日本歯科新聞デジタル版を読む        

シムロイドとの医療面接は、録画をしながら行う。振り返り映像で、自分の話すスピードや会話の癖などを把握できる

歯科衛生士の学び直し「リカレント教育」-品田東医歯大病院研修センター長に聞く

「今年度から、復職や新人の歯科衛生士だけでなく、就業中の歯科衛生士も参加できるよう、研修の門戸を広げた」と話すのは、東京医科歯科大学病院歯科衛生士総合研修センター・センター長の品田佳世子氏。「臨床スキル不足で離職を考えたり、復職をためらっていたりする歯科衛生士の方たちに、基礎的な臨床スキルの習得により、自信をつけてもらい、患者への対応などの不安解消に役立ててもらいたい」という品田氏に、同センターの取り組み状況を聞いた。

「歯周病等スクリーニングツール開発」新規に2億225万2千円を計上-令和5年度予算概算要求

厚生労働省医政局歯科保健課は25日、令和5年度概算要求の歯科保健医療施策の概要を発表した。新規の要求は「歯周病等スクリーニングツール開発支援事業」2億225万2千円、「ライフステージに応じた歯科口腔保健推進事業」5,765万4千円。拡充した項目では、「歯科医療提供体制構築推進事業」に2億6,796万9千円、「8020運動・口腔保健推進事業」に11億3,097万4千円、「生涯を通じた歯科健診(いわゆる国民皆歯科健診)推進事業」に5億4,301万5千円、「歯科衛生士の人材確保推進事業」に1億8,087万8千円、「歯科技工士の人材確保対策事業」に4,079万2千円などを計上している。

「一定の充実見られ評価」概算要求で見解-日歯

日本歯科医師会(堀憲郎会長)は26日、令和5年度予算の歯科保健課概算要求総額が前年度予算額に対して120%増の41億5,900万円だったとして、「一定の充実が見られるものと評価する」との見解を示した。

歯科診療所の活用7月で417万4千件-オン資

歯科診療所で7月にオンライン資格確認等システムを活用したのは計417万4,301件で、うちマイナンバーカードは4万6,776件、保険証は271万5,935件、一括照会は141万1,590件だった。19日にオンライン上で開かれた社会保障審議会医療保険部会で示された資料によるもの。

歯科器材高騰のデータ提出 歯科議連に理解求める-日歯連盟

日本歯科医師連盟(高橋英登会長)は、歯科器材の価格が高騰している具体的なデータを、24日に国民歯科問題議員連盟に提出し、厳しい現状に理解を求めた。同日に東京都千代田区の歯科医師会館で開かれた理事会後の記者会見で高橋会長が報告したもので、「ガーゼ」は前年より189%高騰し、切削器材は5~50%、消耗品も20%前後の価格が上昇しているという。

最低賃金の改定額 都道府県別に公表-厚労省

厚労省は、都道府県労働局に設置されている地方最低賃金審議会が答申した令和4年度の地域別最低賃金の改定額を取りまとめ、23日に公表した。47都道府県で、30円から33円の引き上げがあり、全国加重平均額は961円。最高額は東京の1,072円で、最低額853円(10県)の最高額に対する比率は79.6%と前年度より1.2ポイント改善した。

令和5年度概算要求 総額33兆2,644億円-厚労省

厚労省は25日、総額33兆2,644億円の令和5年度予算の概算要求を発表した。前年度の当初予算に比べて6,340億円の増額で、年金・医療等の経費は31兆2,694億円と5,376億円増。高齢化等に伴う増加額は5,600億円としている。

設立100周年を祝う-大阪歯科大学同窓会

大阪歯科大学同窓会(生駒等会長)の設立100周年記念式典・記念講演会・記念祝賀会が20日、大阪市のリーガロイヤルホテル大阪で開催された。当初2020年に開催する予定が新型コロナウイルスの感染拡大の影響で2年延期した。事前登録者は5,500人以上で、当日は会場を複数に分ける形で、同窓生や来賓約1,300人が参加した。

「FREE」テーマに学術大会-北海道歯

第75回北海道歯科学術大会が20、21の両日、札幌市の札幌パークホテルで開かれた。メインテーマはメタルフリーやフリーディスカッションに重きを置いた「FREE」で、主催は北海道歯科医師会(藤田一雄会長)。

