日本歯科新聞デジタル版を読む        

3Dアーティストのファジーノ氏が千葉で来日記念展示会

歯医者さんにはどちらかと言えば怖いイメージがある。そのイメージを楽しくしたいとの思いから「歯医者さんシリーズ」などを手掛ける3Dアート(立体版画)の第一人者、チャールズ・ファジーノ氏の来日記念展示会が9月15~23日まで千葉県船橋市の西武船橋店で開かれた。

厚労相に長妻氏就任「後期高齢者制度廃止」を明言

民主党、社民党、国民新党の連立政権による「鳩山内閣」が9月16日に発足し、厚労相には民主党の長妻昭衆議院議員が就任した。同党がマニフェストに掲げていた後期高齢者(長寿)医療制度の廃止については「年齢で区分し、医療機関にかかりやすい人を一つの保険制度に入れるというのは無理があるので廃止する」と明言し、時期、手法は現状を把握してから、詳細に制度設計を作り上げたい」とした。

日本の接着歯学の生みの親 増原英一氏が死去

東京医科歯科大学名誉教授で日本接着歯学の生みの親である増原英一(ますはら・えいいち)氏は9月18日、肺炎のため東京都文京区の病院で死去した。88歳。同氏は島根県出身。昭和16年12月東京高等歯科学校(現東京医科歯科大歯)卒。30年10月同大医用器材研究所教授。61年4月退官、名誉教授に。日本接着歯学会の初代会長など多くの関係学会の役職を歴任した。

20年度収支決算等を可決-日技代議員会

日本歯科技工士会の第90回代議員会が9月12日、東京都新宿区の日技会館で開かれ、平成20年度事業計画、会計収支決算報告の2議案を可決した。中西茂昭会長は冒頭あいさつで歯科技工士統一国家試験問題について、日歯、日技、全国歯科技工士教育協議会の連盟で要望書を厚労省に提出している旨を報告し「当局には早期の統一試験実施のための検討会設置など具体化を加速させてもらいたい」と話した。

新潟の歯科保健が優秀政策受賞-全国知事会

9年連続で12歳児のむし歯本数が一番少なかったことや全国初となる歯科保健推進条例の制定など歯科保健対策事業への取り組みが認められ、新潟県が全国知事会の優秀政策に選ばれた。歯科分野の受賞は全国で初。

歯科は46人合格-診療報酬請求事務能力

日本医療保険事務協会による第30回診療報酬請求事務能力認定試験の結果が9月18日、発表された。合格者数は医科が1,869人、歯科は46人で、合格率は医科24.1%、歯科35.9%となっている。

6人が受賞-日歯会員有功章

日本歯科医師会の平成21年度会員有功章表彰式が9月11日、第164回日歯代議員会の2日目の冒頭に行われた。受賞者は6人で、会員有功章授賞規則第4条第1項第一号該当者に神元繁一氏(沖縄)、会員有功章授賞規則第4条第1項第三号該当者に松井成一(滋賀)、米?穰二(徳島)、四元貢(鹿児島)、松田毅(大阪)、小笹勝利(福岡)の各氏。

3氏、1団体が受賞-日歯連盟褒賞

日本歯科医師連盟は平成21年度褒賞受賞者表彰式を9月18日に開いた第107回評議員会で行った。斉藤眞澄(東京)と古川武房(東京)、白尾国興(宮崎)の3氏が都道府県歯連盟会長、又は日歯連盟から功績があったとして推挙された。また、山形県歯連盟が、業権の確保とその伸長を中央、地方を問わず政治的に緊密かつ強力に推進し、政治活動が長期にわたって活発であったとして表彰された。

歯科は点・件数とも減-支払基金・5月診療分

社会保険診療報酬支払基金による平成21年5月診療分の総計確定件数は6,948万8千件、点数1,033億8,943万6千点で前年同月に比べ、件数は、点数ともに増加した。5月の稼働日数は23日(うち土曜日5日)で、対前年同月で1.5日減。歯科は876万9千件、106億374万3千点で、前年同月に比べ、件数、点数ともに減少した。

レセ電算処理システム参加 歯科は122医院

社会保険診療報酬支払基金がまとめた平成21年7月診療分の歯科のレセプト電算処理システム参加医院は122と前月より31医院増えた。前月比の増加数では6月は41、5月は24、4月は20。

6万8,161施設-6月末・歯科診療所数

厚労省の施設動態調査による平成21年6月末現在の歯科診療所数は全国で6万8,161施設となり、前月より22増えた。開設者別歯科診療所数の個人は5万7,263施設、医療法人は1万249施設。

