日本歯科新聞デジタル版を読む        

新連載My Way「訪問に特化した診療所を開業」

在宅生活を続けている患者の中には、安全性ばかり考慮されて必要以上に食生活の質を落としているケースがある。本来であれば、普通食を食べられるにも関わらず、ペースト食を食べることになる患者も少なくない。また、ペースト食に変更した際には、必要な栄養がケアされていないために、嚥下機能や身体機能が低下し、結果的に在宅では暮らせない状態に至ってしまうことも多いという。齋藤貴之氏は、きちんと口腔ケアをして食べられる、嚥下できる口腔内にして患者を支えたいとの思いで、訪問診療に特化した「ごはんがたべたい歯科クリニック」を開業した。齋藤氏に開業した経緯や問題に感じている部分について聞いた。

国民皆歯科健診「現行法の改正を検討」-自民党PTで山田宏議員

国民皆歯科健診を推進するための法制化について、25日の自由民主党の「国民皆歯科健診実現プロジェクトチーム」(以下PT)の会合で議論があり、新たな法律を作るのではなく、現在ある「歯科口腔保健推進法」を改正する方向で検討していく可能性が示された。26日の日本歯科医師連盟の理事会後の記者会見でPTの事務局長も務める山田宏参議院議員が報告。6月21日までの今国会中に提出・成立を目指したいとの考えを述べた。

歯周炎の治療で心房線維化を抑制-広大が解明

歯周炎が心房細動患者の重症化、予後に影響する可能性がある-。広島大学保健管理センターの宮内俊介助教、同大大学院医系科学研究科循環器内科学の中野由紀子教授、口腔感染症プロジェクト研究センターが心臓手術時に左心耳切除を行う心房細動患者76人を対象に行った研究で明らかになったもので、心房細動マネジメントにおけるセルフ口腔ケアや医科歯科連携診療の有効性の証明につながる研究として期待がかかる。

新型コロナ5類引き下げで「対策と支援の継続必要」-日歯

日本歯科医師会の今年初めての定例記者会見が26日、東京都千代田区の歯科医師会館で開かれ、堀憲郎会長はあいさつで、「新型コロナウイルスの5類への引き下げの議論について」の考え方を示した。引き下げる理由や引き下げによってどのような影響が考えられるかを分かりやすく国民や関係者に示す必要性があると強調し、歯科医療機関の感染対策は継続することになるとして、支援の継続も必要と述べた。

国民皆歯科健診の実現に向け「全国の議会から声を」-日歯連盟

日本歯科医師連盟(高橋英登会長)は、全国各地の議会から国に対して国民皆歯科健診の実現を求める意見書が出されるように協力を呼びかけるお願い文を13日付で都道府県歯科医師連盟会長に送付した。26日の理事会後の記者会見で浦田健二理事長が報告した。

10月の歯科診療所数 前月より36減少の6万7,723施設

厚労省の施設動態調査による令和4年10月末現在の歯科診療所数は全国で6万7,723施設で、前月より36減少した。

都道府県歯会長予備選・宮城 現職の細谷氏が無投票で当選

任期満了に伴う宮城県歯科医師会の会長予備選挙で、立候補届出が23日に締め切られ、現職の細谷仁憲氏が無投票で当選した。
6月の代議員会後の理事会で正式に決定する。

都道府県歯会長予備選・福島 現職の海野氏1人が立候補

任期満了に伴う福島県歯科医師会の会長予備選挙で、立候補届出が29日に締め切られ、現職の海野仁氏のみ立候補した。2月19日に信任投票が行われ、6月の代議員会後の理事会で正式に決定する。