口腔機能発達不全症 発音時の口の動きを分析-福岡歯大・小児歯科学

予防や重症化予防、口腔機能発達不全症への対応が注目を集める中、福岡歯科大学成長発達歯学講座成育小児歯科学分野では、「口腔機能発達不全症の新しい診断方法を開発する研究」や「歯面塗布材のエナメル質応用を試みる研究」を進めている。二つの研究の概要や展望について、同分野教授の岡暁子氏と講師の柏村晴子氏に聞いた。

モンゴル医大と交流協定を更新-徳島大学

徳島大学(河村保彦学長)が、モンゴル国立医科大学(ニャムダヴァー・フレルバータル学長)と学術研究や教育における協力を推進するための「大学間学術交流協定」を2日に更新した。

「先端医療開発コンソーシアム」-愛知学院大学ら設立

藤田医科大学(湯澤由紀夫学長)と、薬学系や工学系など多様な研究シーズを有する4大学が連携する「先端医療開発コンソーシアム」が9日に設立された。歯学部のある愛知学院大学(引田弘道学長)も名を連ねている。

口腔健康管理の両国の意識比較-朝日大と北京大

朝日大学(大友克之学長)は科学技術振興機構(JST)の「さくらオンラインプログラム」の支援を受け、北京大学口腔医学院(Chuanbin Guo院長)とのオンラインプログラムを実施している。

特集 災害時に役立つ「お金」の話

天災は忘れたころにやってくると言われているが、台風や豪雨による水害は毎年のように起こるようになっている。また、首都直下地震や東南海地域などの巨大地震の発生が迫っていると予想されている。もしもの時に備え、被災したクリニックを再建するための方策も考える必要がある。歯科界専属のファイナンシャルプランナーの松木祐司氏とオールワンエージェントのコンサルティングアドバイザーの増田英世氏に、将来起こり得る災害に備え、歯科医院が加入すべき保険について聞いてみた。

福祉共済保険制度-柳川日歯副会長に聞く

万が一の備えとして、日本歯科医師会が運営しているのが「福祉共済保険制度」だ。「災害」「火災」「障害退会」「死亡」の4種類を保障するもので、阪神淡路大震災の前から、地震や台風、豪雨の被害に遭った会員の支えになってきた。柳川忠廣副会長に同制度の概要や、注意点などについて聞いた。

入院中のセルフケア効果検証へ-広大病院

広島大学(越智光夫学長)は、同大病院(工藤美樹病院長)に「革新的病院口腔ケアプロジェクトセンター」(河口浩之センター長)を設け、入院患者のセルフ口腔ケアを推進することで、誤嚥性肺炎の防止などの効果を検証する取り組みを7月から始めている。8月23日に広島市の同大霞キャンパスとオンライン上で開いた記者発表会で紹介した。

松風 歯の俳句・川柳2022最優秀賞「急患の 抜髄終ふり 遠花火」

松風(本社・京都市、髙見哲夫社長)は、2022年度「歯」に関する俳句・川柳の入賞作品を19日に発表した。歯科医療従事者部門の最優秀賞は「急患の 抜髄終ふり 遠花火」(埼玉県・山本歯科医院・あき坊氏)、一般部門の最優秀賞は「梅雨晴や 歯科健診へ 古稀二人」(愛知県・辻栄春氏)が選ばれた。

矯正後の歯並び像表示するアプリ-インビザラインが提供

インビザライン・ジャパン(本社・東京都品川区、松本貴嗣社長)は8日、歯並びが変わると印象がどのように変化するかを確認できる無料ウェブアプリ「インビザライン スマイルビュー」の提供を開始した。スマートフォンやタブレットで同アプリを起動し、自分の笑顔を自撮りすると、画面に現在の笑顔と歯並びが変わった場合の笑顔のイメージ画像が表示される。

答申書は小塩隆士会長(右)から佐藤英道厚生労働副大臣(当時)に手渡された

オン資義務化で10月から新加算-中医協が答申

来年4月から保険医療機関・薬局でのオンライン資格確認等システムの導入が原則義務化されることに伴い、今年10月に「電子的保健医療情報活用加算」が廃止され、新たに「医療情報・システム基盤整備体制充実加算」が設けられる。8月10日にオンライン上で中医協の第527回総会が開かれ、同内容や看護職員処遇改善評価料の新設などについて答申が行われた。