事故防止のための代替新規品目 歯科8品目収載

厚生労働省は9月25日、医療事故防止のため名称を変更した代替新規品目などを収載した薬価基準を告示した。歯科用薬剤で薬価基準に収載されたのは8品目で、薬価はつかないものの、保険適用される使用薬品は7品目。

参院選撤退論相次ぐ-都道府県歯連盟代表者・理事長会議

日本歯科医師連盟は9月25日、都道府県歯科医師連盟代表者・理事長会議を東京・市谷の歯科医師会館で開いた。次期参議院選挙について、9月18日に開かれた評議員会で野党の自民党からの候補者擁立を見送る緊急動議の可決を受けた協議では、選挙撤退論が大勢を占めるとともに大阪の岡邦恭氏から執行部の責任を問う意見などが挙がった。これらの意見に対し、執行部は理事会でも撤退論が大勢を占めたことを明らかにし、会議の意見も踏まえて10月の理事会で最終決断する考えを示した。

次期参議院選挙 自民から擁立せず-日歯連盟評議員会

日本歯科医師連盟は9月18日、第107回評議員会を東京・市谷の歯科医師会館で開き、8月21日の臨時評議員会で次期参議院選挙候補者に決まったたかみね明彦氏について自民党から擁立しないことを決定した。

新政権への対応で議論-日歯・都道府県会長会議

日本歯科医師会は9月17日、都道府県会長会議を東京・市谷の歯科医師会館で開いた。慣例では8月下旬の開催となるが、衆議院選挙などを考慮したもの。審議は民主党政権への対応に集中し、自民党支持の見直しや参議院選挙については「戦えない」などとする意見が複数出された。しかし「3~5年後を見据えながら対応すべき」など民主党支持に対する慎重論もあった。

新政権への対応「信頼築き政策提言」-大久保日歯会長が表明

日本歯科医師会は9月10、11の両日、第164回日歯代議員会を東京・市谷の歯科医師会館で開いた。大久保満男会長は冒頭あいさつで日歯の役割と民主党中心の新政権について「国民の健康と生命を歯科医療を通してどのように守るのか。その政策をしっかり打ち出すこと。その際与党の存在を抜きに語ることはできない」とした上で、「民主党と信頼関係を築きながら我々の政策を提言する」との考えを示した。

新型インフルワクチン接種で日歯が厚労相に要望書

新型インフルエンザワクチンの接種で、厚労省はインフルエンザ患者の診療に当たる医療従事者が第一優先との考えを示した。日本歯科医師会は9月9日、歯科医療従事者の明確な位置付けと、優先接種対象者へのワクチンの必要量の早急な確保を求める「要望書」を舛添要一厚労相に提出した。

詐欺と業務上横領の疑いで神歯大前理事ら逮捕

投資ファンドで多額の損失を出した神奈川歯科大学の前理事2人と元投資顧問が詐欺と業務上横領の疑いで9月10日、横浜地検に逮捕された。

桑田氏の就任祝う-アメリカ補綴歯科学会名誉会員に

日本の歯科技工士として初めて桑田正博氏がアメリカ補綴歯科学会名誉会員に就任したことを祝う会が9月5日、東京都千代田区九段下のホテルグランドパレスで開かれ、200余人の歯科関係者が集まった。

適切な診療報酬提言目指し27学会で歯保連を設立-大久保会長「認めず」

学術的側面から適正な歯科系診療報酬への提言等をし、いわゆる内・外保連的な役割を目指す歯学系学会社会保険委員会連合(歯保連)が8月17日に設立された。これに対し、大久保満男日歯会長は日本歯科医師会代議員会の診療報酬改定に関する協議の中で「結論としては、歯科医師会は歯保連を認めてはいない」とし、「(できてしまった以上は)日本歯科医学会としっかりと協議し、二重看板にならないように、できれば一緒に取り組んでほしい」との考えを示した。一方、歯保連の今井裕代表は9月11日の説明会で、「他の団体と対峙するものではなく、国民に良い医療を還元することが目的」と訴えた。

次期参院選 たかみね氏を支援-中西日技連盟会長が表明

日本歯科技工士連盟の中西茂昭会長は、次期参議院選挙の対応で、日本歯科医師連盟が候補者として擁立するたかみね明彦氏の支援を発表した。9月12日の第90回代議員会終了後の会見で述べたもの。

