日本歯科新聞デジタル版を読む        

「訪問歯科診療2万5千軒は必要」-渡辺日歯常務が社保審で見解示す

日本歯科医師会の渡辺三雄常務理事は、平成20年4月にスタートする後期高齢者医療制度に絡み、訪問歯科診療に必要な歯科診療所数は現状の2倍以上に当たる「2万5千軒程度」との見解を示した。9月20日に開かれた社会保障審議会医療保険部会で述べたもの。

三井記念病院麻酔科研修問題で2学会合同特別調査委が報告書

東京都千代田区の三井記念病院で、歯科医師の不適切な医科麻酔科研修があった問題で、日本麻酔科学会と日本歯科麻酔学会の合同特別調査委員会は9月14日、同問題に関する調査結果を報告書にまとめた。既に厚労省と東京都には提出済み。

「定款臨時委で総会の在り方も議論か」-大久保日歯会長が見通し示す

日本歯科医師会の大久保満男会長は9月20日の理事会後の会見で、「11月に開く定款等改正臨時委員会で、代議員会、総会の在り方が議論の対象になるのではないか」との見通しを示した。9月13、14日に開かれた第159回代議員会で会員除名の議案を可決したが、14日の第115回総会で否決され、議案は成立しなかったことで様々な意見が噴出している。

歯科件数増も金額減-18年度社会保険診療報酬支払状況

社会保険診療報酬支払基金の統計資料を基にまとめた平成18年度の医療保険と老人保健を合わせた総計の歯科診療報酬確定件数は1億574万4千件で、前年度より187万2千件増えた。しかし、金額は9,583億3,900万円で、213億600万円減った。

件数1.7%、金額1.6%増-支払基金・歯科6月診療分

社会保険診療報酬支払基金による平成19年6月診療分の総計確定件数は7,243万6千件、金額8,793億2,900万円で前年同月に比べ、件数は1.7%、金額は2.4%増えた。歯科は941万1千件、855億1,800万円。

歯周炎の重度垂直性骨欠損医療技術が歯科先進医療に承認

歯周炎による重度垂直性骨欠損の医療技術「歯周外科治療におけるバイオ・リジェネレーション法」が、先進医療に承認された。9月19日に開かれた中医協総会で報告された。

日本糖尿病対策推進会議に日歯が正式参画

日本糖尿病対策推進会議への日本歯科医師会の参画が正式に承認され、幹事に太田謙司常務理事が就任した。

 

「歯科器材MR」創設へ-歯科商工協会

歯科医療機器や材料が高度化、複雑化する中、より専門的な情報を提供するため日本歯科商工協会は新たに歯科器材分野のMR制度の創立を検討していることを明らかにした。

 

歯科トクホの機能評価をマニュアル化

先端医療振興財団先端医療センターは特定保健用食品の歯科分野の評価方法のマニュアル化を図るため「歯科トクホ研究会」(仮称)を設立する準備を進めている。現在、再石灰化などに限られている歯科の保健機能の評価方法のマニュアルを整備することで、歯科関連の新規参入を促したいとしている。

  

永山日歯連盟会長が総決起大会開催を示唆

日本歯科医師連盟の永山一行会長は9月21日、次期診療報酬改定に向けて東京で決起大会を開催する考えを示した。第101回評議員会の冒頭あいさつで述べたもので、会場などは今後詰める方針で、開催時期は政府が改定率を決める12月中旬を見据えて11月下旬から12月上旬になる模様。

 

中原氏慰労する会-日歯連盟

前参議院議員の中原爽氏を慰労する会が9月20日、帝国ホテルで開かれ、自民党の国会議員や各都道府県歯連盟関係者らが出席した。

 

佐藤指導医療官の公判開かれる-東歯大同窓会贈収賄事件

 指導・監査などで便宜を図った見返りに、東京歯科大学同窓会の東京地域支部連合会の内山文博前会長、大友好元会長から現金を受け取ったとして収賄罪で起訴された佐藤春海栃木県社会保険事務局指導医療官(休職中)に対する公判が9月19日、東京地裁で開かれた。