中医協の答申受け「より一層の評価を」-日歯

日本歯科医師会(堀憲郎会長)は10日、同日の中医協答申を受けて、「看護の処遇改善」「オンライン資格確認の導入の原則義務化」「(オン資の)診療報酬上の加算」についての見解を公表した。10月から新設される「医療情報・システム基盤整備体制充実加算」については、一定の評価はしつつ、「より一層の評価の充実が望まれる」との考えを示している。

歯科用貴金属価格の随時改定 金パラ告示価格10月から3,481円

歯科鋳造用金銀パラジウム合金の告示価格が10月から1グラム3,481円と234円減少する。
8月10日にオンライン上で開かれた中医協総会で報告のあった歯科用貴金属価格の随時改定によるもので、9品目全ての告示価格が下がる。

令和5年度制度・予算の要望書を厚労省に提出-日歯

日本歯科医師会(堀憲郎会長)は、国民皆歯科健診の具現化に向けた対応などを求める「令和5年度制度・予算に関する要望書」を10日、後藤茂之大臣(当時)宛に提出した。柳川忠廣副会長と佐藤保副会長、瀬古口精良専務理事が島村大厚生労働大臣政務官(当時)を訪問して手渡した。

歯科医によるワクチン接種、制度化の必要性指摘-日歯

日本歯科医師会の遠藤秀樹副会長は、新型コロナウイルス感染症への対応として特例で違法にならない措置が取られた、歯科医師によるワクチン接種について、新興感染症など今後も視野に入れた法的根拠のある制度化の必要性を訴えた。17日にオンライン上で開かれた第89回社会保障審議会医療部会で発言したもの。

「超高齢社会」「大規模災害」歯科の役割や課題を模索-第19回警察歯科医会全国大会

「『超高齢社会』と『大規模災害』に向けての警察歯科の役割」をテーマに第19回警察歯科医会全国大会が6日、大阪市のシェラトン都ホテル大阪で開かれた。日本歯科医師会(堀憲郎会長)の主催で、主管は大阪府歯科医師会(深田拓司会長)が務めた。「南海トラフ巨大地震や首都直下地震時に心配な『相転移』の発生と被害予防策」と題した特別講演や、シンポジウム「『大規模災害』に向けての警察歯科の役割」などが行われた。

身元確認の惨事ストレス対策で献体での研修を提案-大歯大・大草氏

通常業務とは異なる遺体の身元確認作業は、従事者に惨事ストレスが加わり、その影響が長引くとPTSDやうつ病の発症につながる可能性もある。一定の経験を積むことが惨事ストレスの対処につながるとされており、現在、厚労省主導で進められている献体(遺体)を用いた手術手技の研修を身元確認研修に応用することで、身元確認未経験の歯科医師や学生の教育ができないか-。6日に大阪市のシェラトン都ホテル大阪で開かれた第19回警察歯科医会全国大会で大阪歯科大学講師の大草亘孝氏が講演の中で提案した。

令和4年4月の歯科医療費・社保 件数1.6%増、点数0.4%増

社会保険診療報酬支払基金による令和4年4月診療分の歯科の件数は1,303万5千件、点数は159億9,403万8千点で、前年同月に比べ件数は1.6%、点数は0.4%それぞれ増加した。

令和4年4月の歯科医療費・国保 市町村の金額2.1%減少

国保中央会がまとめた令和4年4月診療分の歯科医療費は市町村が601億円で、対前年同月比で2.1%減少。組合は49億円で1.1%減少。後期高齢者は595億円で3.9%増加した。

役目全うした歯・義歯に感謝-愛知県歯が歯歯塚供養会

役目を終えた歯や義歯に感謝し、塚に納める儀式、第45回「歯歯塚供養会」(愛知県歯科医師会主催)が8日、名古屋市の大須観音寶生院で行われた。昭和52年に建立され、8月8日の「歯歯塚の日」に毎年行うもので、平成13年から県歯が主催している。

「笑顔で日本を元気に」-国際スマイリスト協会発足

笑顔で日本を元気にして世界平和への貢献などを目指す「国際スマイリスト協会」が発足した。発起人代表で歯科医師の松尾通氏(東京都開業)が理事長に就任。スマイルの普及と推進、学術的研究やスマイリストの育成などの活動をしていく。

