日本歯科新聞デジタル版を読む        

1日当たり607.4点-平成20年の診療行為別調査

平成20年社会医療診療行為別調査で、歯科は1日当たり点数で607.4点となり、前年に比べ増加したが、1件当たり点数では1285.5点となり、前年に比べ減少したことが分かった。厚労省が6月25日に発表したもの。

日学歯新執行部初の総会-中田会長が所信表明

日本学校歯科医会は新執行部としては初となる第75回総会を6月24日、東京・市谷の歯科医師会館で開いた。新役員の紹介があったほか、平成20年度事業報告や理事の一部交代の件など10議案はすべて承認された。

歯科技工海外委託訴訟 進行協議まとまらず-8月5日に結審の見通し

歯科技工の海外委託問題訴訟原告団と弁護団は6月22日、高裁控訴審の進行協議終了後に報告会を開いた。進行協議は裁判長の提案で公判とは別途に行われているもの。川上氏は「8月5日に公判を再開し、そのまま結審になる見通し」と語った。

8020財団 「運動は前進」-評議員会で大久保理事長

8020推進財団は6月24日、東京・市谷の歯科医師会館で第25回評議員会を開いた。大久保理事長はあいさつで、「8020の達成率は25%を超え、考えていたよりも早いスピードで進んでいるが、国民運動としての8020がどこまで進んだかはなかなか判定が難しい」とし、「決して満足はしていないが、皆様の支援により後退することなく、前進はしていると思っている」と話した。

件数、点数とも減-支払基金3月診療分

社会保険診療報酬支払基金による平成21年3月診療分の総計確定件数は7,564万1千件、点数1,132億6,052万6千点で前年同月に比べ、件数点数ともに減少した。歯科は921万1千件、117億9,582万8千点で、前年同月に比べ、件数点数ともに減少した。

7月から歯科外来診療加算調査-厚労省

厚労省は6月24日、平成20年度診療報酬改定にかかわる特別調査として、歯科外来診療環境体制加算の実施状況調査を7~9月にかけて実施する案について中医協診療報酬改定検証部会に示した。調査は外来診療時の偶発症への対応状況や、医科の医療機関との連携状況、医療安全に対する歯科医療機関の取り組み内容、職員意識の変化、患者の安心感などを把握する。集計・分析は8月下旬から10月上旬をめどに行う方針。

九州デンタルショーに1万人

35回目を迎えた九州デンタルショーが6月20、21日、福岡市のマリンメッセ福岡で開かれ、歯科医師ら約1万人が来場した。テーマは「白い歯の数だけおいしい笑顔」。

骨太方針「高く評価」-大久保日歯会長が見解

日本歯科医師会の大久保満男会長は6月25日、政府の「経済財政改革の基本方針2009」(骨太の方針)で8020運動の推進の文言を明記されたことと社会保障費2,200億円削減を事実上、見送られたことについて「高く評価したい」と述べた。

8020運動推進を明記-骨太方針2009 歯科関係の文言は初

政府が6月23日の臨時閣議で決定した「経済財政改革の基本方針2009」(骨太の方針)に8020運動の推進、社会保障の機能強化・効率化などの文言が盛り込まれた。骨太方針ではこれまで医科関係の項目が入ることはあっても歯科の項目が明記されたことはなかった。歯科の文言は経済財政諮問会議が6月16日に示した原案にはなかったが、最終取りまとめの段階で、石井みどり参議院議員らの働きかけで実現。

社会保障費「自然増認める」-与謝野大臣

焦点になっていた社会保障費2,200億円削減問題は、来年度予算では削減しないことで決着した。臨時閣議後の会見で与謝野馨経済財政担当大臣は「社会保障費の自然増は認める」とこれまでの姿勢を一転させた。

参議院選挙候補者問題 再び「該当者なし」

日本歯科医師連盟の参議院比例代表選挙候補者選考委員会は6月24日、候補者の絞り込みのための会合を開いたが、推薦に必要な3分の2の票を獲得した候補者が出ず、「該当者なし」とする報告を日歯連盟執行部に行った。これを受け執行部は急遽、今後の対応を協議し、日を改めて選考委員会を開催する案を示した。

参議院選挙候補者問題で堤日歯連盟会長が見解

日本歯科医師連盟は6月26日の会見で、参議院比例代表選挙候補者が4回目の選考委員会で絞り込まれなかったことに関し、8条2項に則り7月2日に5回目の選考委員会が開催されることを明らかにした。執行部は選考委員会の進行次第とした上で、立候補者の有無も含めて7月中に決める方針に変わりはないとした。