都道府県歯会長予備選・埼玉 現職の大島氏が無投票で当選

任期満了に伴う埼玉県歯科医師会の会長予備選挙で、立候補届出が26日に締め切られ、現職の大島修一氏が当選した。
6月の総会後の理事会で正式に決定する。

都道府県歯会長予備選・愛知 現職の内堀氏が無投票で当選

任期満了に伴う愛知県歯科医師会の会長予備選挙で、立候補届出が26日に締め切られ、現職の内堀典保氏が無投票で当選した。
6月の代議員会後の理事会で正式に決定する。

国内初の推奨用量を提案 小児の局所麻酔体重6kgごとに半分増

これまで小児歯科治療の局所麻酔薬の使用上限量には明確な基準がなかったが、国内で初めて最大推奨用量(MRD)のルールが提案された。九州大学大学学院歯学研究院の一杉岳講師、東京女子医科大学歯科口腔外科の佐々木亮講師が作成したもので、麻酔薬の種類を問わず簡単に求められる「体重6㌔㌘毎に歯科麻酔薬の注射を半分ずつ増やす」ルール、HC/6ルール(Half Cartridge/6 kgルール)。

エナメル上皮腫の顎骨吸収の機序解明-福岡歯科大 研究グループ

良性腫瘍のエナメル上皮腫が顎骨吸収するメカニズムの一部を福岡歯科大学病態構造学分野の吉本尚平講師、岡村和彦准教授、総合歯科学講座の森田浩光教授、口腔腫瘍学分野の平木昭光教授の研究グループが明らかにした。破骨細胞の形成に必須なタンパク質RANKLがサイトカインIL-6を介して、腫瘍周囲の線維芽細胞から形成されると判明。エナメル上皮腫の骨内での増大を抑制する新たな治療法の開発につながる可能性が示唆されている。

医科歯科大と東工大 統合後の名称は「東京科学大学」

2024年度中に統合を目指している東京医科歯科大学(田中雄二郎学長)と東京工業大学(益一哉学長)は19日、統合後の新大学名称を「東京科学大学(仮称)」(英語表記:Institute of Science Tokyo)として大学設置・学校法人審議会に提出すると発表した。6千件を超える応募案を参考に決定したもので、略称は「科学大」とした。

歯学教育コア・カリ改訂周知でシンポ-歯科医学教育学会

日本歯科医学教育学会(秋山仁志理事長)は16日、歯学部関係者や歯学教育関係者を対象に「歯学教育モデル・コア・カリキュラム令和4年度改訂周知のためのシンポジウム」をオンラインで開いた。

スギナエキス歯槽骨破壊を抑制

歯周炎による歯槽骨破壊をスギナエキスが抑制するメカニズムを、広島大学大学院医系科学研究科口腔炎症制御学共同研究講座の芝典江助教、宮内睦美教授が共同研究で明らかにした。スギナエキスを応用した治療法や予防法の開発に期待がかかる。

新たな要素で研究推進図る 日本歯科医学会 研究の集いで8題発表

日本歯科医学会(住友雅人会長)は20日、東京都千代田区の歯科医師会会館で第38回「歯科医学を中心とした総合的な研究を推進する集い」を開催した。分化した各専門領域間で情報を交換し、ジャンルを超えた研究者が異なる視点で新しい要素を加え、研究の活性化を図るための場として行われているもの。今回は、口腔・ 食道重複癌に対する新規治療やDNAに着目した歯周病リスク診断、AI技術がもたらす歯科画像診断、オーラルフレイルの新規スクリーニング法などの8題の研究が発表された。

「楽しい組合目指す」大東京新年会で杉山理事長

大東京歯科用品商協同組合(杉山勝人理事長)は19日、新年懇親会を東京都千代田区の九段会館テラスで開いた。

令和3年 歯科の輸出金額

輸出金額が高い歯科の医療機器・材料は「歯科用接着充填材料」221億7,271万6千円がトップで、次いで「歯科用ハンドピース」109億9,844万6千円、「歯冠材料」61億2,200万1千円が続いた。厚労省がまとめた「令和3年薬事工業生産動態統計年報統計表」によるもので、昨年12月23日に公表している。

特集「デジタルデンティストリーが拓く歯科界の未来」

デジタルデンティストリーは歯科界に欠かせない分野として注目を集めているが、技術の進歩もめまぐるしく、導入に躊躇をしている歯科関係者も少なくない。CAD/CAM、口腔内スキャナーなどデジタルデンティストリーの過去と現在の技術の変化、導入するメリット、機器や材料の費用やコストの変化などについて、日本臨床歯科CADCAM学会の北道敏行会長に聞いた。