女子ハンドチームにマウスガード-山口県歯が贈呈

山口県歯科医師会(小山茂幸会長)は、山口銀行の女子ハンドボールチーム「YMGUTS(ワイエムガッツ)」に歯と口の外傷予防のためにマウスガードを製作し、贈呈した。7月25日には贈呈式が行われ、小山会長から選手2人にマウスガードが手渡された。

医科歯科大と東工大 統合に向け協議を開始

東京医科歯科大学(田中雄二郎学長)は9日、東京工業大学(益一哉学長)と統合に向けた協議を始めたと公表した。現時点で決まったことはないとしているが、両学長のこれまでの議論では、それぞれの大学の重点分野・戦略分野は変わらずに強化し、多分野を掛け合わせることで社会の課題解決に貢献する新学術分野を生み出せるとの確信を持つに至ったとしている。

日本デジタル矯正歯科学会 9月に第一回学術大会

良質なデジタル矯正歯科医療の普及などを目指す日本デジタル矯正歯科学会(三林栄吾理事長)が、9月14日から19日に第一回学術大会・総会をウェブ上で開催する。
同学会は、安全、良質なデジタル矯正歯科医療の普及や国民の健康増進、福祉の向上に貢献するために学術および研究発表を行い、国内外との連携協力団体との交流を深めるなどの活動をしていくもので、2021年4月に発足した。

虚血性心疾患患者の歯科の留意点など提言-日本歯科麻酔学会

日本歯科麻酔学会(飯島毅彦理事長)は7月21日、「虚血性心疾患患者の安全な歯科治療に関するステートメント」を公表した。

コーヒー摂取で認知症リスク減-新潟大調べ

コーヒーを飲むことで、認知症予防効果が期待され、健康寿命が延びる可能性がある。
新潟大学大学院医歯学総合研究科環境予防医学分野の中村和利教授らの研究グループが、40歳から74歳の1万3,757人を対象にコーヒーなどに含まれるカフェイン摂取量と認知症が発症するリスクの関連性について調査したもの。

「感染症予防」「法的責任」など学ぶ―輸入協会と卸組合合同研修

日本歯科用品輸入協会(茂久田篤会長)と日本歯科用品卸商業組合(大石哲也理事長)は4日、合同研修会を行った。当初、東京都千代田区のホテルニューオータニ東京での開催が予定されていたが、感染拡大状況への配慮で役員をのぞきオンラインとし、研修会後の懇親会は中止となった。

北海道デンタルショー 歯科医師ら1,618人が来場

「2022北海道デンタルショー」が20、21日の2日間、北海道札幌市の札幌パークホテルB2階パークプラザで開かれ、歯科医師ら1,618人が来場した。コロナ禍で一昨年と昨年は中止となっており、今年は3年ぶりの開催。北海道歯科学術大会との併催。

「歯科衛生士の業務内容の見直しに向けた研究」研究代表者の品田氏に聞く

厚生労働行政推進調査事業費補助金で行われた「歯科衛生士の業務内容の見直しに向けた研究」の結果が取りまとめられた。同研究の代表者で東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科口腔疾患予防学分野の品田佳世子教授に、研究の目的や概要などについて聞いた。

第52回日本口腔インプラント学会学術大会事前座談会

「国民から信頼される口腔インプラント治療~時代を超える知と技の探究」をテーマに第52回日本口腔インプラント学会学術大会が9月23日から三日間、名古屋市の名古屋国際会議場で開かれる。大会を前に、人生100年時代に求められる歯科医療、口腔インプラント治療の役割や、課題、学術大会の見どころなどを、細川隆司理事長、村上弘大会長、渡沼敏夫専務理事、近藤尚知学術委員会委員長に聞いた。

犬のオーラルケア「週2回以上実施」の飼い主20%

犬のオーラルケアを週2回以上実施している飼い主は20.7%-。ライオン商事(本社・東京都墨田区、川島元樹社長)が実施した「愛犬のお世話に関する調査」によるもの。調査は、5月26日~6月13日に犬を飼育する全国の男女1,600人を対象にインターネットで実施。

女性目線の防災品に歯磨剤などを同梱-サンスター

サンスターグループ(=サンスター)は、水がなくても歯が磨ける液体ハミガキ「長期保存用ガム・デンタルリンス スティックタイプ」と「ピュアリア うるおいin手肌すっきり洗浄乳液」が入った「女性防災セット99」を、都内の中小企業向けにBCP関連事業を行う日本防災女子(本社・東京都豊島区、堀口富美子社長)のオンラインサイトで販売を開始している。