歯科口腔外科対象 初のがん治療認定医-日本がん治療認定医機構

がん治療水準の向上のために教育セミナーや認定事業に取り組む日本がん治療認定医機構は、歯科口腔外科を対象とした「がん治療認定医(歯科口腔外科)」及び「暫定教育医(歯科口腔外科)」制度を2009年度審査から新たに設置した。

臨床研修改正に向けた検討入る-厚労省検討会

厚労省の歯科医師臨床研修推進検討会は、平成23年度の歯科医師臨床研修制度の改正へ向け、具体的な検討に入った。

北海道で歯科条例成立

歯・口腔の健康づくりに関する施策を総合的かつ効果的に推進し、道民の健康増進への寄与を目的とした「北海道歯・口腔の健康づくり8020推進条例」が、6月16日に開会した北海道議会平成21年度第2回定例会で可決された。都道府県議会での条例可決は新潟に次いで2番目。

日医総研が患者負担下げを提案

日医総研は、2008年5月~09年2月の家計における保健医療サービス支出(医薬品、健康保持用摂取品、保健医療用品・器具は除く)が、前年同月比で消費総支出のマイナスを上回るマイナスとなっていることなどから、患者一部負担割合の引き下げが必要などとする調査結果を発表した。

看護・介護の負担を軽減する職種 4分の1が「衛生士」

高齢者医療、介護サービスに取り組む医療機関で、コメディカルスタッフの一員として歯科衛生士が多くはないものの活躍していることが、日本慢性期医療協会が発表した「チーム医療に関するアンケート」結果で分かった。アンケートは各病棟に配置されるコメディカルがどれだけ多くの病棟業務にかかわり、効率化に貢献したかを踏まえて、従来の診療報酬が不合理かを指摘するために実施。

谷山氏の叙勲祝う-記念式典に200人以上が参集

谷山勝美日本歯科用品商協同組合連合会会長の旭日双光章受章を祝う記念式典が6月18日、東京都港区の芝パークホテルで開かれ、200人以上が祝福した。発起人を代表し、中尾氏が継続研修制度、薬事法の改正、卸売販売制度の移行への対応などの功績を紹介して、業績を称えた。来賓を代表し、大久保満男日本歯科医師会会長、中西茂昭日本歯科技工士会会長、金澤紀子日本歯科衛生士会会長、関口昌一参議院議員らが祝辞を述べた。

次期参院選 6人の候補者からヒアリング-日歯連盟選考委員会

日本歯科医師連盟は6月17日、第3回参議院選挙候補者選考委員会を開き、6人の立候補者からヒアリングを実施した。ヒアリングは松井正剛、松元一広、高嶺明彦、白須賀貴樹、島田二郎、島村大の各氏の届出順。選考委員会はこの日のヒアリングを踏まえて、6月24日にも候補者の絞り込みに入る。

競泳・北島選手がむし歯予防デーに先駆けトークショー

「瞬間的な力を入れる時に噛みしめるなど、スポーツ選手にとって歯は大切。普段から歯の健康には心掛けている」。五輪競泳で2大会連続2個ずつの金メダルを獲得した北島康介選手が、6月3日に開かれた「『6月4日はむし歯予防の日』知っておきたいキシリトールのむし歯予防効果シンポジウム」のトークショーの中で語った。

2008年度医療機関倒産 歯科医院は13件-帝国データバンク調べ

2008年度の医療機関の倒産件数は01年度以降で最多となった。帝国データバンクが法的整理のみを対象に調査・分析した「医療機関の倒産動向」で分かった。歯科医院は13件で、04年度の14件に次いで多い件数となっている。

平成21年度 歯科技工士養成機関 平均定員充足率65%

平成21年度の歯科技工士養成機関の定員に対する入学者は全国で65%と、昨年に引き続き厳しい入学者状況となっていることが全国歯科技工士教育協議会の調査で分かった。

9銘柄の薬価収載了承-中医協

中医協は6月10日、総会を開き、9銘柄の医薬品の薬価収載を了承した。歯科に関連するものでは歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎に使用されるクラビット錠(第一三共)の「250mg」「500mg」「細粒10%」を認めた。

薬価と材料価格調査承認-中医協

中医協は5月27日、薬価専門部会と保険医療材料部会を開き、薬価と特定保険医療材料価格について調査することを決めた。

歯科、件数点数とも減-支払基金2月分

社会保険診療報酬支払基金による平成21年2月診療分の総計確定件数は7,086万2千件、点数1,036億2,855万5千点で前年同月に比べ、件数は増加したが、点数は減少した。歯科は858万1千件、107億4,156万5千点で、前年同月に比べ、件数、点数ともに減少した。