インタビュー「某県歯連盟会長が考える日歯会長に望むもの」

日本歯科医師会の新会長を選ぶ予備選挙戦が終盤を迎えている。立候補の届け出は11日に締め切られ、日本歯科医師連盟会長の高橋英登、元日歯常務理事の小林慶太、日歯副会長の柳川忠廣の3氏が立候補した。日歯の会長選挙人634人の投票は2月3日からスタートし、2月14日には当選者が決まり、6月の日歯代議員会後の理事会で新会長が決定する。明日の歯科医療界を良くするための日歯会長にはどのような人物がふさわしいのか、求められる会長の条件とは何か、某県歯連盟会長に匿名で聞いた。

令和3年度指導・監査の返還金 歯科4億1,552万円

指導・監査で令和3年度に歯科医療機関が国に返還した金額は4億1,552万8千円で、前年度より1億2,038万5千円増だった。厚労省の「保険医療機関等の指導・監査等の実施状況」によるもので、内訳は「指導」が1億6,928万4千円(前年比2億7,989万円減)、「適時調査」が86万5千円(4千円増)、「監査」が2億4,537万9千円(1億5,950万1千円増)。

東京都港区がオン資導入を補助

東京都港区が、オンライン資格確認等システムの導入で国の補助上限額42.9万円を超える場合に最大10万円を助成する制度を立ち上げた。区内の医療機関や薬局が対象で16日から申請を開始している。

川本日学歯会長「今期で退任」-年頭の記者会見で考え明かす

日本学校歯科医会の川本強会長は、「今期を持って退任する」と次期会長予備選挙に立候補しない考えを示した。18日に東京都千代田区の歯科医師会館で開かれた記者会見での年頭のあいさつで述べたもの。

日学歯会長予備選挙 柘植副会長が立候補を表明

日本学校歯科医会の会長予備選挙に、現副会長の柘植紳平氏が立候補することを表明した。18日の記者会見で、執行部内に立候補を予定している人はいないかとの質問があり、会見終了後に回答したもの。

医療・介護同時改定で意見交換会を提案-厚労省

令和6年度の診療報酬と介護報酬の同時改定に向けて、中医協と介護給付費分科会で具体的な検討をする前に、同時改定の議題に主に関係する委員による意見交換会が開催される。18日にオンライン上で開かれた中医協総会で厚労省から提案があったもので、3月以降、3回程度開かれる見込み。

都道府県歯会長予備選・岩手 現職の佐藤氏が無投票で当選

任期満了に伴う岩手県歯科医師会の会長予備選挙で、立候補届出が19日に締め切られ、現職の佐藤保氏が無投票で当選を決めた。
6月の代議員会後の理事会で正式に決定する。

都道府県歯会長予備選・群馬 現職の村山氏が無投票で当選

任期満了に伴う群馬県歯科医師会の会長予備選挙で、6日に立候補届出が締め切られ、現職の村山利之氏が無投票で当選を決めた。
6月の総会後の理事会で正式に決定する。

都道府県歯会長予備選・静岡 副会長の平野氏が無投票で当選

任期満了に伴う静岡県歯科医師会の会長予備選挙で、立候補届出が19日に締め切られ、現副会長の平野明弘氏が無投票で当選を決めた。
6月の代議員会後の理事会で正式に決定する。

都道府県歯会長予備選・奈良 現職の末瀨氏が無投票で当選

任期満了に伴う奈良県歯科医師会の会長予備調査で、昨年11月9日に立候補届出が締め切られ、現職の末瀨一彦氏が無投票で当選した。
6月の代議員会後の理事会で正式に決定する。

都道府県歯会長予備選・京都 現職の安岡氏が無投票で当選

任期満了に伴う京都府歯科医師会の会長予備選挙で、立候補届出が14日に締め切られ、現職の安岡良介氏が無投票で当選した。
6月の代議員会後の理事会で正式に決定する。

都道府県歯会長予備選・広島 現職の山﨑氏が無投票で当選

任期満了に伴う広島県歯科医師会の会長予備選挙で、昨年12月14日に立候補届出が締め切られ、現職の山﨑健次氏が無投票で当選した。
6月の代議員会終了後の理事会で正式に決定する。