平成19年度国民医療費 歯科は43億円減2兆5千億円割る

厚労省は9月2日、平成19年度国民医療費が総額34兆1,360億円となり、前年度に比べ1兆84億円増加したと発表した。歯科医療費は前年度より43億円(0.2%)減り、2兆4,996億円となった。総額に占める割合は7.3%と減少傾向にある。

札幌の歯科診療無料化でNPOに改善命令

歯科医院と連携し、一部負担金の無料化にかかわっていた札幌市のNPO法人に対し、北海道は9月1日、法人運営が著しく適正を欠いているとして業務改善命令を出した。9月15日までに改善計画書が提出されなければ、NPO法人の認可が取り消される可能性もある。

口腔内の異常6割以上-日歯が生活者に意識調査

歯や口腔に異常を感じている国民が依然として6割以上いることが日本歯科医師会発表の「歯科医療に関する一般生活者意識調査」で分かった。異常を感じている割合は2年前(2007年)の前回調査よりも10ポイントほど低下しているが、「現在治療中」は11.0%で、前回よりも0.4ポイント低下し、「過去に治療を受けたことがあるが、現在は治療していない」は78.3%で前回よりも2ポイント増えている。

歯科技工士資格試験 全国統一化を要望-日歯・日技・全技協

歯科技工士資格試験における全国統一化実施を求める「要望書」を、日本歯科医師会、日本歯科技工士会、全国歯科技工士教育協議会の会長が連名で、8月28日、厚労省医政局の阿曾沼慎司局長に提出した。

レセ電 参加歯科医院前月の1.8倍

社会保険診療報酬支払基金が発表した平成21年6月診療分のレセプトオンライン請求状況で歯科のレセ電参加医院数は91施設となり、前月より41施設増えた。

6万8,139施設-21年5月末の歯科診療所数

厚労省の施設動態調査による平成21年5月末現在の歯科診療所数は全国で6万8,139施設となり、前月より38増えた。開設者別歯科診療所数の個人は5万7,248施設、医療法人は1万243施設。

チーム医療で初検討会-日歯も参加

日本の実情に即した医師と看護師等との協働・連携の在り方などについて議論する厚労省の「チーム医療の推進に関する検討会」の初会合が8月28日に開かれた。委員としては日本歯科医師会の宮村一弘副会長が参加している。

6,295人が来場-東北デンタルショー

第18回東北デンタルショーが9月5、6の両日、第18回宮城県歯科医学大会の併催行事として夢メッセみやぎ展示ホールで開かれ、6,295人が来場した。

歯磨工業会が笑顔の写真募る

日本歯磨工業会は11月8日の「いい歯の日」に向け、歯の健康を考えるきっかけ作りの一環として元気な笑顔の写真などをホームページで募集する「健康な歯と笑顔フォトキャンペーン」を行う。

レセオン未対応医療機関への助成、政権交代で先行き不透明

8月30日の衆議院選挙で民主党が大勝し、自民党・公明党が野党に転じたことで、平成21年度補正予算に盛り込まれているレセプトオンライン未対応医療機関への助成金制度が執行できないままになっている。厚労省では「鳩山政権」発足後に、この問題について新たな厚労相と協議しながら決めていく方針で、先行きが全く見えない状況だ。

高嶺選挙体制概要 次期参院選に向け日歯連盟が発表

日本歯科医師連盟は、次期参議院比例代表選挙候補者の高嶺明彦氏の選挙体制の概要を8月28日の理事会後の会見で発表した。

日医・唐澤会長が新政権誕生で「充実した医療政策に期待」と発言

日本医師会の唐澤祥人会長は、民主党政権誕生に対し「国民が真に安心できる充実した医療政策を期待する」との見解を示した。その上で、民主党の新政権に対し「充実した医療提供体制の確立を目指し、強力な政策提言を行っていく」とした。

民主政権の動向に注目-日薬

日本薬剤師会は9月3日、民主党が政権を担うに当たり「政界の変革で今後の動向に注目したい」とする声明を発表した。

新型インフルエンザ対策、口腔ケアの効果探る-日歯総研が研究へ

「口腔管理(口腔ケア)とインフルエンザ対策・研究会議」(仮称)を日本歯科総合研究機構が立ち上げた。

舛添厚労相が有識者とワクチン接種で協議

本格的な流行に入ったとされる新型インフルエンザ問題で舛添厚労相は8月26日、ワクチンの取り扱いなどを巡り有識者、患者団体と意見交換を行った。同省はワクチン接種の対象を妊婦、乳幼児、基礎疾患を有する患者、医療従事者、小中高生、高齢者の約5300万人と想定している。しかし、国内生産は年内に1,700万人分程度とされているため、海外からのワクチン輸入を検討している。

