日本歯科新聞デジタル版を読む        

第112回歯科国試のストレート合格率は53.7%

平成25年に歯科大学•歯学部に入学した2,340人のうち、留年も浪人もせずに第112回歯科医師国家試験に合格したのは1,256人で、合格率は53.7%だった。文科省医学教育課調べによるもの。

台風15号の被害、千葉県歯会員114人が報告

台風15号により16日現在で、少なくとも千葉県歯科医師会の会員114人から被害状況報告が県歯科医師会に上がっていることが分かった。会員の3分の1に当たる2,500人以上が何らかの被害を受けていると見込んでいる。

歯の神様への祈願、歯周病やインプラントも

長年、歯のお地蔵さんとして信仰を集めてきた京都•ぬりこべ地蔵尊への祈願のはがきに書かれた祈願内容には、従来の歯痛だけでなく、歯周病やインプラントの成功なども含まれるようになった。

調査した福田氏は、大人になってから受けた歯の矯正をきっかけに、歯にまつわる文化•風習を調べるようになったデザイナーで、『アポロニア21』にて、「toothsome君が行く!歯と神仏の旅」を連載している。

関東地区歯役員連絡協議会が開催

令和元年度関東地区歯科医師会役員連絡協議会が19日、横浜市の横浜ベイホテル東急で開かれた。メインテーマは「人生100歳時代を見据えて、歯科医師会に求められること」。三つの分科会で「地域歯科医師会の活性化のために都道府県歯科医師会が行うこと」「口腔と全身疾患の健康に関する取組み」「歯科診療報酬が適正な評価を得るために、日本歯科医師会に期待する事項について」などを協議。後日、要望書を取りまとめて、日歯に提出される。さらに、台風15号の被害状況をかんがみて、関東地区歯科医師会から千葉県歯科医師会に100万円の見舞金を贈ることを決定した。

また、2021年の9月に横浜市のパシフィコ横浜で開かれる第24回日本歯科医学会学術大会において、関東地区歯科医師会の学術大会を併催するために準備を進めることが、同地区の役員連絡協議会で決定した。

神奈川県歯連盟が臨時評議員会で選挙後援会の解散など可決

神奈川県歯科医師連盟(鶴岡裕亮会長)は12日、第43回臨時評議員会を横浜市の神奈川県歯科医師会館で開いた。

議案は神奈川県歯連盟評議員会議長•副議長の選出、「石井みどり神奈川県後援会」および「なつみの会神奈川県支部」解散の2題で、承認•可決した。議長に横浜市の青山繁氏、副議長に相模原市の嶋田潤一氏が選出された。任期は令和3年6月30日まで。

鶴岡会長の報告に先立って行われた来賓あいさつで、日歯連盟の村岡副会長は今回の参議院選挙の結果について「反省を含めて総括をしているところ」と説明。骨太の方針や厚労省予算概算要求を踏まえた厚労省との連携強化、2020年度診療報酬改定への対応とともに、連盟そのものの組織改革にも力を入れるとし、「時間はかかると思うが、確実に実行していく」と強調した。

虐待防止につながる予約キャンセル対策について検討

イギリス•シェフィールドで、歯科医療機関による虐待防止に取り組んでいるJen Kirby氏(NHSファウンデーション•トラスト)らが、各医療機関で実施されている予約キャンセルをした子供と、その保護者への対応法の効果について検討した。

鶴巻克雄•元都歯会長が死去

元東京都歯科医師会会長で元日本歯科医師会常務理事の鶴巻克雄(つるまき•かつお)氏は18日に死去した。88歳。

同氏は、昭和6年6月30日生まれ。日本大学歯学部卒業。昭和43年から日本歯科医師会常務理事や代議員、東京都歯科医師会会長、国際歯科連盟(FDI)会長などを歴任している。

技工所業務改善へ向け検証•分析の委員会が始動

厚労省から日本歯科技工士会(杉岡範明会長)が受託している「歯科技工所業務形態改善等調査検証事業」で、モデル歯科技工所の選定や改善の取り組みの検証•分析などを行う第1回委員会が12日、東京•市谷の歯科技工士会館で開かれた。