「キッザニア福岡」にも歯科医院開設-ライオン

ライオン(本社・東京都墨田区、掬川正純社長)は、7月31日に開園した子供向け職業・社会体験施設「キッザニア福岡」(福岡市)に「歯科医院」パビリオンを開設した。子供が楽しく「歯と口の健康の大切さ」を学び、健康意識を育めるよう出展を決めた。同社の歯科医院パビリオンの開設は、「キッザニア東京」(東京都江東区)、「キッザニア甲子園」(兵庫県)に続く3施設目。

オン資義務化 紙レセプトの施設は例外

医療機関や薬局でのオンライン資格確認(オン資)が来年4月から原則義務化されることについて、療養担当規則(療担規則)の改正で義務化を図ることや、紙レセプト請求が認められている医療機関は例外とするなどの論点が示された。3日にオンライン上で開かれた中医協総会で議論されたもので、日本歯科医師会常務理事の林正純委員は、紙レセプト請求をしている医療機関を例外にすることは妥当とする一方で、他の理由で導入が遅れる可能性もあることから、柔軟に対応できるような方策を強く求めた。

周囲炎を予防し得るインプラントを開発-東北大学

チタンインプラント表面の工夫によって周囲炎を予防し得る技術が開発された。東北大学大学院歯学研究科分子・再生歯科補綴学分野の山田将博准教授と江草宏教授らによる研究で、インプラント表面につくった無数のナノ突起が、免疫細胞のマクロファージを接触刺激して、細菌感染に対する生体防御機能(食作用)を活性化させるというもの。

3日からの大雨で道路冠水や断水 休診する診療所も

3日からの大雨で、断水や道路の冠水によって休診したり、床下浸水の被害を受けた歯科診療所が数件、確認されている。消防庁の8日の発表資料で被害のあった青森、岩手、秋田、山形、福島、新潟、石川、福井、岐阜、滋賀、奈良、岡山の12県の歯科医師会から同日、電話で聞き取ったもの。

栃木県の全市町で後期高齢者の集団歯科健診目指す-赤沼県歯会長にインタビュー

超高齢社会において、社会保障費の増加や生産人口の減少を抑える観点から、健康寿命の延伸は重要な課題と考えられている。要介護を予防するために、まだ健康に戻れる段階のフレイル・オーラルフレイルの発見・対応が注目を集めている中、栃木県では、県内全ての25市町で後期高齢者を対象とした集団健診の実施を目指している。同取り組みの背景や狙い、今後の方向性、課題などについて栃木県歯科医師会の赤沼岩男会長に聞いた。
赤沼会長は、今回の事業について「企業の協力があってこそ取り組めている」と感謝を述べる。
同事業を、健康長寿社会の実現に向けた取り組みとして賛同しているジーシーは、事業で使用する口腔機能低下症に関わる検査機器「舌圧計・健口君ハンディー」について、研修会で機器の使い方や、健診で得た数値データからどのように受診者に説明すれば良いかをレクチャー。
担当する同社東京支店副支店長の椛澤学氏は、「超高齢社会を迎え、健康寿命の延伸を目標とした取り組みの中で、検査機器を用いた客観的評価が口腔機能向上へつながる一つの手段として非常に重要であると考えて、より多くの皆様にオーラルフレイルを知っていただく好機として、歯科メーカーの立場からご協力させていただいた」と語る。

前月より12増の6万7,752施設-5月の歯科診療所数

厚労省の施設動態調査による令和4年5月末現在の歯科診療所数は全国で6万7,752施設で、前月より12増加した。

歯科技工「タスク・シフト」を議論-厚労省事業 第2回愛知シンポ

「歯科技工士の未来!再発見!」をテーマにした第2回愛知シンポジウムが7月23日、名古屋市の愛知県歯科医師会館とウェブ上で開かれ=写真、オンデマンド配信が行われている。千葉県歯科医師会が実施する令和4年度厚生労働省補助事業「歯科技工士の人材確保対策事業」によるもの。6月の第1回福岡シンポジウムに引き続いての開催で、9月11日には横浜市、11月3日には浦安市、11月13日には松戸市での開催を予定している。