都道府県歯会長予備選・山口 現職の小山氏が無投票で当選

任期満了に伴う山口県歯科医師会の会長予備選挙で、立候補届出が14日に締め切られ、現職の小山茂幸氏が無投票で当選した。
6月の代議員会後の理事会で正式に決定する。

愛知県歯とプロバスケチーム 冠試合でマウスガード提供の包括協定を締結

愛知県歯科医師会(内堀典保会長)とプロバスケットボールチームの名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(山下雄樹社長)は、歯の健康を広げる活動でさらなる連携を目指し、包括協定を締結した。協定は、11日にドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)で開催された。

千葉県我孫子市長に歯科医の星野氏再選

歯科医師の星野順一郎氏が千葉県の我孫子市長選挙で5期目の再選を果たした。15日の告示日に立候補者が星野氏のみで無投票当選した。

「9歯以下で入れ歯なし」社会的孤立リスク高い-東北大学

歯が9本以下で入れ歯やブリッジを使用していない人は、6年後に社会的に孤立する可能性が約1.8倍高かった-。東北大学大学院医学研究科教授の小坂健氏、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科教授の相田潤氏らの研究グループが明らかにした。

エナメル質欠損に解熱剤が関与か

小児の歯に見られるエナメル質欠損(DED)の発生に、解熱抗炎症薬のNSAIDsが関与している可能性がある-。ブラジル・サンパウロ大学のJuliana de Lima Goncalves氏ら小児歯科学、薬学などの研究グループが雄のマウスで実験したもので、NSAIDs(セレコキシブとインドメタシン)を28日間投与した後に抜歯した歯は、カルシウムとリン酸塩のレベルが低下し、石灰化に影響が及んでいた。

VR技術等で歯科教育に革命を-板宮神歯大教授がツール・アプリを開発

神奈川歯科大学(櫻井孝学長)は、VR/AR、空間再現技術を用いて、歯や体の構造を3DCGで可視化する研究開発を行っている。すでに歯学部1年生の講義中や、2年生の解剖実習中、5年生の臨床実習中に歯の内部構造や体内の血管を立体的に見せるなど、学生の教育に役立てている。さらに昨年4月には、ARゴーグルや裸眼立体視ディスプレイに加えて単体で3D立体視を実現するノートパソコンも導入し、教育ツールや三次元アプリの開発を進めている。

令和3年歯科機材の国内生産金額「歯科用金属」93億4千万円

令和3年の医療機器全体の国内生産金額は2兆6,019億円で、前年に比べ8.4%(2,014億円)増加した。歯科は「歯科用金属」93億4,528万2千円がトップで、次いで「歯科用接着充填材料」30億8,190万4千円、「歯科用ユニット」16億3,762万9千円が続いた。厚労省がまとめた「令和3年薬事工業生産動態統計年報の概要」によるもので、昨年12月23日に公表している。

本社工場・A1工場でカーボンニュートラル達成-ナカニシ

ナカニシ(本社・栃木県、中西英一社長)は、同社の本社工場とA1工場で事業活動に伴う温室効果ガス排出量(Scope1・2)のカーボンニュートラルを達成し、第三者機関による保証報告書を受領したと昨年12月20日に発表した。

経営の中核機能スイスに移転-ジーシー

ジーシー(本社・東京都文京区、中尾潔貴社長)と同社グループは、2031年までの経営目標「Vision 2031」を策定し、グループの経営中枢をスイス(ルツェルン)のGC Internationalに置くと23日に発表した。

特集 歯科診療所を守るための防犯対策とは-東京都セキュリティ促進協力会に聞く

「防犯カメラや人感感知センサーなどを設置したからといって、不法侵入されないだろうと安心してはいけない」と語るのは、都内で錠前や防犯設備などを取り扱う事業者が加盟している東京都セキュリティ促進協力会の高尾祐之氏。歯科医院での防犯対策や侵入犯の狙いなどを同氏に聞いた。

歯科ディーラーアンケート 今後売れそうな機材は?経営が順調な医院は?