会員除名議案 代議員会で可決も総会で否決-日歯

日本歯科医師会は9月13、14日、第159回代議員会を開き、栃木社会保険事務局の指導医療官への贈賄事件で起訴されている内山文博、大友好の両会員に対する処分問題について「除名処分」とすることを賛成多数で可決した。しかし、9月14日の第115回総会では同議案は否決。定款上、両会員に対する除名処分は成立しない。

19年版厚生労働白書 テーマは「医療構造改革が目指すもの」

厚労省は9月14日、「医療構造改革が目指すもの」をテーマとした平成19年版厚生労働白書を発表した。将来にわたり持続可能な医療保険制度の構築や医事紛争の増加、生活習慣病対策の拡充など、様々な課題を抱える日本の医療において、先に成立した医療構造改革関連法の内容に加え、今後の日本の医療の進むべき方向についても言及した。

14議案すべて可決-第159回日歯代議員会

日本歯科医師会は9月13、14日、東京・市谷の新歯科医師会館で第159回代議員会を開き、代議員会副議長補欠選挙、定款一部改正、平成18年度一般会計歳入歳出決算など14議案を可決した。

中原前議員の退任祝う会開催

政界を7月で引退した中原爽前参議院議員の退任を祝う会が9月9日、東京・九段下のホテルグランドパレスで開かれ、歯科関係者ら250人以上が駆け付けた。主催者あいさつで中原議員の後援会「爽風会」会長を務めていた山崎亮一氏は「2期12年間歯科界職域代表として一生懸命対応していただき、心から感謝している」と話した。

「現時点では白紙」-中西日技会長が次期会長選で見解示す

日本歯科技工士会の中西茂昭会長は9月1日、代議員会後の会見で、来年3月に行われる予定の役員任期満了に伴う会長選挙への出馬について「現時点では白紙」と述べた。

6万7,722施設-6月末歯科診療所数

厚労省の施設動態調査による平成19年6月末現在の歯科診療所数は全国で6万7,722施設となり、前月より30増えた。

 

後期高齢者医療で厚労省骨子案を批判-日医

日本医師会の中川俊男常任理事は9月5日の定例会見で、厚労省が社会保障審議会の特別部会に提示した「後期高齢者医療の診療報酬体系の骨子案(たたき台)」について「総合科、総合科医の認定を狙っているのが見える」との考えを示した。

 

櫻井議員が厚労省課長らと鼎談-「歯科ネットワーク」懇親会

歯科医療のより良い方向を目指し民主党の櫻井充参議院議員が始めた「歯科ネットワーク」の懇親会が9月9日、東京・丸の内のパレスホテルで開かれた。同ネットワークには、歯科関係者ら約650人が加入。懇親会は冒頭の齋藤会長あいさつに続き、厚労省医政局歯科保健課の日高勝美課長と齋藤会長、進行役の櫻井議員による鼎談が行われ、歯科需給問題と今後の歯科医療に対する政府の取り組みをテーマに話し合われた。

 

後期高齢者の歯科対応で日歯のプロジェクトチームが報告書

平成20年4月に創設される後期高齢者医療制度の歯科医療の構築に向け、日本歯科医師会の同検討プロジェクトチームは「健康寿命を平均寿命に近づけることが、歯科医療の基本的使命」とする報告書を発表した。

  

257最先端の研究成果を展示ーイノベーション・ジャパン2007

大学の研究成果を社会に還元するため、全国規模で企業とのマッチングを図る「イノベーション・ジャパン2007―大学見本市」が9月12日から3日間、東京・有楽町の東京国際フォーラムで開かれ。医療・健康の分野では、メタボリックシンドロームや遺伝子、再生医療などの研究が目立った。歯科関連では、睡眠時無呼吸症の口内治療装置や、食器、衣類とともに入れ歯にも適する洗浄剤などの発表があった。

福井県開業の高橋淳氏が3次元デジタル拡大鏡を開発

CCDカメラとLCDディスプレーを用い、複数人が全く同じ術野を共有することができる3次元デジタル実態拡大鏡を高橋淳氏(福井県開業)が開発した。光学拡大鏡と同様の立体感のあるイメージが得られ、インターネットを通じ世界中へ画像を配信することもできる。