EFOSAに呼応 セルフ矯正への反対意見を発信-インド矯正歯科学会

インド矯正歯科学会(IOS)は、7月13日から15日にかけて、マハラシュトラ州プネーで開催した「スマイルラリー」の中で、現在、問題になっているセルフ矯正の拡大に反対するメッセージを発信した。

歯科医院の来院「予約が面倒」2割

歯科医院へ行くのをためらう女性に理由を聞いたところ、「予約を取ることが面倒なため」が最も多かった。表参道AK歯科・矯正歯科が行ったインターネット調査「歯科医院へ行きたくない理由と本音」によるもの。

40周年で記念大会-日本臨床歯周病学会

日本臨床歯周病学会(高井康博理事長)は、「歯周病のトータルマネジメント~40年間の革新と功績」をテーマに40周年記念大会(清水宏康大会長)を7月31日から2日間、横浜市のパシフィコ横浜で開催した。8月21日までオンデマンド配信をしている。

設立記念の学術集会-演奏芸術医学研

日本演奏芸術医学研究会(酒井直隆会長)は7月18日、第1回設立記念学術集会を東京都文京区の順天堂大学有山登メモリアルホールで開いた。「音楽家歯科学への招待」と題したセッションも企画され、「楽器演奏と歯科口腔科学の接点を探る―産学連携による楽器演奏者への大規模アンケート調査の現況と方針」「楽器演奏者を指導する者が演奏に影響をおよぼすと考える歯科的問題」「管楽器奏者の歯科治療~ミュージックスプリントの製作」「音楽の力で食力を挙げる~音楽エクササイズの検討」「どうする?JPAMAのSNS運用」の口演が行われた。

マウスピース矯正見解第2版を公表-矯正歯科学会

日本矯正歯科学会(齋藤功理事長)は、「マウスピース型矯正装置による治療に関する見解」第2版を7月15日に公表した。適切な診察や検査、分析、診断、治療経過の確認が行われていないものは危険とし、不明な点はかかりつけ歯科医への相談を勧めている。

『歯科技工士の仕事』の著者・村田彰弘氏に聞く

国家資格である「歯科技工士」を敬遠する若者が増え、歯科技工界の人材の高齢化が進み、『歯科技工士の仕事』(合同フォレスト刊)の著者である45歳の村田彰弘氏の言葉を借りれば、「今や歯科技工士は『絶滅危惧種』になりつつある」。村田氏は若いころに多くの職を転々とし、歯科技工の仕事にたどり着いた。「これぞ天職」と、歯科技工の仕事の素晴らしさを知り、今は大阪で約40人のスタッフを率いる歯科技工所「LAZARUS(ラザロ)」を経営している。村田氏に本書執筆の目的や歯科技工界の課題、展望などについて聞いた。

創立100周年 松風の髙見哲夫新社長に聞く

松風が、6月24日の定時株主総会および取締役会で、次期社長に髙見哲夫氏を選出した。創立100周年の節目で交代した髙見新社長に、抱負や今後の経営方針、創立100周年事業の内容などを聞いた。

「脱プラ」への取り組み-モリタ

「脱プラの一環として、『クリアファイル』と『納品書袋』の紙製への置き換えを進めている」というのはモリタ(本社・大阪府、森田晴夫社長)の担当者。社内使用のほかに、同社商材を取り扱う歯科関連企業や歯科技工所、製品納入先となる歯科医院、歯科大学などでの使用も対象という。置き換えを進めた際の社内での工夫や、今後脱プラに取り組む企業や歯科医院に知ってほしいことなどを聞いた。

デヴィ夫人も「歯が命」-サンギ

サンギ(本社・東京都中央区、ロズリン・ヘイマン社長)は7月28日、「歯が命アワード」の2022年表彰式を東京都渋谷区の恵比寿ガーデンルームで開催した。全ての人が年齢を重ねても美しく輝いてほしいという想いを込め、今回は「美と健康」をテーマに、健康と美貌を保ち、細やかなオーラルケアにより健康的な歯の持ち主であるタレント活動も行うデヴィ夫人を選んだ。

社名など変更 カボデンタルシステムズがエンビスタジャパンに

カボデンタルシステムズ(本社・東京都品川区、坂野弘太郎社長)は、9月1日付でエンビスタジャパンに社名を変更する。これに伴い、同社レントゲン(イメージング)製品のブランド名を「DEXIS(デキシス)」とし、ロゴも変更する。