今後売れそうなのは、CAD/CAM関連機材-。本紙が実施した「歯科ディーラー・アンケート」によるもの。調査は、昨年11月14日~28日に全国の歯科商店など600社を対象にFAX送信で実施。うち25社42人から回答を得た。

令和5年度厚労省歯科保健課予算案「国民皆歯科健診」に5億円

厚労省医政局歯科保健課は昨年12月23日、「就労世代の歯科健康診査等推進事業」の内容変更・拡充や「歯周病等スクリーニングツール開発支援事業」の新設など国民皆歯科健診を推進する事業5億4,301万5千円を含む令和5年度歯科保健課予算案を発表した。

日歯会長予備選挙3氏が立候補

日本歯科医師会の会長予備選挙への立候補届出が11日に締め切られ、届け出順に日本歯科医師連盟会長の高橋英登氏、元日歯常務理事の小林慶太氏、日歯副会長の柳川忠廣氏の3人が立候補した。

オン資義務化対応で答申-中医協

4月から原則義務付けられるオンライン資格確認の導入に伴い、「令和6年秋までに(医院を)廃止・休止する」「高齢でレセプト件数が少ない」などやむを得ない事情がある場合の経過措置や、4月から12月に限り、初診時の「医療情報・システム基盤整備体制充実加算1」4点を6点とし、再診時の「同加算3」2点を新設することなどが決まった。昨年12月23日にオンライン上で開かれた中医協総会で答申した。

厚労省人事 歯科口腔保健推進室長 和田康志氏、歯科医療管理官 小嶺祐子氏

厚労省の1日付人事で、医政局の歯科口腔保健推進室長に和田康志氏、保険局の歯科医療管理官に小嶺祐子氏が就任した。

令和5年度予算 社会保障関係費は32兆8514億円

厚労省は、総額33兆1,686億円の令和5年度一般会計予算案を昨年12月23日に発表した。前年度当初予算に比べて5,382億円の増加。社会保障関係費は1.7%増の32兆8,514億円で、内訳は年金13兆78億円、医療12兆2,356億円、介護3兆6,959億円、福祉等3兆8,582億円、雇用539億円。

令和5年度歯科保健課予算案 日歯の見解「強化の方向性 評価」

日本歯科医師会は昨年12月26日、令和5年度歯科保健医療施策関係予算案について、厚生労働省医政局全体の予算が対前年度比プラスマイナス0%の中で、歯科に関わる医政局歯科保健課予算は13.2%増額になっているとして、「不十分な点もあるが、歯科口腔保健のさらなる充実に向け、推進体制を強化する方向性が示されてものと評価する」との見解を示した。

日歯会長予備選「次期会長は柳川氏に期待」-堀会長が東京応援集会で発言

日本歯科医師会会長の堀憲郎氏は、次期日歯会長について「柳川忠廣先生になっていただきたいと強く期待している」と明言した。奥羽大学歯学部同窓会(渡辺友彦会長)が8日に東京都千代田区の富士ソフト秋葉原ビルで開いた「柳川忠廣君東京応援集会」で発言したもの。

参議院議員の島村大氏「連盟会長も柳川氏に」

応援演説で参議院議員の島村大氏は、「日本歯科医師会の会長も大切だが、日本歯科医師連盟の会長もできるならば柳川(忠廣)先生にやっていただきたい」と発言した。

日歯会長予備選「時代が求めるのは高橋氏」元日歯会長の大久保氏が支援を公言

元日本歯科医師会会長で静岡県歯科医師会会長なども務めていた大久保満男氏が、日歯会長予備選挙に立候補している高橋英登氏の支援を公言した。15日に東京都千代田区のベルサール飯田橋駅前で開かれた「高橋英登君に日歯再生を託す会」(チーム高橋主催)であいさつしたもの。

「四段階制の存続を評価」税制改正大綱で見解

日本歯科医師会(堀憲郎会長)は昨年12月26日、同月23日に閣議決定された「令和5年度税制改正の大綱」について、「事業税非課税措置ならびに医療法人に対する軽減税率と所得税に関するいわゆる四段階制が存続されたことについて、高く評価する」とのコメントを発表した。

市区町村の歯科健診実施状況「9~12カ月児」対象は11.9%

令和3年度に法定健診以外で市区町村が多く実施した未就学児への歯科健康診査は、「9~12カ月児」に対するもので208カ所と全体の11.9%だった。厚労省が10日に発表した「母子保健事業の実施状況等」によるもの。