2人に1人が治療に行かない-日歯 「歯科医療に関する一般生活者意識調査」

歯や口腔に異常を感じていても歯科治療に行かない人が2人に1人いる-。日本歯科医師会が電通パブリックリレーションズに依頼したネット調査「歯科医療に関する一般生活者意識調査」で分かった。歯科医師・歯科医療に対するポジティブな印象では、「収入が高い」が65.4%と最も高かったが、平成17年の前回調査に比べると10.2%低くなった。

医事紛争の裁判外仲裁組織設置

東京にある三つの弁護士団体(東京弁護士会、第一東京弁護士会、第二東京弁護士会)はこのほど、医療訴訟の経験豊富な会員からなる医事紛争の裁判外仲裁(ADR)の組織を設置した。

19年度社保指導者研修会で「高齢者の口腔ケア充実」強調-厚労省・水田局長

厚労省の水田邦雄保険局長は9月4日、東京都千代田区の日本教育会館で開かれた平成19年度社会保険指導者研修会で、来年4月創設の後期高齢者医療制度における歯科医療の取り組みについて、口腔ケア充実の考えを示した。

 

残存歯数増えるも高齢者に歯周病の不安-17年歯科疾患実態調査

喪失歯数が減り、残存歯数が増えた一方、4ミリ以上の歯周ポケットを持つ高齢者の割合が増えている。厚労省がまとめた「平成17年歯科疾患実態調査」によるもので、9月4日に開かれた社会保険指導者研修会で発表された。昨年6月に「概要」として年齢別の残存歯数などの一部調査結果は発表されている。

 

厚労省が「後期高齢者医療制度の診療報酬体系の骨子案」を社保審部会に提示

厚労省は9月4日、来年4月にスタートする後期高齢者医療制度の診療報酬体系の骨子案(たたき台)を社会保障審議会の「後期高齢者医療のあり方に関する特別部会」に提示した。在宅歯科については、診療報酬上で評価の在り方を検討する文言が明記された。

  

日歯医学会講演会と宮城県歯医学会大会開催

日本歯科医学会学術講演会と第16回宮城県歯科医学会大会が9月1、2の両日、仙台市の夢メッセMIYAGIで開かれた。

 

人工歯の増産狙い、ジーシーアサヒが新工場設立

ジーシーの子会社で来年創業60周年を迎えるジーシーアサヒは人工歯の生産効率向上のため、新工場を設立した。延床面積は2,652平方メートルで、新工場の一部はジーシーデンタルプロダクツの勝川工場として機能する。

  

執行部への勇退勧告決議は否決-日技連盟評議員会

日本歯科技工士連盟の古橋博美理事長は9月1日に開かれた日技代議員会終了後の会見で、8月31日に開かれた連盟評議員会に緊急動議として提出された「執行部に対する勇退勧告決議案」が否決されたことを明らかにした。

 

中西会長が代議員会で“日技総研”設立示す

日本歯科技工士会は9月1日、第86回代議員会を東京・市谷の日技会館で開いた。冒頭あいさつで中西茂昭会長は7月の参議院選挙について「結果が出ずに悔しい」と述べた。今後の取り組みとして「議員連盟が効果的に動けるように“日技総研”を設置し、決して歯科技工士がエゴだけで発言しているわけではないことを理解してもらいたい」と“日技総研”の立ち上げを示唆。代議員会終了後に開かれた会見では「今年度中にはできる」と明言した。

  

会員の除名処分に絡み、日歯に公開質問状-都歯

東京都歯科医師会は9月6日に開いた第167回代議員会で、栃木社会保険事務局の指導医療官への贈賄事件の内山文博、大友好の両氏に対する除名処分問題について日歯に公開質問状を送ることを決めた。

原告側が意見陳述-歯科技工物の海外委託訴訟 第1回公判

歯科技工物の海外委託を放置し、法的に適切な対応を取らなかったのは国の責任などとして、「訴訟を起こして歯科技工士を守る会」(脇本征男代表)が法務大臣を訴えた裁判の第1回公判が8月30日、東京地方裁判所で開かれ、原告らの意見陳述が行われた。国は訴えを却下。次回公判は10月25日。