45回衆院選 歯科関係で2人当選

第45回衆議院選挙の投開票が8月30日に行われ、立候補した6人の歯科関係者では、民主党の北関東ブロック比例代表の川口浩氏、南関東ブロック比例代表の水野智彦氏の2人の歯科医師が初当選した。日歯連盟の堤直文会長は本紙の取材に対し、自民、公明の両党が惨敗した結果について「驚いている。今後の対応は執行部で協議したい」とコメントした。

国民歯科会議初会合を開く-日歯

日本歯科医師会の大久保会長が公約に掲げていた「生きがいを支える国民歯科会議」(仮称)の初会合が8月26日、歯科医師会館で開かれた。8月27日の理事会後の定例会見で宮村一弘副会長が明らかにした。

10月から歯科レセオンを受付-支払基金

社会保険診療報酬支払基金は、歯科診療所、歯科病院におけるレセプトのオンライン請求を10月請求分から受け付ける。10月からオンライン請求をするには8月20日までに申し込みが必要だが、歯科医療機関からの申し込みはない。

歯科関係以外から報酬の低さを指摘-社保審医療部会

厚労省の社会保障審議会医療部会が8月26日に開かれ、委員の水田祥代九州大学理事・副学長は歯科診療報酬の低さを指摘し、点数を引き上げるべきとの考えを示した。

「口腔ケアにインセンティブを」-社保審医療保険部会で医科の委員が発言

平成22年度の診療報酬改定に向けた視点や方向性を検討する第33回社会保障審議会医療保険部会が8月27日、東京都千代田区の全国都市会館で開かれた。東京大学大学院教授の大内尉義委員は、「口腔ケアにインセンティブを付けるなど、エビデンスのあるものについて検討してもよいのでは」と発言した。

4月歯科診療所 6万8,101施設

厚労省の施設動態調査による平成21年4月末現在の歯科診療所数は全国で6万8,101施設となり、前月より56増えた。開設者別歯科診療所数の個人は前月より2増えて5万7,228施設、医療法人は38増えて1万225施設となっている。

支払基金6月審査分 査定件数が3割減

社会保険診療報酬支払基金がまとめた歯科の平成21年6月審査分の原審査請求件数は882万7,545件、点数は106億9,662万3千点で、前年同月に比べ件数は0.5%増え、点数は3.2%減った。査定件数は3万7,524件、点数403万5千点で前年同月に比べ31.3%、21.8%それぞれ減った。

SCRP日本選抜大会 梶佳織さんが優勝

全国の歯科大学・歯学部の学生代表が、自身の研究やテーブルクリニックのプレゼンテーション能力を競う、平成21年度スチューデント・クリニシャン・リサーチ・プログラム(SCRP)日本選抜大会が8月26日、東京・市谷の歯科医師会館で開かれた。15回目となる今大会には全国歯科大学・歯学部29校中、22校が参加、日本大学歯学部5年生の梶佳織さんが優勝した。2位は東京歯科大学5年生の高本愛子さん、3位は北海道医療大学歯学部5年生の青木美空さん。

ISO歯科委員会 10月に大阪で開催-日歯と研究協が打ち合わせ会

歯科分野における国際標準の在り方について話し合うISO/TC106の第45回年次会議が10月5~10日、大阪市の大阪国際会議場とリーガロイヤルホテルで開かれる。開催まで約1カ月半となった8月25日、日本歯科医師会と日本歯科材料器械研究協議会は打ち合わせ会と会見を東京・市谷の歯科医師会館で開いた。

北海道デンタルショーに3,703人来場

2009北海道デンタルショーが8月22、23の両日、札幌市の札幌パークホテルで開かれ、3,703人が来場した。

厚労省来年度予算概算要求 歯科保健の充実で大幅増

厚労省は8月27日、平成22年度歯科保健医療対策関係予算概算要求を発表した。来年度予算の基本方針を示した骨太の方針に8020運動の推進などが明記されたこともあって、歯科保健医療の充実・強化として前年度比4億5,100万円増の12億9,400万円を計上した。特に在宅歯科医療関連は、新規事業として在宅歯科医療連携室整備モデル事業を行う。

技工物海外委託でシンポ-歯科医療を守る国民運動推進本部

海外技工訴訟原告団の歯科医療を守る国民運動推進本部による第2回シンポジウム「歯科技工の海外委託からみえてきたもの」が8月23日、東京都千代田区の九段会館で開かれた。一審判決で敗訴した同訴訟の控訴審は8月5日に結審し、10月14日に判決が下される。

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