同事業は、若手の減少が問題となっている中、歯科技工所の労働環境の改善、生産性の向上など業務形態等の改善計画に基づく取り組みを実施•検証•分析し、多くの歯科技工所の参考になるように周知することを目的としている。

保団連が台風15号の被害で緊急要請

全国保険医団体連合会(住江憲勇会長)は、内閣総理大臣および復興大臣、厚労大臣宛に「台風15号における医療機関被害に関しての緊急要請」を19日付で送付した。

「人に寄り添う歯科医療を」歯科保健研究会らが懇親会

大阪市でのホームレスへの歯科医療活動などを展開してきた歯科保健研究会(渡邉充春代表)らは14日、東京都千代田区のJDNセミナールームで歯科懇親会を開催。災害ボランティア、感染症患者への歯科医療、障害者•障害児への取り組み、刑務所•収容所での歯科医療、ホームレス支援、地域歯科保健医療などのテーマについて話し合った。

2019年度入試、9校が定員割れ

29歯科大学•歯学部の2019年度入学試験で、全体の入学者数は2,350人と、入学定員2,447人の96.0%だった。文科省医学教育課が8月30日にホームページ上で公表したもので、入学者数が定員に満たない学校は9校あった。

留年•休学は在籍学生の21%が経験

29歯科大学•歯学部の在籍学生総数のうち、一度でも留年•休学をした人の割合は21.0%。文科省医学教育課の調べによるもの。在籍年数が多いほど経験者の割合が増している。

明海大•朝日大歯学部が生涯研修部20周年祝う

明海大学•朝日大学歯学部生涯研修部創立20周年記念式典が12日、東京都新宿区の新宿京王プラザホテルで開かれた。同研修部は、歯科医学の向上を目的にした日本初の生涯研修センターとして1999年に設置された。

式典は安井利一明海大学学長、大友克之朝日大学学長のあいさつ、歯科医師生涯研修事業の沿革と歯科総合医の紹介、2人の歯科総合医による症例発表、ヘンリー•H•タケイUCLA教授(両大学名誉博士•客員教授)による特別講演「米国の生涯研修〜その現状と未来」が行われた。

徳島大ら、AIを用いた身元確認の研究に着手

大規模災害に備え、口腔内画像解析とエックス線診断、AIを用いた身元確認の迅速化に関する研究に、徳島大学病院口腔管理センターの高野栄之副センター長らの研究グループが、メディホームと共同で19日に着手した。2023年の実用化に向けて、医療機器認定などの取得などを目指す。

歯科の平均点数で最高は北海道の1,439点、最低は滋賀の1,093点

指導の目安ともなる歯科の平成31年度のレセプト1件当たりの平均点数で、都道府県別で最も高いのは北海道の1,439点、最も低いのは滋賀の1,093点で346点の開きがある。12日に東京都千代田区の歯科医師会館で開かれた日本歯科医師会臨時代議員会の資料によるもので、各地方厚生局のホームページから情報を得て日歯保険医療課が作成。

安倍首相が歯科の重要性に理解を示す

安倍晋三内閣総理大臣は12日、ホテルニューオータニで開かれた日本歯科医師会の役員披露パーティーに駆け付け、参議院選挙への協力に感謝の意を示し、自身のエピソードを交えながら歯科の重要性に理解を示した。

日歯臨時代議員会、議長に茨城の森永氏

日本歯科医師会(堀憲郎会長)は12日、東京都千代田区の歯科医師会館で第191回臨時代議員会を開き、議長に茨城の森永和男氏、副議長に岐阜の阿部義和氏を選出した。また、予算決算特別委員会委員と議事運営特別委員会委員の承認も含めて全3議案を可決した。

台風15号、停電で請求困難に

台風15号の影響による大規模停電で、千葉県で8月の診療報酬請求が困難な状況が続いている問題で、概算請求ができる旨の保険局医療課事務連絡が11日付で出されていることが分かった。日歯の代議員会で堀会長と白須賀衆議院議員があいさつの中で触れ、千葉県歯科医師会の砂川稔会長からも発言があった。