在宅歯科で新規計上-20年度厚労省予算概算要求

厚労省は8月28日、平成20年度予算で高齢期・寝たきり者などに対する在宅歯科医療、口腔ケアのプロフェッショナルケアの専門性を有する歯科医師、歯科衛生士を養成する新規事業として2,870万4千円を要望した。歯科保健医療対策関係概算要求での「歯の健康力推進歯科医師等養成講習会」の補助事業費として計上したもの。講習会は日歯に委託することを検討している。

総額で22兆1,604億円、前年度比6,835億円増-20年度厚労省予算概算要求

厚労省の発表した平成20年度予算概算要求によると、総額は22兆1,604億円、前年度当初予算と比較して6,835億円の増額となる。

 

「レセ電算処理システム構築で基金らに譲歩しない」-近藤日歯副会長が強調

 レセプト電算処理システム構築の進捗状況について日本歯科医師会の近藤勝洪副会長は「出来るだけ早く完成させたい」としながらも「記録条件仕様で支払基金らとの話し合いがまとまっていない。日歯の立場を譲歩してまでも完成させようと思っていない」との考えを示した。8月31日に開かれた第104回都道府県会長会議で発言したもの。

 

17年度都道府県別歯科医療費 件数が2.9%、金額が0.4%増加-日歯調べ

日本歯科医師会がまとめた平成17年度都道府県別歯科医療費で、社保、国保、老人を合わせた年間の取り扱い件数は前年度に比べ2.9%、金額で0.4%増加した。同調査結果は、基金統計月報や国保事業月報、老人医療費月報の平成17年1~12月を基にまとめたもの。

 

歯科は件数、金額とも減少-支払基金5月分

社会保険診療報酬支払基金による平成19年5月診療分の総計確定件数は7,279万件、金額8,792億6,900万円。歯科は879万6千件、787億4,700万円。

 

禁煙専門・認定試験で35人合格-日本禁煙学会

NPO法人日本禁煙学会による医師、歯科医師を対象とした第1回禁煙専門・認定指導者試験が8月26日、東京・築地の国立がんセンターで実施され、専門指導者に11人、認定指導者に24人が合格した。

 

ライフケア学会が第1回学術大会開催

介護予防に対する具体的な理論や実践法を検討するために昨年9月に設立されたライフケア学会の第1回学術大会が8月26日、東京・東伏見の早稲田大学で開かれた。

 

大歯大病院が苦情対応で実習

大阪歯科大学附属病院は8月26日、医療安全管理者養成講座研修カリキュラムの一環として、実習を盛り込んだ苦情対応の講習会を開いた。厚生労働省「医療安全管理者の業務指針および養成のための研修プログラム作成指針」に準拠したもの。

  

笑顔の写真を国民から募集-ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー

日本歯科医師会は「いい歯で、いい笑顔」を合言葉に、ベストスマイル・オブ・ザ・イヤーの一般部門として国民から笑顔の写真を募集する。今年から設けられた。詳細はホームページhttp://bestsmile.jpまで。

  

日本訪問歯科協会が誤嚥性肺炎予防で勉強会

日本訪問歯科協会は、医科と歯科、介護の三つの立場による在宅チームをサポートするため、「実践 誤嚥性肺炎予防 勉強会」を8月24日、東京・蒲田の大田区生活センターで開いた。大田区のケアマネジャーなど在宅支援関係者が集まり、誤嚥性肺炎予防について、具体的な方法などを学んだ。

 

東北デンタルショーに6,040人

第16回東北デンタルショーが9月1、2の両日、仙台市の夢メッセMIYAGIで開かれた。約140の企業や団体が出展し、6,040人が来場した。また、日本歯科医学学術講演会や第16回宮城県歯科医学大会も併催され、多くの講演、発表があった。

 

「医薬品原料国際展」-来年7月、東京で開催

世界の医薬品の原料サプライヤーが集まる「第2回医薬品原料国際展API2008」が来年7月、東京・有明の東京ビッグサイトで開かれる。問い合わせはリード エグジビション ジャパン電話03(3349)8509まで。

 

東歯大同窓会贈収賄事件関係者を除名処分へ-日歯

社会保険庁の指導医療官への贈収賄事件で起訴された内山文博、大友好の両氏に対する処分問題について、日本歯科医師会(大久保満男会長)は8月30日、理事会後の会見で9月13、14日に開かれる代議員会に両氏の除名を求める議案を提出する考えを明らかにした。