆346億円増え、割合でも13.7%増と、ここ数年ではなかった高い伸び率となった。社会保障関係費は24兆6,522億円。

日歯会長選 1月30日開票

3月で任期満了を迎える日本歯科医師会会長選挙に現職の大久保満男氏と滋賀県開業の津曲雅美氏が立候補した。1月20日から代議員、選挙人に投票用紙が郵送され、1月30日に開票。

4割が「患者減少」-保団連が調査

全国保険医団体連合会が昨年末に発表した2008年歯科診療報酬改定の影響を把握するために実施した会員調査によるもので、08年6月の患者数は前年同月に比べて42.0%が「減った」と答え、「変わらない」も40.7%を占めた。

歯科診療所6万8,076施設-20年9月施設動態調査

厚労省の施設動態調査による平成20年9月末現在の歯科診療所数は全国で6万8,076施設。開設者別歯科診療所数の個人は5万7,327施設、医療法人は1万98施設。

介護報酬改定 新規に口腔維持管理加算

介護従事者の処遇改善のための緊急特別対策として昨年10月末に政府・与党でプラス3.0%の改定率が決定した「平成21年度介護報酬改定の概要」を厚労省は12月26日、発表した。歯科関連では認知症関連サービスでの口腔機能向上加算の単位が増加され、更に口腔維持管理加算を新規で算定。訪問系介護サービスの居宅療養管理指導の居住系施設入所者に対する居宅療養管理指導費で、歯科衛生士等が行う場合の「350単位/回」が「300単位/回」に変更された。

診療報酬の非課税存続 医療関係の養成所の地方税も-税制改正

社保診療報酬にかかわる非課税措置や医療法人の社保診療以外にかかわる軽減措置を存続するなどとした「平成21年度税制改正の概要」を厚労省は昨年末に発表した。同概要は六つの柱からなり、医療関連では「健康な生活と安心で質の高い医療の確保等のための施策の推進」としての「安心と希望の医療の確保」で、3項目の非課税措置を創設した。

包括払い促進など提言-規制改革会議が第三次答申

政府の規制改革会議は、各医療分野における包括払い・定額払い制度の促進、レセプト様式の見直しなどを盛り込んだ第3次答申を12月22日にまとめた。

札幌・患者一部負担無料問題「法律上許されない」-舛添厚労相

札幌市内のNPO法人と歯科医院が提携し、アンケートに回答した対価として患者の窓口一部負担金を無料にしている問題について、舛添要一厚労相は12月16日の閣議後の会見で「調査しているが、医療機関が勝手に(治療費を)ディスカウントすることは、法律上許されない行為で、問題があると思っている」と発言した。

「ルール逸脱してはならない」-大久保日歯会長が見解

日本歯科医師会の大久保満男会長は札幌市内のNPO法人と歯科医院が提携し、アンケートへの回答の対価として患者の窓口一部負担金を無料にしている問題で「一般論から言えば社会保険のルールを逸脱するようなことがあってはならない」との見解を述べた。

返還金額55億5千万円-19年度保険医療機関等の指導・監査状況

平成19年度の保険医療機関等からの返還金額は約55億5千万円と、前年度より2億1千万円増えた。厚労省が12月19日に発表した保険医療機関等に対する「指導及び監査の実施状況(概況)」によるもので、返還金額の内訳は指導分が約23億6千万円、監査分が約31億9千万円。また、保険医療機関等の指定取り消し件数は52件、保険医等の登録取り消しは61人。このうち歯科は27件、37人。

むし歯被患率 高校生は65%-文科省・学校保健統計調査

幼児、児童及び生徒の疾病・異常の中で、むし歯の被患率が最も高いことが12月11日に発表された文部科学省の平成20年度学校保健統計調査(速報値)で分かった。むし歯の被患率は幼稚園で50.3%、小学校63.8%、中学校56.0%、高等学校65.5%。

海外歯科技工訴訟 控訴審始まる-国「海外委託、違法とは言えず」

国を相手に歯科技工士80人が歯科技工の海外委託の禁止、地位保全を求める訴訟の第1回控訴審が12月17日、東京高等裁判所で開かれた。控訴審では、原告側が11月21日に東京高裁に提出した控訴理由書に対し、国が答弁を書面で行った。原告側の控訴理由書では、歯科技工士の地位について、一審判決は妥当ではないとし「歯科技工業務を独占的に行うことができる利益」と捉えるべきだと主張した。一方、国の答弁書では、歯科技工士の地位について「歯科技工士の業務独占の趣旨は公益的観点のもので、これを超えて個々の歯科技工士に対して個別具体的に業務独占を行うことができる法的地位を保障したものではない」との考えを示した。

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