口唇・口腔・咽頭がん 死亡6,577人-20年人口動態統計月報年計

厚労省が3日に発表した「平成20年人口動態統計月報年計の概況」によると、口唇・口腔及び咽頭のがんによる死亡数は6,577人で、19年に比べ178人増えた。死亡総数に占める割合は0.6%。

女医支援でシンポ 就労環境など意見交換-日医

日本医師会は5月30日、「女性医師支援センター・シンポジウム」を東京・駒込の日医会館で開いた。シンポジウムでは、結婚、出産などの理由で職場を離れ復帰する女性医師の復職を支援するため、日医が実施する女性医師バンク事業などを通して、女性医師を取り巻く環境や問題点を話し合った。

2009年歯の健康シンポジウム-日歯らが市民にアピール

市民向け2009年歯の健康シンポジウムが、歯の衛生週間に合わせて6月4日、東京・有楽町のよみうりホールで開かれた。「しあわせの秘訣は口腔ケア―就活・婚活は自分磨きから」をテーマに、歯周病予防の大切さや歯ぐきマッサージ法の講演があった。

理事長に野村氏就任-全技学校協

全国歯科技工士学校協会の理事長に野村順雄氏が就任した。大塚弘介氏の理事長退任に伴うもの。

歯の衛生週間 ドライマウスに焦点-市民向け日歯フォーラム

日本歯科医師会とサンケイリビング社は、ドライマウスに焦点を当てた市民向けフォーラムを6月11日、東京・新宿の紀伊国屋サザンシアターで開いた。テーマは「口の中の乾き、のどの渇きは隠れた病気のサインかも『口腔乾燥症(ドライマウス)』に悩んでいませんか」。講演では、大生病院歯科口腔外科科長の阪口英夫氏が「長寿の秘訣・口腔ケア―ドライマウスと口腔保湿剤」と題して話した。

歯科も参加し、心身医学の発展目指す-初の5学会合同集会

心身医学の更なる発展を目指し五つの関連学会が初めての合同集会を6月6、7日の両日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで開いた。日本歯科心身医学会は第24回総会・学術大会を兼ねて参加。日本心身医学会、日本女性心身医学会、日本小児心身医学会、日本心療内科学会と共に、13題の合同シンポジウムを行うなどメインテーマの「近未来医療を担う心身医学」について活発な意見交換を行った。

ブレーススマイル 「とびっきり笑顔」の写真コンテスト

日本臨床矯正歯科医会は、矯正歯科治療中の「とびっきり笑顔」写真を募集している。矯正歯科治療中の人がより前向きに治療に取り組めるよう実施する「ブレーススマイルコンテスト」で、今回が5回目。締め切りは8月31日。詳細、問い合わせは事務局フリーダイヤル0120-786-212、ホームページ(http://www.orthod.or.jp/)まで。

インプラント 厚労省が承認基準を通知-企業の費用負担が約3分の1に

厚生労働省医薬食品局は歯科用インプラントの製造販売承認基準の制定について5月25日付で各都道府県知事宛に通知した。承認基準の適用は5月28日から。基準が制定されたことにより、承認基準に該当する製品の区分が「基準あり・臨床なし」になり、承認申請にかかわる企業の費用の負担軽減や時間の短縮化が期待される。従来のインプラントの承認審査は1年以上かかっていた場合もあったが、今回の基準が通知されたことにより、資料が整っていれば約4カ月で承認が下りるものと見られている。また、費用も承認基準が設けられたことで150万円から約45万円まで抑えられる。

参院選候補に6人が名乗り-日歯連盟

日本歯科医師連盟の次期参議院選挙の推薦候補者の届け出が6月5日締め切られ、6人が立候補した。立候補したのは、届出順で松井正剛(奈良県歯連盟推薦)、松元一広(鹿児島県歯連盟推薦)、高嶺明彦(沖縄県歯連盟推薦)、白須賀貴樹(千葉県歯連盟推薦)、島田二郎(島根県歯連盟推薦)、島村大(神奈川県歯連盟、都歯連盟推薦)の各氏。

レセオンライン問題 選挙公約に義務化撤廃-日歯・日歯連盟が自民に要望

日本歯科医師会と日本歯科医師連盟は6月4日、自民党の保利耕輔政調会長と面会し、自民党の選挙公約にレセプトオンライン一律義務化撤廃などを盛り込んだ要望書を手渡した。