「麻酔剤の出荷2月に正常化」-浦田日歯連盟理事長

入手困難とされていたカートリッジタイプの歯科用局所麻酔剤は2月頃に元の出荷状況に戻ると見られている。日本歯科医師連盟(高橋英登会長)が都道府県歯科医師連盟会長宛に送った文書によるもので、昨年12月22日の定例記者会見で浦田健二理事長が報告した。

令和4年9月の歯科医療費・社保 件数0.9%増、点数0.6%増

社会保険診療報酬支払基金による令和4年9月診療分の歯科の診療報酬諸率は1件当たり点数121.8点、1日当たり点数810.4点、1件当たり日数1.50日で、前年同月に比べ、1件当たり点数は0.2%減、1日当たり点数は3.2%増、1件当たり日数は3.4%減少した。

令和4年9月の歯科医療費・国保 市町村の金額、1.1%減少

国保中央会がまとめた令和4年9月診療分の 歯科医療費は市町村が568億円で、対前年同月比で1.1%減少。組合は48億円で0.3%減少。後期高齢者は591億円で8.4%増加した。

日技・ははは川柳 特選「食いしばる歯があってこそ頑張れる」

日本歯科技工士会(森野隆会長)は、2022年の「ははは川柳」の入選作品を同会ホームページで発表している。応募総数2,041句から特選に選ばれたのは、兵庫のターザン(ペンネーム)氏の「食いしばる歯があってこそ頑張れる」。

新型コロナ・オミクロン株 爆発的感染の原因を解明か

新型コロナウイルスのオミクロン株が爆発的に感染拡大する理由は、宿主細胞の内外に付随していない裸のウイルス(セルフリーウイルス)の唾液中の多さにある―。日本大学歯学部感染症免疫学講座の今井健一教授らは、とても小さく唾液に覆われた状態でも室内に長時間漂うセルフリーウイルスが、変異を起こす前の従来株やデルタ株と比べてオミクロン株患者の唾液中に多く排出されていることを世界で初めて発見。改めて歯科診療所での換気の大切さを強調する。

フッ化物配合歯磨剤の推奨利用法を歯科4学会が公表

日本口腔衛生学会(天野敦雄理事長)と日本小児歯科学会(新谷誠康理事長)、日本歯科保存学会(石井信之理事長)、日本老年歯科医学会(水口俊介理事長)の4学会は合同で「フッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法」を1日付で公表した。

歯周疾患健診の受診率向上目指す-愛院大と名古屋市

愛知学院大学(引田弘道学長)は、名古屋市(河村たかし市長)と「連携・協力に関する包括協定」を締結し、若者世代の歯周疾患健診の受診率向上の施策などを展開していくと発表した。昨年12月22日には名古屋市役所本庁舎で締結式が執り行われた。

食への関心高めるメニューを表彰-松歯大

松本歯科大学(川原一祐学長)は、噛むことを意識する食育活動の推進を目的とした「第9回カムカムメニュー・写真コンテスト」の展示発表と表彰式を昨年12月10日、松本市の同大学北棟ラウンジで行った。最優秀賞には塩尻市の小泉聡さんの料理「もっちりごぼうとエリンギのハニーマスタード風」が選ばれ、表彰された。

日本歯科商工協会賀詞交歓会「国民皆歯科健診」や海外進出に期待

日本歯科商工協会(中尾潔貴会長)は6日、令和5年新年賀詞交歓会を東京都港区の明治記念館で開いた。会長の中尾氏はあいさつで、「日本歯科医師会が作成した『2040年を見据えた歯科ビジョン』の具現化に向けて産業界はどのようにサポートできるか。臨学産の関係団体を挙げて歯科医療を盛り上げていきたい。国民皆歯科健診は、口腔健康の大切さを国民に知ってもらう気付きにもなる」と期待感をにじませた。