看取りの漫画『はっぴーえんど』の冊子を学生に配布

日歯は、小学館の漫画『はっぴーえんど』(ビックコミックス)から、歯科関係の話を抜粋した冊子を作成し、29歯科大学•歯学部に配布する。

FDIの教育委員会委員に平野氏

FDI(世界歯科連盟)の教育委員会委員に、日本歯科医師会国際渉外委員会委員長の平野裕之氏が再選した。8日の理事会で行われたFDI常設委員会委員選挙によるもので、日歯が10日にプレスリリースで発表した。

口唇口蓋裂児の継続ケア改善のプロジェクト開始

FDIと口唇口蓋裂手術を支援しているSmile Trainは、GSKコンシューマーヘルスケアの支援を受け、口腔衛生指導と口唇口蓋裂児童の長期継続ケアを改善する2年間のプロジェクトを開始する。FDIが6日に発表したもの。

日歯の役員披露パーティーに首相や大臣が出席

日本歯科医師会(堀憲郎会長)の役員就任披露パーティーが12日、東京都千代田区のホテルニューオータニで開かれた。安倍晋三首相や11日に入閣したばかりの加藤勝信厚労相、萩生田光一文科相、河井克行法務相、根本匠前厚労相、日本医師会の横倉義武会長、日本薬剤師会の山本信夫会長なども駆け付け、堀執行部の門出に花を添えた。

加藤厚労相は、平成元年にスタートした8020運動の成果について触れ、「近年は、口腔機能の低下、オーラルフレイルの対策が積極的に実施されている」と歯科の取り組みを評価。健康•予防づくりに、歯科が国に先駆けて取り組んできた歴史を強調し、「これから超高齢社会における健康長寿をサポートしていただくための環境をしっかりとつくっていきたい」と述べた。

第4次安倍再改造内閣、厚労相に加藤勝信氏

安倍晋三首相の第4次再改造内閣で、厚生労働大臣に加藤勝信氏が就任した。2017年8月から18年10月にかけて務めたのに続き、2回目となる。

歯科国試の検討部会が出題基準改定の議論

厚労省は8月30日、令和2年度からの歯科医師国家試験出題基準の改定に向けて、第1回の医道審議会歯科医師分科会歯科医師国家試験制度改善検討部会を東京•霞が関の省内で開いた。部会長には東京医科歯科大学副学長の田上順次氏が就任した。

中医協総会で前回改定後の算定状況を整理

中医協の第422回総会が11日に東京•霞が関の厚労省内で開かれ、2020年度診療報酬改定に向けた第2ラウンドの議論を進めるに当たり、18年度の改定後の算定状況等を整理した。

2018年の「か強診」は1万389軒が届出

2018年の「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」の届出医療機関数は1万389軒で、前年に比べて2,864軒増加した。厚労省が同総会で提出した「主な施設基準の届出状況等」の資料によるもの。

選定療養、金属床での総義歯提供は7,473軒

厚労省が提出した「主な選定療養に係る報告状況」によると、金属床による総義歯の提供の報告医療機関数は、2018年7月1日時点で7,473軒。前年の8,251軒に比べて778軒の減だった。

厚労省WG、医療計画見直しで「在宅」の評価議論

第9回在宅医療及び医療•介護連携に関するワーキンググループが6日に東京•霞が関の厚労省内で開かれ、第7次医療計画の中間見直しに向けた在宅医療の評価目標の在り方について議論が行われた。

介護予防事業等の検討会で専門職の関与の方策や指標設定の考えを議論

厚労省は4日、第5回一般介護予防事業等の推進方策に関する検討会を東京•永田町の全国都市会館で開いた。前回了承した中間取りまとめを踏まえ、今後の検討の進め方とPDCAサイクルに沿った推進方策について議論した。