左から瀬古口精良専務理事、堀会長、末松大臣、柳川副会長

令和5年度制度・予算 日歯がマウスガードの普及などを文科相に要望

日本歯科医師会(堀憲郎会長)は、「令和5年度制度・予算に関する要望」を末松信介文部科学大臣に提出した。7月20日に訪問・説明したもので、同22日にプレスリリースで公表した。
特に重点的な要望事項として、①学校教育下における歯科保健教育の充実、②学校歯科健診情報の本人提供(PHR)の推進、③児童生徒のスポーツ外傷の予防を目的とした、スポーツマウスガードの普及促進、④歯学部・歯科大学における「診療参加型臨床実習」の充実-を求めたとしている。

薬物性顎骨壊死「保存療養」より「手術」有効-長崎大学が治癒率を比較

ビスホスフォネートやデノスマブなどの骨吸収抑制剤を投与している骨粗鬆症やがんの患者に抜歯等をすると、副作用として稀に顎骨壊死を起こすことがある。この薬剤性顎骨壊死の治療としては、洗浄や抗菌剤投与で様子を見る保存療法が第一選択とされているが、長崎大学歯学部口腔外科の研究グループは、積極的な手術療法の治癒成績の高さを明らかにした。

新型コロナ第7波で「強い懸念」-堀日歯会長

日本歯科医師会の堀憲郎会長は、新型コロナウイルス感染症の第7波の拡大を踏まえて「強い懸念を持っている」との認識を示し、診療所の換気の重要性を改めて都道府県歯科医師会等に通知していることを明かした。7月28日にオンライン上で開いた定例記者会見で報告したもの。

日歯が厚労相に物価高騰への支援拡充要望

日本歯科医師会(堀憲郎会長)は、「歯科医療機関に対する物価高騰への支援の拡充に関する要望」を7月25日、後藤茂之厚生労働大臣と牧原秀樹自由民主党政務調査会厚生労働部会長に提出した。28日の定例記者会見で瀬古口精良専務理事が報告したもの。

歯科医によるワクチン接種 計186万9千回に

新型コロナウイルスワクチンは、昨年5月から今年6月末までで、延べ3万2,525人の歯科医師が計186万9,560回の接種を行っている。日本歯科医師会の定例記者会見で柳川忠廣副会長が報告した。

唾液減少の可能性もマスク外しに抵抗感-唾液ケア研究会調査

長いマスク生活によって、「口臭」や「口の渇き」などを感じる人が2割程度おり、唾液の量が減少している可能性がある-。日本唾液ケア研究会(槻木恵一理事長)が行った、「夏のマスク着用意向調査」によるもの。

商工協会の受発注システムで説明会-歯科CP協会と図書出版協会

日本歯科コンピュータ協会(山中一剛会長)と日本歯学図書出版協会(白石泰夫会長)は7月20日、オンライン上で「JDTA-net等説明会」を合同で開いた。

歯科技工の未来について日技と日技連盟の新会長に聞く

新たに日本歯科技工士会会長に森野隆氏、日本歯科技工士連盟会長に奧村英世氏が就任した。歯科技工界は若手の人材不足やデジタル化への対応など多くの課題を抱えている。今後の歯科技工士の業務拡大も含め、技工業界の改善、改革に向けた取り組み、抱負について両会長に聞いた。

高校生らに技工の魅力を-足利セラミックがインターンシップ

若者の歯科技工士離れにより、歯科技工士養成学校の入学希望者が激減し、将来的な人材不足が危惧されている。若者に歯科技工の仕事の魅力を知ってもらうため、高校生等の学生を対象とした見学会やインターンシップを受け入れる歯科技工士養成学校や歯科技工所が全国に増えている。
そうした歯科技工所の一つである群馬県の足利セラミックラボラトリー(宗村政明社長)で、6月28日から7月1日までの4日間、インターンシップを体験した地元の足利工業高等学校機械科の2年生、2人を取材した。

歯科X線画像用いた「検診AIシステム」開発-AOI国際病院

AOI国際病院歯科口腔外科(川崎市)は、部長の田島聖士氏を中心に新たに「歯科エックス線画像を用いた歯科検診AIシステム(歯周検診を含む)」の開発と特許出願を行った。