横浜デンタルショー5,268人が来場

第49回横浜デンタルショーが8、9の両日、横浜市のパシフィコ横浜展示ホールDで開かれ、歯科医師ら5,268人が来場した。

インタビュー「歯科技工士リモートワーク導入の実際は……」

昨年の4月1日、歯科技工士の働き方を大きく変える歯科技工士法施行規則の一部を改正する省令が発布され、歯科技工士はリモートワークでデジタルデザイン等の仕事を自宅でできるようになった。日本歯科技工士会(森野隆会長)はその重要な内容を速やかに周知させるため、昨年12月10日にこの施行規則改正についてのオンラインセミナーを開催した。同セミナーでは講師の松井哲也日技専務理事が改正の内容、野崎一徳大阪大学歯学部准教授がリモートワークの基本的な考え方について説明。そして、山下茂子前日技副会長が、実際の導入での取り組みについて話した。山下氏に同セミナーの狙いなどを聞いた。

インタビュー『効果を実感する美顔作りルーティン』の著者に聞く

兵庫県姫路市で、「きみえ歯科」を開業する歯科医師、中村喜美恵氏の医院には、歯の治療のついでに別の病気の相談に来る人もいるという。「人生100年時代」と言われる超高齢社会を迎え、人は年を重ねるに連れて老化が進んでくるが、いつまでも健康的で美しくいるための「健康美」をテーマに活躍する中村氏がまとめた本が『効果を実感する美顔作りルーティン』(サンライズパブリッシング刊)。副題には「毎日の習慣と5分のエクササイズで『若々しい美顔』は持続できる」とある。「歯科医療の一環として、患者さんの姿勢や習慣、癖の指導により、健康美に貢献したい」という中村氏に本書執筆の目的などを聞いた。

スマホアプリで歯科受診促進へ「楽天シニア」内で実証実験

スマホの健康相談アプリで歯・口の気になる諸症状を気軽に相談できる環境を整備して、歯科受診の促進や早期発見、早期治療など健康寿命の延伸につなげる取り組みを目指すのは、歯科医師でDentalPrediction(デンタル・プレディクション、本社・東京都港区)代表の宇野澤元春氏。このほど、楽天モバイル(本社・東京都世田谷区、矢澤俊介社長)の健康寿命延伸サポートサービス「楽天シニア」内で歯科健康相談サービス「mamoru」を提供する実証実験を春頃から始めると発表した。

新春特集 ウサギ×歯科健診

歯科界でも「国民皆歯科健診」が話題に。今年はウサギ年。ウサギの歯科健診の様子を取材した。

予算編成の大臣折衝で決定 オン資の加算を増点へ

令和5年度予算編成に関する加藤勝信厚生労働大臣と鈴木俊一財務大臣の折衝で、オンライン資格確認の導入・普及の徹底の観点から、12月末まで、初診時・調剤時の追加的な加算、再診時の加算を設定することが決まった。昨年12月21日、折衝後に記者会見で加藤大臣が報告した。具体的な診療報酬については同日開催の中医協に諮問。23日には中医協で答申し、「医療情報・システム基盤整備体制充実加算」でマイナ保険証を使わないケースの初診時を2点増、再診時の2点を新設した。

オン資の診療報酬上の評価 増点に賛否両論-中医協

オンライン資格確認等システムを導入した保険医療機関の手間の大きさ、再診時の薬剤情報等の確認の必要性から、一定期間に限って「医療情報・システム基盤整備体制充実加算」を増点するか否かの議論が昨年12月21日の中医協総会で行われた。日本歯科医師会常務理事の林正純委員は、患者がマイナ保険証を持参しない場合の負担などを考慮した評価の見直しを要望。一方で支払側委員からは唐突で国民の声を反映していないとして反対の声が上がった。

国際学術交流基金助成者3人決める-日歯

日本歯科医師会(堀憲郎会長)は、国際学術交流基金の令和5年度助成者3人を昨年12月15日の理事会で決定した。理事会後の定例記者会見で尾松素樹常務理事が報告した。

新型インフル等特措法の改正で改めて「評価する」と見解-日歯

日本歯科医師会(堀憲郎会長)は昨年12月19日、新型インフルエンザ等対策特別措置法の改正について、「厚生労働大臣や都道府県知事の要請を受けた歯科医師が、特定の場所と期間において、これまでの違法性阻却の手続きを経ることなく、合法的により速やかに必要な協力を可能とするもの」と評価するコメントを改めて発表した。