眞坂信夫氏を偲ぶ

8日に80歳で死去した眞坂信夫氏の通夜が12日、葬儀告別式が13日、横浜市の妙蓮寺斎場で執り行われた。

眞坂氏は、昭和14年9月12日生まれ。東京歯科大学卒業後、横浜市で開業、東京•自由が丘に移転。55年に東京医科歯科大学医用器材研究所教授の増原英一氏から歯科用接着材の臨床試験を依頼され、その安全性を実証するとともに接着材をベースにした数々の治療法を発表、提供してきた。「一歯一生•一生一歯」を理念に一本の歯の大切さを実践、破折歯接着治療のパイオニアとしても知られる。日本接着歯学会副会長などを歴任した。

就業歯科衛生士は13万2,635人、技工士は3万4,468人

平成30年末現在の就業歯科衛生士数は13万2,635で、前回調査の2年前に比べて8,804人(7.1%)増加した。就業歯科技工士数は3万4,468人と172人(0.5%)の減となっている。厚労省が4日に公表した「平成30年衛生行政報告例(就業医療関係者)」によるもの。

94歳の現役歯科医師にインタビュー─「診療」が自身と地域の元気の源

令和元年の10月31日を迎えると95歳になる現役の歯科医師がいる。大正13年生まれの渡邊悦郎氏は昭和28年、30歳の時に郷里の山梨県•忍野村で開業した。当時、忍野村に歯科医師はおらず、渡邊氏は順番待ちの患者さんの診療に朝早くから夜遅くまで忙殺され、診療後は患者さんの義歯作りに精を出す毎日。さらに、周辺3村の小中学校、保育園の校医となり、オートバイを飛ばし、子供たちの健診を行った。昭和、平成を駆け抜け、令和の時代でも現役で活躍する渡邊氏に、歯科医師人生を語ってもらった。

路上レスラーの歯科医が講演「充実した歯科人が日本の成長支える」

メンタルが充実した、自分の役割が腑に落ちて仕事をしている歯科医療関係者が、日本社会の成長を支える原動力になる。歯科医師で起業家、路上プロレスのレスラー「キム•ヨッチャン」としても知られる角祥太郎氏(Clapping Hands代表取締役)が5日、DH Leaders(白井航代表)、ファンクションティ(田尾耕太郎代表)が東京都内で開催した講演会で述べたもの。

東北デンタルショーに5,125人が来場

第27回東北デンタルショーが7、8の両日、宮城県の仙台国際センターで開かれた。第27回宮城県歯科医学大会との併催で、5,125人が来場した。

中国•四国デンタルショー来場は1,789人

2019年中国•四国デンタルショーが7、8の両日、岡山県のコンベックス岡山で開かれた。歯科医師ら1,789人が来場した。

歯科訪問診療の算定回数は「3」が最多

平成29年4月から30年3月診療分の、歯科訪問診療に関わる項目で最も算定回数が多かったのは、「歯科訪問診療3(診療所)」の528万3,531回。厚労省が公表した第4回NDBオープンデータによるもので、27年4月からの1年間と比較して、「歯科訪問診療1〜3(診療所および病院)」はそれぞれ、22万5,684回、31万3,022回、39万7,858回増えている。

九州北部大雨で18歯科医院に浸水等被害

九州北部を襲った記録的大雨で、佐賀県と福岡県において床上•床下浸水など少なくとも歯科医院18軒に被害があることが分かった。大雨特別警報が発令された佐賀、福岡、長崎の3県歯科医師会に問い合わせた。

近北地区歯•連盟役員合同連絡協が開催

令和元年度近畿北陸地区歯科医師会•歯科医師連盟役員合同連絡協議会が8月31日、和歌山市のホテルアバローム紀の国で開かれ、日本歯科医師会•日本歯科医師連盟への要望書提出が決議された。要望書は同日の協議内容をもとに早期に各県歯の専務理事で協議し、和歌山県歯から提出することになった。

日歯、FDI世界大会の7カ国会議に出席

日本歯科医師会(堀憲郎会長)の代表団は2日、アメリカ•サンフランシスコでの第107回FDI(世界歯科連盟)世界歯科大会で、7カ国歯科医師会会議に出席した。4日に日歯が公表したプレスリリースによるもの。