経済財政諮問会議 「基本方針」素案を公表-与謝野大臣、社会保障費の抑制示唆

経済財政諮問会議は6月9日、来年度の政府予算にかかわる「基本方針2009」の素案を公表した。社会保障問題では、安定財源の下で制度の「ほころび」を早急に修復し、信頼構築のための制度・行政基盤を整えるとの考えを示した。また、安定財源の確保については、税制の抜本的な改革で賄う方針。ただ、与謝野馨経済財政政策担当大臣は、会議終了後の会見で、社会保障費2,200億円の抑制政策は原則的に維持する考えを改めて示した。

次期診療報酬改定率 「前回以上を目指す」-日歯臨代で大久保会長

日本歯科医師会の大久保満男会長は次期診療報酬改定で前回を上回る改定率を目指す考えを示した。5月28日に開かれた第163回臨時代議員会の冒頭あいさつで述べたもの。

日歯代議員会 議長は岸田氏、副議長は右田氏

日本歯科医師会の代議員会議長は千葉の岸田隆、副議長は山口の右田信行の両氏に決まった。5月28日の臨時代議員会で無投票当選。

「代議員会の休日開催を」-日歯臨代で京都・平塚氏が要望

日本歯科医師会の平塚靖規代議員(京都)は5月28日に開かれた臨時代議員会で、代議員会開催日について平日ではなく、休日などに変更することを要望した。

政策集団機能の強化のため情報管理臨時委を設置-日歯

高度化、複雑化する情報社会で日本歯科医師会は、都道府県歯科医師会等との迅速かつ正確な情報を共有、意見交換するため「情報管理臨時委員会(仮称)」を設置した。委員は青柳裕易氏ら6人。

日歯がプレスセミナー

日本歯科医師会は5月26日、一般マスコミを対象にした歯科医学・医療に関するプレスセミナーを東京・市谷の歯科医師会館で開いた。セミナーは昨年から行われているもので、日刊紙らに歯科医療に対する理解を深めてもらうのが狙い。

「参院提出で調整」-歯科法案で自民・保利政調会長

自民党政調会長の保利耕輔衆議院議員は、同党が検討を進めている「歯科疾患の予防等による口腔の健康の保持の推進に関する法律案」について、参議院から提出する方向で調整していることを明らかにした。

日歯・日歯連盟役員就任披露パーティー 連携の強化を強調

日本歯科医師会と日本歯科医師連盟の合同役員就任披露パーティーが5月28日、東京都港区のホテルオークラ東京で開かれ、歯科界、医療界、政界関係者など700人弱が集まった。

21年2月末 歯科は6万8,027施設

厚労省の施設動態調査による平成21年2月末現在の歯科診療所数は全国で6万8,027施設となり、前月より38増えた。開設者別歯科診療所数の個人は5万7,196施設、医療法人は1万181施設。

新型インフルで行動計画-日歯

新型インフルエンザ対策で日本歯科医師会は「行動計画」をまとめ、発表した。歯科医療機関における感染拡大を防止するための会員への情報提供及び啓発、日歯の事業や業務執行への影響を最小限にとどめるための対応等を速やかに実施するのが目的。

器械・材料組合が合同懇 器械は山中氏続投、材料は高橋新理事長

日本歯科器械工業協同組合と日本歯科材料工業協同組合は5月25日、合同懇親会を東京都港区の第一ホテル東京で開き、それぞれの新役員を披露した。材料組合新理事には高橋勝美氏が就任している。

次期参院選問題 委員27人決まる-日歯連盟・選考委員会

日本歯科医師連盟は5月29日、理事会後の会見で、参議院比例代表選挙候補者選考委員会が5月20日に立ち上がったと発表した。委員長には茨城の鈴木明夫、副委員長には岡山の原武仁の両氏が就任した。

高齢歯科は金額、件数とも増-国保医療費21年1月診療

国民健康保険中央会がまとめた平成21年2月審査分(1月診療分)の後期高齢者医療費の歯科は271億円で、前年同月に比べ28.9%増えた。件数は177万件、日数408万日で、それぞれ27.4%、26.2%の増。

診療報酬改定サポートチーム-日歯が設置

平成22年度に予定される次期診療報酬改定に向けた対応を始め、社会保険診療にかかわる諸問題への対応全般についての具体的対策を検討、立案するため、日歯は「診療報酬改定対策サポートチーム」(仮称)を設置する。

5月