飯塚哲夫氏が歯科技工士の対面行為の必要性強調

歯科技工士による対面行為が法的に禁止されていると考えるのは日本だけ。歯科技工士の対面行為、さらには必要な範囲での歯冠形成なども認めることで、歯科医療の可能性はより広がる-。歯科医師、歯科医療の在り方について国際的な視野から厳しい批判を投げかけている飯塚哲夫氏(菁莪会理事長)が、2022年12月発行の『近代口腔科学研究会雑誌』48(3)に掲載した論文「歯科技工士が消え、歯科医師が技工士になる日」によるもの。

電子処方箋は1月26日開始-厚労省が発表

厚労省は昨年12月21日、今年1月から運用を開始するとしていた「電子処方箋」管理サービスについて、今月26日から開始すると発表した。

安田登氏が死去

「スーパーボンド」(サンメディカル)の開発・臨床応用をはじめ、長く日本の歯科界をリードしてきた日本接着歯学会名誉会員の安田登氏は昨年12月17日に死去した。78歳。通夜、葬儀は近親者によりすでに執り行われ、ご遺族の意向でご厚志は辞退している。

医科歯科連携で認知症に早期対応 日本橋三越にクリニック開設へ-神歯大

神奈川歯科大学(鹿島勇理事長)は、高付加価値な歯科医療と、認知症の早期診断、予防を組み合わせた医科歯科連携のクリニックを東京・日本橋の三越本店に開設する。開設日は3月25日で、クリニックの名称は「歯科・健脳クリニック日本橋」(仮)。

アルメニアの文化年末集会で紹介-ICD日本部会

ICD(国際歯科学士会)日本部会(鏡宜昭会長)の2022年度年末集会が昨年12月17日、東京・日比谷の帝国ホテル東京で開催され、特別講演と懇親会が行われた。

プレスセミナーを動画で公開-私立歯科大協

日本私立歯科大学協会(三浦廣行会長)は、健康寿命延伸における口腔機能の役割などを一般の人に周知させる目的で昨年10月に開いた第13回歯科プレスセミナーの講演内容をまとめた動画を12月13日にYouTube、同19日にFacebookで公開した。

新春特集 解説ウサギの歯

今年の干支はウサギ。そこで、大学内に動物の標本室があり、さまざまな動物の歯について詳しい、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科分子発生・口腔組織学の田畑純准教授にウサギの歯の特性について聞いた。紙面では、家畜として親しまれているカイウサギ(原種:アナウサギ)に絞った内容とした。

新春特集 風水心理カウンセラー美樹柚華氏が占う 今年の運勢

歯科医師の大澤優子氏は、美樹柚華という別名で風水心理カウンセラーとしても活動している。長らく続くコロナ禍で、不安の中にあっても希望を見いだし、自分なりのスタイルを確立している人も多いだろう。2023年がどのような年になるのか、「九星気学」という占術を用いる美樹氏に占ってもらった。

新春特集 日歯医学会専門分科会 25学会トップに聞く

日々、時代の変化と共に歯科医療も変化している。2023年はどのような研究・技術や器材が歯科界を彩り、どのような変化が生まれるだろうか。日本歯科医学会専門分科会の25学会トップに、新年を迎えるにあたり、注目している研究や技術、学会として力をいれていきたい事業などについて答えてもらった。

インタビュー 迫る歯科不足の危機 新潟県歯の取り組み

新潟県歯科医師会は、歯科への理解の深い県行政と共に、県民の健康寿命の延伸を目指している。しかし、10年後には県歯会員の約4分の1が閉院を予定するなど、将来の歯科医療資源が枯渇する懸念が出てきている。県歯は「将来構想検討臨時委員会」を立ち上げ、病院歯科の充実など医療体制に係る課題解決に向けた準備を開始。具体的に浮上している課題や今後の取り組みなどについて松﨑正樹会長に聞いた。

石福金属に聞く 金の相場動向

前号(2022年12月20日付・2231号7面)で取り上げた、パラジウムの相場動向に続き、「金の相場動向と今後の価格変動の見通し」を、貴金属総合メーカーの石福金属興業に聞いた。