代表団は引き続き公式行事に参加し、9日に帰国する予定。

茨城県歯ら、がん診療で包括協定

茨城県歯科医師会(森永和男会長)と茨城県がん診療連携協議会(吉川裕之会長)は3日、医科歯科連携に関する包括協定を締結。同県歯会館で締結式を開いた。

「附属衛生士学校は廃校の意見が大勢」都歯臨時代議員会

東京都歯科医師会の山崎一男会長は、学生募集を停止している附属歯科衛生士専門学校について、「検討臨時委員会では、廃校にした方が良いのではという意見が大勢を占めている」と報告し、「(廃校すべきとの答申を受けたと仮定すると)理事会で決定したら来年3月の代議員会では議案として提出したいと思っている」との考えを示した。

「健やか親子21(第2次)」の最終評価目標を提示

厚労省は第3回「健やか親子21(第2次)」の中間評価等に関する検討会(座長=五十嵐隆国立成育医療研究センター理事長)の報告書案を8月30日に東京•霞が関の省内で開いた同検討会で提示した。各構成員から指摘はあったが、修正を含め座長一任で了承された。

6月の歯科診療所数は6万8,514施設

厚労省の施設動態調査による令和元年6月末現在の歯科診療所数は全国で6万8,514施設で、前月より26増加した。

前年同月比の全国の歯科診療所数の動向では、273施設減少。開設者別歯科診療所数の個人は671減、医療法人は397増となっている。

滋賀県技工学校が50年史

表紙に朱色で刻まれた「1039」は、この50年間で滋賀県歯科技工士専門学校を巣立っていった学生の数だ。同校は今年3月に最後の卒業生を送り出して、歴史に幕を下ろしたが、その軌跡を50年史としてまとめた。学校長を務めた山本哲典氏はタイトルについて、「彼ら卒業生達それぞれの個性を重んじ、その数を誌名として選んだ」と記している。

厚労省が第4回 NDBオープンデータを公表

厚労省は「レセプト情報•特定健診等情報データベース(=NDB)」を広く活用しやすくするため、汎用性の高い基礎的な集計表を作成して取りまとめた第4回「NDBオープンデータ」を8月27日に公表した。

掲載のURLはhttps://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000177182.html。

社保審介護保険部会で次期制度改正の検討事項を議論

第80回社会保障審議会介護保険部会が8月29日、東京•九段下のベルサール九段で開かれ、年末の取りまとめに向けて介護予防•健康づくりの推進や保険者機能の強化、地域包括ケアシステムの推進など、次期介護保険制度改正の主な検討事項に関する議論が行われた。

北大歯学部が解剖実習後に遺体取り違え

北海道大学歯学部は8月30日、解剖学教育実習後に納棺した遺体に取り違いがあったと発表した。3月5日に遺族から指摘を受け、同月15日付で学外有識者を含む特別調査委員会を同大学院に設置していた。

再発防止策として、「マニュアルの整備」「教職員の意識改革」「監督体制の強化」「より確実な確認手法の検討」などを挙げている。

マウスピース装着で「チック症状」を軽減

精神神経疾患のトゥレット症候群は、突発的で不規則に体の一部が速く動いたり、発声を繰り返す「チック症状」が起きる。大阪大学歯学部附属病院講師の村上旬平氏、同大大学院教授の吉田篤氏、神戸大学准教授の橘吉寿氏らのグループは、マウスピース装着がチック症状を軽減させることを明らかにした。パーキンソン病•運動障害疾患学会誌『Movement Disorders』(8月24日)に公開された。

Planmeca Japan、都内に新オフィス

Planmeca Japan(東京都中央区、山本英樹社長)は8月29日、新オフィス開設祝賀パーティーを東京都中央区の日本橋室町野村ビルで開催。室町古河三井ビルディングの16階に構えたオフィス内の披露も行われ、歯科医師、歯科ディーラーら86人が参加した。

PhRMA新会長にカフォリオ氏

米国研究製薬工業協会(PhRMA)の新会長に、ブリストル•マイヤーズ•スクイブの取締役会長兼CEOのジョバンニ•カフォリオ氏が就任した。

関節リウマチ治療に光、経口JAK阻害薬が承認

グローバルに展開するバイオ医薬品開発会社のアッヴィ(アメリカ•イリノイ州)は2日、同社が開発した経口JAK阻害薬「ウパダシチニブ」がアメリカ食品医薬品局(FDA)から分子標的免疫抑制薬として承認されたと発表した。

松風、「歯」の俳句の入賞作品を発表

 松風(本社•京都市、根來紀行社長)は、2019年度「歯」に関する俳句•川柳の入賞作品を8月19日に発表した。

「在宅歯科支援」や「歯周病予防」など厚労省歯科保健課の概算要求43.5%増

厚労省は、令和2年度歯科保健医療施策に関わる概算要求を発表した。新規では、「歯科口腔保健医療情報収集•分析等推進事業」に1億91万円、「在宅歯科医療体制支援事業」に2,097万5千円、「歯周病予防に関する実証事業」に1億6,056万1千円、「歯科技工士の人材確保対策事業」に7,581万1千円、「ICTを活用した医科歯科連携の検証事業」に3,106万4千円、「脳卒中患者に対する口腔機能管理モデル事業」に3,005万円を要求。日本歯科医師会によると要求額は33億5,700万円で、前年確定予算額の43.5%増となる。

厚労省の概算要求、過去最大の32兆6,234億円

厚労省は8月27日、総額32兆6,234億円の令和2年度予算の概算要求を発表した。過去最大で、元年度の当初予算に比べて6,593億円(2.1%)の増額となった。うち年金•医療等の経費は30兆5,269億円で5,353億円(1.8%)の増、政府が掲げる「新しい日本のための優先課題推進枠」(=推進枠)は2,239億円の要求額を計上した。

2年度の重点要求は、人生100年時代に対応した全世代型社会保障の構築、成長と分配の好循環の拡大を図るため、「多様な就労•社会参加の促進」「健康寿命延伸等に向けた保健•医療•介護の充実」「安全•安心な暮らしの確保等」の三つを柱としている。

日歯の堀会長、歯科保健課概算要求でコメント

日本歯科医師会の堀憲郎会長は、令和2年度予算の歯科保健課概算要求について、「昨年の確定予算に比べて、43.5%増の要求をしている。かつてない多さで、行政内でも歯科の重要性が認められた結果だと評価している」との見解を示した。8月29日に開かれた定例記者会見後に本紙の質問に答えたもの。

日歯、FDI世界大会で日本の現状を紹介へ

日本歯科医師会の堀憲郎会長は、9月1日から米国•サンフランシスコで開催されるFDI世界歯科大会に参加し、口腔の健康が全身の健康に関わるとの国民的理解が日本で進み、日本歯科医師会の描く方向性が国と共有できていることを披露したいとの考えを示した。8月29日の定例記者会見で述べたもの。

日歯映画のDVDの発売開始

日歯が製作した映画「笑顔の向こうに」のDVD発売•レンタル、動画配信が8月28日から開始された。瀬古口精良専務理事が報告した。

共済保険加入会員、死因1位は「悪性新生物」

日歯の「平成30年度福祉共済保険制度加入会員の死因調査」によると、死因の1位は「悪性新生物」32.6%(228人)で、次いで「呼吸器疾患」22.9%(160人)、「心臓疾患」15.1%(106人)。死者数は計700人。

厚労省の税制改正要望案、「健康•医療」で新規に4項目

厚労省は8月27日、令和2年度の主な税制改正要望案を公表した。「健康•医療」関係では、新規要望四つと一部見直しを含む延長要望二つ。

神奈川県歯がベスト歯ブラシアワード2019発表

神奈川県歯科医師会(松井克之会長)は、歯科医師が選ぶ「ベスト歯ブラシアワード2019」を8月28日に発表した。一般に販売されている歯ブラシのうち、企画趣旨に賛同のあった10ブランドの中からお勧めしたい歯ブラシを一つ選ぶというもので、会員を対象にウェブと紙で調査(期間は今年3月~4月)。「う蝕予防」「歯周病予防」「小児用」の目的別に分けて集計した。

被災地特例措置の利用、歯科は岩手で1軒

中医協の第421回総会が8月28日に東京•市谷のTKP市ヶ谷カンファレンスセンターで開かれ、被災地特例措置の利用状況が厚労省から報告された。東日本大震災に伴う被災地特例措置を利用する保険医療機関数は今年7月時点で歯科の岩手県1軒と医科の宮城県2軒。福島県は0軒となった。

『ランセット』に口腔保健の特集、FDIが歓迎

世界歯科連盟(FDI)は、医学雑誌『ランセット』が7月に口腔保健に関する特集記事を掲載したことについて歓迎を表明した。イギリスのユニバーシティ•カレッジ•ロンドンのリチャード•ワット教授(歯科公衆衛生)をはじめとする10カ国、13人の専門家が執筆したもので、う蝕、歯周病、口腔がんなど、全世界で35億人もの罹患者がいる口腔疾患に対して、各国の健康政策での優先順位が高くなかったことを指摘した。

『ランセット』の記事は、科学の進歩にかかわらず、過去30年間で、特に所得の低い層に口腔疾患が広がったと強調している。

SCRP日本、優勝は広大歯5年生の前川原さん

「令和元年度(第25回)日本歯科医師会/デンツプライシロナ スチューデント•クリニシャン•リサーチ•プログラム(=SCRP)日本代表選抜大会」が8月23日に東京•市谷の歯科医師会館で開かれ、広島大学歯学部5年生の前川原思惟子さんが優勝した。基礎部門1位で、テーマは「Porphyromonas gingivalis(P.g.)-fimA type2とtype4血清抗体価の上昇は歯周炎の関連する早産のマーカーとなる」。

前川原さんは、P.g.血清抗体価が歯周炎の重症度と関連し、歯周炎関連早産のマーカーとなることを明らかにする目的で、同大学病院を受診した妊婦157人の血清を用い、P.g.-fimAタイプ別血清抗体価と歯周病の重症度(PESA/PISA)、早産との関係を調査。結果、P.g.-fimAタイプ2(Odds比3.04、CI:1.33-6.81)とタイプ4(3.83、1.42-10.29)の血清抗体価は早産発生率との関連性が認められ、歯周炎関連早産のマーカーとなると解明した。

日歯医学会が“研究の集い”

日本歯科医学会(住友雅人会長)は8月28日、東京都千代田区の歯科医師会館で第35回「歯科医学を中心とした総合的な研究を推進する集い」を開いた。専門分化した各専門領域の間で情報交換することで歯科医学の発展を目指すもので、応募のあった18題から選ばれた8題の研究発表があった。

社保の歯科医療費•件数は7.7%、点数6.6%増

社会保険診療報酬支払基金による平成31年4月診療分の総計確定件数は9,642万4千件、点数1,485億5,890万3千点で前年同月に比べ件数は7.9%、点数は8.6%それぞれ増加した。

歯科は1,237万1千件、144億4,157万9千点で、前年同月に比べ件数は7.7%、点数は6.6%増加した。

国保、市町村の金額は0.3%増加

国保中央会がまとめた平成31年4月診療分の総医療費は市町村国保と国保組合、後期高齢者を合わせて2兆3,236億円で、うち後期高齢者分は1兆4,105億円だった。

歯科医療費は市町村が611億円で、対前年同月比で0.3%増。組合は47億円で3.3%増。後期高齢者は549億円で8.4%増。

オリパラ期間中の交通規制、歯科流通への影響は限定的か

2020年に予定されている東京オリンピック•パラリンピック期間中、首都高速道路の都内路線で、乗用車(自家用車、社用車)に対して1千円の追加料金を徴収する施策が決定。これに対して、歯科ディーラーなどの団体では、9月1日時点で対策は未定となっており、各社対応となる可能性が高い。